皆様こんにちは。
BEAMS JAPANにて開催したイベント『アイヌ クラフツ 伝統と革新 −阿寒湖から−』へのご来店誠にありがとうございました。
今季、アイヌ以外にも北海道からスペシャルアイテムが続々と入荷しています。
今回は北海道小清水町〈小清水手織りの会〉より、fennica別注ホームスパンストールのご紹介です。

先ずは、こしみず手織りについて。
〈小清水手織りの会〉の創設者、森初見さんが戦前の昭和16年、17歳の時に満州に渡り学んだホームスパンの技術が始まりでした。
当時、満州では羊の増産が桁違いのスケールで進められ、技術者の養成も盛んだったようです。
そこで、羊毛加工の全てを学ぶ講習を受けた森さん。毛織りの技術はもちろん、分娩から肉の処理まで、羊に関するあらゆることを学んだそう。
指導教官は、オーストラリアで牧羊ビジネスの現場にいた、日本の優秀な商社マン(オーストラリアはイギリスの植民地だったこともあり、両国の文化・伝統もこしみず手織りに反映されているのでは?)。
その後、日本が太平洋戦争に敗れ、ふるさと小清水に命からがら帰り着きます。
それから約40年後、満州で身につけたホームスパンの技術を町の人々に伝えたいという思いから、1986年3月、62歳の森さんは11人の仲間を得て〈小清水手織りの会〉を立ち上げました。
農業の町、小清水の新たな特産品となることを目指して、全て手紡ぎ手織りのホームスパンを、30数年織り続けています。
そして2019年、fennica別注として新たなホームスパンが完成しました。

柄・サイズを指定して、fennicaだけの為に織って頂いたマフラーです。
本来のこしみず手織りは、ファンシーな柄が多いんですが、今回は落ち着いた配色を指定してオーダーしています(中には十数年前に取り扱いしていた、某ブランドをベースにした物も?)。


元々、道の駅や美術館にしか販売をしていない物で、今回こうしてBEAMSのようなセレクトショップに並ぶのも初めての事です。
色染めは、ヨモギやイタドリ、ハンノキ、シラカバの甘皮など、地元の草木だけを使った草木染。糸に紡ぐ前に何度も丁寧に染め上げるので、色あせないそう。
自然の色が抜けないよう、植物学の教授に工場試験場の協力を頂きながら、地元の素材を使って染色の堅牢度を上げる工夫も。

そして、今回fennicaでどうしても展開したいと要望を出していたのがこの藍。
実はこの藍染は、〈小清水手織りの会〉創設者の森初見さんが色々試した結果、藍は羊毛の風合いを損ねてしまうところがあるからと、昔からあまり小清水では織られていなかったそう。
そこで今回、北海道帯広市に藍を育てて染めを研究している方を頼り、今回の藍染が実現しました。



サイズはこのように気軽に巻けるサイズの物から


大判のサイズと、2サイズご用意しています。


大判の物は椅子やソファに掛けて、インテリアにも。
価格は、小さいサイズで¥18,000〜、ブランケットとしても使えるサイズで¥32,000〜。
今回はfennica各店舗限定の入荷となっています。
さて、欲しい柄は見つかりましたか?
〈小清水手織り会〉のホームスパン、家族の為に織っていた物が、町の人へ、また違う街へ、そして今回初めて海を渡り、fennica別注品として日本全国・全世界の人へ。
国境やジャンルの垣根を飛び越え、自分らしいミックススタイルのスパイスになってくれるはずです。
渡辺