こんにちは、矢藤ジョーです。
最近少しずつですが、秋めいて時間も増えましたね〜、18時とかはもう普通に真っ暗ですし。
本日の商品紹介は、こちらです。

世界中のアンティークな音楽を発掘する<Death Is Not The End>イギリスのレーベルより1956年から1965年にかけてイランの国営ラジオ番組『Golha』で放送されていた、同国のピアニスト/作曲家のMorteza Mahjubi(モルテザ・アジュビ)による秘蔵音源を全14曲収録したテープです。

このアーティスト、自分は全く知らず、アートワークの雰囲気と<Death Is Not The End>ならきっと親しみがありながら新しい骨董級の音楽を提供してくれるであろう信頼から購入しました!
あとはイランというと好きな映画監督である
アッバス・キアロスタミや90年代にロンドンで活躍したShrin Guild(シリン・ギルド)という女性デザイナーなど、独創性がありながらデイリーで、ミニマリズムが根底にある姿勢の人が多いので勝手に良い先入観でしかなかったです。
さて楽曲に耳を凝らして聴いていくとやはりイランという東洋とも西洋とも似つかないペルシャの素地となる独自の音階と意匠を感じます。
これが所謂、ペルシャ音楽の音階なのだろうと想像して聴くことも楽しみです。
ペルシャ音楽と言われて感覚的にしか分からなかったので、少し調べてみると、西洋音楽の音階にはない微分音(半音より更に細かい音)が、特にイランの古典音楽に存在するみたいです。
これは、ピアノの鍵盤の黒と白の鍵盤の間に別の鍵盤があるみたいなニュアンスのようです。
また私個人の楽曲への印象を別のカタチで置き換えるならば
同じルーツであるペルシャ絨毯の意匠を視覚で捉えて生まれる印象、そこから自然発生するクオリア(感覚質)と等しい状態です。
自分がこの音楽とのタイミングはやっぱり起き抜けが最適です!
この音楽の良いところは起き抜けに聴く毎日が繰り返されても嫌にならないところです。
よくアラームに設定したお気に入りの音楽が繰り返し流れ続けると嫌いになる条件反射(パブロフの犬)ってあると思うんですけど、
それがこの楽曲群にはなくて、ヒーリング音楽やアンビエントとは違う成分の、どこか慣れ親しんだキャッチーさを保持しながらも、隣の家から漏れてくる見知らぬ誰かが弾くピアノみたいな距離感があるそんな楽曲であると思います。
きっとどんな人の生活のどこかで当てはまる瞬間のある作品だと思うので、是非聴いてみて下さい!