優美でいて予測不能な展開で我々を圧倒し続けるフォー・テット(Four Tet)。ダブステップの枠に留まらず00年代のUKエレクトロミュージックに新たなスタンダードを創り上げた鬼才ブリアル(Burial)。オルタナバンドの頂点、レディオヘッドのフロントマン、トム・ヨーク(Thom Yorke)が三つ巴となったコラボが9年ぶりに再び実現! ビート感が強く、やや前のめりな勢いを持っていた前作とは異なり、今回はトム・ヨークの柔らかな歌声が前面に現れた穏やかで美しい曲が並びます。三者の魅力が見事に重なり合うなかで、 ピアノのループやシンセのリフはフォー・テットが、それらを歪ませたエフェクトやレコードノイズ、太いキックはブリアルが出しているのか……などなど、それぞれのファンとしては一つ一つの音から色々と想像を巡らせたくなってしまいます。