深川蒸留所〈FUEKI(フエキ)〉の真髄に迫る。

藤尾 洸喜 2023.10.04

こんばんは。

ビームス プラネッツ リミテッドストア 下北沢の藤尾です。


いつもビームス プラネッツのブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。


先日のインタビューブログに引き続き、今回は第二弾をお届けします。

前回のブログも是非ともご覧くださいませ。

“イタリアンの名店CHOWCHOW(チャウチャウ)山田さま”


今回インタビューをさせて頂いたのは“深川蒸留所”の小林さま。


私も愛飲しているFUEKI(フエキ)を生み出した深川蒸留所。


では早速、インタビューを。


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■小林さまのプロフィールをお聞かせ頂けますでしょうか??


大学在校中からずっと飲食に関わるアルバイトや仕事をやっていました。

大学を卒業してからはイギリス・ブライトンに留学をしたり、音楽活動をしたり、なにかと転々としながら過ごしていたんです。

色んな仕事をしていましたが「どうしても日曜日休みの仕事がしたい!」って思うようになりました。(笑)

国会議事堂の近くで働けば、周りのお店も日曜休みになるんじゃないかと思って、深川を選んだんです。(笑)


■深川蒸留所って??

東京の一部、広域ではありますが森下・清澄白河・木場・東陽町・門前仲町あたりは深川という地名で呼ばれています。

その深川で新しく蒸留所を開きました。それが“深川蒸留所”です。


深川には昔ながらのお祭り文化が残っていたり、材木場や天井高の工場が多く、良い意味で下町らしさを感じられる街。

古い文化を大切にしながらも、外から入ってきた新しいものを丁寧に取り入れて街を成長させています。

そんな大好きな深川で蒸留所を開きたいという想いが強くなり、関谷理化株式会社の関谷さんと一緒に深川蒸留所を作りました。


■ニューツブロ式蒸留器とは?


深川蒸留所で蒸留家をやってくれている瀧(タキ)に、岐阜県にある辰巳蒸留所へ修行に行ってもらいました。


辰巳蒸留所で使われている兜釜蒸留器は今までの蒸留器のイメージとは異なり、非常にシンプルなもので、こんなにもシンプルな蒸留器でも、奥深い味わいを表現できるんだと気付かされたんですよね。


そこで得た気付きを元に、旧薩摩藩で使用されていたツブロ式蒸留器をモデルにして、新たな蒸留器を生み出しました。

それが“ニューツブロ式蒸留器”なんです。

200リットルもある巨大なフラスコを使用した世界でもとても珍しい蒸留器で、こんなに大きいのにチェコの職人が口吹きで作ってくれているんですよ。


蒸留器は複雑な構造のモノが多い中で、ニューツブロ式蒸留器は至ってシンプル。

構造よりも、味に対する理解や知識、ノウハウが重要だという気持ちを大切にしてお酒を作っています。

あと、シンプルな構造なので、洗いやすかったりするのも嬉しい。(笑)


■FUEKI(フエキ)の魅力とは??


クラフトジンの蒸留所は年々増えてきており、地場によるさまざまな味が生み出されています。

先ほどの話でも触れたように、深川は材木場が多く、木との繋がりを大切にしている街です。

ですので、深川で生まれるクラフトジンには木を使おうと思い、ヒバを蒸留して作っています。

とてもボタニカルな要素が強く、豊かな香りが魅力的なんです。


良くも悪くも、ヒバは“香木”と呼ばれるほどに香りがあるので、元々はかなり癖が強いお酒だったんです。

蒸留家の瀧(タキ)も、最初は苦手な味だったと話しています。(笑)

「こんなに癖が強い味をどうしよう!!」という想いから、FUEKI作りに熱中し、最終的にはクラフトジンを飲み慣れていない方にもオススメできるほどに飲みやすい味を実現することができました。


パッケージに使用している水しぶきの写真は、深川の富岡八幡宮で行われている水かけ祭りの様子を、日本の文化が大好きな外国人カメラマンに撮影をしたものです。

躍動感あふれる写真で、とても気に入っているんです。


ちなみにFUEKIの名前の由来は、奥の細道で有名な松尾芭蕉が大切にしていた言葉“不易流行”から。

この言葉には「いつまでも変わらない本質的なことを大切にしつつ、新しい変化も取り入れる」という意味があり、まさに深川の街を表現した言葉だなと思って、名前を付けました。


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以上が、深川蒸留所の小林さまへのインタビュー記事です。


お話を伺っている際の小林さま、瀧さまの表情がとても生き生きとされており、蒸留酒への想い、クラフトジンへの強いこだわりをひしひしと感じることができました。

かくいう私の深川蒸留所のファンであり、もちろんFUEKIを所有しており、自宅の晩酌タイムの一番のお供です。


ビームス プラネッツ下北沢では、FUEKIのボトル販売だけではなく、店内でジンソーダを楽しめることができます。

まずは一杯のジンソーダを味わい、お口に合うようであれば是非ともボトルでもお楽しみくださいませ。



最後までご覧頂きまして、ありがとうございました。

私のブログでは、ビームス プラネッツに関わる方々へのインタビューから、おすすめのアイテムのご紹介などをお届けしていきます。

今後ともご覧頂けると幸いです。