FAT LAVA(ファットラヴァ)って知ってる?

2022.11.10

どーも、こんばんは。

ビームス プロダクト本部 メンズカジュアル部の藤尾です。


突然ですが皆さま、FAT LAVA(ファットラヴァ)ってご存知ですか?

失礼かもだけど、ほとんどの方が知らないんじゃないかな。

お世辞でもまだまだ日本での知名度は高いとは言えないし、取り扱い店も少なくてどこでだって見れるものじゃない。


FAT LAVA(ファットラヴァ)というのは、1950-70年代にドイツで生産されていた陶器のことを指します。

ファットラヴァって言葉はどこまでのことを指すのか?みたいなのは未だにはっきりしていない部分も多いのですが、おおよそ前述の通り。

“West German Art Pottery(西ドイツ製の陶器)”という大きな括りの中にある“ファットラヴァ”という一つのジャンルに近い感覚だと私は認識しています。

でも東ドイツで作られているものも実際はあるんよね。


じゃあファットラヴァがどういうジャンルなのかと言うと、

FAT = 肥えた 、LAVA = 溶岩

という直訳の言葉が表すように、まるで溶岩が溶けて固まったかのようなデザインが施されています。

そのゴツゴツした感じがとても素敵で、多くの人を魅了しているのです。



、、、、、そろそろ「なんでこの人、こんなにもファットラヴァのこと語ってんのやろ。」って思われそうなので、ご紹介。


11/3-13の期間中、ビーミング ライフストア by ビームス たまプラーザテラス店にて、ファットラヴァのイベントを開催しております。

その名も“FAT LAVAと暮らす ~受け継がれた一期一会の花器たち~ ”。


100点以上のファットラヴァを用意し、たくさんの花器に触れて頂けるイベントです。

これだけたくさんのファットラヴァを手配してくれたのは、ドイツのヴィンテージ花器を専門に取り扱いされている“flat.”のオーナー萱村さん。

萱村さんについてはこちらのブログをご覧ください。

【嬉しいな、初めて買えた、ファットラヴァ】


ビーミング by ビームスでは、スタッフ発信でイベントを実施していて、ブランドのPOP UPだけとかではなく、スタッフ自身が偏愛しているモノやコトをご紹介しています。

「こんなイベントをやってみたい!」「私の大好きなこれをみんなにもっと好きになってもらいたい!」

スタッフたちのそんな想いを具現化しているのです。


今回のファットラヴァのイベントはビーミング ライフストア by ビームス たまプラーザテラス店のショップマネージャー神矢(かみや)の発案。

ぜひお店に足を運んで、神矢からファットラヴァに関する熱い想いを受け取ってください!


さて、では実際に私が所有しているファットラヴァを見てもらおう。

ほら、なんとなくデローンって溶岩が溶けている雰囲気がありますよね。


BAY KERAMIK(ベイケラミック)社で生産された作品で、まさにファットラヴァらしいテイストの一品。

赤色の釉薬に、焦げて固まったかのような灰色のテクスチャー。

うっとりするくらいに美しい。


同じくBAY KERAMIK(ベイケラミック)社で作られていたこちら。

全然テイストが違いますよね。

ミッドセンチュリー、バウハウス、北欧、そんな言葉が似合うようなデザインです。

因みにこれが私のマイラヴァ(マイ・ファースト・ファットラヴァ)。


そしてファットラヴァの中でも名作との呼び声高い“313”ってモデル。


いやいや、全然溶岩が溶けてないやん、って思うでしょ?

うん、俺も思う。

なのにファットラヴァなの?って。

ジャンルなんて不鮮明なもんよね。


ちなみにこの313ってどことなく“和”の雰囲気が感じられませんか?急須みたいな。

1950-70年代のドイツが日本の文化を取り入れるわけないじゃんって思うんだけど、実はこの頃から日本の文化が影響していたのかも?という諸説もあるそうです。

“諸説”って言葉が出るくらいに、まだまだファットラヴァには分からないことが沢山あるんだって。

うん、ワクワクする。


あと、こんなのもある。

人気メーカーScheurich(シューリッヒ)の大きいやつ。


これ45cmくらいある大物なんです。

輸送の関係上、日本ではこれほど大きいものは少ないらしくて、一目惚れですぐに買っちゃいました。

柄の出方も状態もすごく綺麗。

最近のお気に入りです。


さまざまな魅力溢れるFAL LAVA(ファットラヴァ)。

これだけの点数が揃う機会はなかなかありませんので、是非ともこの機会をご利用ください!

私も今週の金曜日(11/11 ポッキーの日)はお店におります。


では、おやすみなさーい。