はじめて、可愛いに触れたとき。

大久保 マキ 2020.09.11

たくさんの花。

天気の良い日に歩いていると、太陽に照らされて、たくさんの花が道路に咲いた。

「乙女心をくすぐる」が、形になって私の目の前に現れたみたい。

幸せのため息だ。



まだ暑い毎日だけれど、お店にならびはじめた秋服。

それなのに肌で感じる暑さが、なかなか秋へ連れていってくれない。

そんな毎日を飛び越えて、秋へ連れていってくれた長袖のワンピース。




あまりにも可愛くて、繊細で。

はじめてこの花のエプロンに触れたときは、みんな少女になるだろう。




ふわっと羽織って、マントのように。




腰に巻けば、贅沢なスカート。




ちょっと照れてしまうくらいの可愛さ。




甘さを抑えたい時には、ワンピースの中へ。

ちらりと覗かせるだけでも至福。




ワンピースだけでも、布の切り替え、レース、スリット。

作り手の気持ちを感じる可愛さの黄金比みたい。




袖にはゴムが入っているので、七分丈くらいに捲くってボリュームを出したり。

布と布が重なり合うと、美しい。




ふわっとした着心地。

やわらかいシルエット。


ワンピースに、スカートに、心を奪われたことがある人ならば

きっとこのワンピースに触れると思い出す。

可愛いを、はじめて見つけたときの自分に。

可愛さに出会ったときの感覚。


いつか少女だった、あなたへ届け。