タグ「Tropicalismo Autumn」の記事

Tropicalismo

〈Pilgrim Surf+Supply〉の「2022 Autumn / Winter」シーズンテーマは"TROPICALISMO "です。

シーズンルックの第一弾が公開になったのでぜひチェックしてみてください。


簡単に説明すると60年代後半のブラジル音楽のアーティストたちを中心にした芸術運動のことを指します。


音楽か南米文化に精通しているひとでなければ聞きなじみのない言葉だと思います。

何を隠そう私もまったくなじみのないジャンルでした。

「トロピカリズモってなに?」と頭に疑問符しか浮かびませんでした。


しかし、聞いてみると60年近く前のものながら、新鮮さを感じるユニークな音楽でした。



トロピカリズモ(トロピカリアとも呼ばれる)芸術運動は前述のとおり60年代後半のブラジルで起こりました。

まずは60年代がどんな時代だったかについてから始めましょう。


60年代の音楽界はとあるバンドが席巻していました。

皆さんご存知の「The Beatles」です。

彼らの音楽は世界中に広がり、ブラジルも例に漏れず、大ブームが起きていました。

実は当時のブラジルは軍事政権の支配下にあり、国民の間で不満の募るムードでした。


そんな社会への不満と西洋音楽への熱狂が混ざり合った結果、トロピカリアは生まれます。




長々と背景について語りましたが、やっと本題に入ります。


Gilberto Gil(ジルベルト・ジル)、Caetano Veloso(カエターノ・ヴェローゾ)の2人が運動のきっかけになったアーティストとして有名です。

彼らは西洋のサイケデリックやロック、ソウルの要素をブラジル由来の音楽(例えばボサノヴァ)に加えようとします。(最初は名前のない運動だったんですが、今シーズンのテーマアーティストでもあるHelio Oiticicaの1967年の作品「Tropicalia」が決め手となり、トロピカリアと呼ばれるようになりました。


そしてトロピカリアを広く知らしめる「Tropicalia ou Panis et Circenses」という名盤がリリースされます。

このアルバムによってトロピカリアが定義され、その指針が示されました。

(コンピレーションアルバムで代表的なアーティストばかりが参加しているのでまずはこれを聞くのをおすすめします。)


トロピカリアが音楽性というよりは時代で分類する性格の強いジャンルなので、

一口にこんな音楽という言い方はできませんが、

共通しているのは当時の欧米音楽のもつ実験的な態度と南米音楽の持つポップさが融合しているという点でしょう。

(わたしのお気に入りアーティスト、Os Mutantesのアルバムです。)

70年代を目前にしてムーブメントとしての勢いは失われるのですが、

90年代に入ってアメリカを中心に再燃します。

BeckやTalking Headsのデヴィット・バーンがファンというのは有名な話です。

とくにデヴィット・バーンはブラジル音楽のレーベルを立ち上げるほど熱を入れていました。


関連のレコードはお店にそろっているので今後紹介していこうと思ってます。



では今回はこれくらいで...