スタッフ「コヴ」の記事

BEAMS PLUS ロードショー 第206夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

第206回目はこちら


『カラーパープル』(2024)

監督:ブリッツ・バザウーレ

出演:ファンテイジア・バリーノ / タラジ・P・ヘンソン / ダニエル・ブルックス / コールマン・ドミンゴ / コーリー・ホーキンズ / ガブリエラ・ウィルソン❝H.E.R.❞ / ハリー・ベイリー

あらすじ:

1909年、アメリカ南部のジョージア州の小さな町で優しい母を亡くし、全く自由の無いまま勝手に父親に奴隷契約の様な結婚をさせられたセリー。彼女を支えてくれていた最愛の妹ネティとも生き別れてしまう。そんな中、力強く生きる女性達との出会いでセリーは徐々に変わっていく……

先週も今、公開している映画を紹介しましたが、今週も余りにも素晴らしかったので現在公開中のリメイク版『カラーパープル』の紹介をしようと思います。

この作品は1985年にスティーブン・スピルバーグ監督作のリメイクで、スピルバーグやオリジナル版に出演していたオプラ・ウィンフリーも制作に携わっています。

今作はミュージカル映画でもあるのですが正直、歌がないと相当に悲惨で重い映画になっていたのではと思うくらいかなり辛い始まりで、実際に1900年代初頭のアメリカ南部では黒人の女性というのは人として扱ってもらえない状況だったのだと思います。

先週の「リトル・リチャード」の回でもインターセクショナリティに触れましたが同じ被差別者の黒人という立場の中でも女性という事で更に酷い仕打ちや抑圧を受け、それが常態化しているのを見せられます。

本当に見ていて辛い場面が多かったです。

そんな状況の中で流される様に生きてきたセリーに転機が訪れるのは力強く自己主張をして生きる「シュグ」と「ソフィア」との出会いでした。そしてその二人との出会いによってセリーも徐々に変わっていきますし、シュグとソフィアも変わっていきます。

お互いがお互いを支え合う素晴らしいシスターフッド映画でした。

そしてその力強い変化を表すのがクインシー・ジョーンズプロデュースの楽曲です。どの曲も力強く本当に素晴らしい楽曲ばかりでした。

この素晴らしい楽曲を劇場の音響で聴いてほしくて、まだ劇場で公開しているタイミングでこの作品の紹介となりました。

特に自分が好きな曲は「Hell No!」です。是非、劇場で聴いて頂きたいです。

それでは衣装を見て行きましょう。

今回は特定の人物というよりは登場する人達の衣装が時代と共に変化していくのがとても面白かったです。

特にシュグの歌を聴く為に酒場にみんなが集まるシーンは全員正装をしているのですが、そのジャケット姿やドレス姿がどれも素敵だったので、音楽はもちろんですが衣装にも是非、注目して頂きたい作品だと思いました。


ここからは今週のBEAMS PLUSのアイテムの紹介です。



ビームス プラス / ストライプ カーディガン
カラー:ブラック、ベージュ、マスタード、サックス
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥15,400(税込)
商品番号:38-15-0174-048

前身頃のストライプがクラシックな雰囲気のコットンカーディガンで、サイズバランスはルーズでもタイトでもないベーシックなバランスなので、流行り廃りを気にせず着て頂けると思います。

強く撚った糸を使用し立体感のあるガーター編みで編み立てているので、さらっとした肌触りでこれからの暑い時期にも着やすいです。

今の時期ならシャツの上にレイヤードしてインナーとして着用し、もっと暖かくなればポロシャツやTシャツの上に羽織って頂くのが良いと思います。取り扱いの色も4色あるので好みの色を選んで頂くのはどうでしょうか?

こちらも既に店頭に入荷しているので、ドライな編地を確かめて頂ければと思います。


この作品は公開から1ヶ月程経っているので公開館数や上映回数が減っていて観れるタイミングが少ないかもしれませんが、劇場で観る事をお勧めいたします。


それでは『カラーパープル』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第205夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


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今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

第205回目はこちら


『リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング』(2023)

監督:リサ・コルテス

出演:リトル・リチャード / リー・エインジェル / リビー・アンソニー / ジョン・ブランカ / ニュート・コリアー / アジョン・クローリー / ビリー・ポーター 他多数

あらすじ:

ロックンロールの元祖と言われるリトル・リチャードの半生と彼の功績、そして音楽だけではない今までに語られてこなかった部分も本人の証言と沢山のインタビュアーの話から紐解いていくドキュメンタリーです。

普段はソフトや配信で観る事が出来る作品を紹介しているのですが、今回は今、劇場で公開している作品があまりにも良かったのでそちらを紹介しようと思います。

リトル・リチャードに関しては名前と曲、ロックンロールの最初期に活躍した人という程度の認知度だったのですが、このドキュメンタリーを観て改めてこの人の偉大さ、功績の大きさや人間としての魅力の一端が見えた気がしました。

1950年代の南部という黒人差別が激しい時代と地域に生まれ、しかもかなり早い段階から自らがゲイである事を自覚、公表していた事で今はインターセクショナリティという考え方がありますが、その様な考え方が無かった時代に自分に素直に生きていく事は現在の自分達が想像するよりも相当過酷な時代だったのではないかと思います。

そんな自分を表現する為に敢えてミンストレルショー(白人が顔を黒く塗ってステレオタイプの黒人を演じるショーであり、現在では絶対に行ってはいけない差別表現になっています。いわゆるブラックフェイスというものです。)に自ら出演し女性装で踊っていたりと、彼の活動自体がアメリカのエンターテイメントの歴史と並行していました。

また「クイア」という言葉を自覚的に使った先駆者だったという事も驚きました。

しかし最大の魅力はパフォーマンスだと思います。

映画館の大画面で昔の映像とはいえ、大音量でパフォーマンスを観る事が出来たのは本当に良かったです。

映画を観終わって家で動画配信サイトで検索をすると近年のパフォーマンスの動画が沢山出てくるのですが、相当な歳だと思うのに声量も衰えていないですし熱量も変わっていないのが本当に凄かったです。

そして作中に出てくる授賞式でのスピーチは素晴らしいです。

作中では影響を受けたミュージシャンの証言もたくさん出てきて今現在でも各方面に影響を与えている本当に偉大な表現者だったという事が分かりました。

このタイミングで劇場で観る事が出来たのは本当に良かったと思います。

それではここからは衣装を見ていきましょう。

注目はもちろんリトル・リチャードなのですが、衣装を見るというよりは本人のパフォーマンスに目が行ってしまいそれどころではないので、衣装に関しては今回もお休みしたいと思います。


