スタッフ「コヴ」の記事

BEAMS PLUS ロードショー 第154夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第154回目はこちら


『黒いジャガー』(1971)

監督:ゴードン・パークス

出演:リチャード・ラウンドトゥリー / モーゼス・ガン / チャールズ・シオフィ / クリストファー・セント・ジョン

あらすじ:

ニューヨークで私立探偵をしている黒人のシャフトはある朝、自分を探している二人組がいる事を知る。それはある人物からの依頼を告げる使者だったのだが……

1970年代に作られた「ブラックスプロイテーション」映画の代表作の1本であり、人気作でもあった為に続編も作られた作品です。

ストーリーは私立探偵の「シャフト」がある依頼をきっかけに危機的状況に巻き込まれていくというもので、正直なところ目新しさはないのですが、ほぼ1970年代のニューヨークで撮影してると思われ、当時のニューヨークの街並みを見る事が出来るのはとても興味深いです。

あとこの映画のもう一つの魅力は劇中で流れる音楽でして、担当しているのがソウルシンガーであり、作曲家でもあった「アイザック・ヘイズ」です。オープニングから流れる主題歌の「黒いジャガーのテーマ」はメチャメチャ格好良いですし、数々の映画賞の歌曲賞も獲得しています。

この主題歌だけでなく劇中の音楽も格好良くて、のちの日本の探偵ドラマや映画にも影響を与えているのではと思います。

この他の作品でも有名なソウルシンガーである、マーヴィン・ゲイ、ダニー・ハサウェイ、クインシー・ジョーンズ、カーティス・メイフィールド等も音楽を担当している作品があるので、作曲家方向から映画を探して観るのも面白いのではないでしょうか?

ここからは衣装を見ていきましょう。

正直、衣装のテイストとしてはビームス プラスの雰囲気には合わない部分も多いのですが、スタイリングとしては本当に格好良いものが多かったです。主人公のシャフトはレザーのロングコートを着ているのですが、その下はブラウンベースのチェックのセットアップを着て、ジャケットの中はシャツではなくタートルネックのニットを着ています。この合わせも自分が着こなせるとは全く思えませんが格好良いです。

そしてこの映画を観ていて思い出したのが、2021年に出た「Black Ivy:A Revolt in Style」という写真集です。

表紙のマイルス・デイヴィスの写真からやられてしまうのですが、内容は1960年代を中心にミュージシャンや映画監督、活動家等の着こなしに注目した写真集で見ているだけでワクワクする本でした。

白人文化と思われがちな「アイビー」ですが、こんな着こなしや色合わせもあるんだと本当に参考になる一冊です。

この映画やビームス プラスとは直接は関係なのですが、是非、お勧めしたい本です。洋書なので若干お高いですが、密林では少し値段が下がって出ているので気になった方は調べてみて下さい。

そんな訳で今回は洋服の紹介はお休みです。

ジャンル映画ではありますが、色々な角度から楽しめる映画だと思います。

それでは『黒いジャガー』お楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第153夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第153回目はこちら


『アトランティスのこころ』(2001)

監督:スコット・ヒックス

出演:アンソニー・ホプキンス / アントン・イェルチン / デヴィット・モース / ホープ・デイヴィス / ミカ・ブーレム

あらすじ:

父親を早くに亡くし、母親と二人で暮らしているボビー。彼の住んでいるアパートの二階にテッド・ブローティガンという老人が引っ越してくる。紳士的で物静かなこの老人と交流する様になっていくが……

アンソニー・ホプキンスを見るとあまりにもレクター博士の印象が強くて、不穏なストーリーかと思うのですが、この作品はミステリーの要素もある青春映画でした。

原作者はミステリーの帝王ことスティーブン・キングで5作の連作中短編の1作だそうです。

父親を早くに亡くし、子供の事よりも自分の事が大事な母親と暮らしている主人公のボビーは老紳士であるテッドに父親の影を求め、テッドも色々な事を教えていきます。

ボビーはそんなテッドから不思議な仕事の依頼を受けると同時にテッドには不思議な力がある様に感じます。

その力というのは……

ここからはミステリーのネタバレになってしまうので、是非ご自身で確かめて頂きたいです。

そしてこの映画のもう一つの面が青春映画という所です。

近所に住んでいる幼馴染の女の子の事、母親との事、テッドとの事、子供と大人の間の時期の、劇中でテッドが言う「若い頃は幻の国にいるみたいだ。」という台詞の様に思い出の中の幻の国の記憶の様な瑞々しい映画でした。

原作と映画だとかなり脚色はされているようですが、原作も読んでみようと思います。

それではここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

回想時の主人公のボビーは11歳でありまだまだ子供の部分が多い少年なので、前々から自分が推測、提唱している様に「少年」を象徴するボーダー柄のTシャツを着ています。しかし今回はこのTシャツではなく、ボビーや幼馴染のキャロルやサリーも履いているデニムパンツに注目したいと思います。

時代設定が1960年代でワークパンツであるデニムパンツも一般的に履かれる様になりこの3人ともほとんどの場面で履いています。

当時のシルエットですから今ほど細くなくとてもオーセンティックなシルエットなので、そこにも注目してみて下さい。


それでは今週のBEAMS PLUSのアイテムの紹介です。


こちらがブラックで


こちらがインディゴです。

ビームス プラス / デニム 5ポケット ワイド パンツ
カラー:ブラック、インディゴ
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥19,800(税込)
商品番号:38-21-0040-791

形のベースは1950年代から1960年代のストアブランドのワークパンツをベースに、従来の5ポケットに比べてウエストとヒップにゆとりを持たせ裾にかけて緩く絞っています。

生地は縦糸と横糸の打ち込みのテンションを変える事で凹凸感のあるデニム生地で、防縮加工のみ施しています。

使用している縦糸はブラックは硫化、インディゴはピュアインディゴでのロープ染色という芯までは染まらない方法で染めている為、履き込んでいくと表面の染料が落ちてきて経年変化も楽しめるパンツです。

