【私のおすすめ書籍】沈黙とイメージ / 竹内万里子

2020.01.28

こんにちは!

大変遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

今年もB GALLERYは色んな角度からの芸術をご紹介いたします。

今後ともよろしくお願いいたします。

 

今年の私の目標の一つ。今年はより”純粋さ”をもって動いていきたいと思います。



今回もB GALLERYで販売している書籍のご紹介です。

2018年秋に展示を行った竹内万里子さんの「沈黙とイメージ」。



 

私はこの本を読んで ”写真” の面白さを改めて知りました。

「目の前にあるこの写真を、私はどうやったら「見た」と言えるのか。」という言葉からスタートします。

自問しながら見ること書くことを、わからなさを受け入れ、語られる竹内さんの言葉は切実で重い。



「写真を見るという行為は、夜空の星をまなざすことに、どこか似ている。それはずっと昔、あるいは少しばかり前に存在した光に触れることでもあるからだ。」

この言葉から、写真というのは被写体と撮影者、そして今、写真を見ている自分の3人が少なくとも関わっています。

写真というのは3つの”生”があるということ。

今後、私自身も自問自答しながら写真を一枚一枚見たい、そして撮りたい!と思いました。

私がこの本を一気に読み進めたのは、竹内さんの活躍の方向性を位置付ける、【ルワンダプロジェクト】に関して書かれていたからです。




1994年ルワンダで起こったジェノサイド(大量殺戮)の歴史はご存知でしょうか?

今からたった25年前に起こった最悪の殺戮の歴史です。

100日間で80万人が隣人によって殺され、女性は武器として性的暴力が横行しました。

レイプ、HIV、妊娠、出産。

精神的、肉体的にも傷ついたのにもかかわらず、敵の子を産んだとして、コミュニティーから外され、劣悪な環境で子供を育てるしかなかったということです。

 

読み進めるにつれ、打ちひしがれながらも読んでいましたが、実際に経験した彼女たちの思いはどんなものかは本当に測り知り得ません。


 

その母子のポートレートを撮り、母親にインタビューをした写真家ジョナサン・トーゴヴニクの写真集を見て、竹内さんは日本語版をつくらなければと使命感を感じ、日本語版の写真集を出版されています。




2020年4月にはその母子にもう一度訪ね、成人した子供にもインタビューをする「あれからールワンダ ジェノサイドから生まれて」を出版されます。

クラウドファンディングのページ。

詳しく書かれているので、是非こちらを一度見てください。

https://motion-gallery.net/projects/AKAAKA-Rwanda



写真と真摯に向き合う竹内さんの観点は、自分もモノや事柄との向き合い方や言葉にする事において改めて見直したいと思いました。

この本を手に取ってくださる方が、改めて写真の向き合い方が広がりますようにと、

ルワンダでジェノサイドで傷ついた人々がどうか何か心の救いがあるように、と願うことしかできませんが。


最後に2018年に展覧会を行った際に述べた竹内さんの言葉です。


「見ることと書くことのあいだには、途方もなく広い空間が横たわっている。そのあいだで私は、無闇にもがいては呆然とすることばかりを繰り返してきた。そこで世界の底知れなさを仄めかし、何かをわかった気になろうとする自分を戒めてきたのは、つねに目の前にある写真であり、写真家という存在でもあった。いま、写真を見ることから生まれた小さな言葉たちを、ふたたび見ることへと返す」


 

是非、お読みになられた方はご感想をお聞かせください。

私にとってこの本は、純粋に心が動いた書籍のひとつです。


また写真家ジョナサン・トーゴヴニクの写真集が多くの方の手に届きますように。

 


B GALLERY

木虎春香

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