こんばんは!伊藤です。

さて、本日は2025年秋冬NAKAMURA NOTE<キーワード編>です。
私事ですが、今日から4連休(金、土、日、月休み)なので少しペース早めに作成して、私がお休みの間も皆様にブログを毎日楽しんでいただけるように仕込んでおりますので引き続きよろしくお願いいたします。
それでは早速紹介していきましょう!

Hoodie Layering...
今シーズン、スウェットやニット、カットソーと並び、パーカーをアウターのインに差し込むスタイルが多く見られました。 いわゆるHoodie Layering(フーディーレイヤリング)と呼ばれるこの着こなしは、特に欧米で顕著な傾向にあります。
今回はコートやジャケット、アウターの中にパーカーを合わせるレイヤードスタイルが非常に多く見られました。特にライダースジャケットにパーカーを重ねる着こなしは多かったです。
日本ではパーカーおじさんと揶揄されるような見方をされるようなこともありますが、欧州ではそのような抵抗感はあまりなく、むしろ新鮮さを持って受け入れられている様子。
また、パーカー自体をあまり着てこなかった層にとっても、ただ羽織るだけで決まるというレイヤードの手軽さは、取り入れやすいスタイリングのひとつとなっています。

Tone On Tone...
今シーズン、同系色でまとめるトーン・オン・トーンのコーディネートが数多く見られました。
来場者の着こなしだけでなく、各ブランドのディスプレイや提案にもその傾向が顕著に表れており、明るめのカラーをベースにしたスタイルが特に目立ちます。 ベージュやライトグレー、ネイビー、グレーなど、落ち着いたトーンで統一感を出すスタイルは、ここ数年で浸透してきた「クワイエット・ラグジュアリー(Quiet Luxury)」の流れと密接にリンクしています。
ラグジュアリーブランドを中心に、積極的にこのスタイルを打ち出していることもあり、まさにこのトーン・オン・トーンは「クワイエット・ラグジュアリー」の流れの中から生まれてきたものだと言えるでしょう。

このトーン・オン・トーンは伊藤も大好物でよくスタイリングにとりいれています。
グレーを使ったモノトーンのトーンオントーンコーディネートすでにお持ちのアイテムを使いながら取り入れていただきやすいかと思います。

Gray Pattern...

今シーズン、展示会で特に目を引いたのがグレーパターンです。
白と黒のパキッとしたコントラストではなく、グレー系と白で構成された、やわらかい印象のモノトーンパターンが数多く提案されていました。
中でも目立ったのはチェック柄。 会場を見渡すと、サプライヤー各社が揃ってグレーベースのチェックを並べており、パターンの打ち出しにもひと工夫を感じさせる内容でした。
どちらかというと、白黒のように強いコントラストで“パキッと”見せるのではなく、少し柔らかいトーンでモノトーンを表現する傾向が出てきているのかな、という感じがあります。

Glen Plaid...

ここ数年続く英国調のトラディショナルなパターンの人気は今季も健在。
中でも特に存在感を放っていたのがグレンプレイドです。 ガンクラブチェックや千鳥格子、ギンガムチェックといったクラシックな柄も展開されていますが、全体を通して圧倒的に多く見られたのは、やはりグレンプレイドでした。
ベースは落ち着いたグレートーンが主流ですが、今季は赤やマスタードなどの差し色を加えた新しいバリエーションも登場。 伝統的なパターンでありながら、ほんの少しの色使いで印象に変化を加える提案が目立ちます。

Corduroy...

英国調の流れが続く中で、今季も〈コーデュロイ〉の提案は継続して見られました。 展示会場では、サプライヤー各社が素材としてだけでなく、色の打ち出しを強く意識したアイテムを数多く展開。 これまではブラウンやベージュなどの定番カラーが主流でしたが、今季はワイン、フォレストグリーン、スモーキーなブルーなど、ニュアンスのある色味が加わり、素材の持つ温かみと視覚的な新鮮さが融合した提案が目立ちました。
日本では野暮ったいという印象を持たれることもありますが、ヨーロッパでは季節の定番として自然に受け入れられており、冬になると着たくなる素材として支持されているようです。
今季ビームスでは野暮ったくみえるコーデュロイではなく、写真のような綺麗で上品さも感じるアイテムを多く取り揃えている印象です。
スモーキーブルーは個人的にも気になります。