ここで注意して頂きたいのが、上記の様に染色をしている生地を使用しているので洗濯時や擦れによって移染する可能性がかなりあります。洗濯の際は出来れば単品で洗って頂きたいのと、汗や雨で濡れた際に他の物と擦れると移染しますので、その点に注意をお願い致します。

スリムでもバギーでもない定番のシルエットのデニムパンツをお探しの方にはお勧めのパンツなので、是非、お近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。

自分は一先ずブラックを購入し、インディゴも購入予定です。サイズは勿論、XLです。

それでは『アトランティスのこころ』お楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第152夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


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今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第152回目はこちら


『ギター弾きの恋』(1999)

監督:ウディ・アレン

出演:ショーン・ペン / サマンサ・モートン / ユマ・サーマン / ウディ・アレン / ジョン・ウォーターズ

あらすじ:

1930年代のシカゴ。ギターの腕前はピカイチだが女遊びがひどく破滅的な生活を送っているエメット。そんな彼がある日、喋る事が出来ない女の子、ハッティと出会う。

まず色々な音楽評論家が出てきて、この世界で2番目に上手いと自称するギターリストの説明を始めます。(1番目が誰かは映画を観て確かめて下さい。)

そして劇中でも時々、評論家が説明をしていくドキュメンタリーの様な作りです。

ストーリーはギターの演奏は天才的なのに、他はどうしようもない主人公と喋る事が出来ない女の子の恋物語です。物語としてはよくある話なのですが、駄目な主人公を演じるショーン・ペンはこうゆう駄目な男を演じさせたら本当に上手いですし、喋る事が出来ないので顔の表情だけで演技をするサマンサ・モートンも素晴らしかったです。

また劇中で演奏される曲とギターが本当に素晴らしいので、ここにも注目して頂ければと思います。

そして映画を観た後にこの主人公のエメット・レイについて調べるとビックリすると思うので是非、調べてみて下さい。

それではここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

主人公のエメット・レイはいつもスーツかジャケット姿なのですが、後半の家のソファーでうたた寝をしているシーンでこの様なスモーキングジャケットを着ているのですが、とても力が抜けていて良い雰囲気なので注目してみて下さい。


それでは今週のBEAMS PLUSのアイテムの紹介です。



ビームス プラス / 強撚ウール パナマ 1ボタン スモーキング ジャケット
カラー:ベージュ、バーガンディ、ブルー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥39,600(税込)
商品番号:38-16-0094-803

こちらのスモーキングジャケットもここ数シーズン取り扱っているジャケットです。改めて説明しますと19世紀から20世紀前半まで文字通り喫煙時に着ていたジャケットで、タキシードの原型とされていて現在ではタキシードの一種とみなされているそうです。

劇中のスモーキングジャケットの素材は確認出来ないのですが今シーズン、ビームス プラスで取り扱うジャケットは春夏シーズン用なので通気性に優れたパナマ素材と三本の糸を強く撚って一本の糸にしたウールを使ったかなりドライな手触りの一着に仕上がっております。

スモーキングジャケットの定番のディティールとされているショールカラー、ターンナップ使用の袖口、そして襟、袖、ポケットにパイピングを施しています。

ポケットも日常使いしやすいように3パッチポケットにし、ウエストは絞りを入れずにレイヤードもしやすくしています。

劇中ではカットソーの上に羽織ってそこにチーフを巻いている姿でうたた寝していたので、フォーマルというよりはリラックス着として着用されていたようです。

今、着るとしたらやはりリラックスした着方をお勧めします。ベージュは無地なので中に白と青のボーダーのカットソーを合わせて、ホワイトデニムのパンツなんか良さそうですし、バーガンディとブルーは細かいチェック柄なのでシンプルに白のリネンシャツにアイスブルーのデニムを合わせるとリラックス感が出て良いのではないでしょうか?

ジャケットというよりはカーディガン感覚で羽織って頂くと良いと思います。

こちらはまだ予約商品なので気になった方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。


それでは『ギター弾きの恋』お楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第151夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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第151回目はこちら


『シティヒート』(1984)

監督:リチャード・ベンジャミン

出演:クリント・イーストウッド / バート・レイノルズ / ジェーン・アレクサンダー / アイリーン・キャラ / マデリーン・カーン

あらすじ:

切れ者の警部スピアとマイペースな私立探偵のマイクは顔を合わせるたびに何かと喧嘩をしている。そんな時、マイクの相棒がある組織の帳簿を手に入れてその組織のボスを揺すっていたことが分かり……

クリント・イーストウッドとバート・レイノルズ主演のコメディアクションです。最初にストーリーを読んだ時にはノワール物かと思ったのですが、コメディ要素がかなり入っている軽い作品でした。

最初はイーストウッドが出ているのにコメディとは意外だなと思っていたのですが、コメディ要素は主にバート・レイノルズの担当で、イーストウッドはいつも通りの仏頂面である意味、期待を裏切らない作品です。

この作品の舞台が禁酒法時代のカンザスシティなのですが、お酒を大っぴらには置いておけないので紅茶の瓶だったり洗剤の瓶に入れたりして偽装していたり、法の番人のスピア警部ですら紅茶だと言いながらティーカップで酒を飲んでいたのは面白いと思いました。

作られたのは1984年ですが、もっと古い時代のハリウッドアクション映画を観てるようで、正直大味ではあるのですがその部分を楽しめる作品でした。

それではここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

1930年代の時代的にスーツが多いのですが同時にほとんどの登場人物が何らかの帽子を被っています。当時の男性達の外出する際には欠かせないアイテムであり、階級ごとに被る帽子も違っていたようです。劇中でもバート・レイノルズ、クリント・イーストウッドを始めとする主な登場人物はフェドラーハットと呼ばれるソフトな中折れ帽を被っています。

