余りにも辛くて、忘却という手段にすがる。
しかし、いくら辛いと言えども、ずっと忘れずにいたいこともある。
私が20歳そこそこくらいの年齢の時に、ハヌマーンというバンドのフロントマン・山田亮一さんに、「ふっぴぃ(僕のことね。)はさ、夢ってあるの?俺はあるよ。あるというか、毎日夢を見てるけどね。だから、夢を食べるバクにとって俺は、最高の料理人みたいなもんやで。」と、話してくれたことがあった。
そんな山田さんがしばらくして、『バクのコックさん』という楽曲を発表した。

「獏肥ゆる、青い春」という、フレーズが山田さんらしくて、大好き。
それから、ハヌマーンは解散をして、バズマザーズに転生し活動。
変わらずに応援をしていたけど、昨年末に活動休止の悲報を耳にした。
山田さんに最後にちゃんと会ったのは、私が勤務している店舗に来てくれて、「ふっぴぃ、最高にモテる服を頂戴。お金は一銭も払わないけど。」と言って、何も買わずに帰って行った、数年前の日。
今日は忘れちゃいけない日だし、忘れたくないバンドもいて、忘れなきゃいけない人もいる。
『満月の夕』でも聴きながら、寝よう。
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