こんにちは!
春になったら吊り橋を歩きたいです。
あとは牧場に行ってのんびり過ごしたいです。
さて、今回も写真集のご紹介です!
私は作家さんや、写真集や紹介できることがとても嬉しいです。
写真も言葉も残るもの。少しでも皆様の心の片隅に写真でも言葉でも引っかけを残せれたら...と思っています。
ある写真集屋さんでは、写真をみてその写真家の人生や影響を受けたもの、その人の癖や人柄を読み取っていて、写真集が伝記なのだと言っていました。
私はまだまだ写真について勉強中です。
ですが、今まで出会った事のある写真家さんは、話す言葉、今やっていること、興味があること等、沢山の話ができます。
そして、その人柄や目線の先を感じることが出来ます。
私は彼らが撮る写真を自分の解釈で、その一枚の写真を理解することがとても楽しい。
私の感覚でしか、写真集や写真、写真家さんのことを読み取れないのですが、
今回は大好きな写真家、中村紋子さんについてお話したいと思います。
中村紋子さんは、B GALLERY では4回展示を行ないました。
私は展覧会を行っていた時まだ働いていなかったのですが、中村さんとは何度かB GALLERYに来てくだ去った時にお話をしたり、彼女の展覧会に見に行ったり、撮影に同行させて頂いたりと貴重な体験になりました。
SlienceやDaylight の写真集で見ていた曖昧で淡い光の理由と、ポートレートでの人との向き合い方、そして強度の光を捉える瞬間も、のんびりとした気持ちが良いのびのびとした写真を、どう撮っているのかを少しはわかった気がしています。
中村紋子さんを一言で表すなら、柔和という言葉。
それが写真にも表れているように思います。
紋子さんの撮るポートレートはその人の心が柔らかくなった瞬間ではないかと私は思ってしまいます。
それは口で大きく笑っている姿も、笑みを浮かべたりしているだけでなく、
口を固く閉ざしている写真も、心がとてもリラックスしていて、
撮られている時間、穏やかな気持ちなんだろうなぁ。と写真をみて思っていました。
そしてもうひとつ、私は紋子さんの撮る自然が好きです。
こんなに世界の光を捉えれるのは何故だろうと疑問になってしまいます。
同じものを見ていても紋子さんはきっと光の行方を見ているのではないかと思ってしまいました。
ですが、ただ伝えたいのは自然の美しさだけでなく、
生物として向き合って撮っているようにも感じます。
じつは、私も紋子さんの撮影に連れて行っていただいたことがあります!
去年の11月の森なのですが、
光と葉っぱが柔らかくて、風が気持ち良くて、最高のロケーション日和。
全ての生き物が美しく見えました。
風を待って葉っぱを待つ時間もとても優雅で豊かな時間で。
人物も自然も、ゆっくり待ってシャッターを押す、
そんな紋子さんだからこんな美しく光を捉えた写真が撮れるのだと!
写真を見返すとその体感を全て思い出させてくれました。
いつでも心にあの気持ちよかった風を思い出させてくれます。
ビームスでは中村紋子さんの写真集は現在(2021,3月)では2点お取り扱いをしております。
◼Daylight (2018年、私家版)
◼Silence(2011年、リブロアルテ出版)
中村さんの写真集をみて、彼女の写真の変化も私自身も楽しみにしています。
写真を見て、写真家の見るもの、考えているものを解釈するという人生の楽しみ方。
写真を見て、2倍も3倍もいくつもの目を持てるということ。
今後も写真家のご紹介を出来ることを楽しみにしています。
どうぞお楽しみに!
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