Breton Marine

芹沢 良輔 2021.03.25

気づけば3月も終わろうとしています。

出会いと別れの季節ですね。


今のところ出会いも別れもないですが。


こんばんは、芹沢です。



本日はタイトル通り、

Breton Marineについてです。

ご存知の方はサーッと流してくださいませ。


日本では所謂

「バスクシャツ」として知られている

ボートネックのボーダーカットソー。

バスクとは、

スペインとフランスに跨るバスク地方のことを指します。


ここの漁師がワークウェアとして着ていたことからその名が付けられ、その後、フランス海軍のユニフォームとして供給されていた。

というのは、よく聞く話ですよね。


しかしながらこの呼び名、

本場フランスでは通じないのです。

ご存知でした?

(ちなみに横縞のボーダーも通じません。)


では、ピカソやヘミングウェイなどの著名人が着ていたこのバスクシャツ、本場フランスではなんと呼ばれているのか。


それが今回のタイトルでもある

「ブルトンマリン」です。

「ブルトンストライプ」とも言いますね。


このブルトン(Breton)とは、

フランス北西部のブルターニュ地方のことです。


そんなブルトンマリンですが、

今シーズンBEAMS Fで新たに取り扱いを始めたブランド

【Le minor(ルミノア)】より、

2010年までフランス海軍に供給をしていた

ユニフォームの復刻版を展開しています。


そのデザインというのが、

ボディの21本の白い縞と20本のインディゴブルーの縞、幅は白が2㎝に対してインディゴブルーは1㎝の2分の1。

スリーブには15本の白い縞と14本のインディゴブルーの縞。

1858年、当時この2つがフランス議会で決められたそうです。


割と細かく決められていたんですね。






この21本という数字、

あの有名なフランスの皇帝ナポレオンが、

英国に対しての海軍の勝利数という説が。

(諸説ありますが…)

フランスの勝利を象徴するという意味が込められているのでしょう。


デザインに関しては、

袖丈や着丈も重要なポイントがありました。

袖丈はジャケットからはみ出ないよう3/4丈に、

着丈はブリッジパンツにしっかりインできるよう

長めの設定に。


またインディゴの縞というのにも理由があるそうで。

14世紀当時、ヨーロッパで大流行した皮膚が内出血して紫黒くなる黒死病(ペスト菌)。

長い航海をする船員たちの悩みはこの黒死病を媒介するとされていたネズミでした。


アメリカでもリーバイスが蛇や虫よけとしてインディゴで染めていたことは有名ですが、それと同様に、ネズミ除けとして使用されていたのが天然インディゴだったのです。

ただ当時はかなり高価なものだったらしく、全てをインディゴで染めることは出来なかったようで、

それが白とインディゴのストライプとなり、ブルトンマリンの原型となったようです。


今や男女問わず定番となったボーダーアイテム。

ルーツを辿ってみるのも楽しいですよね。




というわけで、

今シーズン展開のLe minorの

ロングスリーブボーダー(フランス海軍モデル)。




やや厚手ながらも

耐久性と着やすさを兼ね備えたラッセル編み。

肩に生地を重ね合わせて縫製しているので、

肩の丸みが出てきて、強度もばっちりです。

縫い目も気にならないですし。




着丈はちょっと長いのでタックインがおすすめです。

もちろんスタイルによってはタックアウトでも〇。

色々な着方を探ってみてください。



Le minor / ボーダー クルーネック カットソー
カラー:BLANCxMARINE FONCE
サイズ:1,2,3
価格:¥18,000+税
商品番号:21-14-0045-159


と、今回はフランス海軍モデルのご紹介となりましたが、今シーズンは各ブランドで数多くボーダーを展開しています。






ボーダーが苦手な方も細いボーダーならコーディネートに取り入れやすいかと。

ピッチも配色も様々にご用意しておりますので、是非是非ご覧頂ければと思います。


身近に寄り添える究極のベーシックを

いかがでしょうか。


それでは今日はこの辺で。



芹沢



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