冬は、つとめて。

大久保 マキ 2020.01.07

新年あけましておめでとうございます。

投稿をはじめて、もうすぐ一年。

たくさんの出会いがあり、たくさんの変化のあった一年間でした。

今年もマイペースに投稿していきますので、お付き合いお願いいたします。


お正月も過ぎて、冬本番。

寒さがますます厳しくなってきます。

ウィンターセール期間中です、この冬を越えるアイテムと出会いましたか?

値段を見て二の足を踏んでいたアウターも、プライスダウンしています。

この機会にぜひお手にとってみてくださいね◎




「枕草子」がとても好きです。


季節季節、とても味わい深く。

平安時代に訪れた冬から、今私が生きている冬まで。

何度、日本に冬がやってきたのだろう。

今読んでも、とても美しく、少し胸が詰まります。

暮らしの中で美しいと感じる心は、不変。


美しさはとても尊いもの。

そんな気持ちを大切に一年を過ごしていきたい。

そして、遠い未来の日本へも、この美しさが続いてゆきますように。




「枕草子」


春は、あけぼの。

やうやう白くなるゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲の、細くたなびきたる。


夏は、夜。

月のころは、さらなり。

闇もなほ。

蛍のおほく飛びちがひたる、また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くも、をかし。

雨など降るも、をかし。


秋は、夕ぐれ。

夕日のさして、山のはいと近うなりたるに、烏の、寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ、三つなど、

飛びいそぐさへ、あはれなり。

まいて、雁などの列ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。

日入りはてて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。


冬は、つとめて。

雪のふりたるは、いふべきにもあらず。

霜のいと白きも。

また、さらでもいと寒きに、火などいそぎおこして、炭もてわたるも、いとつきづきし。

昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。



「枕草子」第一段/清少納言