
朝晩の風が冷たくなり、本格的な秋の訪れを感じる季節。コーディネートの主役は、さっと羽織れる「ライトアウター」に移り変わります。ここでは、定番のショートブルゾンやデニムジャケット、レザージャケットの今年らしい着こなし方から、フリースや機能性アウターを都会的に見せるコツまで、秋を乗り切るための7つのスタイリングヒントを徹底解説。注目の別注アイテムや、これから活躍する名品アウターもご紹介します。
- 1.旬なショート丈ブルゾン。定番アウターを着こなす今らしいバランス
- 2.秋本番が主戦場のフリースは都会的に
- 3.やっぱりデニム。ラフにもきれいめにも
- 4.レザージャケットの今年らしさと着こなし方
- 5.アウトドアの服を、街で着る
- 6.番外編1 ARC’TERYX BEAMSエクスクルーシブモデル
- 7.番外編2 もう少し深まるとバブアーの季節
旬なショート丈ブルゾン。定番アウターを着こなす今らしいバランス
風が冷たくなり、秋の深まりを感じる頃。シャツだけでは少し肌寒い日には、さっと羽織れる軽やかなアウターが恋しくなります。そんな季節の主役となるのが、MA-1やスイングトップ(ハリントンジャケット)に代表される着丈の短いブルゾンです。時代を超えて愛される定番アウターを今の気分で着こなすためのヒントをスタッフスタイリングから探ってみました。
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浅田 明斗ビームス 梅田 -
あいるたかおビームス ライフ 横浜 -
じんや太郎ビームス 二子玉川 -
熊田 和眞ビームス ライフ 横浜 -
BAKU(東江 漠)BEAMS -
八谷 俊ビームス 武蔵小杉 -
コシマエビームス 広島 -
平間 正樹ビームス ハウス 梅田 -
和田 健二郎BEAMS -
murataritsumiビーミング ライフストア by ビームス ラゾーナ川崎プラザ店
それぞれの特徴とお気に入りの素材感をチョイスして
ミリタリーウェアにルーツを持つ「MA-1」、クリーンなスタイルと相性の良い「スイングトップ」、スポーティーな「トラックジャケット」や「コーチジャケット」。ルーツはそれぞれですがファッションでは素材も様々で、定番のナイロンやコットンはもちろん、温かみのあるウールやフランネル素材のチェック柄なども、秋らしい表情を加えてくれます。ネイビー、ブラック、カーキといった基本色を押さえておけば、どんなコーディネートにも自然に馴染みます。インナーにカットソーから、これからはスウェットやニットと考えると少しゆとりのあるものが良さそうです。
インナーでアウターの存在感を調整。セットアップも考えてみて
スタッフコーディネートで目立ったのはボリュームのあるワイドパンツとの組み合わせです。すっきりとした上半身と、ゆとりのある下半身。今年らしいバランスです。インナーにパーカを合わせて立体感のあるストリートスタイル。襟付きのシャツなら、少しだけクリーンで大人びた印象に。シンプルなTシャツ類を合わせれば、ブルゾンそのものの魅力が引き立ちます。時には、同色系や近い素材でまとめたセットアップ(風)の着こなしも新鮮です。ぜひトライしてみて下さい。
秋本番が主戦場のフリースは都会的に
風が冷たさを増してくるとフリースのアウターの出番。アウトドアのフィールドで生まれたアイテムを、どのように今らしく、タウンユースに馴染ませるか。着こなしのヒントをスタッフスタイリングから探ってみました。
印象的なアイテムを選んで
代表格の〈patagonia(パタゴニア)〉のレトロXジャケットは胸元の切り替えポケットなど、懐かしさを感じるレトロな配色が、それだけでコーディネートの主役に。一方で、装飾を排したミニマルな単色のモデルは、よりシックで洗練された印象。また、着こなしに遊び心を加える柄なども面白い選択肢です。もこもことした柔らかなボアフリースは、暖かいのはもちろん見た目のボリューム感に反して軽量でストレスなく羽織れるのが嬉しいポイントです。
綺麗めパンツや同色系でクールにまとめるのも◎
都会的な表情で見せたいなら、ボトムスにはきれいめなスラックスを合わせてみるのが良さそうです。洗練された大人のカジュアルスタイルが完成します。もちろん、色落ちしたデニムや武骨なミリタリーパンツと合わせた、王道のカジュアルスタイルも魅力的です。インナーにはクリーンな無地のTシャツや、ボーダー柄のカットソーを一枚挟むだけで、コーディネートに奥行きとリズム感が演出できます。時には、フリースと同色系のパンツを合わせてセットアップ風の着こなしも新鮮です。非常にモダンで、リラックスした中にも計算されたムードが漂います。
