BEAMS PLUS ロードショー 第163夜

コヴ 2023.05.20

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第163回目はこちら


『アウトサイダー』(1983)

監督:フランシス・フォード・コッポラ

出演:C・トーマス・ハウエル / ラルフ・マッチオ / マット・ディロン / ダイアン・レイン / レイフ・ギャレット / ロブ・ロウ / エミリオ・エステべス / パトリック・スウェイジ /トム・クルーズ

あらすじ:

1960年代のオクラホマ州タルサ。貧困層の「グリース」と裕福な「ソッシュ」は激しく対立していた。そんな中ある事がきっかけでグリースのポニーボーイとジョニーがソッシュのメンバーに絡まれてしまい……

フランシス・フォード・コッポラの隠れた傑作とも言われている作品で、出演者を見ると後のスターが出ている作品です。

正直、ストーリーは典型的と言っても良いものだと思いますが、不良グループの対立を軸に収入格差と貧困問題、ネグレクト、差別意識等が描いています。

特に主人公のポニーボーイとジョニーを演じたC・トーマス・ハウエルとラルフ・マッチオの二人が本当に良くて、自分の現状を変えたいけどどうしようも出来ないもどかしさ、全く先の見えない不安、孤独を繊細に演じています。

特に自分が好きな場面は決闘の当日のハンバーガーショップの駐車場でのポニーボーイとソッシュのメンバーとの会話とその後のツービットとのやり取りです。是非、確かめて頂きたいと思います。

そして映画のオープニングで流れるスティービー・ワンダーの「STAY GOLD」も歌詞の内容と映画が合っていて本当に素晴らしいです。

それではここからは衣装を見ていきましょう。

主人公たちグリースは貧困層で、対立するソッシュは富裕層なので、着ている物が全く違います。

グリース達は労働着の代表であるデニムパンツ(ピスタグやバックポケットの刺繍を見ているとそれぞれ別の種類のブランドの物を穿いています。)にデニムジャケット、オンブレチェクのネルシャツやボロボロのカットオフしたスウェットシャツ等です。そして乗っている車はオンボロなセダンかボロボロのピックアップトラックです。

対して富裕層のソッシュ達はホワイトのコットンパンツに無地やギンガムチェックのボタンダウンシャツにコットンブルゾンなんかを着ています。流石にブレザーを着ている人物はいませんでしたが、明らかにアイビールックを意識した格好です。乗っている車も当時でも高かったであろうマスタングを乗っていたりとしっかり色分けされています。

経済的な格差によって住む場所、着るもの、乗っている車が違うのは日本以上にアメリカでははっきりと表れていると思います。

そんな中気になったのはやはりグリースのメンバーが来ているワークシャツでした。日常着として着ているので体に馴染んでいて格好良く映ります。


それでは、今週のBEAMS PLUSのご紹介。


ビームス プラス / コットンツイル ショートスリーブ ワークシャツ
カラー:カーキ、オリーブ、ネイビー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥16,500(税込)
商品番号:38-01-0060-388

ここ数シーズン、春夏は半袖、秋冬は長袖で取扱っているワークシャツです。

1950年代のワークシャツをベースに、張りがありつつ薄手でしなやかなコットンツイル地を使用しています。左胸のフラップポケットをダブルポケットとして使用出来る様にアレンジし、そこにペンポケットも加えております。

サイズはクラシックフィットでゆったりしたシルエットにしております。ちなみにこのシャツは自分でLサイズを着ています。

このシャツは他にも生地の種類があるのでお勧めなので、気になる方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。



簡単に観れる映画ですが、余韻の残る作品でした。

それでは『アウトサイダー』お楽しみ下さい。


コヴ