「これらのスケッチは発表するつもりのなかった、私の日々の記録です。」
アメリカを拠点に活動してきた日本人アーティスト〈ハリーオオタ〉。彼が日々描き溜めた未公開スケッチを収録した一冊が遂に刊行。
夢のようでいて風刺的な作品群は、読む人の日常に溶け込み、見るたびに新しい発見を与えてくれます。
この本は、若くして渡米し、アメリカで生き抜いてきた日本人としての心情から生まれたもの、毎日開いても新たな発見があり、長く楽しめる一冊です。
作品の一つ一つには、その日の心情や感情が映し出されており、ページをめくるごとに作者の「日常に潜む物語」と出会うことができます。
ただの作品集ではなく、時間をかけてじっくり味わい、年月を重ねるほどに深みを増していく存在です。読者にとって長く寄り添う「日常の中のアートブック」となることでしょう。
多くの障害によってアーティストとしての活動ができなかった若かりし頃。今、彼は日記という発表を前提としない場でそれを表現しています。
エンボス加工が施されたカバーは手触りにも特別感を与え、日記調の作品群と相まって、まるで自分の生活の中に静かに溶け込んでいくような感覚をもたらします。
■HARRY OHTA/ハリーオオタ
1949年横浜生まれ。
1968年セント・ジョセフ・カレッジ(横浜)卒業。上智大学、UCLAで経済学を学び、1973年ウッドベリー大学(LA)。
ロサンゼルスのオーティス・パーソンズでフランクリン・レイガルのもとで絵画技術を学んだ。
現在はカリフォルニア州トーランスのアトリエで制作に専念。
ハリー太田は1970年からロサンゼルスとサンタフェを行き来している日本人アーティストである。キャンバスにアクリル絵の具を使い、アメリカ南西部やロサンゼルスのサウスベイ地域のイメージを、自然に対する人間の侵入に焦点を当てて描いている。デビッド・ホックニーやエドワード・ホッパーに影響を受けた彼のスタイルは、強い構図とデザインのセンスを持つ具象的なものである。太田は、同じ対象に対する複数の視点の可能性に興味を抱いている。彼の作品は、“現代アメリカ生活の編集されたヴィジョンを反映した、スペアで緻密に計算されたレンダリング”と評されている。
https://www.harryohta.com/
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