スタッフ「コヴ」の記事

BEAMS PLUS ロードショー 第147夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第147回目はこちら


『マーシャル 法廷を変えた男』(2017)

監督:レジナルド・ハドリン

出演:チャドウィック・ボーズマン / ジョシュ・ギャッド / ケイト・ハドソン / ダン・スティーヴンス / スターリング・K・ブラウン

あらすじ:

全米黒人地位向上委員会(NAACP)の弁護士として活動しているサーグッド・マーシャルはコネチカット州で暴行容疑で逮捕されている黒人運転手の弁護の為に向かう。そして地元のユダヤ人弁護士のサムと共に弁護を開始しようとするが……

この作品は1967年にアフリカ系アメリカ人として史上初めて合衆国最高裁判所の判事に任命された「サーグッド・マーシャル」の弁護士時代を描いた伝記映画です。

因みにアメリカの最高裁判事を指名出来るのはその時の大統領であり、彼を任命したのが前々回に紹介した『LBJ ケネディの意志を継いだ男』のリンドン・ジョンソン大統領です。

これは1940年代の裁判ですら人種差別がまかり通っていた時代に、その人種差別と闘った話であり法廷ミステリーでもある作品でした。

南部の州ほどでなくとも差別があり、法廷では発言権を取り上げられてしまうマーシャルが相棒となったサムと一緒に様々な妨害や嫌がらせにあいながらも真実に向かっていくのを観ているとあっという間に終わっていました。

法廷劇としてもとても面白いです。

そして1940年よりはまだ改善されているとはいえ、現在でもまだまだ人種による先入観からステレオタイプで見られる事や差別が続いているのが本当に悲しい事だと思います。

あとこれは映画の本筋とは関係ないのですが、主演のチャドウィック・ボーズマンは惜しくも2020年に亡くなってしまいましたが、この人が亡くならずにこの先も様々な映画に出て、様々な役を演じる所を観てみたかったとより強く思う作品でもありました。

それではここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

主人公のマーシャルは弁護士ですから、見た目で舐められない為にもしっかりとした仕立ての良さそうなスーツを着ています。とても1940年代らしい幅の広いピークドラペルのストライプのジャケットにラペル幅に合わせる様なかなり派手な柄のこれまた幅の広いネクタイをしています。まぁこのスタイルが格好良いのですが、ボクが注目してしまうのは被告となった運転手のシャンブレーシャツです。

運転手ですから特別汚れているという事はないのですが、普段から着ている雰囲気がしっかり出ていてかなり格好良いと思いました。

そしてビームス プラスでも勿論、長年着ていって味が出るシャンブレーシャツを用意しております。

こちらです。


ビームス プラス / インディゴ シャンブレー ワークシャツ
カラー:インディゴ、ブラック
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥19,800(税込)
商品番号:38-11-0469-139

生地は別注で制作したセルビッチシャンブレーで、旧型の力織機で織る事で凹凸の出た風合いの良さがしっかり出ています。

パターンはまさに1940年代のワークブランドのシャツをベースにチェストポケット、袖、袖口の仕様、場所によって針の数を変える等の拘りのディティールが満載の一枚となっております。

着用、洗濯を繰り返す事により擦れる部分とあまり擦れない部分の生地のアタリが変わってきたり、生地とステッチの縮率の違いによるパッカリングが出てきたりと経年変化を楽しめるシャツに仕上がっています。

ひとつ注意して頂きたいのが、インディゴの生地は染色の性質上、洗濯の際や濡れている状態ではもちろんの事、乾いていてもパンツやバッグのストラップ、シートベルト等と擦れても移染する可能性がありますので購入してから何回かの着用の際には充分に気を付けて頂きたいと思います。

一枚でもインナーとしても通年活躍する一枚ですので、気になった方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。

それでは『マーシャル 法廷を変えた男』お楽しみ下さい。


コヴ


BEAMS PLUS ロードショー 第146夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


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今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第146回目はこちら


『真実の瞬間』(1991)

監督:アーウィン・ウィンクラ―

出演:ロバート・デ・ニーロ / アネット・ベニング / ジョージ・ウェント / マーティン・スコセッシ / パトリシア・ウェティグ / クリス・クーパー

あらすじ:

1950年代、フランスから帰ってきた映画監督のデヴィッドはハリウッドでも吹き荒れるマッカーシズムの影響で共産主義者の疑いをかけられてしまい全ての仕事とキャリアを失ってしまう……

この作品はフィクションですが、実際にマッカーシズム(赤狩り)の対象になった「ジョン・ベリー」という監督がモデルだそうです。

この方以外でもこの赤狩りのせいで、財産、キャリアを失ったり亡命した映画関係者がかなり多かったそうです。

元々、このマッカーシズムの名前は共和党の議員の名前に由来し、役所の中に共産主義者が多数混じっていると告発をした事からスタートしたそうです。

そしてこの活動を行っていた「非米活動委員会」の公聴会に呼ばれると、まず最初に自分が共産主義者で無いという誓いを言わされ、その証拠に仲間の名前を報告しろと言われます。言わないと偽証罪に問われ、罰金刑や投獄、最悪死刑もあったようです。

昨日まで友達や同僚だと思っていた人から密告されたり、名前を公表されるという事を考えると本当につらい事だと思います。

相互監視社会の出来上がりです。

この赤狩りは1950年代の今から70年前の話ですが、時代や国関係なく現在でも同じ様な事が行われていますし、日本もその様になる可能性は十分にあり、過去の事だと簡単には片づけられないのが恐ろしい事だと思います。