そして今週のBEAMS PLUSのアイテムの紹介です。


ビームス プラス / ミル フライトブルゾン サテン
カラー:シルバー、セージ
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥39,600(税込)
商品番号:38-18-0467-791

1950年代のL-2と呼ばれるフライトジャケットをベースにサイズバランスや袖、着丈等を現代風にアレンジしたブルゾンです。

生地はコットンサテンを使い光沢の出る加工を施している為、ミリタリーブルゾンなのですが、相当上品に仕上がっております。

生地も薄手なのでこれからの春先でしたら、ボタンダウンシャツにネクタイをしてスラックスを合わせたところにジャケットではなくこのブルゾンを着たりするのも意外性があって面白いと思いますし、Tシャツの上に軽く羽織って頂いても良いと思います。

かなり活躍する1枚だと思うので、生地の滑らかさも含めて店頭で試着していただければと思います。


この映画は正直、公開館数が少ないので観に行きづらいとは思いますが、自分はもう一度映画館に観に行こうと思っています。

それでは『リトル・リチャード:アイ・アム・エブリシング』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第204夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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第204回目はこちら


『スーパーフライ』(1972)

監督:ゴードン・パークス・Jr

出演:ロン・オニール / カール・リー / シーラ・フレイジャー / ジュリアス・W・ハリス / チャールズ・マクレガー

あらすじ:

麻薬組織を牛耳る売人のプリーストは何不自由ない生活を送っていた。しかし大口の取引を終えたところで彼はある事を計画していたが……

普段のテーマにしている1930年代から1960年代という時代からは少しズレてしまうのですが、この作品は1970年代に作られた「ブラックスプロイテーション」と言われるジャンルの代表的な作品の1つです。

他だと以前も紹介した『黒いジャガー』や『スウィート・スウィートバック』、『コフィ』等があります。

当時の黒人向けに作られていた映画で、舞台が大都市のゲットーで主人公は黒人のディーラーやピンプで強い男、それに対抗するのが腐敗した白人警察とステレオタイプのような描かれ方をしていて、大ヒットはしていたものの公民権運動家からは批判もされていたジャンルです。

もう一つの特徴としてはサウンドトラックにソウルミュージックやファンクのミュージシャンが起用されることが多く、今作も全編に渡ってカーティス・メイフィールドが手掛けていますし、劇中で本人役で歌うシーンもあります。

サウンドトラック自体が名盤なのでこちらも是非、聞いて頂きたいです。

余談ですが、日本のバンドの「Super Fly」というバンド名はずばりこのアルバムから取っているそうです。

当時の黒人が手っ取り早く大金を稼ぐには悪い事をするしかない状況で、成功はするもののそれゆえにどんどんしがらみが出来て自由が無くなっていく。結局、白人に良い様に使われてしまうという当時よくある状況を映しつつそこからどの様に抜け出し、自由を手にするのかを事の良い悪いは置いておいて、鮮やかに描いているので当時大ヒットしたのではないかと観ながら考えていました。

作品自体は結構淡々と進んでいくのですが、時代背景も含めて面白い作品だと思います。

それではいつも通り衣装を見ていきましょう。

この作品は主人公のプリーストを始め、出てくるキャラクター全員の衣装がどれも格好良くて、本当に70年代の金を持っている黒人はこんな格好していたんだろうなと思わせる説得力がありました。

また衣装以外の美術も格好良いですし、外の場面はロケ撮影をしていると思うのですが、当時のニューヨークの街並みを見れるのも良いと思います。

衣装、美術、劇伴、どれも素晴らしいので、ストーリーだけではなく、そちらにも注目して観て頂けるとより楽しめるのではないでしょうか?

ここからは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。


ビームス プラス / ミリタリー コート ウェザー クロス
カラー:オリーブ
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥49,500(税込)
商品番号:38-19-0100-139

ベースは1940年代のミリタリーコートで、パターンを現代風に修正し、シルエットを裾に向かって広がるAラインに仕上げています。

元のディティールを踏襲し2重の前立てや機能を考えフロントポケットはジップポケットも追加したダブル仕様にしています。

裏地なしの1枚仕立てでバランスはゆったりしているのでジャケットの上でも動きが制限される事なく着用して頂けます。また内側の腰の部分にはドローストリングを入れているので、これを絞ることでシルエットを変化させる事も出来ます。

見た目はしっかり重厚感があるのですが、着て頂くと軽やかで春先に万能に使えるスプリングコートに仕上がっています。

ジャケットやスーツに合わせるのは勿論、パステルカラーのコットンニットにホワイトのピケパンやチノパンを合わせてその上に合わせると土臭さを抑えつつ軽すぎない合わせになるのではないでしょうか?

こちらのコートも既に店頭に入荷していますので、是非、試着をして頂ければと思います。

それでは『スーパーフライ』お楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第203夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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『現金に体を張れ』(1956)

監督:スタンリー・キューブリック

出演:スターリング・ヘイドン / コリーン・グレイ / ヴィンセント・エドワーズ / ジェイ・C・フリッペン / テッド・デ・コルシア / マリー・ウィンザー

あらすじ:

刑務所から出たばかりのジョニー・クレイは競馬場から売上金を強奪する計画を仲間5人と立てていた。しかし仲間の妻に計画を聞かれた事で思わぬ方向に事態が動き出し……

この作品はスタンリー・キューブリックのハリウッド映画第1作目であり、ケイパー映画の代表作の1本でもあります。

ケイパー映画とは犯罪映画の一種で、仲間を集めて強盗や盗みをする事を描いている作品の事で、有名なのは『オーシャンズ11』とか『ハートブルー』、『レザボア・ドッグス』等の作品ではないでしょうか?

