初めましてBEAMS 新宿の矢藤 ジョーと申します。
この度貴重な機会を頂きBEAMS RECORDSの発信のお手伝い役として今後サポートとさせて頂きます。
僭越ながら音楽との関わり方の自己紹介をさせて頂きます。
好きな音楽は?と聞かれて本来なら誰かを刺激するような固有名詞を述べたいところなんですが、やはり一口にも偏にも述べることが難しいので、
音楽との接点を自覚的に持ったのは小学生低学年の頃、不思議な塾での授業の中で取り扱っていた谷川俊太郎さんの「ことばあそびうた」です。
谷川俊太郎さんが"言葉の持つ音楽性"を実験というコンセプトで作られた歌達は幼いながらも理解のできるコンセプトと言葉が持っている素朴なリズムを楽しむことができ、中でも押韻の応酬が暗唱していて心地よかったのが印象的です。
その頃から自覚的に音楽に身体性を求め始めたんだと思います。
身体性をより密なものにするべく、小学生中学年からはドラムを習い始めました。
そこで楽曲の構成やダイナミックスを知りました。
高校生からはモテたくて軽音楽部に入部しギターに転向しました。
バンドでは部活の方針で3年間オリジナル曲をやってました。
ジャンルは広義的に言うとパンクロックです。
やっぱり身体性の快楽の沼から抜け出すことが出来ませんでした。
扱っていたジャンルがジャンルだったので、あまりギターは上達しませんでした。笑
卒業後は生活の嗜みでバンドをする程度で、基本的には趣味の良いリスナーを目指して様々な音楽を探して、聴いて、考えて、日常を送っています。
では早速商品説明に入ります!
<LuckyMe>所属のプロデューサー、Jacques Greene (ジャック・グリーン)によるEP。
【フォレスト・グリーン・ヴァイナル仕様12"】Jacques Greene / Fantasy <LuckyMe>
価格:¥2,707 (税込)(税込)
商品番号:29-67-0146-813
ウルっと感情的にさせる楽曲群。
アンビエントな下地で静謐な印象もありながらも、クラブビーツ感もあって世界観に陶酔しながら踊ることが出来ます。もしくはドリームポップをややマイナーにした雰囲気も感じます。
個人的に印象的なのはA-2の「Memory Screen+Fantasy」
イントロの一小節のウワモノを聴くと筆舌に尽くしがたいヴェイパーウェイブ的ノスタルジーを感じました。
そのことが気になり色々探ってみると昔に父がよくやっていたゲーム「グランツーリスモ3」通称GT3の冒頭のOSTをサンプリングしている事が判明することで腑に落ちました。
当時の私(幼少期)は音楽の知的自意識が芽生える前だったので 、PS1の起動音やPS2の大人向けのゲーム「ICO」や「GT3」のOSTのようなリバーブが掛かっていて空間表現が強すぎるサウンドに対しては効果音としての恐怖感を抱いていたのをよく覚えています。
それ故に恐怖という感情により顕在的、かつ潜在的に記憶されていたんだと思います。
そして数十年もの間眠り続けてきた潜在的記憶(恐怖)がこの楽曲を交通して顕在的記憶(快楽)へと再び立ち上がるのは何ともSF作品が取り扱う題材「時空を超えた絆」による構造にも似た近い感動を感じます。
ゲーム音楽のサンプリングは2000年代からヒップホップの中では慣れ親しんでいたり(アフロフューチャーリズム文脈も含まれる)、Playboy Curti(プレイボーイ カルティ)のRAGEビートやSOPHIE(ソフィー)のHyperpopのようなビートにもゲーム音楽の文脈を感じますが、今作はBurial(ブリアル)に近い文脈が個人的に好みです。
アンビエント、ドリームポップ、クラブミュージックが好きな方はきっと響くはずです。
是非聴いてみてください!