勿論、全ての映画関係者が賛成していたわけではなく、反発した人もいたのですが、どんどん仕事が無くなっていったそうです。

仕事も奪われ、友人も居なくなった主人公が最後の公聴会でどのような決断をするのかは是非、ご自身で確かめて頂きたいと思います。

今回も特筆するコーディネートやアイテムが無かったので、洋服の紹介はお休み致します。


それでは『真実の瞬間(とき)』お楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第145夜

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第145回目はこちら


『LBJ ケネディの意志を継いだ男』(2017)

監督:ロブ・ライナー

出演:ウディ・ハレルソン / マイケル・スタール=デヴィッド / リチャード・ジェンキンス / ビル・プルマン / ジェフリー・ドノヴァン / ジェニファー・ジェイソン・リー

あらすじ:

1960年アメリカ大統領選挙の予備選に立候補するも若いライバルのJ・F・ケネディに敗れるも副大統領に指名される。そして1963年、ケネディがダラスで暗殺され……

ジョン・F・ケネディ大統領時の副大統領でありケネディ暗殺後に大統領になった、「リンドン・B・ジョンソン」大統領の自伝映画です。

かなり有名なジョン・F・ケネディは別にして他国の大統領の名前は歴史の授業で学んだはずですが殆ど覚えておりませんで、リンドン大統領もケネディ暗殺の後に大統領になった人という認識で、何をしたのかまでは知りませんでした。

映画を観た後に少し調べると内政に関してはケネディの公約だった公民権法や投票権法に署名したり、公的扶助を目的としたメディケアを制度化したりと大きな功績を残しましたが、外政ではベトナム戦争の泥沼化で批判されており、その事が元で自身の大統領任期は1期のみで、2期は立候補しなかったそうです。

この方は民主党の議員ですがテキサス州出身の南部の方で元々は奴隷制に賛成していた方だったようです。そんな人が公民権法に署名をするくらい考え方が変わったのが不思議だったのですが、最後に語られるその理由が本当に人間的で人はいくつになっても考え方を変える事が出来るのだという事を実感しました。

実際にそのエピソードに近いことがあったようです。

その他にも色々な評価のある方ではあったようですが、政治家として特に内政面では業績は大きい方だったのだと思います。

あまり自分には馴染みのない人物ではありましたし、この映画自体も正直、地味な映画だと思います。しかしこの映画を観た事もう少し詳しく調べてみようと思いました。

今回は登場人物のほとんどがスーツを着ておりあまり特筆すべき着こなしが見つからなかった為、洋服の紹介はお休みします。

それでは『LBJ ケネディの意志を継ぐ男』お楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第144夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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『イージー・ライダー』(1969)

監督:デニス・ホッパー

出演:ピーター・フォンダ / デニス・ホッパー / ジャック・ニコルソン / アントニオ・メンドーサ / カレン・ブラック

あらすじ:

ドラッグの密売で金を手に入れたキャプテン・アメリカとビリーは謝肉祭の行われるルイジアナ州ニューオリンズを目指して旅に出る。途中で様々な人と出会っていく二人だったが……

皆様、明けましておめでとうございます。2023年も宜しくお願い致します。

2023年1回目はこちらもアメリカン・ニューシネマの代表的な1本である『イージー・ライダー』です。

アバンタイトルの時計を捨てバイクで走り出してからの「BORN TO BE WILD」のあの印象的なイントロが流れてタイトルが出る流れは何度観てもめちゃくちゃ格好良いです。

そこからの旅先で出会う人達は60年代から70年代当時の様々な価値観を体現している人達で、主人公である「キャプテン・アメリカ」と「ビリー」はそんなアメリカを旅していきます。

そんな2人を象徴しているのが、ジャック・ニコルソン扮する弁護士のジョージ・ハンセンがビリーに向かって言う印象的な台詞だと思います。

そしてそのジョージやキャプテン・アメリカ、ビリーがどうなっていくのか、何が立ちふさがるのかはご自身で確かめて頂きたいと思います。

この作品を観ていていつも思うのは約50年前の映画ですが、現状のアメリカが殆ど変わっていないと感じる事です。(アメリカに限った話ではないですが……)出来ればアメリカを含めた世界が変化して、この映画を観た時に「こんな時代もあったんだ!」と思える時代が来れば良いのになと思っています。

それではここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

ビリーのカウボーイスタイルも良いのですが、やはりキャプテン・アメリカのレザージャケットが格好良いですよね!

流石に星条旗が背中に付いているジャケットはありませんが、ビームス プラスでもMADE IN USAのレザージャケットを取り扱っています。

こちらです。


ビームス プラス / MJKT レザージャケット
カラー:ブラック
サイズ:XS,S,M,L
価格:¥121,000(税込)
商品番号:38-18-0134-343

このジャケットは、サンフランシスコのハイウェイパトロールのレザージャケットを作っている工場で作っているシリーズです。

1940年代のスポーツジャケットをベースにフィッティングを変更し、着やすくしています。使用している革はネイキッドカウレザーで、革の雰囲気は残しつつ柔らかな着心地に仕上げています。

背中にはアクションプリーツも付け可動域も確保しているので、日常で着ていただく事は勿論、実際にバイクに乗る時にも着用して頂けます。しかしレザージャケット全般に言えることですが防風性はあるのですが保温性が低いので、今から真冬にかけての時期はインナーダウンを着るかダウンベストを着る事をお勧めします。

ビームス プラスではこのジャケットの他にも多数のレザージャケットを取り扱っているので、レザージャケットを探されている方は出来ればビームス プラス 原宿に問い合わせて頂くと良いと思います。

それでは『イージー・ライダー』お楽しみ下さい。


コヴ


BEAMS PLUS ロードショー 第143夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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『ハロルドとモード / 少年は虹を渡る』(1971)