今作はケイパー物でもかなり初期の作品でありストーリーはシンプルで、画面も白黒なのでスタイリッシュでかなり見やすい作品だと思います。

1つのきっかけで計画が思わぬ方向に動いてしまい、どの様な結果になるのかは是非、ご自身で確かめて頂ければと思います。

それではいつも通り衣装を見ていきたいと思うのですが、どうしても白黒ですとディティールや生地の感じが分かりにくい為、今週はお休みにしたいと思います。


ここからはここからはBEAMS PLUSのアイテム紹介です。


ビームス プラス / フィールド コート シャンブレー キャンバス
カラー:カーキ、ブラウン
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥66,000(税込)
商品番号:38-18-0470-791

こちらは1970年代から1980年代のフィールドジャケットをベースにしたアイテムです。ミリタリーモチーフの襟の収納フードや背面のセンタープリーツのディティールと、フロントのアウトドアモチーフのフラップ付きの4つのポケットワーク等、各ディティールが上手くミックスされたコートに仕上がっています。

使用している生地は先染めの糸を使用したシャンブレー生地で、製品にする前に生地の時点で揉んだり叩いたりして使用感や柔らかさを出す加工をかけ、その後に製品にしている為に独特の風合いが出ています。

写真だと分からないのですが、カーキの方はシャンブレー生地の織り方による光沢感が出ていてとても面白い表情だと思います。

サイズバランスはアウターらしいゆったりとしたバランスですので、今の時期ならインナーダウンやニットを着て着用出来ますし、春先はシャツの上に軽く着て頂く事も出来ると思います。

落ち着いたカラーではありますが、重くならず春にピッタリなアウターだと思います。

こちらも既に店頭に入荷していますので、生地の光沢感や柔らかさ、軽さを手に取って確かめて頂ければと思います。


それでは『現金に体を張れ』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第202夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

第202回目はこちら


『理由なき反抗』(1955)

監督:ニコラス・レイ

出演:ジェームス・ディーン / ナタリー・ウッド / サル・ミネオ / ジム・バッカス / アン・ドラン / コーリイ・アレン

あらすじ:

ある街に引っ越してきたばかりの17歳のジムは集団暴行事件の容疑者として警察に連行されてしまう。その警察署でジュディ、プレイトウの二人と出会う。翌日、編入した学校で不良集団のボスに目を付けられ危険なレースをする事になってしまうが……

言わずと知れたクラシックな作品で、どちらかというと内容よりも劇中のジェームス・ディーンの衣装が語られる事が多いと思います。

しかし作品としてちゃんと十代の家族への思い、反抗心、周りに対する見栄なんかをしっかり描いている作品で、ジェームス・ディーンのその後の事もありますが、今の時代にも語り継がれる作品だと感じました。

正直、主演のジェームス・ディーンはこの時、年齢が20代中盤で10代には見えづらく、ナタリー・ウッドもこんな大人びた10代いないだろと思って調べたら、こちらは本当に17歳で逆にビックリしました。

ここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

何と言っても注目の衣装はジェームス・ディーンではないでしょうか?前半ではツイードの様なジャケットにブラウンのスラックスの様な物を履いて、一応学校に行く恰好をしています。

そして後半はもう既にアイコンと化している赤いブルゾンにデニムパンツのスタイルです。

このデニムパンツに関してはBEAMS PLUSでも以前、この映画を参考にビッグブランドとのダブルネームで別注モデルを出したので覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

とてもシンプルな格好で真似が出来そうなのに絶対に出来ない、このジェームス・ディーンのサイズバランスで、ジェームス・ディーンの雰囲気でしか着る事の出来ない恰好なんだと今回改めて思いました。

他にも、不良グループのメンバーも全員レザージャケットを着ていて格好良いのですし、このメンバーたちが履いてるデニムパンツはどこの物なのかにも注目すると、スタイルも含めてその前の年に作られたあの映画を参考にしているのかな?とか想像出来て面白いと思います。


それでは今週のBEAMS PLUSの商品紹介です。

今週はこちらです。




ビームス プラス / スウェット プルオーヴァー
カラー:オートミール、アッシュ、グレイ、ブラック、ピンク、マスタード、グリーン
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥16,500(税込)
商品番号:38-13-0192-103

旧式の編み機を使い編み上げた、日本製のヘビーウェイトな裏毛の生地を使用しています。この旧式の編み機は極端に編む速度が遅く1日で編める量は少ないのですが、その分柔らかく膨らみのある生地に仕上がっています。

通年で使いやすいように裏起毛ではなく裏毛仕様なので冬はもちろん、春先にも活躍する1枚です。

サイズバランスは少しゆとりを持たせているのでボタンダウンシャツとの重ね着も出来ますし、Tシャツの上に着ても適度なバランスで着て頂けると思います。

自分はスウェットパーカーを1枚で着るのがあまり好きではないので、シャツと重ね着が出来るこのバランスはとても良いと思っています。

カラーは7色でベーシックな色から、ペールトーンの春らしい色まで揃っているので、今の気分で選んで頂くのが良いのではないでしょうか?

因みに自分はピンクを購入しました。

こちらも既に店頭に入荷していますので、生地の柔らかさ、発色の良さを手に取って確認して頂ければと思います。


それでは『理由なき反抗』お楽しみ下さい。

コヴ



BEAMS PLUS ロードショー 第201夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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『ザ・バンカー』(2020)

監督:ジョージ・ノルフィ

出演:サミュエル・L・ジャクソン / アンソニー・マッキー / ニコラス・ホルト / ニア・ロング

あらすじ:

1960年代、不動産業で起業しようとするバーナード・ギャレットだったが、黒人というだけで商売が上手くいかない。そこで資産家のジョー・モリスと共にある秘策を思いつくが……


この作品も実話をベースにした話です。

1960年代だとロサンゼルスですら差別意識があり、黒人が起業する事自体が相当大変だったのだと思います。銀行でも融資担当者にすら会えなかったり、アパートのオーナーなっても白人の店子が出ていってしまったりと苦労が描かれています。

そんな中でバーナードとジョーはある策を思いつき、どんどん成功していきますが、今度は成功している黒人に対する嫌がらせや妨害にあってしまいます。

そんな中で二人がどうなっていくのかを是非、観て頂ければと思います。

そしてこの作品はあからさまな黒人差別だけではなく、性別による差別であったり、生まれた環境、同じ黒人でも立場の違いによる意見の相違等も描いておりインターセクショナリティについても言及出来る内容になっていると思います。

大きな差別だけではない、見えづらい差別についても考えさせられる作品でした。

ここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

前半部分でアンソニー・マッキーとニコラス・ホルトがアパートの改修をするシーンで、2人ともオーバーオールの中に普段着の様な黄色や白の開襟の半袖シャツを着ています。勝手に作業をする時にはワークシャツを着るものだと思っていたので、この組み合わせは斬新でした。

日曜大工の延長の様な作業なので、普段着ているシャツの上にワークアイテムを合わせていると考えると納得がいくのですが、この様な当時の日常が垣間見えるのがとても面白いと思いました。