やっぱりデニム。ラフにもきれいめにも
季節が深まっていくと、主役にしたくなるのはデニムジャケットやデニムカバーオール。流行に左右されることのない定番アイテムです。スタッフスタイリングから今の気分で楽しむためのヒントをご紹介します。
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浅田 明斗BEAMS -
久保田 耀ビームス 横浜東口 -
松林 透吾ビーミング ライフストア by ビームス ららぽーと柏の葉店 -
小林 涼介ビーミング ライフストア by ビームス ららぽーと柏の葉店 -
落合 公聖ビームス プラス 丸の内 -
小林 俊BEAMS F -
中尾 有宏ビームス 神戸 -
祐ビーミング ライフストア by ビームス イクスピアリ店 -
Masaakiビーミング ライフストア by ビームス アーバンドック ららぽーと豊洲店 -
トヨダ レイジビームス 名古屋
定番Gジャンタイプとカバーオールが2大巨頭
長く付き合えるアイテムだからこそ、自分らしい一着を見つけたいものです。腰丈ですっきりとしたGジャンタイプの「デニムジャケット」はシャープで象徴的なスタイルを、少し着丈が長く大きなポケットが特徴の「カバーオール」はよりリラックスしたワークウェアの雰囲気をまとっています。インナーにはカット類からスウェットやニットまで着ることを考えた程よいサイズ感のものを選んでおくと無難です。
デニムアウターを活かした、着こなしのアイデア
大人っぽい着こなしから定番カジュアルまでデニムアウターは取り入れられる点が魅力です。大人らしい上品なスラックスや襟付きのシャツの上に、あえて洗いざらしのデニムアウターを羽織ると、堅苦しさがカジュアルダウンされ、親しみやすい洗練されたスタイルに。カジュアル路線ならTシャツやパーカ、あるいは武骨なワークパンツなどデニムアウターを一枚加えるだけで、味わい深いスタイルになります。インナーに柄物のシャツを取り入れてアクセントにすると、シンプルなデニムアウターにリズムが生まれます。
レザージャケットの今年らしさと着こなし方
少しハードな印象があるアイテムですが、気分を高めてくれるレザージャケット。リアルもフェイクもありますが、長く付き合いながらその時々の気分で着こなしてみて下さい。そのヒントをスタッフスタイリングから探してみました。
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堂下 貴之ビームス アウトレット 札幌北広島 -
NADEL ナデールBEAMS -
イチロビームス みなとみらい -
Yuto Teraokaビームス 広島 -
久保田 耀ビームス 横浜東口 -
ジンビームス みなとみらい -
中根 広樹ビームス 名古屋 -
Ryohei TakataBEAMS -
石川 翔太ビームス 天王寺 -
治 元希ビームス 広島
性格と相性の良い素材から選ぶのが吉
「リアルレザー」は、着るほどに体に馴染み、味わいが増していくものですが、柔らかな羊革(シープレザー)は、軽くて動きやすく、最初から快適な着心地なので、取り入れやすいアイテムです。一方で、手入れがしやすく、柔らかな風合いを持つ「フェイクレザー」や「フェイクスエード」も、気負わず羽織れる優れた選択肢。今なら短めの着丈がワイドなボトムスと合わせた際に、スタイルを良く見せてくれます。また、身幅には少しゆとりがあるものを選ぶと、インナーにパーカなどを重ね着しやすくなります。
カジュアルなアイテムや、統一感から素材の違いを楽しむ
硬派なアイテムなので、まずはパーカを着込むと中和され、こなれたストリートの雰囲気で楽しんでみるのが良いでしょう。ボトムスには、ゆったりとしたシルエットのパンツを選ぶのがおすすめです。ワイドなチノパンやコーデュロイパンツ、あるいは武骨なカーゴパンツなど。コンパクトな上半身と、ボリュームのある下半身。今っぽいスタイリングになります。レザージャケット、インナー、パンツをすべてブラックやグレーといったダークトーンで統一するのも、洗練された方法です。色数を抑えることで、素材感が際立つので、レザーという素材が生きてくるのも良いですね。是非、この時期らしく素材を吟味しながらファッションを楽しんでください。
アウトドアの服を、街で着る
山やフィールドで活躍する、機能的なアウトドアアウター。寒暖差がでてくる秋には持ち運びも便利で調整ができて心強い存在ですね。ここではスタッフスタイリングから秋の街並みに自然に溶け込ませるための、選び方と着こなし方のヒントをご紹介します。
