東京・奥渋、イタリアンの名店〈CHOWCHOW(チャウチャウ)〉山田さまが、ワインの魅力を語る。

藤尾 洸喜 2023.09.17

こんにちは。

ビームス プラネッツ リミテッドストア 下北沢の藤尾です。


いつもビームス プラネッツのブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。


さて、本日のブログでは、とある方へのインタビューをご紹介。

東京・奥渋にお店を構えるイタリアンの名店“CHOWCHOW(チャウチャウ)”の店長・山田さまにお話をお聞きしました。


ビームス プラネッツ リミテッドストア 下北沢のお店では、CHOWCHOW様から仕入れをさせて頂いたワイン(グラス、ボトル)を店内で楽しむことができます。(グラス、ボトル、それぞれ楽しめる種類が異なります。テイクアウトでの販売は現在実施しておりません。)

仕入れの窓口となって下さっている山田さまは、ナチュールワインの魅力に取りつかれた、まさにエキスパート。


ワクワクするたくさんのお話を聞くことができました。


ではさっそく、ご紹介していきます。


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■まずは山田さまのプロフィールをお聞かせくださいませ。


新潟県出身で、大学を卒業後、築地市場に就職をしました。

いろいろと経験をさせてもらいましたが、半年で退職を決断し、そのあとはアルバイトとして飲食で働いたり、カメラマンをやったりもしていました。

その頃から“お客様と直接対面をして仕事をすることが好き”と感じるようになりました。


■ワインとの出会いは??


漠然と飲食業界に就きたいと思っていましたが、ジャンルを絞り込めずにいました。

そんな時、とあるワインバーで飲んだナチュールワインの味に衝撃を受けたんです。

なんだこれって。美味しさの衝撃とは違い、ほんとになんだこれって。

変な味だなと思って、翌日また同じお店にワインを飲みに行ったんですよ。

そしたらやっぱり不思議な感じがして、ナチュールワインに対してすごく興味が湧いたんです。


当時、正直に言うとナチュールワインに対して、すこし斜めに見てしまっていたんですよね。

「どうせ、お洒落なワインでしょ」って。笑

味も得意じゃなかったし。


でもそこで飲んだナチュールワインはそうじゃなかった。

口に入れた時のキツさが全くなかったんです。渋みとかもなくて、身体にスッと入る感じ。


当時、カメラマンとして働いていた時期だったんですけど、すぐにカメラを置いてワインの業界に飛び込みました。


■それから、ワインをどのように学びましたか??


銀座にあるワインの有名なイタリアン料理店で修業を積みました。

今まで体系的にワインを学んだことがなかったので、この場所でしっかりと基礎から身に付け、さらにワインの魅力、世界にどっぷりとハマったんですよね。

店長を任せてもらうようになり、たくさんの意味で色々と経験を積ませてもらいました。


そのお店を離れてからは、渋谷にあるカレーとワインを楽しめるお店に入り、そこで自分の人生を大きく変える人との出会いがありました。

「この人の選ぶワインのセンスが素晴らしい、この人と働きたい。」そう思える人に出会えたんです。

その方も元々イタリアン出身で、カレー屋で働きながらも「またいつかイタリアンやりたいよね」ってずっと話をしていて、それを具現化させたのがCHOWCHOW(チャウチャウ)。

僕たち二人の想いが叶った、まさに夢のようなお店なんです。

■ワインを選ぶポイントは??


CHOWCHOWで提供しているワインのほとんどは僕が選んでいます。

大切なポイントはいくつかあって、軽やかな味わい、優しさ、生き生きとして個性のあるワインを選ぶようにしています。

でもやっぱり一番大切なのは“作り手の気持ちが見える”ということ。

ほんとは全てのワインの作り手に会いたいという気持ちでバイイングをしています。叶わないこともあるけど、それでも作り手の気持ちが感じられるワインだけを持ち帰るようにしています。


ワインって、同じ人が同じ手法で作っても、毎年味が変わるんです。

だから「味が変わっちゃったから買わない!」じゃなくて「この人が作っているから買う!」っていう感覚を大切にしています。


■ビームス プラネッツ リミテッドストア下北沢で味わえるワインの中で、特にオススメは??


ワインの玄人向けと、そこまで楽しんだことがない方、それぞれにオススメがあります。


まずはワイン好きの玄人の方には、こちら。


北イタリアで作られている〈ラ・スヴォルタ〉です。

エチケットの見た目は可愛いけど、スケール感があると言うか、奥行きがあると言うか。

熟した果実のふくよかな感じが味わえるんです。

香りや味わいにたくさんの要素があって、サラッと飲むというより、じっくりと飲んで欲しい一本。


ワインが得意じゃない、あまり飲んだことが無い方にはこちらをオススメしたいですね。


こちらは南フランスの〈モアン・セ・プリュ〉というワイン。

フランス南部をはじめ、世界中で栽培されているミュスカという白ワインのぶどう種を使って生産されています。

ミュスカはマスカットの仲間で、味わいがとってもフルーティなんです。

マスカットを食べた時の瑞々しさがワインで楽しめます。

ブドウジュースとまではいかないけど、それに近いほどの甘さを感じられて、白ワインの中でもかなり軽やかで飲みやすいんです。


ワインの香りを決めるのは、品種と熟成。

土壌や気候、いろんな要素で味が変わるのですが、このワインはミュスカの品種特性が美しく出ています。


■ビームス プラネッツとの出会いは??


ディレクターの佐藤さんを含め、プラネッツメンバー皆さんでCHOWCHOWに食事を楽しみに来てくれたんです。

その際に色々とお話をさせて頂いて、どうやら佐藤さんに気に入ってもらえたようです。(笑)


ビームス プラネッツは人と人のつながりを大切にするレーベルだと聞いています。

こうやってひょんなことから出会いが始まって、繋がっていく。

ビームス プラネッツのお店に、CHOWCHOWが、僕が選んだワインを提供したいという気持ちになりました。


■最後にヒトコト!


飲食を通じて、楽しい気持ちになりたいって人たち、たくさんいらっしゃると思います。

そういう方々、是非ともCHOWCHOWに遊びに来てください!

必ず、幸せにしてあげます!


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以上がCHOWCHOW山田さまへのインタビューです。

対話を担当させてもらったのですが、山田さまの柔和な人柄、ワインへの底知れぬ愛情を感じることが出来て、すぐさまCHOWCHOWに行きたいなという気持ちに駆り立てられました。


今回のインタビューで一番ハッとしたのは、山田さまの「この人が作っているから買う!」というお言葉。

言葉のニュアンスは違えど、ビームス プラネッツのディレクターである佐藤が同じような言葉を放っていたんですよね。

こういうところが二人を結び付け、さらにはCHOWCHOWとビームス プラネッツを結び付けたんだろうなって。



最後までご覧頂きまして、ほんとうにありがとうございます。

お店にお越しになった際は、山田さまがご用意くださった数々のワインを是非ともお楽しみくださいませ。


皆さまのご来店を、お待ちしております。