こんにちは!
本重です!
今日は24AW 〈BEAMS F〉LINE UP
パンツ編です。
それではさっそく。
(ご紹介するアイテムは24年秋冬シーズンに展開予定のアイテムです。生産中止や納期遅延などの可能性もございます。予めご了承ください。また、各アイテムについてのお問い合わせにつきましては恐れ入りますが、店舗のメンズドレス担当スタッフまでお願いいたします。)

「〈EMINENT by H .Osaku〉。日本において数少ないパンツ職人、尾作隼人氏と老舗スラックス専門工場〈EMINENT〉のコラボラインです。本日は特別に尾作さんと〈EMINENT〉の後藤さんにお越しいただきました。魅力をたっぷりと語っていただきたいと思います」
「本日はお招きただきましてありがとうございます。パンツ職人の尾作と申します。簡単ではありますが、普段作っているパンツについてお話させていただきます」
尾作隼人氏:文化服装学院を経て、銀座の老舗テイラーでキャリアをスタート。2007年にパンツ専業の職人として独立以来、日本最高峰のテイラーやサルトリアのパンツを手がける。その卓越した技術は、ビスポークのパンツを受注する自身の工房には海外からの顧客も訪れるほど。美しいフォルムと快適な穿き心地をきわめた究極の一本に、多くのファンが厚い信頼を寄せています。

「こんにちは。〈EMINENT〉の後藤と申します。今日は少しでも皆様のお役に立てるようなお話ができればと思っています。よろしくお願いします」
〈EMINENT〉:1949年の創業以来、日本人にあった美しいシルエット、穿き心地のよさを求め続けてきた老舗スラックス専業ファクトリー。積み重ねた経験や技は、他社にはない独自の「流儀」として、ものづくりに生かされています。その中で後藤さんは現在、企画を担当されてらっしゃいます。

「それではさっそく、私どもが提案するパンツをご紹介したいと思います。今回〈BEAMS F〉様においては、こちらのインプリーツのモデルを展開させていただきます」
「私が考える理想のインプリーツパンツは、センターフロントからプリーツの起点までが近いものです。スクリューラインがなだらかに弧を描き、シューズの中心まで綺麗に落ちていく。クラシックなバランスのスラックスがインプリーツを構成する上で重要だと考えているポイントです。こちらはそのシルエットを踏襲しながら、都会的な塩梅でやりすぎない中庸なバランスに仕上げた一本です」

「尻グリの形状が高い位置で綺麗に又グリにハマるように設定している点もポイントです。これにより、足捌きが良くなり運動量もしっかりと確保されます。また、後ろ身頃を前身頃に比べて大きく取っているところも特徴。ナポリのパンツに多い仕様なのですが、運動量は後ろから前に来るため、後ろ身頃を大きくすることによって穿き心地が向上します。インプリーツのクラシックな顔つきに、こういったナポリの仕様を取り入れているという点でも他にはあまりないパンツとなっています」
「ピスポケット(ヒップ側のポケット)の位置取りを離している点も特徴的です。後ろ身頃を大きく取っていることで、この位置取りの方が使いやすいため、敢えてこういった設計にしています。あまり見られないディテールなので、オリジナリティという点でも存在感があると思いますね。それでは展開アイテムごとにご紹介していきます」
「こちらはSuper100'sの原料を使用して高密度に織り上げた、ウールギャバジンを載せた一本。ウールのしなやかなドレープ感を見せてくれながらもパリッとしたハリもあり、絶妙な質感に仕上がっています。モデルの方が穿いていただいているダークグリーンと、こちらのダークベージュの2色をご用意しています」
「60番という太番手を使用した尾州産のウールサキソニー。水との親水性が非常に良い尾州ならではの上品な風合いで、かつしっかりと縮絨の入った重厚さもあり、美しい落ち感でスラックスのラインを形成してくれます」

「太番手の糸を使って織り上げた武骨な雰囲気のコットンキャバルリーツイル。見た目のクラシックなヘヴィーさとは裏腹に、しっとりとしたタッチでしなやかな穿き心地がポイント。ヘリテージなムードを都会的にリラクシーに纏える一本です」

と、その後もコアなお話をたくさんいただきました。
尾作さん、後藤さん本当にありがとうございました!!
さて、それではLINE UPに戻ります。
「〈CORDINGS〉。定番のコーデュロイパンツです。24年秋冬シーズンのオーダーカラーはこちらの2色。フェードしたブラックのような”Grey”とカントリームードなイエローブラウン”Fawn”。〈Brisbane Moss〉のコーデュロイならではの、重厚な色出しと質感がたまらない一本です」

「〈Jeanik〉。フェードブラックのジーンズ。男っぽい洗いの表情ながら、ブランドならではの美しいラインが大人らしい空気感で都会的に見せてくれるアイテム。こちらはステッチのカラーを指定し別注しています。ストレートに近い緩やかなテーパードシルエットで、細すぎない上品なシャープさがポイントです」
「〈ALL AMERICAN KHAKIS(オール アメリカン カーキ)〉。ジョージア州トムソンに構えた自社工場にて”Made in USA”に拘り続ける現代では稀有な作り手。創業時より主に公的機関の制服を下請け工場として生産していたとされる、ものづくりにおいて非常に信頼に厚いブランドです」

「こちらはツーインプリーツのチノパンツ。裾まで緩やかなテーパードラインを描くシルエットは、古き良きクラシックなアメリカンムードを彷彿とさせます。ベーシックな顔つきが故、様々なスタイルとの相性も良く、汎用性に長けた一本です」
「〈Fumiya Hirano TROUSERS〉。モデル”EDWARD”」
「今は亡き英国の伝説のテーラーへのオマージュを込めて製作したモデル。モデル”REGENT”をベースにマーベルト部分を一枚仕立てにし、ベルトループを下げることで独特な顔つきを腰まわりに見せてくれます。ハリウッドパンツとも呼ばれ、ハリウッド俳優が好んで穿いていたとされる一本です。生地は日本国内の尾州の低織機を使用したオリジナル素材を載せています」
「ホワイトフランネルの”EDWARD”。こちらも尾州の低織機を使用したオリジナルの素材です。クリーンで上品なオフホワイトの色出しと滑らかな風合いがこなれた佇まい。艶っぽさとはまた違う、紳士的な色気を纏った仕上がりです」

「継続モデル”REGENT”。こちらは〈W.Bill〉のウールシェパードチェックの生地を載せたアイテム。そこまでぎっしりとした打ち込みではなく、ドレープも感じられるので上品な落ち感を愉しめます。都会的な配色も大人らしく映える顔つきです」

「こちらも”REGENT”より、ヘヴィーサージの生地。サージという名称がついていますが、やや微起毛しており、サキソニーのようなタッチで織り上げられています。日本国内の尾州の低織機で織られたしっとりとした肉感は、洗練された品のあるクラシックムードを漂わせます」

「続きまして、、」
この続きは次回に。
本重