しかし今回注目したいのは中折れ帽ではなく、フラットキャップと呼ばれるハンチング、キャスケット、ニュースボーイと呼ばれる帽子です。この作品の中でも主に脇役の人達が被っているのですが、スーツやジャケットを着てこのフラットキャップを被っているのが印象的なので、注目してみて下さい。


それでは今週のBEAMS PLUSのアイテムの紹介です。



ビームス プラス / リネン キャスケット
カラー:ホワイト、ブラック、ベージュ、オリーブ
価格:¥7,150(税込)
商品番号:38-41-0067-863

トップの部分は清涼感のあるリネンを使用して夏の暑い時期でも着用出来るようにし、つばの部分はスウェードを使い形が保たれる様になっています。

これからの時期でしたらコットンスーツに被るのも良いですし、アイスブルーのデニムジャケットや生成りのチョアジャケットと合わせて爽やかなワークスタイルにもピッタリだと思います。

また本格的に暑くなってきたらリネン素材の半袖のオープンカラーのシャツに合わせるのもクラシックな雰囲気で良いのではないでしょうか?

シンプルになりがちな春夏のコーディネートのアクセントとしてお勧めです。

こちらも既に入荷している商品なので、気になる方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います


それでは『シティヒート』お楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第150夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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第150回目はこちら


『エディー&マーティンの逃走人生』(2001)

監督:テッド・デミ

出演:エディー・マーフィー / マーティン・ローレンス / ニック・カサベテス / アンソニー・アンダーソン / バリー・シャバカ・ヘンリー / バニー・マック

あらすじ:

1932年、ニューヨークのあるレストランでトラブルに巻き込まれたレイとクロードはミシシッピーからの密造酒の運搬を請け負う事になる。そしてそのミシシッピーで殺人事件の容疑者として捕まった二人は冤罪で終身刑を言い渡されてしまう……

原題の『LIFE』とはアメリカでは「終身刑」の意味もあり、人生とのダブル・ミーニングだと知りました。そして今作を観た後だと邦題の『逃走人生』は正直、間違っていると思います。

あらすじにも書いたように冤罪で全く所縁のない土地で終身刑になる二人ですが、全く諦めずに生きていきます。その意味では『逃走』ではなく『闘争』でも良いのではないかと思いました。

舞台がアメリカ南部であり時代も1930年代からなので当然、人種差別も描いていきます。しかし基本がコメディーなので過剰に重い話にはなりません。しかしコメディータッチにしてもなお酷い話だと感じるので、当時はもっと残酷で酷かったのだと思います。

物凄い名作だという作品ではないですが、日本未公開だったのでこのタイミングで観る事が出来て良かったですし、かなり好きな作品になりました。

それではここからは衣装を見ていきましょう。

刑務所の話なので出てくる衣装がどうしても囚人服が多くなってしまいますし、囚人服のバリエーションもそこまで多くないですし、日常の刑務作業もあるので、ワークシャツが多いですね。

他の映画でもシャンブレーのワークシャツを着ている事が多いですが、年代によっても囚人服は変わっていくので、そこに注目して映画を観るのも面白いと思います。


それでは今週のBEAMS PLUSのアイテムの紹介です。


ビームス プラス / シャンブレー ワーク シャツ
カラー:サックス、ブルー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥19,800(税込)
商品番号:38-11-1690-139

こちらもビームス プラスのアイテムでは定番のシャンブレー ワーク シャツです。デザインのベースは1940年代のワークブランドの物で、胸の部分のダブルのポケットは当時よく見られた形だそうです。袖の部分も2枚袖のヴィンテージのディティールを取り入れ動きやすさを考えています。

使用している生地は縦糸にインディゴ染をした糸を使用する事により着用、洗濯を繰り返していく事による経年変化を楽しめる一枚に仕上がっています。そして個人的には生地そのものも厚手でしっかりとしているので、着続けていった時の頻繁に擦れる袖口や襟の生地の変化も楽しみなシャツだと思っています。

秋冬の時期にはインナーとして、これからの春夏ではチョアジャケットやエンジニアジャケットを上に着ても良いですし、ヘンリーネックのカットソーをインナーにしてフルオープンで着て白いミリタリートラウザーを合わせるのも土臭いのに爽やかさが出て良いのではないでしょうか?

本当に万能なシャツの一つだと思うので、既にお持ちの方もまだお持ちでない方にもお勧め一枚です。


それでは『エディー&マーティンの逃走人生』お楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第149夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第149回目はこちら


『プラトーン』(1986)

監督:オリバー・ストーン

出演:チャーリー・シーン / トム・べレンジャー / ウィレム・デフォー / フォレスト・ウィティカー / ケヴィン・ディロン / ジョニー・デップ

あらすじ:

1967年、ベトナム戦争に志願してやってきた新人のクリスはいきなり最前線の小隊(プラトーン)に配属される。そしてそこには想像を絶する光景が待っていた……

監督のオリバー・ストーンの実体験を基にした映画であり、これも戦争映画の定番で名作の1本です。

異常な状況が日常の戦争で、新兵のクリスが徐々に異常な状況に慣れていくのを兵士としての成長と取るのか、異常な状況に浸食されていっていると取るのかが判別出来ないのが怖い所です。

死と隣り合わせであり、誰が敵なのかも分からない状況で劇中の様に行われた虐殺もあったでしょうし、もっと非道な事も行われていたと思います。その全てでは無いにしても自国の行った酷い行いを様々な映画でしっかり描き、きちんと劇場公開出来ているアメリカは凄いと思います。

この作品に限らず、酷い状況が描かれているフィクションである映画より更に現実は酷い状況だと思うので、本当に戦争はするべきではないですし、無くなって欲しいと思います。

それではここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

戦争は無くなれと思いつつも、機能美にあふれたミリタリーウェアには惹かれてしまいますね。


それでは今週のBEAMS PLUSのアイテムの紹介です。


ビームス プラス / ストレッチ ナイロン リップストップ ミリタリー 6ポケット オーバーパンツ
カラー:オレンジ、オリーブ、サックス
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥33,000(税込)
商品番号:38-24-0067-139

このパンツのベースは1950年代の極寒地用に作られたオーバーパンツで、装備を付けた上から履くパンツなのでかなり太いシルエットです。

タウンユースを想定している為、本来のポケットは下に履いているパンツのポケットにアクセスする為にスルーポケット仕様なのですが、ここは袋ポケットに変更したり、サイドポケットの中には小さなパッチポケットを付けてスマートフォンを入れて頂ける様にアレンジしています。またオリジナルにも付いているサイドポケットの止血用のテープは先にD菅をつけてキーホルダーとして使えます。

使用している素材はナイロン、ポリウレタンのリップストップ生地なのでストレッチが効いている為に動きやすく、肌触りもとても滑らかです。

春から夏にかけてピッタリな履き心地です。

カラーは定番のオリーブの他にオレンジとサックスの3色で、特にオレンジとサックスの2色はミリタリーの雰囲気を感じさせない爽やかな着こなしが出来るのではないでしょうか?

白いリネンのシャツにサックスのパンツを合わせて少しロールアップして裸足にトップサイダーを合わせたり、ループウィラーのネイビーのボートネックにオレンジのパンツを合わせてニューバランスのスニーカーなんてのもミリタリーパンツの重さを感じさせないコーディネートだと思います。

パンツの太さを活かしたリラックス感が出る合わせがお薦めです。


観ていてどんよりとした気持ちになる作品ですが、それだけ作品の力が強いのだと思いました。


それでは『プラトーン』お楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第148夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

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今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第148回目はこちら


『サイダーハウス・ルール』(1999)

監督:ラッセ・ハルストレム

出演:トビー・マグワイア / シャーリーズ・セロン / マイケル・ケイン / デルロイ・リンド― / ポール・ラッド / キャシー・ベイカー / エリカ・バドゥ / ジョン・アーヴィング

あらすじ:

孤児院で生まれ育ったホーマーはラーチ医師の元で医術を学びながら手伝いをしていた。1944年のある日、陸軍の中尉とその恋人がその孤児院を訪れた際にホーマーは憧れていた外の世界に旅立つため、中尉の車に乗せてもらう事をお願いし、一緒に孤児院を離れる事になった。

小さな世界の中で生きてきた一人の人間が成長の為により広い世界に飛び出していく話です。

孤児院でラーチ医師が行っている行為は当時の法律に照らし合わせると違法な事です。ホーマーは良くない事だと思っていますが、しかしその行為を必要としている人達もいて一概に悪だと決めつける事は出来ません。(何をしているかは実際に映画を観て確認して下さい。)

そんな時に孤児院を訪れたカップルにお願いをしてホーマーは外の世界に飛び出していきます。

そこには単純なルールでは決められない黒でも白でもない世界があり、その中でホーマー自身が様々な人に会い、色々な体験をする事で学んでいきます。

そしてタイトルでもある『サイダーハウス・ルール』とは何なのか、それをどの様に解釈するのか観た後に考えさせられる映画でしたが、重厚なテーマではあるものの重苦しい雰囲気ではない、とても美しい作品でした。

それではいつも通り衣装を見ていきましょう。

主人公のホーマーはリンゴ農園(サイダーハウス)で働いていて、そのリンゴ農園の娘のキャンディは海老漁師をしています。その二人が履いているパンツがデニムのワークパンツでした。特にキャンディのサイズバランスは凄く格好良いので、注目して頂ければと思います。


それでは今週のBEAMS PLUSのアイテムの紹介です。


ビームス プラス / デニム ペインターパンツ
カラー:ユーズド、ワンウォッシュ
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥18,700(税込)
商品番号:38-24-0194-791

去年から登場したパインターパンツですが、このデニムは特に人気で最初の入荷の際には即店頭から無くなってしまったアイテムです。

ペインターパンツというとハンマーループが特徴的ですがあえて付けずにツールポケットのみを付けて、ワークパンツですが色々なコーディネイトに合わさられる様にしています。

生地には縦糸横糸共にいムラ糸を使い、凹凸感のある生地に仕上がっています。

ユーズド加工も自然な加工で最初からは着込んだ雰囲気ですし、ワンウォッシュもどんどん経年変化をしていき、色落ちを楽しめる一本となっております。

こちらは既に入荷して入りますので、気になった方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。

それでは『サイダーハウス・ルール』お楽しみ下さい。

コヴ


BEAMS PLUS ロードショー 第147夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第147回目はこちら


『マーシャル 法廷を変えた男』(2017)

監督:レジナルド・ハドリン

出演:チャドウィック・ボーズマン / ジョシュ・ギャッド / ケイト・ハドソン / ダン・スティーヴンス / スターリング・K・ブラウン

あらすじ:

全米黒人地位向上委員会(NAACP)の弁護士として活動しているサーグッド・マーシャルはコネチカット州で暴行容疑で逮捕されている黒人運転手の弁護の為に向かう。そして地元のユダヤ人弁護士のサムと共に弁護を開始しようとするが……

この作品は1967年にアフリカ系アメリカ人として史上初めて合衆国最高裁判所の判事に任命された「サーグッド・マーシャル」の弁護士時代を描いた伝記映画です。

因みにアメリカの最高裁判事を指名出来るのはその時の大統領であり、彼を任命したのが前々回に紹介した『LBJ ケネディの意志を継いだ男』のリンドン・ジョンソン大統領です。

これは1940年代の裁判ですら人種差別がまかり通っていた時代に、その人種差別と闘った話であり法廷ミステリーでもある作品でした。

南部の州ほどでなくとも差別があり、法廷では発言権を取り上げられてしまうマーシャルが相棒となったサムと一緒に様々な妨害や嫌がらせにあいながらも真実に向かっていくのを観ているとあっという間に終わっていました。