監督:ハル・アッシュビー

出演:バッド・コート / ルース・ゴードン / シリル・キューザック / チャールズ・ダイナー

あらすじ:

死に取り付かれている19歳のハロルドは日々、狂言自殺をしたり、他人の葬儀に勝手に出席したりしていた。そんなある日、他人の葬儀で何度も顔を合わせるおばあちゃんの存在に気付く……

普段、取り扱っている映画の時代からは少しずれてしまうのですが、アメリカンニューシネマの傑作の1本であり、とても素敵な映画なので紹介します。

あらすじだけを見るとホラー映画の様にも見えますが実はロマンスコメディー作品なんです。主人公は大金持ちと思われる家の一人息子で生きている実感がわかずに狂言自殺ばかりしているハロルドですが、あるきっかけで破天荒で何をするか分からないアナーキーな、でもとてもチャーミングな79歳のモードと出会います。

ハチャメチャなモードに振り回されながらハロルドは徐々にモードに惹かれていきます。その過程でハロルドの置かれた状況やモードがどうしてこのような振る舞いをするのかが分かってきます。

そして最後には……

是非、本編を観て結末を確認して頂ければと思います。

少し自分の話をしますと、12年前に新宿でリバイバル上映をしていてそのタイミングで劇場で初めて観てこの作品が好きになったのですが、その当時はソフト化もされておらず次はいつ観れるのかと思っておりました。しかし今ではサブスクで手軽に観れる様になり本当に便利な時代になったと実感しております。

それではここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

主人公のハロルドはお金持ちなのでいつもきちんと上質な物を着ており、ほぼジャケットスタイルでたまにセットアップも着ています。そのジャケットは70年代の代表的な形でラペルが広く、腰に掛けてかなりシェイプの利いてる体にフィットするシルエットで、パンツはヒッピーファッションを代表する様なフレアパンツを合わせています。

シャツの襟は大き目なラペルに合わせてかロングポイントで60年代のシャツの襟に比べるとかなり大きいです。そしてネクタイもかなり幅の広くて短い特徴的な形をしています。

今回はビームス プラスの雰囲気とは違うので紹介出来る商品が無いのですが、時代によってディティールが変わるのを確認出来るのも映画の魅力の1つだと感じました。

自分がとても好きな映画なので、これがきっかけで他の人にも観て頂けると良いなと思っております。

それでは『ハロルドとモード / 少年は虹を渡る』お楽しみ下さい。


そして2022年もこのブログ読んで頂きありがとうございました。来年2023年も続けていければと思っておりますので、宜しくお願い致します。

皆様良いお年をお迎え下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第142夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第142回目はこちら


『素晴らしき哉、人生!』(1946)

監督:フランク・キャプラ

出演:ジェームズ・ステュワート / キャロライン・グリムス / ドナ・リード / ライオネル・バリモア / ヘンリー・トラヴァース 

あらすじ:様々な事が重なり自分の夢を諦める事になったジョージ。クリスマスイヴに父親の残した会社を存続させる為のお金を紛失してしまい川に身を投げるつもりだったが、先に川に飛び込む人がいて助ける為にジョージも川に飛び込むと……

現在、アメリカでは不朽の名作として知られていて、先週紹介した『グレムリン』の劇中で観ている映画はこの『素晴らしき哉、人生!』でした。公開当時の興行成績では全く振るわず、放映権がかなり安くなっていた為にクリスマスの時期に色々なテレビ局が繰り返し放送した為にこの映画の良さに気付く人が増え、今では毎年クリスマスの時期には必ずどこかのチャンネルで放送するくらい人気のある作品になったそうです。

アメリカの大学の映画学科の授業では必ず学生に見せるそうです。

覚えている方もいらっしゃるかもしれませんが、2年前のクリスマスにもこの作品を紹介しているのです。ですがクリスマスの定番の作品でもありますし、アメリカの様に毎シーズン紹介しても良いのではと思っております。

(実際にどうなるかは分かりませんが……)

この作品は白黒映画なので、ちょっと取っつきづらいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、観始めてしまえば気にならないと思いますし、白黒映画だからとこの映画を敬遠されるのはもったいないと思います。

各種配信サービスでも観れますので、クリスマスに観る映画を迷われているのであれば本当にお薦めです。

そして今回もすみませんが、洋服の紹介はお休み致します。

それでは『素晴らしき哉、人生!』お楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第141夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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第141回目はこちら


『グレムリン』(1984)

監督:ジョー・ダンテ

出演:ザック・ギャリガン / フィービー・ケイツ / ホイト・アクストン / フランシス・リー・マッケイン / ポリー・ホリデイ

あらすじ:

父親からのクリスマスプレゼントでもらった小さな生き物「モグワイ」。飼うのには絶対に守らなければいけない3つのルールがあったのだが……。

今週はクリスマス直前という事で、今年も特別編をお送りしたいと思います。

グレムリンとは元々、イギリスの妖精の事だそうで、劇中でも言われる様に機械に取り付いて悪戯をすると言われています。WWⅡの時には飛行機に取り付いて墜落させてしまうという話もあったそうです。今年公開された『シャドウ・イン・クラウド』という映画もその話を題材にした映画で(それだけではない結構多面的な映画でもあり)面白かったです。こちらもお勧めです。

まず何と言っても、もうファッションアイコンにもなっている「ギズモ」ですが、劇中ではグレムリンと紹介されてはおらずに「モグワイ」と紹介されています。この「モグワイ」とは漢字では「魔怪」と書き、広東語や北京語で「モグワイ」と言うそうで、名前の「ギズモ」は英語で「小さな機械(機器、装置)」という意味らしく、町の発明家?のお父さんが付ける名前としてとても合っていると思います。最初に観た時にはこの「モグワイ」と「ギズモ」のどちらが名前だったのかゴッチャになってしまったのですが、今回観直した事ではっきり分かりました。

