カバーガールじゃなくていい。

大久保 マキ 2019.06.08

いつからファッション雑誌を読み始めたかな。

思い返すと、小学校の頃は絵本や漫画ばかり買っていた。

きっとファッション雑誌を読み始めたのは中学生の頃だった気がする。

雑誌の中の女の子たちは、キラキラ光っていて、なんて美しいんだろうな。

こんなかわいい子、世界にいるの?と夢の世界を見ているようだった。




友達といろんな雑誌を持ち寄って、どの服が可愛い、このモデルさんが可愛い。

休み時間や放課後にうっとりと眺めていた。

でもコンプレックスだらけの自分はそんな世界に程遠いって、思春期の私は俯瞰していた気もする。


それなのに、飽きもせずにファッション雑誌を毎月毎月買っていたな。

いつの間にか、ファッション誌の中のエッセイのページが好きになった。

カラーじゃなくて二色刷りの読み物。

こんな考え方の人がいるんだ、おもしろいなって。

毎月のいろんな特集とかインタビューを楽しみに読んでいた。


このページをしっかり読んでいた人がどれくらいいるのかはわからないけれど、私はそれがとても好きだった。

顔の見えない作者のエッセイが、ファッションだけでなく毎日を生きることを教えてくれた。

面白い考え方、自分とは違う視点を知ることができてとても楽しかった。



ビームスのWEBのスタッフ投稿を見ていると、あの頃のことを思い出す。

全国のスタッフのスタイリングは、あの頃心躍らせたファッション雑誌みたい。

あの子の着こなしはなんて可愛いんだろう!

あの人の紹介するアイテム、いつも私好みだな。

あの人ただただ面白い、投稿見るだけで元気でる!

とか、私も読者として大いに楽しんでいる。


ただ、まさか自分が自分の写真を載せるとは思ってもいなかったけど。

背は低い、歯並びも悪いし、コンプレックスの塊。

私が写真を載せられるのは、夫のカメラの腕が良いからだな。


だけど、毎日思ったこと、服のこと、暮らしのこと。

うれしいこと、かなしいこと、くやしいこと、うつくしいと感じたこと。

私の、ちょっと切り取った日常を書くことはできる。

誰が読んでくれているのかはわからないけど、あの頃私が心躍らせたエッセイのように

顔も知らないあなたに、なにかを伝えてみたい。




ファッション雑誌のモデルさんみたいに、キラキラした人にはなれないけど

私は私のできること。

だからこれからも、エッセイみたいなブログを書いていきたいなと思っています。


ビームスのWEBサイトは、毎日が雑誌の最新刊。

素敵な情報がこれでもかというくらいに溢れています。

たくさんの輝く情報と、ちょっとしたエッセイをみなさんにお届けしていきたいな。


これからもお付き合いをお願いします。




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