別府市と市内の大学生がつくる、地域のカルチャーとその未来について考える音声メディア『聴き湯!- 浴場的文化混淆トークラジオ』を企画、制作、配信のサポート。
2022.03.04

大分県別府市は、ビームスのプロデュースによるプロジェクト『BEPPU* Local Paragraphs』を2020年に立ち上げ、 市内のふたつの大学(別府大学、立命館アジア太平洋大学)に通う学生と制作した音声メディア『聴き湯!- 浴場的文化混淆トークラジオ』、タブロイド紙『かわら版 聴き湯!』をリリースします。
ビームスは、ゲスト編集者と共に、本プロジェクトの企画、制作、配信のサポートを行っております。
これまでビームスは、2017年から2019年に別府市と共同で、35の事業者との“あたらしいみやげもの”開発『BEAMS EYE on BEPPU』などを通して全国に発信してきましたが、『BEPPU* Local Paragraphs』では、地域活性ならびに別府市民のシビックプライドの醸成を目的とし、様々なジャンルで活躍するゲスト編集者、一般公募で集まった別府市内の大学に通う学生たちと、地域の人たちの生活や経済活動、学びにフォーカス、別府のカルチャーと、その未来について考えていきます。
2年目にあたる今年度の『BEPPU* Local Paragrahs2021』プロジェクトでは、新たに音声メディアに着目し、ポッドキャストプログラム『聴き湯!』を制作・配信。地方文化の多様な発展とその交換可能性をテーマに、架空の共同温泉に地域で活躍する多様なゲストを招き、全10エピソードを音楽ストリーミングサービスで聴くことができます。
また、タブロイド紙『かわら版 聴き湯!』では、各エピソードのダイジェストや制作背景に迫りながら、別府の学生たちが地域の知られざる魅力や課題と向き合った試行錯誤の約半年間をドキュメントとしてまとめました。
今回のプロジェクトでは、様々なジャンルで活躍するゲスト編集者、一般公募で集まった学生たちと、共同温泉や個人店、下宿屋など、別府のたいせつな文化資源を題材にリサーチやワークショップを重ね、それらの成果をタブロイド紙にまとめあげました。
古くから国内有数の温泉観光地として知られる別府市は、人口11万3000人に対して市内にある大学に約8,600人の学生が在籍し(2020年調べ)、そのうち約2900人は海外からの留学生が占める、国際的な小都市として近年では注目を集めています。『BEPPU* Local Paragraphs』は、そうした背景を踏まえ、ビームスがものづくりとは異なる切り口で地域を活気づける情報発信をおこない、別府で学ぶ学生たちと共により良い街づくりのヒントを共有し、将来的には、それらの活動を経由して市内での新規事業ならびに雇用が創出されることを目的としているプロジェクトです。
別府の多様な魅力と、地域の抱える課題を解決するヒントが詰まった、聞き応え、読み応えのある内容になっております。ぜひ、ご視聴ください。
■ポッドキャストプログラム『聴き湯! - 浴場的文化混淆トークラジオ』
Apple Podcast、Google Podcast、Spotify等の音楽ストリーミングサービスにて無料配信中。
https://anchor.fm/kikiyubeppu
エピソード(全10回)
【#01】別府はどんなよそ者も受け入れてくれるんです|ゲスト:田尻大樹さん[前編]
【#02】自分が輝ける生き方をしたい|ゲスト:田尻大樹さん[後編]
【#03】「聴き湯」って何?|ゲスト:「聴き湯!」制作スタッフ
【#04】「聴き湯」って何?|ゲスト:「聴き湯!」制作スタッフ
【#05】地域の物語 ー 移住先に溶け込んでくらす |ゲスト:勝正光さん×富川岳さん[前編]
【#06】地域の物語 ー 地理的構造から見えるもの|ゲスト:勝正光さん×富川岳さん[後編]
【#07】僕より”できる人”なんてたくさんいる|ゲスト:深川謙蔵さん[前編]
【#08】温泉がなくなったら別府はどうなる?|ゲスト:深川謙蔵さん[後編]
【#09】別府、若手飲食経営者の最前線|ゲスト:やなはらそにさん×山本智祐さん[前編]
【#10】守るために、攻めるのだ|ゲスト:やなはらそにさん×山本智祐さん[後編]
トークゲスト(登場回順)
田尻大樹(たじり・ひろき)
和歌山県出身。営業マンとして勤めていた保険会社を退社後、大分県別府市へ移住。現在、市内にある老舗映画館『別府ブルーバード劇場』の手伝いをしながら、大分県立竹工芸訓練センターに在学中。
勝正光(かつ・まさみつ)
大阪府生まれ。東京の大学を卒業後、別府市に移住。アーティストやクリエイターの制作・移住スペースである『清島アパート』に移り住み、画家・現代美術家として活動中。また、市の共同温泉『末広温泉』の組合長を務めている。
富川岳(とみかわ・がく)
新潟県生まれ。東京の広告代理店で勤務後、柳田國男が書いた『遠野物語』に魅了され、岩手県遠野市に移住。地方文化を発信するローカルプロデューサーとして活動中。
深川謙蔵(ふかがわ・けんぞう)
佐賀県出身。別府市の立命館アジア太平洋大学(APU)を卒業後、東京で就職。その後別府市に戻り、2019年に『the HELL Record & Sour』をオープン。市内でのイベントの企画・運営など、自身のバー運営だけでなく、さまざまなかたちで別府の文化発展に貢献している。
やなはらそに
東京都出身。幼少期に別府へ移り住み、その後、各地を転々とする。大学卒業後に別府へ戻り、2019年に『Beppu Sake Stand 巡』をオープン。現在は同じく別府市内にグランピングカフェバー『entrance cafe FIKA』、蒸留酒とコーヒーがコンセプトのバー『Beppu Spirits Bar LAMP』の3店舗を運営する。
山本智裕(やまもと・ともひろ)
大分県別府市出身。大学卒業後、福岡市内の人気ラーメン店に入社。ラーメンづくりや経営について学んだのち別府へ戻り、2020年にラーメン店『Noodle Factory LIFE』をオープン。地元食材にこだわりながら、『ジビエラーメン』など型破りなメニュー開発と味を追求する。2021年には台湾飲茶の飲み屋『府灣飯店』をオープン。


■タブロイド紙「かわら版 聴き湯!」
2022年3月4日(金)より配布
※数に限りがある為、無くなり次第終了
配布場所:ビームス大分、別府市役所秘書広報課、別府大学、立命館アジア太平洋大学、その他別府市内の市営温泉・飲食店等
■講師陣プロフィール
桜井 祐(さくらい・ゆう)
1983年、兵庫県生まれ。編集者。2017年に クリエイティブディレクションを中心に行う TISSUE Inc.と出版レーベル『TISSUE PAPERS』を設立。大阪芸術大学非常勤講師。
川田 洋平(かわだ・ようへい)
1988年、埼玉県生まれ。編集者。2015年に独立し、 雑誌や書籍、広告等の編集ディレクションを中心に手がける。 2021年から、アジア圏の文化諸相にフォーカスした プロジェクト『UNLIRICE』共同主宰。
瀬下 翔太(せしも・しょうた)
1991年、埼玉県生まれ。東京都在住。 編集者、ディレクター。NPO法人 bootopia代表理事。慶應義塾 大学環境情報学部卒業。 2012年から批評と メディアのプロジェクト 『Rhetorica』の企画・ 編集をおこなう。
■ポッドキャスト、タブロイド紙の内容に関するお問い合わせ先
別府市役所秘書広報課 TEL:Tel:0977211123