自分は正直、映画として気になるところもあるのですが、アメリカの小さな町のクリスマスの雰囲気が分かる映画でしたし、もっと言うと「ギズモ」の印象が強くてクリスマス映画だという事を改めて調べるまで忘れていました。ですが観始めるとクリスマスホラーコメディとしてしっかり楽しめると思います。

そして劇中に来週、クリスマスイブに紹介しようと思っている作品が出ていたので、そちらを探しながらながら鑑賞して頂くのも良いと思います。

今回は時代設定がズレてしまうので洋服の紹介はお休みさせて頂きます。

それでは『グレムリン』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第140夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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『エルヴィス』(2022)

監督:バズ・ラーマン

出演:オースティン・バトラー / トム・ハンクス / オリヴィア・デヨング / リチャード・ロクスバーグ / ヘレン・トムソン

あらすじ:

アメリカ、テネシー州メンフィスの出身の新人歌手のエルビス・プレスリーに目を付けた興行師のトム・パーカー大佐は彼のマネージャーになり、様々な手口でエルビスを売り出していくが……

この作品は悪名高いマネージャーのトム・パーカー大佐の回顧録としてエルヴィス・プレスリーの人生を描いていきます。

勿論、エルヴィス・プレスリーの名前は知っていましたし、有名な曲も知ってはいるのですが、きちんと意識して調べたり聴いた事はありませんでした。

また時代的にそして地域的にも人種差別の強いアメリカ南部で何故、白人の青年が黒人音楽をルーツとする音楽が出来たのかが不思議だったのですが、この作品を観て初めてその理由も知りました。

黒人音楽のゴスペルやR&Bと白人音楽であるカントリーを合わせて「ロックンロール」という新しいジャンルを作った事を考えれば、「キング・オブ・ロックンロール」の名前も頷けます。

それと同時に他のミュージシャンの伝記映画を観ても思うのが、才能のある人には色々な人や物事、誘惑が寄って来るので、それによってその人の人生や才能が潰されてしまい辛い最後を迎える事が多いのが本当に悲しいと思います。

この映画自体が本当に面白く素晴らしかったので(だからこそトム・パーカー大佐の最後の台詞が嫌なのですが)、改めてエルヴィス・プレスリーを聴いてみようと思いました。

それではここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

エルヴィス・プレスリーと言えばかなり派手なジャンプスーツ姿が思い浮かびますし劇中でのステージ衣装として何度も登場するのですが、流石にあそこまで派手なジャンプスーツは着れません。そんな中もう1点印象的な衣装がレザージャケットです。初期の頃にも着ていますが、彼のとても大事な場面で自分を取り戻す為に着ている場面が本当に格好良いのです。

ビームス プラスでは劇中と同じものではないですが、かなりレザージャケットを取り扱っており、その中でもお勧めの1着を紹介したいと思います。

こちらです。


ビームス プラス / ミリタリー レザー ブルゾン
カラー:ブラック、ブラウン
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥74,800(税込)
商品番号:38-18-0018-202

デザインは1940年代のフライトジャケットをベースにレギュラーカラーの襟や大き目のフラップポケットのディティールを踏襲しています。そして袖口やサイズバランスをより着やすいようにアップデートしており、より日常的に活躍するレザージャケットだと思います。

しかし今からの時期はレザージャケットだと寒いですが、このジャケットの上にダウンベストを着て頂くとかなり温かく、レイヤードとしても面白いのでお勧めです。

このレザージャケットの他にもスポーツブルゾンやシングルライダースの取り扱いもありますので、レザージャケットをお探しの方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。

それでは『エルヴィス』お楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第139夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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『X-MEN ファーストジェネレーション』(2011)

監督:マシュー・ヴォーン

出演:ジェームズ・マカヴォイ / マイケル・ファスベンダー / ケヴィン・ベーコン / ジェニファー・ローレンス / ローズ・バーン / ニコラス・ホルト

あらすじ:

1960年代のアメリカ。のちのミュータントの2大リーダーとなるも考え方の違いから対立していくチャールズとエリックが出会う。その裏で核戦争を起こす事を目論む者たちが暗躍していた……

今回は初めて扱うアメリカンコミックのヒーロー映画です。

もう皆さんお馴染みのマーヴェルコミックの人気シリーズの公開順でいう5番目の作品で、時系列でいうと題名の通り1番最初の話です。

ご存じの方も多いとは思いますがこのコミックシリーズ自体が1960年代から刊行がスタートしているので、その当時の世相を取り入れた話も多いのです。今作は60年代の「冷戦とキューバ危機」を題材にこの時代の影でミュータント同士の戦いが行われていたというストーリーです。

当時は今、考えるよりもリアルに核戦争の可能性を感じていたという事が、この「キューバ危機」を題材にした映画や小説、コミックが多い事からもわかると思います。

元々、コミックの題材も人種差別問題や公民権運動が根底にあり、映画のシリーズでも公民権運動を扱っている作品もあるので、興味のある方はそちらも観てみて下さい。

そして「X-MEN」の公開順や時系列については簡単に調べられるので、そちらを参照して頂ければと思います。

因みにこのシリーズで自分が1番好きな作品は人気キャラクターのウルヴァリンの最後を描いた『LOGAN / ローガン』という作品で、かなり渋い作品ではあるのですがお勧めです。

それではここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

1960年代が舞台なので、勿論、衣装は当時の雰囲気を再現していますし、インテリアも当時は最先端であったミッドセンチュリーのデザイン物もが多くて、観ていて楽しいです。

