本書は2021年に刊行した『スペクテイター』48号所収のマンガ記事を単行本化したもので、パソコンとヒッピーの関係性が描かれています。1960年代のヒッピー文化と、その後のパーソナルコンピュータの誕生という、一見すると全く異なる二つの文化がどのように結びついたのかを探り、異なる二つの文化が、いつ、どこで、どのようにして交わったのか、パソコンの誕生に情熱を注いだ人々のドラマに焦点を当てながら、その知られざる起源を明らかにしていきます。当時の社会背景やカウンターカルチャー、精神文化といった多角的な視点からパソコンの起源を探る、興味深い一冊です。

【目次】
・コンピュータとヒッピーを結びつけた『ホール・アース・カタログ』
・ターニング・ポイントだったヴェトナム戦争
・LSDとコンピュータは同じツールだ
・サンフランシスコ・バークレーは学生運動とヒッピー文化発祥の地
・コンピュータはソ連とアメリカの冷戦で成長した
・「ハッカーは遅れてきたビート族、初期ヒッピーカルチャーと同じ人種だ」
・「人民のためのコンピュータ」と言う思想が生み出された
・パソコンは人と人がつながるための有用な道具だ
・アルテアの衝撃。ミニ・コンがビートルズを唄った日
・ハイ・テク時代のトリックスターがハッカーだった

136頁 /B5/並製/1C

ISBNコード：978-4-911321-02-7

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