法廷劇としてもとても面白いです。

そして1940年よりはまだ改善されているとはいえ、現在でもまだまだ人種による先入観からステレオタイプで見られる事や差別が続いているのが本当に悲しい事だと思います。

あとこれは映画の本筋とは関係ないのですが、主演のチャドウィック・ボーズマンは惜しくも2020年に亡くなってしまいましたが、この人が亡くならずにこの先も様々な映画に出て、様々な役を演じる所を観てみたかったとより強く思う作品でもありました。

それではここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

主人公のマーシャルは弁護士ですから、見た目で舐められない為にもしっかりとした仕立ての良さそうなスーツを着ています。とても1940年代らしい幅の広いピークドラペルのストライプのジャケットにラペル幅に合わせる様なかなり派手な柄のこれまた幅の広いネクタイをしています。まぁこのスタイルが格好良いのですが、ボクが注目してしまうのは被告となった運転手のシャンブレーシャツです。

運転手ですから特別汚れているという事はないのですが、普段から着ている雰囲気がしっかり出ていてかなり格好良いと思いました。

そしてビームス プラスでも勿論、長年着ていって味が出るシャンブレーシャツを用意しております。

こちらです。


ビームス プラス / インディゴ シャンブレー ワークシャツ
カラー:インディゴ、ブラック
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥19,800(税込)
商品番号:38-11-0469-139

生地は別注で制作したセルビッチシャンブレーで、旧型の力織機で織る事で凹凸の出た風合いの良さがしっかり出ています。

パターンはまさに1940年代のワークブランドのシャツをベースにチェストポケット、袖、袖口の仕様、場所によって針の数を変える等の拘りのディティールが満載の一枚となっております。

着用、洗濯を繰り返す事により擦れる部分とあまり擦れない部分の生地のアタリが変わってきたり、生地とステッチの縮率の違いによるパッカリングが出てきたりと経年変化を楽しめるシャツに仕上がっています。

ひとつ注意して頂きたいのが、インディゴの生地は染色の性質上、洗濯の際や濡れている状態ではもちろんの事、乾いていてもパンツやバッグのストラップ、シートベルト等と擦れても移染する可能性がありますので購入してから何回かの着用の際には充分に気を付けて頂きたいと思います。

一枚でもインナーとしても通年活躍する一枚ですので、気になった方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。

それでは『マーシャル 法廷を変えた男』お楽しみ下さい。


コヴ


BEAMS PLUS ロードショー 第146夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


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第146回目はこちら


『真実の瞬間』(1991)

監督:アーウィン・ウィンクラ―

出演:ロバート・デ・ニーロ / アネット・ベニング / ジョージ・ウェント / マーティン・スコセッシ / パトリシア・ウェティグ / クリス・クーパー

あらすじ:

1950年代、フランスから帰ってきた映画監督のデヴィッドはハリウッドでも吹き荒れるマッカーシズムの影響で共産主義者の疑いをかけられてしまい全ての仕事とキャリアを失ってしまう……

この作品はフィクションですが、実際にマッカーシズム(赤狩り)の対象になった「ジョン・ベリー」という監督がモデルだそうです。

この方以外でもこの赤狩りのせいで、財産、キャリアを失ったり亡命した映画関係者がかなり多かったそうです。

元々、このマッカーシズムの名前は共和党の議員の名前に由来し、役所の中に共産主義者が多数混じっていると告発をした事からスタートしたそうです。

そしてこの活動を行っていた「非米活動委員会」の公聴会に呼ばれると、まず最初に自分が共産主義者で無いという誓いを言わされ、その証拠に仲間の名前を報告しろと言われます。言わないと偽証罪に問われ、罰金刑や投獄、最悪死刑もあったようです。

昨日まで友達や同僚だと思っていた人から密告されたり、名前を公表されるという事を考えると本当につらい事だと思います。

相互監視社会の出来上がりです。

この赤狩りは1950年代の今から70年前の話ですが、時代や国関係なく現在でも同じ様な事が行われていますし、日本もその様になる可能性は十分にあり、過去の事だと簡単には片づけられないのが恐ろしい事だと思います。

勿論、全ての映画関係者が賛成していたわけではなく、反発した人もいたのですが、どんどん仕事が無くなっていったそうです。

仕事も奪われ、友人も居なくなった主人公が最後の公聴会でどのような決断をするのかは是非、ご自身で確かめて頂きたいと思います。

今回も特筆するコーディネートやアイテムが無かったので、洋服の紹介はお休み致します。


それでは『真実の瞬間(とき)』お楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第145夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第145回目はこちら


『LBJ ケネディの意志を継いだ男』(2017)

監督:ロブ・ライナー

出演:ウディ・ハレルソン / マイケル・スタール=デヴィッド / リチャード・ジェンキンス / ビル・プルマン / ジェフリー・ドノヴァン / ジェニファー・ジェイソン・リー

あらすじ:

1960年アメリカ大統領選挙の予備選に立候補するも若いライバルのJ・F・ケネディに敗れるも副大統領に指名される。そして1963年、ケネディがダラスで暗殺され……

ジョン・F・ケネディ大統領時の副大統領でありケネディ暗殺後に大統領になった、「リンドン・B・ジョンソン」大統領の自伝映画です。

かなり有名なジョン・F・ケネディは別にして他国の大統領の名前は歴史の授業で学んだはずですが殆ど覚えておりませんで、リンドン大統領もケネディ暗殺の後に大統領になった人という認識で、何をしたのかまでは知りませんでした。

映画を観た後に少し調べると内政に関してはケネディの公約だった公民権法や投票権法に署名したり、公的扶助を目的としたメディケアを制度化したりと大きな功績を残しましたが、外政ではベトナム戦争の泥沼化で批判されており、その事が元で自身の大統領任期は1期のみで、2期は立候補しなかったそうです。