主人公となるチャールズ(プロフェッサーX)とエリック(マグニートー)の衣装ですが、この2人はそれぞれモデルになっているキング牧師(チャールズ)とマルコムX(エリック)に倣っていると思われる衣装を着ています。

チャールズはシャツにネクタイをしてジャケット着ていて、エリックは黒のタートルネックにレザージャケットを着ています。着ている衣装によってキャラクターの性格や立場を表しているのも面白いと思いました。

そんな中、自分が注目したのは物語の終盤で出てくるアメリカの空母の管制室にいる兵士が着ているシャツです。当たり前ですが物語とほとんど関係ないキャラクターなので、ほんの数秒しか映らないのですが、この兵士が着ているオープンカラーのシャンブレーシャツとほぼ同じ物をビームス プラスで取り扱っており、自分も着ているのです。

こちらです。


ビームス プラス / シャンブレー ミリタリー オープンカラーシャツ
カラー:サックス、ブルー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥14,850(税込)
商品番号:38-11-1684-139

色の違いが分かりづらくてすみません。

こちらはUS NAVYのユーティリティーシャツをベースにサイズバランスを現代的にアップデートしたモデルです。生地に使用しているのはアメリカ産のコットンで、それをシャトル織機で編みたて肌触りや生地の厚さにもこだわったシャンブレー生地です。

とてもシンプルなシャツなのですが、その分色々なコーディネートに取り入れやすくかなり重宝する1枚ですし、着用、洗濯を繰り返す事で生地にアタリや擦れが出てきて良い雰囲気になってきます。まさに「変進開花」を楽しめるシャツだと思います。

正直、地味なシャツではあるのですがお勧めの1枚なので、気になる方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。


ここで少し個人的な思い出話をさせて頂くと、90年代の後半の自分の高校時代にアメコミフィギュアブームがあり、放課後に友人と渋谷のキャットストリートのフィギュア屋に行っては色々なアメコミのフィギュアやアメリカのおもちゃを買っていたのを映画を観ながら思い出して懐かしい気持ちになりました。

それでは『X-MEN ファーストジェネレーション』お楽しみ下さい。


コヴ


BEAMS PLUS ロードショー 第138夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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第138回目はこちら


『遠い空の向こうに』(1999)

監督:ジョー・ジョンストン

出演:ジェイク・ギレンホール / クリス・クーパー / ローラ・ダーン / クリス・オーウェン / ウィリアム・リー・スコット

あらすじ:

炭鉱のある小さな町に住む高校生4人は1957年の10月にソ連の打ち上げた人工衛星スプートニクを見て自分たちでもロケットを作ろうと決意するが……

この作品は実話を元にした作品だそうです。

詳しくは言及されませんが、舞台は炭鉱で仕事をする人達の為に出来た様な町なのでほぼ全員が炭鉱にかかわる仕事をしていて、その息子達も炭鉱で働く事が良い事とされている町で全くの未知の分野の事をやろうとして白い目で見られたり、父親とぶつかったりしていきます。

それぞれの価値観があるので、良い悪いと一言では片づけられないのですが、この様な事は昔はもちろん、今でもある事だと感じながら観ていました。

本筋とは全く関係ありませんが、父親役のクリス・クーパーは見た目の雰囲気と他の作品で意地悪な役や悪役をしていた印象が強いので、今作でも強権的な嫌な父親役なのかと思っていたら今作ではそれほどでもありませんでした。

あとこれも作品と関係がありませんが、実話ベースの作品でエンドクレジットで物語の後の実際の人達がどうなったのかの説明が入るのがかなり好きです。

それではいつも通り衣装を見ていきましょう。

時代が1957年なので当時の恰好が再現されているのですが、その中で主人公のホーマーが色々な開襟シャツを着ているのが印象的でした。

そしてビームス プラスでも毎シーズン、開襟シャツを取り扱っているのですが今回はこちらのシャツを紹介したいと思います。


ビームス プラス / バッファローチェック オープンカラー シャツ
カラー:ホワイト、レッド
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥14,300(税込)
商品番号:38-11-1827-139

かなりベーシックな配色のバッファローチェックでどんなコーディネートにも合わせやすく、起毛したコットンフランネルの生地なので秋冬のアイテムと合わせてもバランスの取れるシャツに仕上がっています。

この様なベーシックなシャツが一枚あるとコーディネートの幅も広がると思うので、気になった方はお近くの店舗に問い合わせてみて下さい。

それでは『遠い空の向こうに』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第137夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


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今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第137回目はこちら


『ドント・ウォーリー・ダーリン』(2022)

監督:オリビア・ワイルド

出演:フローレンス・ピュー / ハリー・スタイルズ / オリビア・ワイルド / ジェンマ・チャン / クリス・パイン

あらすじ:

完璧な町で夫と共に暮らすアリス。ある出来事がきっかけで彼女の周りで不可解な事が起きだす……


普段は配信で観る事が出来る作品を取り上げるのですが、今回は今現在、劇場で公開されている作品を紹介したいと思います。


俳優としても活躍しているオリビア・ワイルドの監督2作目です。因みに1作目の『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』は2010年代のコメディーとしてかなり面白いのでこちらもお勧めです。

そして2作目の本作は全く毛色の違うサスペンスです。1950年代なかばと思われる郊外の町「ヴィクトリータウン」で暮らすアリスは仕事も順調な夫と仲の良い隣人達と暮らしています。その様な中、友人の1人の様子がおかしくなり、それをきっかけに完璧と思われていた暮らしや町に疑問を持つ様になっていきます。

サスペンスでありネタバレが出来ないので詳しいストーリーには言及しません。

タイトルでもある『ドント・ウォーリー・ダーリン』という言葉が劇中で何度も出てくるのですが、この言葉がどの様な場面で、誰が誰に向かって言っているのかで全く意味が変わってしまうのが、面白くもあり恐ろしくもありました。