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BAKU(東江 漠)BEAMS -
Masaakiビーミング ライフストア by ビームス アーバンドック ららぽーと豊洲店 -
堂下 貴之ビームス アウトレット 札幌北広島 -
西原 大暉ビームス ストリート 梅田 -
SHOYAビームス 武蔵小杉 -
若月 一馬ビームス ストリート 梅田 -
板山 俊一郎ビームス ライフ 横浜 -
増田 隆介ビームス 博多
ベーシックカラーから柄までコーディネートを楽しめるものを
着こなしの軸となる色選びも楽しい時間です。都会的な印象のブラックやネイビーは、どんなスタイルにも合わせやすい万能色。あるいは、自然を彷彿とさせるカモフラージュ柄や、アースカラーも魅力的です。切り替えのデザインが施された、スポーティーな配色のものも、着こなしのアクセントになります。レイヤードも前提にスウェットやニットとの合わせを考えたサイズバランスで選ぶと良さそうです。
アウトドアアウターを活かした、着こなしのアイデア
あえて綺麗めなパンツと合わせて現代的に。上品なスラックスや、クリーンなチノパンなどを合わせることで、アウターの持つスポーティーな印象が程よく中和され、洗練された都会のカジュアルスタイルが生まれます。もちろん、リラックスしたカジュアルパンツとの相性も抜群です。ゆったりとしたデニムや、武骨なカーゴパンツなどを合わせれば、気負いのない、休日にぴったりのスタイルが完成します。テーラードジャケットをさらに上に羽織ったり、キャップをを合わせたりして、立体的に秋のコーディネートを楽しむのにもピッタリです。
番外編1 ARC’TERYX BEAMSエクスクルーシブモデル
2025年秋はエクスクルーシブモデルとして、鮮やかなライトグリーンをアイコンに複数アイテムを展開しています。定番のブラックやネイビーも良いですが、秋冬の落ち着いた街並みの中で、明るい色が着こなし全体に遊び心をプラスしてくれるアイテム群です。
アイテムのインパクトを生かして自由に取り入れよう
気負わずに着こなすなら、まずは色落ちしたワイドデニムや、武骨なカーゴパンツ、あるいはリラックスしたスウェットパンツなどがおすすめ。一番外側に羽織るだけでなく、時には「インナー」として使うのも面白いです。シンプルなジャケットやコートの下にこの鮮やかなシェルを仕込んでみてください。シンプルなキャップやサングラス、あるいは足元のシューズで、全体のムードを調整したり、あえて上品なレザーシューズを合わせて、ハイテクなジャケットとの対比を楽しむのも良いですね。
番外編2 もう少し深まるとバブアーの季節
ワードローブに信頼できる一着を〈Barbour(バブアー)〉を迎え入れたくなる季節。英国由来の歴史に裏打ちされた佇まいは、流行を超えて長く愛用できる特別な存在です。軽アウターのスタイリングで、少し集まりましたので番外編でご紹介します。
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小林 俊BEAMS F -
中井 利紀International Gallery BEAMS -
森 正博ビームス ハウス 名古屋 -
岸本 欣也 (きんや)ビームス 名古屋 -
泉田 恭兵ビームス ライフ 横浜 -
泉田 恭兵ビームス ライフ 横浜
お気に入りのモデルを選んで、大人にもカジュアルにも
魅力を最もストレートに表現するのが、シャツとネクタイを合わせたドレッシーなスタイルです。ジャケットやベストの上にバブアーを羽織れば、ヨーロッパの街角を思わせる、奥行きのある紳士的な装いが完成します。一方で、休日のリラックスしたスタイルにも、このアウターは自然に馴染みます。インナーにシンプルなニットや、あるいはカジュアルなボーダー柄のカットソーを合わせるだけで、気負いのない、親しみやすい表情が生まれます。ボトムには上品なウールトラウザーズや、クリーンなチノパンを選べば、アウターの持つ伝統的なムードが引き立ちます。あるいは、あえてワイドなスウェットパンツなどを合わせ、現代的なストリートの感覚で着崩してみるのも面白いです。〈Barbour〉も様々なモデルがあるので、お気に入りを選んで、大人にもカジュアルにもコーディネートを楽しんでみてください。
以上、軽アウター(ライトアウター)のスタイリングをご紹介しました。是非、秋らしいアウターで秋だからこそのファッションを楽しんでください。次回もどうぞお楽しみに。