日本のCostume Jewelry〈HIZEN Jewelry〉

佐藤 幸子 2026.04.06

日本の”Costume Jewelry”、〈HIZEN Jewelry〉を生み出すまで。この話をする前にものづくりに至ったおはなしを少しします。


1999年。バイヤーとして私が担当したのは服飾雑貨。
洋服以外全てのファッションアイテムのバイイング でした。百貨店でのJewelryやBagのコーナーがものすごい勢いで売れてた時代。

今のようにハイファッションが売り場のメインという市場ではなく、世界中の沢山の素晴らしいアーティストが世界中の様々なお店で数多く紹介されていた時代。

そんなアーティストとバイヤーが出会う場所。Paris。

年2回Parisで行われるWomen'sのFashion Weekには世界中のアーティストやバイヤー集結する。

この時代はオンラインのコミュニケーションがほぼなかったのでとにかくこの時期にParisに行くことが最新の情報を得られる唯一の手段でした。

展示会会場やSHOWROOMはまるで満員電車のように隙間なく世界中のバイヤーがオーダーする風景が繰り広げられていた。

世界中のアーティストの新しい作品をバイイング する時間もとてもエキサイティングだった。

そんなバイイング 時代にファッションタームでのバイイング にも慣れてきた頃ふとそのルーツがとても気になり紐解き始め、新しいことを始める。
それがアメリカ西海岸や東海岸の少し田舎のフリーマーケットやパリの蚤の市でVintageのアクセサリー(Costume Jewelry)を発掘すること。
どんどん調べていくうちにジャンクを超えたコスチュームジュエリーの魅力にハマっていく。

コスチュームジュエリーの成り立ちは諸説あるので調べて欲しいが私が一番好きなストーリーは男性にギフトでもいらうFine Jewelryの時代から自分のために自分で買うJewelryとして発展したという話。
第二次大戦後のもののない時代に始まったストーリーやココシャネルのストーリーなどCostume Jewelryを取り巻く逸話はいくつもある。
金や宝石をあしらう高級なFine Jewelryとはまたひと違う独自の魅力に溢れている。

※当時様々な国で探し出した、Costume Jewelry の写真






さて時代は変わりちょうどコロナの時期。

佐賀県の肥前地区の窯元様たちからの相談が舞い込んだ。
有田焼・鍋島焼・唐津焼・嬉野吉田焼・武雄焼。
錚々たる日本を代表する陶磁器の窯元様からの依頼。

今の陶磁器を新しい形でアウトプットしたいので何か考えて欲しい。

そんな依頼でした。

お会いすることもできず画面越しでの初対面。

”新しい形でのアウトプット”ということにフォーカスを当てて数日グルグルと考える。

ふと、ひとつののワードが思い浮かぶ。


”陶磁器を宝石に見立てたジュエリー”


そこからはとてつもなく速いスピードでデザインアイデアが浮かぶ。
そして陶磁器をメインにするのであれば地金が高価なFine Jewelryではなく日本のCostume Jewelryを作ろうと決意。
そんな思いつきからこの〈HIZEN Jewelry〉はスタートする。
最初にデザインしたのは、嬉野吉田焼。あまりにも美しいカットを生み出す技術を目の当たりにし、ダイヤモンドのブリリアントカットを磁器で作るというコンセプトのコレクションを作る。
そして有田焼の美しい青と歪なバロックパールの相性がよいかも!?と大好きなCHANELやMiriam HaskelのVintage Costume Jewelryにインスパイアされて製作したコレクション。
そうやって古い記憶と目の前の美しい陶磁器を脳内で組み合わせながらデザインしていく。






今回新たなコレクションが生まれました。
ぜひ金曜日からの代官山でのCalling Tokyo。
Callingサイトでご確認ください。






コレクションはこちらをご覧ください。
https://www.beams.co.jp/special/hizen_jewelry/

またリアルで商品をご覧いただきたい方は、期間限定のこちらのお店でお待ちしております。
https://www.beams.co.jp/news/4801/