それでは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。


ビームス プラス / ボタンダウン アメリカン オックスフォード クラシック フィット
カラー:ホワイト、ブルー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥15,400(税込)
商品番号:38-11-0674-139

こちらは今シーズンから新たに登場したボタンダウンシャツです。

通常のボタンダウンシャツに比べて身幅、肩幅の大きかったクラシックフィットより更にゆとりを持たせたサイジングに変更しています。

定番のボタンダウンシャツよりも台襟を高くしよりネクタイも巻きやすく、袖の仕様も今までのクラシックフィットから変更し、剣ボロ仕様になっています。

使用している生地はしっかりとしたハリ感のあるアメリカンオックスフォード生地を使用し、ジャケットのインナーとしては勿論、一枚で着てもしっかり存在感のあるシャツに仕上がっております。

こちらのシャツも既に店頭に入荷していますので、是非、今までのボタンダウンシャツと着比べて頂くとそれぞれのシャツの特徴が改めて分かって面白いのではないでしょうか。

こちらの作品は配信されているサービスが限定されているので、少し観づらい環境かもしれません。

それでは『ザ・バンカー』お楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第200夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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第200回目はこちら


『ザ・コールデスト・ゲーム』(2019)

監督:ウーカシュ・コシミツキ

出演:ビル・プルマン / ロッテ・ファービーク / ロベルト・ヴィェンツキェヴィ千 / ジェームズ・ブルーア / アレクセイ・セレブリャコフ / コーリイ・ジョンソン

あらすじ:

1962年。アメリカとソ連はキューバの核配備を巡って緊張が高まっていた。そんな中、ポーランドで開催されるアメリカ対ソ連のチェスの対決の選手に指名されたのは落ちぶれた数学者だった。そしてこのチェス対決の裏ではスパイ同士の暗闘が始まる……。

冷戦下、キューバ危機の裏のチェスの大会と思わせてのスパイミステリーです。

ビル・プルマン演じる主人公の落ちぶれた天才数学者ジョシュア・マンスキー自身が常に酒を飲んでいて何が正常なのか分からないまま、ほぼ拉致される様にポーランドに連れてこられます。

全く何がなんだか分からない最初の状況から、観ているこちらも主人公と同じ様に徐々に状況が分かってきます。

しかし今度は誰が味方で、誰が内通者で、誰を信じればよいのか分からないスリラーになっていきます。

その中で祖国を思う気持ちで危険な橋を渡る好人物、しかしそれすらも信用して良いのか分からない、全員を疑ってしまう疑心暗鬼の状況の中で主人公はどうやって敵を欺くのか……。

最近の2時間越えの映画が多い中、緊張感が途切れずに2時間以内で観れる作品でとても面白かったです。

それではいつも通り衣装を見ていきたいのですが、今回もあまり目につく衣装が無かったのでお休みさせて頂きます。


ここからは今週のBEAMS PLUSの商品紹介です。



ビームス プラス / フライト デイパック 2
カラー:ブラック、オレンジ、グリーン
価格:¥22,000(税込)
商品番号:38-61-0090-886

こちらはビームス プラスのオリジナルで出しているバッグのシリーズの中の1つです。

デザインのベースは1970年代のモデルで、そこに現代的なハーネスを付けたり、より軽量化させたりと現代的なアップデートをし、ハンドルとリュックとしての2Way仕様です。

メインのコンパートメントはしっかりマチがあり収納力も高く、背中の部分にはPCやタブレットも収納できるスリーブも付けております。

外部のサイドには左右両方に水筒や折り畳み傘を収納出来るポケットを付け、フロント部分には細かい物を入れられるジップポケットも付けています。

見た目はクラシックですが、より使いやすいように考えられていてバッグとしても相当使い勝手が良いと思います。

因みに自分はオレンジを買いました。

こちらのバッグも既に店頭にございますので、是非、実際に手に取って背負ってみて下さい。

お問い合わせお待ちしております。


それでは『ザ・コールデスト・ゲーム』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第199夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

第199回目はこちら


『3人のキリスト』(2017)

監督:ジョン・アヴネット

出演:リチャード・ギア / ピーター・ディンクレイジ / ウォルトン・ゴギンズ / ブラッドリー・ウィットフォード / ジュリアナ・マルグリーズ / シャーロット・ホープ

あらすじ:

精神科医のストーンは自分が「イエス・キリスト」だと自称する3人の患者の治療を任される。最初はそれぞれの主張をぶつけ合うだけの3人だったが……

この映画は実際に1950年代に行われた治療について書かれた本を基にしている作品で、ミシガン州のある精神病院で自称「イエス・キリスト」と名乗る3人の患者とその3人の治療に当たる精神科医の話です。

当時は大量の薬の投与、電気ショック、はてはロボトミー手術まで行われている状況で、その状況を変えたいと考えていたストーン医師は3人を同じ病室で寝起きをさせ、対話をさせる方法を取ります。

徐々に患者同士、ストーン医師に対しても心を開いていき良い方に向かうかと思われたのですが……。

力づくではなく、しっかり一人一人と対話をし話を聞いていくと言うのはかなり大変な事ですが、とても大事な事だと思いました。それは映画や病院の中の話だけではなく自分の身の回りの小さな事もそうですし、現在、世界中で起きている事にも言えるのではないでしょうか?

そして人に寄り添い、話を聞いていく過程で自分をしっかり保つ事、相手の中に自分が取り込まれない様にする事がどれだけ大変で難しいのかがほんの少しだけ分かった様な気がします。

ここからは衣装を見ていきましょう。

基本的に病院の中の話なので凝った衣装が出てくるわけではないのですが、リチャード・ギアがスーツを着ている姿は格好良いですし、中でもグリーンのジャケットだったかスーツを着ているのですが、それは相当お洒落だと思います。

やはり1950年代から1960年代のスーツやジャケットはシンプルなディティールですが、格好良いですね。


それでは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。


ビームス プラス / ポリエステル ホームスパン ペインターパンツ
カラー:グレイ、ブラウン
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥33,000(税込)→13,200(税込)
商品番号:38-24-0223-791

ベースは1960年代のストアブランドのペインターパンツなのですが、敢えてハンマーループやダブルニーといったディティールを付けず右足のツールポケットを1つにすることで、土臭さを抑え色々なコーディネートに合わせやすいパンツに仕上がっています。

素材はポリエステル100%ですが、尾州地域で生産した特殊なスパン糸を使う事でウールの様な毛羽感や風合いを表現しています。

スパン糸とは簡単に言うと短い繊維を繋いだ糸で、糸自体に膨らみや毛羽立ちがあり、織った時に表情の出やすい糸です。

ワークパンツですがホームスパンのパンツを履くようにドレスシューズに近いレザーシューズを履いて、ボタンダウンシャツにローゲージのニット合わせたり、ハイゲージのタートルネックのニット、レザーのシングルライダースジャケットにワークブーツを合わせる様な上品にでも少しハードな印象のコーディネートなんかに面白いのではないでしょうか?