この方は民主党の議員ですがテキサス州出身の南部の方で元々は奴隷制に賛成していた方だったようです。そんな人が公民権法に署名をするくらい考え方が変わったのが不思議だったのですが、最後に語られるその理由が本当に人間的で人はいくつになっても考え方を変える事が出来るのだという事を実感しました。

実際にそのエピソードに近いことがあったようです。

その他にも色々な評価のある方ではあったようですが、政治家として特に内政面では業績は大きい方だったのだと思います。

あまり自分には馴染みのない人物ではありましたし、この映画自体も正直、地味な映画だと思います。しかしこの映画を観た事もう少し詳しく調べてみようと思いました。

今回は登場人物のほとんどがスーツを着ておりあまり特筆すべき着こなしが見つからなかった為、洋服の紹介はお休みします。

それでは『LBJ ケネディの意志を継ぐ男』お楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第144夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第144回目はこちら


『イージー・ライダー』(1969)

監督:デニス・ホッパー

出演:ピーター・フォンダ / デニス・ホッパー / ジャック・ニコルソン / アントニオ・メンドーサ / カレン・ブラック

あらすじ:

ドラッグの密売で金を手に入れたキャプテン・アメリカとビリーは謝肉祭の行われるルイジアナ州ニューオリンズを目指して旅に出る。途中で様々な人と出会っていく二人だったが……

皆様、明けましておめでとうございます。2023年も宜しくお願い致します。

2023年1回目はこちらもアメリカン・ニューシネマの代表的な1本である『イージー・ライダー』です。

アバンタイトルの時計を捨てバイクで走り出してからの「BORN TO BE WILD」のあの印象的なイントロが流れてタイトルが出る流れは何度観てもめちゃくちゃ格好良いです。

そこからの旅先で出会う人達は60年代から70年代当時の様々な価値観を体現している人達で、主人公である「キャプテン・アメリカ」と「ビリー」はそんなアメリカを旅していきます。

そんな2人を象徴しているのが、ジャック・ニコルソン扮する弁護士のジョージ・ハンセンがビリーに向かって言う印象的な台詞だと思います。

そしてそのジョージやキャプテン・アメリカ、ビリーがどうなっていくのか、何が立ちふさがるのかはご自身で確かめて頂きたいと思います。

この作品を観ていていつも思うのは約50年前の映画ですが、現状のアメリカが殆ど変わっていないと感じる事です。(アメリカに限った話ではないですが……)出来ればアメリカを含めた世界が変化して、この映画を観た時に「こんな時代もあったんだ!」と思える時代が来れば良いのになと思っています。

それではここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

ビリーのカウボーイスタイルも良いのですが、やはりキャプテン・アメリカのレザージャケットが格好良いですよね!

流石に星条旗が背中に付いているジャケットはありませんが、ビームス プラスでもMADE IN USAのレザージャケットを取り扱っています。

こちらです。


ビームス プラス / MJKT レザージャケット
カラー:ブラック
サイズ:XS,S,M,L
価格:¥121,000(税込)
商品番号:38-18-0134-343

このジャケットは、サンフランシスコのハイウェイパトロールのレザージャケットを作っている工場で作っているシリーズです。

1940年代のスポーツジャケットをベースにフィッティングを変更し、着やすくしています。使用している革はネイキッドカウレザーで、革の雰囲気は残しつつ柔らかな着心地に仕上げています。

背中にはアクションプリーツも付け可動域も確保しているので、日常で着ていただく事は勿論、実際にバイクに乗る時にも着用して頂けます。しかしレザージャケット全般に言えることですが防風性はあるのですが保温性が低いので、今から真冬にかけての時期はインナーダウンを着るかダウンベストを着る事をお勧めします。

ビームス プラスではこのジャケットの他にも多数のレザージャケットを取り扱っているので、レザージャケットを探されている方は出来ればビームス プラス 原宿に問い合わせて頂くと良いと思います。

それでは『イージー・ライダー』お楽しみ下さい。


コヴ


BEAMS PLUS ロードショー 第143夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第143回目はこちら


『ハロルドとモード / 少年は虹を渡る』(1971)

監督:ハル・アッシュビー

出演:バッド・コート / ルース・ゴードン / シリル・キューザック / チャールズ・ダイナー

あらすじ:

死に取り付かれている19歳のハロルドは日々、狂言自殺をしたり、他人の葬儀に勝手に出席したりしていた。そんなある日、他人の葬儀で何度も顔を合わせるおばあちゃんの存在に気付く……

普段、取り扱っている映画の時代からは少しずれてしまうのですが、アメリカンニューシネマの傑作の1本であり、とても素敵な映画なので紹介します。

あらすじだけを見るとホラー映画の様にも見えますが実はロマンスコメディー作品なんです。主人公は大金持ちと思われる家の一人息子で生きている実感がわかずに狂言自殺ばかりしているハロルドですが、あるきっかけで破天荒で何をするか分からないアナーキーな、でもとてもチャーミングな79歳のモードと出会います。

ハチャメチャなモードに振り回されながらハロルドは徐々にモードに惹かれていきます。その過程でハロルドの置かれた状況やモードがどうしてこのような振る舞いをするのかが分かってきます。

そして最後には……

是非、本編を観て結末を確認して頂ければと思います。

少し自分の話をしますと、12年前に新宿でリバイバル上映をしていてそのタイミングで劇場で初めて観てこの作品が好きになったのですが、その当時はソフト化もされておらず次はいつ観れるのかと思っておりました。しかし今ではサブスクで手軽に観れる様になり本当に便利な時代になったと実感しております。

それではここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

主人公のハロルドはお金持ちなのでいつもきちんと上質な物を着ており、ほぼジャケットスタイルでたまにセットアップも着ています。そのジャケットは70年代の代表的な形でラペルが広く、腰に掛けてかなりシェイプの利いてる体にフィットするシルエットで、パンツはヒッピーファッションを代表する様なフレアパンツを合わせています。

