みなさん、こんにちは。
いつも通りの温かい目で、今回もよろしくお願いします。
真夏の放浪へと支度し始めた矢先、決して看過できない事実が発覚し、慌てて筆を執った次第です。渋谷のフェアの片付けを一通り終え、BEAMS PLUS TIMES 7月号がすでに配信されているのを思い出し、落ち着いて目を通してみると…
大宮、高島屋のピーター・マックス壁画を背に
ん?壁画?たしかにピーター・マックスのモザイク壁画はありますが、コレは…高島屋の真裏にある食堂「T万里」にマチガイナイ。ボクが高校時代から食べてる、って… ※昭和22年創業
「ミゾ、マズい、マズいよコレ、間違え方がかなりマズい…」
「え〜?コヴァさんがこの画像も送ってきたから、せっかくだし使おうと…」
食後に撮った何気ない1枚がこんな事態に発展するとは…目抜き通りの世界的アーティストのモザイク壁画と、その裏路地に佇むタイル貼りのモザイク外壁、表裏一体。
こんなボケが、大宮東口の昭和風情の保全に少しでもお役に立つのなら本望です…ビームス 大宮も何卒ご贔屓に。
こっちが本物のピーター・マックスのモザイク壁画、BEAMS PLUS TIMES7月号をお読みいただくと‘モザイク’ボケの深刻さをご理解いただけます…
さて、今回のビームス 梅田のフェアも盛況だそうで、いつもありがたい限りです。其の十二の赤や紫も愉しんでいただけてますかね〜 今回はPat Pruittも並んでますので、独特の存在感を愉しんでいただければ、と思っています。
彼のジュエリーには必ず付いて回る異論ですが、2017年にサンタフェ•インディアンマーケットのBest of Showをチタン製のボウル?で獲得したときも、サウスウエストの伝統や歴史が感じられない、ハンドメイドと言えるのか?と物議が起こっていました。
現地のそういった保守的な見解はともかく、ボクは他のジュエリーよりも遥かに優れたセンスを感じますね〜アメリカらしさやギミックも。むしろコピーが横行しやすいシルバージュエリーと比べて潔い存在だと感じてもいます。
彼のデザインにはプエブロ出身であり、サウスウエストの伝統を尊重しているコトが要所に感じられますし、単に材料が銀ではないだけでなく、銀では表現し得ないデザインを生み出そうという革新性も感じます。
ちなみに若い頃には熟練のシルバースミスから銀細工の伝統技法を習得してもいます。また、常に革新的なジュエリーを制作しているので、デザインのリクエストを受けたり、過去の作品をそのまま再現するコトには消極的だそうです。※ロングブランチ森田氏談

過去の画像につき既にいくつかは旅立ち…バットマン、レザー、ジオメトリック、ステンレス、ラグパターン、チタン、フレーム、ジルコニウム、ラバー、タイヤ、材質とデザインは変幻自在、シルバージュエリーとは一線を画した存在感※ロングブランチより

ジルコニウム製のTeck Feather、伝統を含みつつ革新的で反主流 、ロングブランチより ※不肖K着用
ショーでは彼のブースだけお客さん(本気)がなかなか退いてくれず、ボクのパワーでは到底割って入れません…客層もココだけインダストリアルNINな雰囲気も漂っていて異質です。
ボクはよくスミ黒のジルコニウムをシルバーと組み合わせていて、不規則、不揃い、不真面目な重ね着けに一役買ってくれています。
ジルコニウムとシルバーの常習コンボ、ハトに見間違えられがちなサンダーバードが少し勇ましく見える効果があるような?気のせいか…
‘モザイク’ボケのお詫びだけというのも…だったので、久々に関西フェアに登場のPat Pruittに触れさせていただきました。ご自身で着けるかは別として、つい凝り固まりがちなアタマをリセットするのに、気分転換にユルくご鑑賞いただきたいオススメのアーティスト、ジュエリーです。
ビームス 梅田のフェアは22日(日)までです。やっぱり、夏は高校野球とインディアンジュエリーが欠かせません。ぜひ静かに熱く(どっち?)お愉しみいただければと思います。では、キリの良いこの辺で、そろそろ灼熱の放浪へと…
コヴァ ヤジー