まだまだ履ける時期も長いと思いますので、気になった方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。


それでは『3人のキリスト』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第198夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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第198回目はこちら


『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛する様になったか』(1964)

監督:スタンリー・キューブリック

出演:ピーター・セラーズ / ジョージ・C・スコット / スターリング・ヘイドン / スリム・ピケンズ

あらすじ:

キューバ危機を後も続くアメリカとソ連の冷戦下。ある作戦の実行命令が下された。この作戦が実行されてしまえば世界は確実に滅亡してしまうが……

あらすじを読むと軍事サスペンス物の様に思えますが、監督のスタンリー・キューブリックはブラックコメディとして作ったそうです。

まともの人物もいるのですが、登場する人物はほぼ常軌を逸している人物として描かれています。

キューバ危機のすぐ後に作られた映画として考えると相当攻めた姿勢の作品だと思いますが、2024年の世界の現状を見るとただのブラックコメディとして笑っていられないのが本当に恐ろしい事だと思いました。

観た後に考えさせられると共に、グッタリするくらい力のある先品なんだと感じました。

ここからはいつも通り衣装を見ていきたいのですが、白黒の作品であり、登場人物のほとんどが軍服しか着ていないので、今週はお休みさせて頂きます。


それでは、今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。


ビームス プラス / ブリティッシュ ツイード フィッシュンティング ジャケット
カラー:オレンジ、グリーン
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥¥55,000 → ¥27,500(税込)
商品番号:38-18-0377-791

1950年代のフィッシングジャケットとハンティングジャケットのディティールを組み合わせたジャケットなので「フィッシュンティング ジャケット」という名称です。

前身頃にフラップ付きのポケットを6つ、ジップポケットを2つ、後ろにはジップ付きのゲームポケット、内側にもポケットを2つ付けるなど、フィッシング、ハンティング両方の特徴を盛り込んでいます。その他にも襟や袖口のコーデュロイ使いやジップのチェーンスライダー等のクラシックなディティールも盛り沢山です。

サイズバランスは重ね着をしやすい幅の広い身幅とフィッシングジャケットの様な短めの着丈です。

表地は縦糸、横糸共にリサイクルウールを使用し国内の織物で有名な尾州地域で生産しており、横糸にはリサイクルウールだけではなくブリティッシュウールを混ぜているので、しっかりとした重量感のある生地に仕上がっています。

また裏地にはキュプラを使用しているので、袖通りも抜群です。

アランセーターやリブ編みの厚手のセーターと合わせる様なクラシックなコーディネートも良いですし、スウェットパーカーを合わせる様な着方も出来るジャケットなのでお好みのコーディネートを探して頂くのも良いのではないでしょうか?

こちらのアイテムも現在、お買い得になっていますので、気になった方はお近くの店舗に問い合わせてみて下さい。


それでは『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛する様になったか』をお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第197夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


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第197回目はこちら


『グッドナイト・アンド・グッドラック』(2005)

監督:ジョージ・クルーニー

出演:デヴィッド・ストラザーン / ジョージ・クルーニー / ロバート・ダウニー・Jr / フランク・ランジェラ

あらすじ:

1950年代。「赤狩り」が猛威を振るう中、ニュースキャスターであるエドワード・R・マロリーとCBSの番組スタッフが事実を伝える為に「マッカーシズム」に立ち向かっていく。

「赤狩り」とはソ連との冷戦下でアメリカに入り込んだ「共産主義者」を摘発する為にジョセフ・マッカーサー議員が推し進めた運動だったのですが、徐々にエスカレートしていき自分の気に入らない人間に対して「共産主義者」と決めつけ攻撃する様になっていった事実があります。

それに対して真っ向から立ち向かっていったキャスターとテレビ局のスタッフ達の話です。

たとえ政府が行っている事でも、不当な扱いをされる人達の事実を報道し疑問を投げかける姿勢、政府や上層部からの圧力にも負けない信念は本当に凄いと思います。

そしてその姿を見ているからこそのエドワード・マロリーの演説が心に響くのだと思います。

あとこの作品は「白黒」映画なのですが、敢えて「白黒」にしている事で、緊張感がより増していると思います。

また今では考えられないですが、何処でも煙草を吸っていたり、TV番組の生放送中にも当たり前の様に煙草を吸っているのを見るとかなりギョッとしますね。1950年代とはこういう時代だったのだと改めて思い知らされます。

ここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

特定の人物の衣装いうわけではないのですが先週同様、1950年代が舞台ですから出てくるエドワード・マロリーを始めとするキャスト達が着ているスーツがかなり格好良く映ります。

しっかりと肩幅のあるアメリカのスーツを見ると改めてスーツの格好良さに気付きますし、スーツを格好良く着れる人になりたいと思いました。


それでは今週のBEAMS PLUSのアイテムの紹介です。


ビームス プラス / 3レイヤー ハンティング パーカ
カラー:タン、マルチ
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥63,800(税込)→¥25,520(税込)
商品番号:38-18-0278-139

ヴィンテージのハンティングジャケットをベースにサイジングを現代風に変更し、より着やすくしています。

前身頃に付けた大き目のハンドウォーマーの中にメッシュポケットを付けた2重構造ポケットと内側にも大きなポケット、そして背面部分には左右どちらからもアクセス出来るゲームポケットを付けている為、収納能力は抜群です。

表地はコットンポリエステル、その下に透湿防水性を備えたフィルム、内側に当たる部分にポリエステルスムースを使った3層構造にしてある為にクラシックな見た目に反してしっかりと機能性を持たせています。

サイズバランスはゆったりしており、中にインナーダウンや厚手のニットを着ていただく事も出来るので、秋口から真冬まで長い期間の着用が可能です。

この様な雨風を防ぐアウターが一枚あるとかなり便利ではないでしょうか?