また単純なサスペンスでは無く、劇中の設定でもある1950年代から現代に続く問題を(これを書くとネタバレになりそうなので書きませんが)織り込むことで結局1950年代から進歩した部分はあるにしても、基本的な考え方が変化していないのだと感じると共に改めてそれぞれが考え方を変えていく必要があるのだとこの作品を観て思いました。

そして何故、この映画の時代を1950年代と思われる設定にしたのかと考えた時に、1950年代という時代がアメリカにとっての古き良き時代(ファンタジーとしての)という事なのかもしれないと感じました。

大戦が1945年に終わり大戦景気もあり、白人中産階級がマイホームを持ち自家用車が買える様になり、洗濯機、テレビ、冷蔵庫が普及し、豊かな生活が出来た時代。

1960年代に入ると公民権運動の盛り上がりやベトナム戦争やそれこそ1950年代的な価値観に対してのカウンターカルチャーが広がり、時代の価値観が更に変わってきます。しかし現代から見るとその豊かで明るい時代が古き良き時代のアメリカとしてのファンタジーを思い起こさせるのではないかと考えました。

勿論、1950年代にもこの映画のテーマに繋がる様な問題やそのほかの問題も沢山ありますが……。

日本でいえば『何丁目の夕日』的なファンタジーなのかとも思います。

サスペンスとしても面白いですが、ただのサスペンスになっておらず、色々と考えさせられる作品でもありますので、今の時代に劇場で観て頂くのをお勧めしたい1本でした。

それではここからは衣装を見ていきましょう。

劇中でホームパーティーや記念日的なパーティーをするシーンが出て来ます。そこに直接出てくるわけではないのですが、そんなパーティーシーンを観てこのジャケットを思い出しました。

こちらです


ビームス プラス / フランネル1ボタン スモーキングジャケット
カラー:ブラックウォッチ
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥28,600(税込)
商品番号:38-16-0389-803

その名の通り煙草を吸う時に着られていたジャケットで後のタキシードの原型となったと言われているジャケットだそうで、現在ではタキシードの一種とみなされているそうです。

ビームス プラスでは先シーズンから登場しました。先シーズンは使用している生地はブラックのベルベットでしたが、今シーズンは毛足の長いシャギー起毛させたフランネルをしようしています。

ですのでよりカジュアルにシャツジャケットの様に着用して頂けると思います。

シャツにタイやボウタイを合わせるのも良いですが、自分はハイゲージのタートルネックのニットにアイスブルーくらい色落したデニムにローファーを合わせるような力の抜けたコーディネートをお勧めしたいです。

このジャケットも既に店舗に入荷していますので、気になった方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。

あと劇場で販売されているパンフレットもかなり充実していて読み応えがありますので、お勧めです。

それでは『ドント・ウォーリー・ダーリン』お楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第136夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第136回目はこちら


『真夜中のカーボーイ』(1969)

監督:ジョン・シュレシンジャ―

出演:ジョン・ボイド / ダスティン・ホフマン / シルヴィア・マイルズ / ジョン・マクギヴァー

あらすじ:

男性的な魅力で成り上がろうとテキサスからニューヨークに来たジョーだったが、上手くいかずに燻っていた。そんな時にスラムに住むラッツォという男に出会い仕事を紹介してもらうが……

「アメリカン・ニューシネマ」の代表的な1本であり、カウンターカルチャー的な1本だと思いました。

野望を胸に(この野望もどうかとは思いますが…)テキサスから出てくるジョン・ボイドの無邪気な陽気さとは反対の嫌な咳をしている小柄な暗い男のダスティン・ホフマンの、対照的な2人の間に生まれる奇妙な友情が何とも言えず愛おしい様な悲しい様な気持ちになりました。

当時のフィルムのザラついている感じとニューヨークの雰囲気がより無常観が出ていて、今では出せない映画全体の雰囲気がかなり好きな映画です。

それではここからは衣装を見ていきましょう。

気になったのはダスティン・ホフマン演じるラッツォでした。貧乏なので極寒のニューヨークでも薄そうな着古したコートを着ているのですが、それが身体の一部の様になっているのがとても良いと思いました。

流石にここまで薄いものではありませんが、ビームス プラスでもずっと着て頂けるコートを用意しております。

こちらです。


ビームス プラス / テトロン コットン ギャバジン バルマカーンコート
カラー:ベージュ、オリーブ
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥49,500(税込)
商品番号:38-19-0071-803

劇中のコートはブラックかネイビーだと思うのですが、こちらはベージュとオリーブの2色の取り扱いです。生地は両方とも縦糸にコットン、横糸にテトロンを使用して、シャンブレー織りをしているので玉虫色の奥行のある色です。

そして皆さん気になるであろう「テトロン」という素材ですが、これはポリエステルナイロンの事なのですが何故「テトロン」かと言いますと繊維会社の「帝人」と「東レ」が共同開発したナイロンという事で「テトロン」と名付けているそうです。

ディティールは1960年代のバルマカーンコートをベースに肩や襟などを細かくサイズ修正し、ポケット内部にはジッパーを新たに付けて下に着ているジャケットのポケットにもアクセス出来る様にスルーポケット仕様にも出来ます。

現代的なアップデートはしつつも、クラシックな雰囲気なので流行に左右されずに着ていただける一枚だと思います。

こちらはもうかなりサイズも欠けてきているので、気になる方は近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。

自分は観終わってから、何故か日本の70年代くらいにリメイクするならどの俳優が良いかを考え続けています。しかしまだこれだという俳優が思い浮かびません。

その位、印象に残る映画でした。

それでは『真夜中のカーボーイ』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第135夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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『ディア・ハンター』(1979)