シャツの襟は大き目なラペルに合わせてかロングポイントで60年代のシャツの襟に比べるとかなり大きいです。そしてネクタイもかなり幅の広くて短い特徴的な形をしています。

今回はビームス プラスの雰囲気とは違うので紹介出来る商品が無いのですが、時代によってディティールが変わるのを確認出来るのも映画の魅力の1つだと感じました。

自分がとても好きな映画なので、これがきっかけで他の人にも観て頂けると良いなと思っております。

それでは『ハロルドとモード / 少年は虹を渡る』お楽しみ下さい。


そして2022年もこのブログ読んで頂きありがとうございました。来年2023年も続けていければと思っておりますので、宜しくお願い致します。

皆様良いお年をお迎え下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第142夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第142回目はこちら


『素晴らしき哉、人生!』(1946)

監督:フランク・キャプラ

出演:ジェームズ・ステュワート / キャロライン・グリムス / ドナ・リード / ライオネル・バリモア / ヘンリー・トラヴァース 

あらすじ:様々な事が重なり自分の夢を諦める事になったジョージ。クリスマスイヴに父親の残した会社を存続させる為のお金を紛失してしまい川に身を投げるつもりだったが、先に川に飛び込む人がいて助ける為にジョージも川に飛び込むと……

現在、アメリカでは不朽の名作として知られていて、先週紹介した『グレムリン』の劇中で観ている映画はこの『素晴らしき哉、人生!』でした。公開当時の興行成績では全く振るわず、放映権がかなり安くなっていた為にクリスマスの時期に色々なテレビ局が繰り返し放送した為にこの映画の良さに気付く人が増え、今では毎年クリスマスの時期には必ずどこかのチャンネルで放送するくらい人気のある作品になったそうです。

アメリカの大学の映画学科の授業では必ず学生に見せるそうです。

覚えている方もいらっしゃるかもしれませんが、2年前のクリスマスにもこの作品を紹介しているのです。ですがクリスマスの定番の作品でもありますし、アメリカの様に毎シーズン紹介しても良いのではと思っております。

(実際にどうなるかは分かりませんが……)

この作品は白黒映画なので、ちょっと取っつきづらいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、観始めてしまえば気にならないと思いますし、白黒映画だからとこの映画を敬遠されるのはもったいないと思います。

各種配信サービスでも観れますので、クリスマスに観る映画を迷われているのであれば本当にお薦めです。

そして今回もすみませんが、洋服の紹介はお休み致します。

それでは『素晴らしき哉、人生!』お楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第141夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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第141回目はこちら


『グレムリン』(1984)

監督:ジョー・ダンテ

出演:ザック・ギャリガン / フィービー・ケイツ / ホイト・アクストン / フランシス・リー・マッケイン / ポリー・ホリデイ

あらすじ:

父親からのクリスマスプレゼントでもらった小さな生き物「モグワイ」。飼うのには絶対に守らなければいけない3つのルールがあったのだが……。

今週はクリスマス直前という事で、今年も特別編をお送りしたいと思います。

グレムリンとは元々、イギリスの妖精の事だそうで、劇中でも言われる様に機械に取り付いて悪戯をすると言われています。WWⅡの時には飛行機に取り付いて墜落させてしまうという話もあったそうです。今年公開された『シャドウ・イン・クラウド』という映画もその話を題材にした映画で(それだけではない結構多面的な映画でもあり)面白かったです。こちらもお勧めです。

まず何と言っても、もうファッションアイコンにもなっている「ギズモ」ですが、劇中ではグレムリンと紹介されてはおらずに「モグワイ」と紹介されています。この「モグワイ」とは漢字では「魔怪」と書き、広東語や北京語で「モグワイ」と言うそうで、名前の「ギズモ」は英語で「小さな機械(機器、装置)」という意味らしく、町の発明家?のお父さんが付ける名前としてとても合っていると思います。最初に観た時にはこの「モグワイ」と「ギズモ」のどちらが名前だったのかゴッチャになってしまったのですが、今回観直した事ではっきり分かりました。

自分は正直、映画として気になるところもあるのですが、アメリカの小さな町のクリスマスの雰囲気が分かる映画でしたし、もっと言うと「ギズモ」の印象が強くてクリスマス映画だという事を改めて調べるまで忘れていました。ですが観始めるとクリスマスホラーコメディとしてしっかり楽しめると思います。

そして劇中に来週、クリスマスイブに紹介しようと思っている作品が出ていたので、そちらを探しながらながら鑑賞して頂くのも良いと思います。

今回は時代設定がズレてしまうので洋服の紹介はお休みさせて頂きます。

それでは『グレムリン』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第140夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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第140回目はこちら


『エルヴィス』(2022)

監督:バズ・ラーマン

出演:オースティン・バトラー / トム・ハンクス / オリヴィア・デヨング / リチャード・ロクスバーグ / ヘレン・トムソン

あらすじ:

アメリカ、テネシー州メンフィスの出身の新人歌手のエルビス・プレスリーに目を付けた興行師のトム・パーカー大佐は彼のマネージャーになり、様々な手口でエルビスを売り出していくが……

この作品は悪名高いマネージャーのトム・パーカー大佐の回顧録としてエルヴィス・プレスリーの人生を描いていきます。

勿論、エルヴィス・プレスリーの名前は知っていましたし、有名な曲も知ってはいるのですが、きちんと意識して調べたり聴いた事はありませんでした。

また時代的にそして地域的にも人種差別の強いアメリカ南部で何故、白人の青年が黒人音楽をルーツとする音楽が出来たのかが不思議だったのですが、この作品を観て初めてその理由も知りました。

黒人音楽のゴスペルやR&Bと白人音楽であるカントリーを合わせて「ロックンロール」という新しいジャンルを作った事を考えれば、「キング・オブ・ロックンロール」の名前も頷けます。