Twisted Preppy...
ここ数年続く〈プレッピー〉スタイルの流れは、今シーズンも根強く継続。
落ち着きを見せるかと思われていた中、デザイナーズブランドやモード系ブランドを中心に、新たな角度からプレッピー要素を取り入れたスタイルが多数提案されていました。
特徴的だったのは、従来のアイビー的なプレッピーではなく、そこにひねりを加えたTwisted Preppy(ツイステッド・プレッピー)。 トラッドな要素に遊び心や違和感を加えたバランス感のあるスタイリングが多く見られ、サプライヤーの明確な打ち出しこそ少ないものの、来場者や業界関係者の装いからその存在感が強く感じられました。

American Vintage Style...
日本と同様に、ヨーロッパでも古着ブームのような流れが見られます。
日本人は比較的このスタイルの着こなしが上手で、
ヴィンテージアイテムをドレススタイルにうまくミックスさせたり、
さりげなく取り入れて着る人が多いのですが、ヨーロッパで見られるスタイルは、全身古着で固めたような人が多い傾向があります。
僕らから見ると、「古着っぽさが前面に出すぎているな」と感じるような、アメカジ全開のスタイルです。 ブランド側の提案でも、リアルなヴィンテージ感を打ち出したアイテムが数多く見られ、全体として“古着らしさ”をあえて強調するスタイリングがひとつの潮流になっている様子です。

Melange...

先ほど「クワイエット・ラグジュアリー(Quiet Luxury)」の話がにもあった通り、上品で洗練された素材が増えている一方で、メランジやネップなど、素朴でナチュラルな表情を持つニットやファブリックも数多く見られました。
特にメランジのニットは、非常に多く打ち出されていました。ニットに関しては、控えめな色合いが中心ですが、
コートに使われているメランジ素材は比較的派手な色使いのものも多かったです。

洗練されたミニマル志向である「クワイエット・ラグジュアリー」とは対極的なものとして、
こういった味のある素材感のアイテムも同時に展開されてきているという印象を受けました。
アイテム単品で見ると印象に残りやすいアイテムですが、ニットなどのインナーアイテムとして取り入れるとすんなり馴染んでくれるのがこのメランジのニット。個人的にも毎シーズン気になっているアイテムなので、今季はニットを買い足したいなと思っております。

Denim Jacket...
デニムジャケット(Gジャン)が、今シーズンは本格的に注目を集めている印象です。 日本でもブームの兆しが見られますが、ヨーロッパでも同様の動きが感じられました。
今季特に目立ったのは、上下デニムで合わせるセットアップスタイル。 季節柄、その上にコートを羽織る着こなしも多く見られましたが、Gジャンを主役に据えたコーディネートが確実に増えている様子です。
サプライヤーからの提案も見られましたが、ヨーロッパのブランドはこういったアイテムを作らせるとやや不慣れな部分があるようで、ちょっと怪しい雰囲気のGジャンも出てきているのが事実です。
一方、ヴィンテージに詳しくない層の来場者の間では、<orSlow>のような日本ブランドのGジャンを着用する姿も多く見られ、日本ブランドが幅広い支持を集めていることもうかがえました。これはビームスF 新宿の店舗にいると人気であるのがわかります。<orSlow>はどこにありますか?とよく聞かれますし、<Jeanik>や<*A VONTADE>などの日本ブランドのデニムジャケットは非常にセールスがいいです。リアルのヴィンテージではなく、日本のデニムが人気というのを聞くとなんだか嬉しくなりるのは私だけでしょうか?笑
といった感じで2025年秋冬NAKAMURA NOTE<キーワード編>の紹介でした。
明日は2025年秋冬NAKAMURA NOTE最後のカラー編です。
※秋冬商品の予約解禁は5月30(金)を予定しております(6月2日(月)から4日(水)までの3日間はシステムの関係で予約の受付を停止しております)。
ご予約は店頭、またはお電話にて受け付けております。ご都合の良い店舗までお問い合わせください。その際にブログ内に記載している商品番号をお伝えいただくとスムーズにご案内しやすいですのでご活用ください。
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伊藤 大貴