監督:マイケル・チミノ

出演:ロバート・デ・ニーロ / クリストファー・ウォーケン / ジョン・サヴェージ / ジョン・カザール /メリル・ストリープ

あらすじ:

1960年代の終わり、ピッツバーグの製鉄所で働く3人が徴兵されベトナム戦争に出征する。しかしその事により本人達は勿論、友人達の運命も変えてしまうのだった……

本当だったら仲間と楽しく過ごし鹿狩りをしたり酒を飲んだりと変わらない「日常」を暮らしていくはずだった3人が、徴兵で戦争という「非日常」に送られて人生の全てが変わってしまう様子が描かれます。

戦争自体が異常なのに、それ以上に異常な体験をした事により決定的に「日常」に戻れなくなってしまいます。

身体が壊れてしまった人、心が壊れてしまった人、何も壊れていないように見えるけど何かが壊れてしまった人、そして安らげるはずだった「日常に」戻ってきたのに違和感があり安らげなくなってしまいます。

人が亡くなる事は勿論、戻ってきた人も壊してしまう戦争は本当に無くなれば良いと思います。

かなり重たい映画ですが、この機会に観直して良かったと思います。

それではここからは衣装を見ていきましょう。

何と言っても注目は最初の鹿狩りの時にロバート・デ・二―ロが着ているオレンジのマウンテンパーカーではないでしょうか?

前の場面で着ている薄手のダウンベストの上からマウンテンパーカーを着て保温と防風に配慮しているのはかなり実用的ですし、オレンジという色も仲間から誤射されない様に考えられています。

そしてこの着こなしに憧れて古着屋でオレンジのマウンテンパーカを探した方も多いのではないでしょうか?実はボクもそんな一人でした。(ボクの場合はサイズが無くて諦めましたが……)

そんな方に朗報です。今期ビームス プラスでは当時の雰囲気のマウンテンパーカが登場しています。

こちらです。




ビームス プラス / 60/40 マウンテン パーカ
カラー:タン、オレンジ、グリーン、ブルー、マルチ
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥41,800(税込)
商品番号:38-18-0277-139

表の生地には商品名にもあるように皆さんお馴染みのナイロンコットンの配合率の生地を使用し当時の雰囲気を残しつつ表のポケットを4つ、裏地にもポケットを追加したり、ハンドウォーマーを追加したりと現代に使いやすい様にアップデートしています。

またシルエットもラグランスリーブに変更し身幅もゆとりを持たせているので、ジャケットの上からでも着て頂けます。

取り扱いの色はこれまた当時を彷彿とさせるタン、オレンジ、グリーン、ブルーの4色に加え今回はマルチカラーも用意しました。

直球カラーを選ぶか変化球カラーを選ぶか迷ってしまいますよね。

デニムにクルーネックのセーターの上に着る映画の様な着こなしも良いですし、もっと上品にブレザーとウールトラウザーを合わせてそこにコートの代わりに着ても良いと思います。久々にヘビーデューティーな着方をしたくなる一着ではないでしょうか?

こちらのマウンテンパーカは既に入荷しておりますので、気になる方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。

ボクは憧れのオレンジにするか変化球のマルチにするかで迷っています。しかし!サイズはいつでもXLです!


それでは『ディア・ハンター』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ



BEAMS PLUS ロードショー 第134夜

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『ミラーズ・クロッシング』(1990)

監督:ジョエル・コーエン

出演:ガブリエル・バーン / マーシャ・ゲイ・ハーデン / アルバート・フィーニー / ジョン・ポリト / J・E・フリーマン / スティーブ・ブシェミ

あらすじ:

1920年代、禁酒法の時代。トム・レーガンはアイルランド系のマフィアのボスの右腕だが、その関係を超えた友情で結ばれていた。そこにイタリア系のマフィアのボスからある依頼があったが、その事がきっかけで抗争に発展していき……

ギャングの抗争物ではあるのですが、主人公のトムは頭は切れるますが腕っぷしが強いわけではなく、特に大きな見せ場がある訳ではありません。ですが他の登場人物達を口八丁でどうにか操っていきます。

そして急に訪れる容赦無い暴力とかなり緩急のある映画でした。

その緩急の感じがコーエン兄弟らしいなと思いながら観ていました。他のギャング映画とは一味違った雰囲気のある映画です。

それではここからは衣装を見ていきましょう。

劇中で季節は明言されていませんが、たぶん寒い季節で1920年代のギャングですから皆、スーツを着て厚手のコートを着ています。

やはりスーツにしっかりとした長さのあるコートを着ているのは格好良いですよね。

ビームス プラスも劇中のコートと形は違いますが、スーツにもカジュアルにも着て頂けるコートを用意しています。

こちらです。


ビームス プラス / ハリスツイード バルカラー コート
カラー:グレイヘリンボーン、ライトブラウンヘリンボーン、ブラウンヘリンボーン、ブラックウォッチ、ガンクラブチェック
サイズ:XS,S,M,L,XL
価格:¥68,200(税込)
商品番号:38-19-0045-803

1960年代のオーバーコートをベースにサイズバランスを現代風に調整しています。サイズバランスは変更していますが、ポケットや襟の形状、ラグランスリーブ等のクラシカルなディティールは残しています。

採用している生地は軽量のツイードでライニングには透湿、撥水、防風フィルムを使用しているので、見た目はクラシカルですが軽量で機能性の高いコートに仕上がっています。

生地の種類もグレーヘリンボーンのベーシックな物からブラックウォッチやガンクラブチェックまで用意していますので、用途に合わせてお選び頂けると思います。

こちらのコートも既に入荷していますので、気になった方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。

それでは『ミラーズ・クロッシング』どうぞお楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第133夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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『ブリット』(1968)

監督:ピーター・イエ―ツ

出演:スティーブ・マックイーン / ジャクリーン・ビセット / ロバート・ヴォーン / ドン・ゴードン / サイモン・オークランド

あらすじ:

ある政治家から犯罪組織撲滅の証人の保護を依頼された刑事ブリットだったが、その証人が殺されてしまう。しかしその政治家と殺人の手口に怪しい物を感じたブリットは……

もう何度観たか分からないと仰る方もいるのではないでしょうか?スティーブ・マックイーンの代表作の1本ですね。

めちゃめちゃ格好良いオープニングのラロ・シフリンの音楽からスタートし、一番語られているであろうサンフランシスコの道路を封鎖して撮影した市街地でのフォード・マスタングGT380とダッジ・チャージャーでのカーチェイス!