こちらは現在かなりお買い得になっておりますので、気になる方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。


それでは『グッドナイト・アンド・グッドラック』お楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第196夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

第196回目はこちら


『アウトフィット』(2022)

監督:グレアム・ムーア 

出演:マーク・ライランス / ゾーイ・ドゥイッチ / ジョニー・フリン / ディラン・オブライエン 

あらすじ:

1950年代のシカゴ。熟練の「裁断師」が営むオーダーメイドのテーラー。一般の顧客もいるが、マフィアからのオーダーも受けている。そして突如、厄介事に巻き込まれることに……

こちらはNetflixでの配信なので若干観づらい作品ではあります。

映画のほとんどがこのテーラーの中で完結するワンシチュエーションスリラーです。

この手の作品に共通しているのは何を言ってもネタバレになってしまうという事ではないでしょうか?なので本当に説明が出来ません。

導入部から引き込まれ何ともいえない緊張感が続き、上映時間が105分と最近にしては短めなのであっという間に終わります。ワンシチュエーションという事もあり舞台を観ているようでした。

もうこれ以上の説明は野暮なので、是非、ご覧になって頂きたいです。

それではいつも通り衣装を見ていきましょう。

この作品のもう一つの魅力は何といってもマーク・ライランス演じる「裁断師」とその「裁断師」が作るスーツではないでしょうか?

映画の冒頭からスーツの構成の説明と共に型紙に線を引き、裁断していきます。勿論、その部分は専門の職人がおこなっているとは思いますが、流れる様な手裁きで惚れ惚れします。

「裁断師」を演じるマーク・ライランスの静かな佇まいが手練れの職人の雰囲気を出していて、本当にこの人が裁断しているのではないかとさせ思えてきます。

そしてまず裁断師が仕事をする時にジャケットを脱いでベスト姿になっているのも凄く格好良いですし、他の登場人物が着ているスーツもどれも「吊るし」ではない感じが伝わってきて、体に合ったスーツは本当に格好良いのだと思いました。

この映画を観たらスーツのオーダーをしたくなっちゃいますね。

ストーリーは勿論ですが、スーツや小道具の使い方にも注目して観て頂くと何倍も面白くなるのではないでしょうか?

そして今週のBEAMS PLUSのアイテムの紹介です。



ビームス プラス / ハリスツイード バルカラー コート
カラー:グレイヘリンボーン、ライトブラウンヘリンボーン、ブラックウォッチ、ガンクラブチェック
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥82,500(税込)
商品番号:38-19-0045-803

BEAMS PLUSの定番のコート言えばこちらのハリスツイードのバルカラーコートです。

1960年代のオーバーコートをベースに現代的なサイズバランスに変更しています。

表地に使用しているのは「フェザーウェイト」と呼ばれる軽量のツイード生地でライニングに透湿、防風機能のあるフィルムを使用する事で、軽量でクラシックな見え方なのに機能としては現代的にアップデートされたコートに仕上がっています。

スーツやジャケットの上に着て頂ければ暑すぎず風を防ぎ軽くて着やすい、プライベートでもシャツにシェットランドニットやケーブルニットの上に着てもらえれば雰囲気も抜群ではないでしょうか?

流行り廃りの関係ない定番のアイテムなので、本当にお薦めの一着です。

気になる方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。

それでは『アウトフィット』お楽しみ下さい。


2024年、大変な幕開けとなりましたが本年も様々な映画を紹介していこうと思いますので、よろしくお願いいたします。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第195夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

第195回目はこちら


『ティファニーで朝食を』(1961)

監督:ブレイク・エドワーズ

出演:オードリー・ヘップバーン / ジョージ・ペパード / ミッキー・ルーニー / パトリシア・ニール

あらすじ:

ニューヨークで暮らすホーリーはティファニーに憧れて、早朝のお店の前でデニッシュを食べたりしている。そんなホーリーのアパートの上の部屋に越してきた作家のポールは自由なホーリーに惹かれていくが……

ロマンティックコメディの名作であり、オードリー・ヘップバーンの魅力が詰まった作品ではないでしょうか?

とても明るく、グイグイと自分のペースにみんなを巻き込んでいくのに、こちらが踏み込むとひらりと躱されてしまう何を考えているか分からないホーリーを演じるオードリーが本当に魅力的です。

そんなホーリーに翻弄されながらもどんどん惹かれてしまうポールとの関係がどうなってしまうのかはご自身で確認して頂けたらと思います。

何と言っても一番印象的なのは映画冒頭のシーンではないでしょうか?早朝のニューヨークの雰囲気とタクシーの中から出てくるドレス姿のオードリーと手にしているデニッシュとコーヒー、そしてそこでかかっている「ムーンリバー」。

とても美しいシーンだと思います。

ここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

もう何と言っても上記した冒頭でオードリーが着ているドレスが本当に素晴らしいですしかなりアイコニックなスタイルだと思いますが、このドレスはジバンシィの物だそうでこの作品の前からジバンシィが衣装を担当しているそうです。その他にも劇中のスタイリングも本当に素晴らしいのでオードリーの衣装に注目してみるのも面白いのではないでしょうか?


それでは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。


ビームス プラス / ジャカード ボアフリース かーディガン
カラー:ライドグレー、ブラック
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥19,800(税込)
商品番号:38-13-0183-156

1960年代のニットの柄をジャカードで表現したボアフリースのカーディガンです。素材にはリサイクルポリエステルを使用しジャカードボアで編み立てる事で柄を表現しています。

サイズバランスはゆったりしていてシャツやタートルネックのカットソー等との重ね着にも向いていますし、袖と裾部分をクラシックなリブにする事でカーディガンとしても活躍する一枚だと思います。実際に自分も着ているのですが、ウールカーディガンと比べても遜色ないくらい暖かいですし、軽くて着やすいて重宝しております。

こちらも既に入荷しておりますので、カーディガンを探されている方、アウトドアとは違った雰囲気のフリースアイテムをお探しの方にお勧めですので、是非お近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。


それでは『ティファニーで朝食を』お楽しみ下さい。


最後に2023年もBEAMS PLUS ロードショーにお付き合いいただき誠にありがとうございました。

2024年も変わらずに続けていきますのでどうぞ、よろしくお願いいたします。

みなさま、良いお年をお迎え下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第194夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

第194回目はこちら


『東京ゴッドファーザーズ』(2003)

監督:今 聡

出演:江守徹 / 梅垣義明 / 岡本綾 / こおろぎさとみ 

あらすじ:

クリスマスの晩に新宿のホームレスのギンちゃん、ハナちゃん、ミユキはゴミ捨て場で赤ちゃんを拾う。その赤ちゃんに「清子(きよこ)」と名前を付けて実の親を探しに出かけるが……

