こんにちは!
さて。最近は皆さま、どのようにお過ごしでしょうか?
一番行きたいところはどこですか?
もし、自然の中に生きたい、自然を感じたいと思われている方には今回の記事はゆっくり読んでいただきたいです。
今回わたしがご紹介するのは、スキーヤーの渡辺洋一さんの撮る雪の森の写真集!

私は運動があまり得意ではないですが、3歳からスキーをやっていました。
15歳までは毎年家族でスキー、スノボーをしていたので、よくよく考えると結構雪山には縁があったのかもしれません。
ですが、スキーヤーで写真家の渡辺さんの撮る雪山は見たこともない景色ばかり。
それもそのはず、渡辺さんはグランドの雪山では無く普通の雪山に登り、滑る。
大きすぎる自然を見た時と視覚に広がり続ける自然を見た時に、
感動と同時に怖いと感じる瞬間をいくつか体験したことがあります。
水の上でも雪の上でも山の上でも自然の中にいると最高に心は気持ち良いけれど、
自然に対して、お邪魔している気持ちになることがありませんか?
(小心者の私だけかもしれませんが)
この写真集を初めて見たとき、めくるたびに緊張したことを覚えています。
真っ白な写真集の中にある写真はただただ雪の森が静かにある。
報道の写真のように心に訴えかけられているように感じ、私には渡辺さんの撮った写真一枚一枚が重く感じました。

こちらの写真集の中にある73枚の作品には何枚か夏の森の写真があります。
夏の山の森は、
生命が溢れていて、葉っぱが生い茂りそこに虫や動物たちが寄って来て、いろんな音がうるさく聞こえ、香りも緑と大地が混ざった複雑味があり、野生の香りや五感から感じる
といったエネルギーに溢れている写真。

逆に雪の森には「無」だと改めて知りました。
木の葉っぱは落ち、虫はおらず、動物たちも冬眠し、雪は音を吸収し、肌が出ている部分の冷たい空気を感じる。
今のこの夏の気温も「災害級」レベルの暑さと言われており、今年の夏は異常を感じました。
また一ヶ月ほど前にあった熊本の大雨や、世界中に起こっている異常気象。
今、地球がおかしなことになっているかもしれないとみんなが気付いている。
去年ヨーロッパに住む女の子が、地球の環境関して大人たちが興味を示さない事に対し、怒りに満ちたスピーチを行い話題になりました。
地球に住む責任を感じて過ごさないと、時世代の子供たちに地球の問題ばかりを押し付けてしまい、地球の美しさを知らないような世界になるかもしれない、と思いました。
日本の森のことを少しご紹介いたします。
森と聞くと自然が豊かなイメージがありますが、
自然に生えたのではなく「人工的に植えられた木」も多く存在することもご存知でしょうか?
木は大きく分けると2種類。
針葉樹と広葉樹に分けられます。

針葉樹は漢字の通り、針のような葉っぱを付け、木目はまっすぐ、成長が早く、背が高く伸びるため、家具や家を作る時に使われます。
(スギやヒノキ、アカマツなど)

広葉樹の葉っぱは大きく、まるい形で枝も多く、横に大きく広がった木。
木目が変化に富んで面白いのでそれを利用した家具や民芸品もあり、寺の柱にもなったりする木です。
(ケヤキ、ブナなど)
見た目の違いでは分からない部分は、根っこにあります。
針葉樹は、根が「横」に広がって行く性質がありますので、スギやヒノキなどの人工林の山は、極端に言うと山の岩盤の上に木を置いているだけのような状態。
広葉樹の雑木は根が地面の「下」に深くに伸びていく性質がありますので、それら雑木が生えている雑木林の山では地盤の奥深くまで木の根が張り巡らされた状態。
天災と言われる大雨での地盤が歪んだ地層が崩れるのは、ほとんどが人口の森だと言われています。
人口の森を作る理由として、針葉樹の方が建築や家具などの資材となるため山に針葉樹を植えるからだと言われています。
ですが、今必要なのは地球に住む責任を持つもの全員が良いと思う地球のあり方の未来を考えて行動することではないかと感じました。
今の状況を知り、疑問を持つこと、真剣に考えること。
原始時代から自然に対し、尊敬と畏怖の念をもち、理解できない自然災害を神話にして、
理解しようとしてきた先祖と、欲しい情報はすぐに手に入る今を生きている私たち。
もっと、地球に寄り添い、尊敬し、大切に思い、考えて今を生きたい。
渡辺洋一さんの撮る写真には、そんな思いを感じました。
色んな視点で見て、じっくりと話し合いたい、そんな写真集。
是非ご覧ください。
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渡辺洋一洋一さんと、キュレーター藤木のインタビューの記事。
こちらの記事も是非ご覧ください。
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