もう最高です!

まるで助手席に乗っているかの様な坂道での主観ショットは、毎回展開が分かっているのにドキドキしてしまいます。自分はこのカーチェイスシーンだけを繰り返し観たりしているくらい好きなシーンです。

それではここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

やはり注目はマックイーン扮するブリット刑事ですよね。

ブラウンのウールヘリンボーンのジャケットに青いタートルネック、ブラックのパンツと本当に格好良いです。今季もビームス プラスでは同じ様な雰囲気のハリスツイードを使用したヘリンボーンのジャケットを用意しています。


ビームス プラス / ハリスツイード 3ボタン ジャケット
カラー:グレーヘリンボーン、ライトブラウンヘリンボーン、ブラックウォッチ
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥52,800(税込)
商品番号:38-16-0111-803

使用している生地はフェザーウェイトと呼ばれる軽量ツイードで、動きやすく着やすい生地です。ディティールは1960年代のスポーツコートをベースにしたビームス プラス定番の形です。

着こんでいく程に風合いが増してきますし、擦れて生地が薄くなりがちな肘の部分は映画のジャケットの様にエルボーパッチを付けたりするとより愛着も湧いてくるのではないでしょうか?

こちらのジャケットは現在、絶賛予約受付中なので、お近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。

ちなみに劇中では同僚の刑事達はシャツにネクタイを締めていますが、ブリット刑事だけはカウンターカルチャーを象徴するタートルニットを着ています。これによってブリット刑事が一匹狼であり、組織の中ではアウトローだという事を衣装で説明しているのも面白いですよね。

それでは『ブリット』お楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第132夜

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『トパーズ』(1969)

監督:アルフレッド・ヒッチコック

出演:フレデリック・スタフォード / ダニー・ロバン / カリン・ドール / ジョン・ヴァーノン / ミシェル・ピコリ

あらすじ:

1960年代の冷戦時代。ソ連がキューバへのミサイル提供の情報が亡命者によりアメリカに告げられるものの、表立って動けないCIAはフランスの諜報員のデブローに協力を要請する。デブローが調査をしていくとフランス政府の中にある組織の存在が浮かび上がってくる……

この作品が作られたのが今から53年前の1969年で、2022年までの間にはシリアスな物からコメディタッチの物まで沢山のスパイ映画が作られてきました。なので最新のスパイ映画を観ている自分からすると正直、物足りない感はある作品でした。

そして他の映画の題材にもなっている冷戦下のキューバ危機というものが当時どれだけ切迫した事だったのかが窺える作品でもありました。

またこの当時の作品は当たり前なのですが1969年にロケをしているので、その時のニューヨークやヨーロッパの街並みを観る事が出来るのはとても興味深いです。

それではいつも通り衣装を見ていきましょう。

登場人物は政府の人間ですからほとんどがスーツを着ています。勿論、主人公のデブローもスーツ姿です。そしてそのスーツはビームス プラスがベースにしているディティールそのものです。

3つボタン、段返り、細いラペル、ナチュラルショルダーに近い肩回り。シャツの襟はボタンダウンか小さめのレギュラーカラーに細いラペルに合わせたナロータイを小さなノットで結んでいます。

まさにビームス プラスのお手本の様なディティールです。

そして今季も上記の様な1960年代のスーツも基にしたジャケットと共地のパンツが入荷しています。


ビームス プラス / フランネル 3ボタン ジャケット
カラー:グレー、チャコールグレー、ネイビー、ブラックウォッチ
サイズ:XS,S,M,L,XL
価格:¥37,400(税込)
商品番号:38-16-0105-803


ビームス プラス / フランネル アイビー トラウザーズ アンクルカット
カラー:グレー、チャコールグレー、ネイビー、フラックウォッチ
サイズ:XS,S,M,L,XL
価格:¥19,800(税込)
商品番号:38-23-0119-803

かなり細いウールの糸を使い、そこにポリウレタンを混紡する事で柔らかさと張りのある生地に仕上がっています。

ディティールは3パッチポケット、センターフックドベント、セミナローラペル、段返りの3ボタンの極めてベーシックなスタイルで、サイズバランスは現代風にアレンジしています。

映画の時代の様な雰囲気は残しつつ、今の日本で着やすい様にアップデートしています。

パンツも共地で敢えて裾を9分丈にする事で足元をすっきりさせると共に、修理の手間もかからず直ぐに着用して頂ける様にしています。

そしてスーツとして着用できるのにジャケットとパンツを別で売っているのは、ジャケットとパンツでそれぞれご自身に合ったサイズを選んで頂ける様にするためです。

こうする事で無理な修理をする事もなく着用して頂けます。

こちらのジャケットとパンツは既に入荷しておりますので、気になる方はビームス プラス 原宿もしくはビームス プラス 有楽町に問い合わせて頂ければより細かいアドバイスが出来ると思います。

それでは『トパーズ』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