毎回アメリカにまつわる映画と言いつつクリスマスの週は自分の我儘を許してもらい年代の違うクリスマス映画を取り上げてきましたが、今回は舞台は日本で実写ですらないアニメですがお付き合いください。

「PERFECT BLUE」や「パプリカ」を監督した今監督の長編劇場作品の3作目です。

他の作品は現実と幻想が織り交ざったミステリーやホラーの要素も入っている作品ですが、こちらはファンタジーコメディです。

新宿のホームレスの凸凹3人組がゴミ置き場で子供を拾った事から実の親を探し始めます。その過程で様々な縁と偶然が重なり、それぞれの事情で会いたくても会えない人、謝りたかった人と会いながら都内を探し回ります。

そして最後に起こる奇跡とは……

アニメ作品なので強引な展開はあるのですが、主人公達3人のキャラクターや人間臭さ、東京という街の映し方、冬の寒さの描き方等、自分はとても好きな作品なのです。

他にもクリスマスを題材にした素晴らしい作品は沢山あるのですが、この作品もその中の1本ではないでしょうか?

是非、どんな結末なのかはご自身で確かめて頂きたいと思います。

いつもなら衣装を見ていくのですが、今回はお休みさせて頂きます。

ここからはBEAMS PLUSの商品を紹介します。

こちらです。





ビームス プラス / 3ゲージ マルチパター アランカーディガンン
カラー:オフホワイト、グレー、ブラウン、オレンジ、グリーン、ネイビー、パープル、マルチ
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥30,800(税込)
商品番号:38-15-0149-048

3ゲージの太さの糸を使ったニットです。アランニットとはアイルランドのアラン諸島の漁師が着るセーターで、編み地の柄は漁に使うロープや命綱をイメージしています。そして日本の家紋の様にそれぞれの家の編み目もあるそうです。

そしてこのニットは異なる編み目のパターンをパッチワーク風にしていますが、派手にならず着て頂けます。

サイズ感はゆったり目なので重ね着をしてももたつかず、楽に着れます。ですがシャツの上にこのニットを着ているだけでも相当暖かいので、中で厚着をしなくても良いのではないでしょうか?

インナーとしてはもちろんアウターとしても使えますし、今の時期ならダウンベストを上に着ればアウター要らず(自分だけかもしれませんが)だと思います。

自分はオレンジを買い、愛用しています。

こちらは色によってはサイズが無いものもありますが、気になった方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。

それでは『東京ゴッドファーザーズ』お楽しみ下さい。


コヴ


BEAMS PLUS ロードショー 第193夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

第193回目はこちら


『ギャング・オブ・アメリカ』(2021)

監督:エタン・ロッカウェイ

出演:ハ―ベイ・カイテル / サム・ワ―シントン / アナソフィア・ロブ / デヴィッド・ケイド / ジャッキー クルス

あらすじ:

売れないライターのデヴィッド・ストーンは様々な伝説のある元マフィアのマイヤー・ランスキーの自叙伝を書く為にインタヴューをする事なる。

今現在は引退しているものの、隠し総資産は3億ドルあるといわれていてその資産を探す為にFBIも動いていた……

アメリカは良い人も悪い人も実在の人物で大きな事をした人や有名な人の伝記映画を作る事が多い気します。

このマイヤー・ランスキーも悪名高い実在したマフィアの一人です。

劇中でこのランスキーにインタビューするのがデヴィッド・ストーンで、舞台は1980年代のフロリダでこの時代とランスキーが語る1920年代からの過去が交互に描かれていきます。

ランスキーの語る過去はどこまでが本当で、どの部分が誇張なのか分からないまま話が進んでいきますし、現代のパートではランスキーの隠し資産をどうしても探し当てたいFBIが絡んできてどうなっていくのか最後まで目が離せませんでした。

何といってもこの映画はランスキー役のハ―ベイ・カイテルの存在感が凄いです。一見すると人の良さそうな好々爺なのですが、目が他の人とは全く違って相当怖いです。昔の様なギラギラした感じはないのですが、その分凄みを感じる演技だったと思います。

ここからは衣装を見ていきましょう。

やはり気になるのはランスキーの若い時代の格好でマフィアですから当然スーツを着ています。1930年代からなので時代が進むにつれて着ているスーツも変化していくのが面白かったです。

是非その辺の変化にも注目しながら観てみて下さい。


そして今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。


ビームス プラス / ヘビーメルトン ハンティング パーカ
カラー:キャメル
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥74,800(税込)
商品番号:38-18-0385-139

ヴィンテージのハンティングジャケットをベースに素材をダック地からメルトンに変更しているモデルです。

フロントの大きなハンドウォーマーポケットと中にナイロンポケットを付けた2重構造のウエストポケットが特徴で、またウエスト部分には左右どちらからもアクセス出来るゲームポケットも付けています。

生地は織物で有名な尾州で生産したメルトンを2枚合わせたダブルメルトンで、フード部分はブラックウォッチ柄を採用しています。

見た目の重厚さに反して軽いのも特徴の一つです。

サイズ感はゆとりのあるパターンを採用していて重ね着もしっかり出来る様なサイズバランスに仕上がっています。

古着では最近だと状態の良い物も少なくなってきていますしダック地なのでけっこう風を通すのですが、これは生地をダブルにして防風性も保温性も格段に上がっています。

このジャケットも既に入荷してますので、気になる方はお近くの店舗に問い合わせて頂きたいと思います。

 

それでは『ギャング・オブ・アメリカ』お楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第192夜

この時間は、私のと偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

第192回目はこちら


『鳥』(1963)

監督:アルフレッド・ヒッチコック

出演:ティッピ・ヘドレン / ロッド・テイラー / スザンヌ・プレシェット / ヴェロニカ・カートライト / ジェシカ・タンディ

あらすじ:

メラニー・ダニエルズはサンフランシスコのペットショップでミッチーブレナーというインコを探している弁護士と出会う。

その弁護士が気になったメラニーはサプライズでインコを届ける為に彼が週末に帰っているボデガベイへと向かうが、インコを届ける時に一匹のカモメに襲われる。

それが恐怖の始まりだった……

スリラーの巨匠と呼ばれるアルフレッド・ヒッチコックの1963年の作品で、動物パニック映画の原点と呼ばれている作品です。

通常の車を運転しているシーンなんかは背景が合成だというのが分かるのですが、鳥たちが襲ってくるシーンは当時の最先端の合成技術を使っているそうでかなりの迫力です。

現代の様々なゴア描写に慣れている自分からすると劇中に出てくるショックシーンは見慣れている物ですが、当時の人達からしたらかなり衝撃のシーンだったのではないかと思うところもありました。

恋愛ものの雰囲気のある前半から徐々に不穏で恐ろしい雰囲気に変わってパニック映画にになる本作ですが、一番怖いのはラストシーンではないでしょうか?