それと同時に他のミュージシャンの伝記映画を観ても思うのが、才能のある人には色々な人や物事、誘惑が寄って来るので、それによってその人の人生や才能が潰されてしまい辛い最後を迎える事が多いのが本当に悲しいと思います。

この映画自体が本当に面白く素晴らしかったので(だからこそトム・パーカー大佐の最後の台詞が嫌なのですが)、改めてエルヴィス・プレスリーを聴いてみようと思いました。

それではここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

エルヴィス・プレスリーと言えばかなり派手なジャンプスーツ姿が思い浮かびますし劇中でのステージ衣装として何度も登場するのですが、流石にあそこまで派手なジャンプスーツは着れません。そんな中もう1点印象的な衣装がレザージャケットです。初期の頃にも着ていますが、彼のとても大事な場面で自分を取り戻す為に着ている場面が本当に格好良いのです。

ビームス プラスでは劇中と同じものではないですが、かなりレザージャケットを取り扱っており、その中でもお勧めの1着を紹介したいと思います。

こちらです。


ビームス プラス / ミリタリー レザー ブルゾン
カラー:ブラック、ブラウン
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥74,800(税込)
商品番号:38-18-0018-202

デザインは1940年代のフライトジャケットをベースにレギュラーカラーの襟や大き目のフラップポケットのディティールを踏襲しています。そして袖口やサイズバランスをより着やすいようにアップデートしており、より日常的に活躍するレザージャケットだと思います。

しかし今からの時期はレザージャケットだと寒いですが、このジャケットの上にダウンベストを着て頂くとかなり温かく、レイヤードとしても面白いのでお勧めです。

このレザージャケットの他にもスポーツブルゾンやシングルライダースの取り扱いもありますので、レザージャケットをお探しの方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。

それでは『エルヴィス』お楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第139夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


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ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第139回目はこちら


『X-MEN ファーストジェネレーション』(2011)

監督:マシュー・ヴォーン

出演:ジェームズ・マカヴォイ / マイケル・ファスベンダー / ケヴィン・ベーコン / ジェニファー・ローレンス / ローズ・バーン / ニコラス・ホルト

あらすじ:

1960年代のアメリカ。のちのミュータントの2大リーダーとなるも考え方の違いから対立していくチャールズとエリックが出会う。その裏で核戦争を起こす事を目論む者たちが暗躍していた……

今回は初めて扱うアメリカンコミックのヒーロー映画です。

もう皆さんお馴染みのマーヴェルコミックの人気シリーズの公開順でいう5番目の作品で、時系列でいうと題名の通り1番最初の話です。

ご存じの方も多いとは思いますがこのコミックシリーズ自体が1960年代から刊行がスタートしているので、その当時の世相を取り入れた話も多いのです。今作は60年代の「冷戦とキューバ危機」を題材にこの時代の影でミュータント同士の戦いが行われていたというストーリーです。

当時は今、考えるよりもリアルに核戦争の可能性を感じていたという事が、この「キューバ危機」を題材にした映画や小説、コミックが多い事からもわかると思います。

元々、コミックの題材も人種差別問題や公民権運動が根底にあり、映画のシリーズでも公民権運動を扱っている作品もあるので、興味のある方はそちらも観てみて下さい。

そして「X-MEN」の公開順や時系列については簡単に調べられるので、そちらを参照して頂ければと思います。

因みにこのシリーズで自分が1番好きな作品は人気キャラクターのウルヴァリンの最後を描いた『LOGAN / ローガン』という作品で、かなり渋い作品ではあるのですがお勧めです。

それではここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

1960年代が舞台なので、勿論、衣装は当時の雰囲気を再現していますし、インテリアも当時は最先端であったミッドセンチュリーのデザイン物もが多くて、観ていて楽しいです。

主人公となるチャールズ(プロフェッサーX)とエリック(マグニートー)の衣装ですが、この2人はそれぞれモデルになっているキング牧師(チャールズ)とマルコムX(エリック)に倣っていると思われる衣装を着ています。

チャールズはシャツにネクタイをしてジャケット着ていて、エリックは黒のタートルネックにレザージャケットを着ています。着ている衣装によってキャラクターの性格や立場を表しているのも面白いと思いました。

そんな中、自分が注目したのは物語の終盤で出てくるアメリカの空母の管制室にいる兵士が着ているシャツです。当たり前ですが物語とほとんど関係ないキャラクターなので、ほんの数秒しか映らないのですが、この兵士が着ているオープンカラーのシャンブレーシャツとほぼ同じ物をビームス プラスで取り扱っており、自分も着ているのです。

こちらです。


ビームス プラス / シャンブレー ミリタリー オープンカラーシャツ
カラー:サックス、ブルー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥14,850(税込)
商品番号:38-11-1684-139

色の違いが分かりづらくてすみません。

こちらはUS NAVYのユーティリティーシャツをベースにサイズバランスを現代的にアップデートしたモデルです。生地に使用しているのはアメリカ産のコットンで、それをシャトル織機で編みたて肌触りや生地の厚さにもこだわったシャンブレー生地です。

とてもシンプルなシャツなのですが、その分色々なコーディネートに取り入れやすくかなり重宝する1枚ですし、着用、洗濯を繰り返す事で生地にアタリや擦れが出てきて良い雰囲気になってきます。まさに「変進開花」を楽しめるシャツだと思います。

正直、地味なシャツではあるのですがお勧めの1枚なので、気になる方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。


ここで少し個人的な思い出話をさせて頂くと、90年代の後半の自分の高校時代にアメコミフィギュアブームがあり、放課後に友人と渋谷のキャットストリートのフィギュア屋に行っては色々なアメコミのフィギュアやアメリカのおもちゃを買っていたのを映画を観ながら思い出して懐かしい気持ちになりました。

それでは『X-MEN ファーストジェネレーション』お楽しみ下さい。


コヴ