今作は生物パニック映画ではあるのですがただのパニック映画ではなく、ある心理についての映画だという事も観ていくうちにわかると思います。鳥達が人間を襲う原因は明示されませんが、その心理をヒントにすると見えてくるものがあるのではないでしょうか?
是非、ご自身で確かめて頂ければと思います。

ここからは衣装を見ていきましょう。

気になるのはやはりミッチーの恰好で平日の仕事の時には当時の1960年代らしいスーツを着ていますが、週末の自宅にいる時はリブ編みのニットに細身の軍パンを合わせています。このパンツがどの時代のどこの国のパンツなのかが思い出せないのですが、とても上品に見える事と当時から日常的にこの様なコーディネートをしていた事を知れたのが良かったです。
そして今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。


ビームス プラス / バックフリース ミリタリー ライナー
カラー:ブラック、オリーブ
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥19,800(税込)
商品番号:38-18-0001-139

昨年も出ていたアイテムで、スタッフの間で人気が出て一度完売したアイテムです。

使っている生地は軽さと暖かさのある縦、横に伸縮性のあるバックフリースを使用し、ヨーロッパのミリタリーライナーをデザインのベースに、フロント部分やポケットのジップ、ハンドウォーマーにもなる袖口リブのスリット等、機能面もアップデートしております

サイズに関してはややゆとりのあるパターンを採用しているのでライトアウターとしても使えますし、ミドルレイヤーのインナーとしても活躍する一枚です。

実際に自分も購入して旅行の時に使ったのですが、インナー、アウターどちらとしても本当に使いやすく、めちゃめちゃお勧めのアイテムですよ。

気になった方は是非、お近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。


それでは『鳥』お楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第191夜

この時間は、私のと偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

第191回目はこちら


『セルピコ』(1973)

監督:シドニー・ルメット

出演:アル・パチーノ / ジョン・ランドルフ / ジャック・キーホー / ビフ・マクガイア / トニー・ラバーツ / コーネリア・シャープ

あらすじ:

子供の頃から憧れていた警察官になったセルピコ。しかし現状は彼が憧れていた警察官とは違うものだった……

1970年代にニューヨーク市警の汚職を告発した実在の人物の伝記映画です。

当時のニューヨーク市警は犯罪者から賄賂を貰う事で様々な犯罪を見逃していたらしく、相当治安が悪く特に地下鉄は本当に危なかったようです。

そんなニューヨーク市警の中で賄賂を取らずに警官としての職務を全うしようとしていた「マイケル・セルピコ」ですが、当時の警官の中では相当異質だった事が劇中でも描かれています。

制服を着た警察官も私服の刑事達も金額の多寡は違えどみんな同じ様に賄賂を受け取っている中で、賄賂を受け取らないセルピコの事を当然、警戒する様になりますし、徐々に嫌がらせすらする様になってきます。

また頼みにしていた上層部も評判を気にするあまり動こうとしません

みんなが行っている悪い事をせず自分一人で正しい事を行い続けるという事は、現実では本当に勇気がいる事ですし難しい事だと思います。ましてや犯罪に関わる事が多い警察官であればどさくさに紛れて殺されてしまう可能性も大いにあったと思います。

劇中ではその正義を貫く気持ちと殺されるかもしれないという恐怖をアル・パチーノが見事に演じていると思います。

この映画の前年の1972年に『ゴッドファーザー』、この作品の次の年の1974年に『ゴッドファーザーⅡ』に主演してあのマイケル・コルレオーネを演じ、しかも同じ人物が演じているのかとは思えないくらいの変わり方で本当に役者としての凄みを見せつけられる思いです。

セルピコがどうなるのかは是非、ご自身で確かめて頂きたいと思います。

ここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

やはり気になるのはセルピコの刑事らしからぬヒッピーの様な衣装ではないでしょうか?

制服組の時から私服を着る事にこだわっていて劇中では「警察官の制服やあまりにも刑事然とした恰好では街に溶け込めない。」といってほとんど私服で、しかもヒッピーの様な格好をしています。

他の私服警官たちもジャケットをメインに思い思いの格好はしているのですが、どうして彼だけヒッピーなのかと考えた時に1970年代という時代もありますがヒッピーという文化自体がカウンターカルチャーであり、今のシステムへの反発という意味でこの様な衣装になったのではないかと思いました。(実際のセルピコがこの様な恰好をしていただけなのかもしれませんが……)

暗黙の了解でみんなが行っている賄賂というルールに反発し、自分だけはそこに染まらない異質な存在というのを表現するのにとてもピッタリな衣装ではないでしょうか?

誰がどんな物を着ているかをちょっと気にしながら観て頂くのも面白いと思います。


それではBEAMS PLUSのアイテム紹介です。

今週はこちらです。


ビームス プラス / N-3B ダウン ジャケット
カラー:ブラック、オリーブ、ネイビー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥52,800(税込)
商品番号:38-18-0373-139

こちらはフライトジャケットの中でもヘビーゾーンと言われる極寒地用のフライトジャケットで1950年代のモデルをベースに現代で着用しやすい様にアップデートさせたモデルです。

フロントはダブルジップで冷たい空気が入ってこない様に前立てもしっかり付いてます。チェスト部分の本来であれば酸素マスクのホースを固定する為のタブは隠しポケットにして細かい物を入れられる様にしています。

身幅はゆとりを持たせて重ね着をしやすい様になっていますし、表地は光沢のあるヘビーナイロンツイルを使用しているので見た目の重厚感はしっかりあります。しかし中には綿ではなく650フィルパワーのフェザーダウンを使用しているので軽量で暖かく街の中で扱いやすいダウンジャケットに仕上がっております。

軍物としても定番のモデルであり、街中での着やすさを追求したジャケットですので、フライトジャケットをお探しの方にも着やすいダウンジャケットをお探しの方にも大いにお勧め出来るアイテムです。

こちらは既に入荷していますので、お近くの店舗で実際に試着をしてみて下さい。

それでは『ゼルピコ』お楽しみ下さい。


コヴ