ただひたすら "1着" のスーツを紹介します。

岩本 滉平 2024.02.08

皆々様、おはようございます。

本日は一推しのスーツが入荷しましたのでいち早くご紹介します。

グレーですね。メランジ感がかっこいいですね。一昨年ぐらいからでしょうか、こちらの生地を使用したスーツが店頭に並ぶようになったのは!つまりベストセラースーツというわけです。先ずは詳細がこちら。

BEAMS F / Ermenegildo Zegna メランジ スーツ
カラー:チャコールグレー
サイズ:42〜52
価格:¥140,800-(税込)
商品番号:21-17-0313-264

昨年までは<Brilla per il gusto>での展開のみでしたが、今期は<BEAMS F>でもご用意です。そんな魅力的なスーツを本日もただひたすらご紹介します。

①生地 -その1-


<Ermenegildo Zegna>の、"BIELMONTE"。ゼニアと聞けば、柔らかくしっとりしたシルクのようなとろみのある生地が有名ですが、こちらの"ビエルモンテ"はハリ、コシがあり弾力が非常にある生地。生地を握った後の跳ね返る弾力がまさしく英国生地特有の打ち込みの強さそのものです!

②生地 -その2-

遠目で見ても分かるメランジ感。掠れた感。この軽快さ。奥ゆかしさ。どんどん寄りたくなくってくるほど表情豊か。フレスコ生地のようにジャリジャリとした質感をイメージしていただければ、正にそれです。春夏の暑い気候にも清涼感を感じさせる軽快な生地です。

③素材

ウール100%かと思いきや実は、シルクが10%混紡なんです。『英国生地のようにハリコシあるのにシルク?』疑っちゃいますよね、、ですがそれが<Ermenegildo Zegna>クオリティです!

               BIEL MONTE

100% ZEGNA OASI WOOL & SILK

"OASI"とはイタリア語で、オアシス。

オアシス ウール&シルク。オアシスのように、真夏の灼熱地獄に潤いを与えるかのような生地。シルク混のメリットって、光沢が!とか柔らかさ!とか色々言われますが、少量の混紡の意図は"軽さ"を出すというのが大半なんです。つまりは、こちらの生地にはハリコシがあるのに、物凄く軽いんです!(英国生地ではそうはいかない...)これこそ、<Ermenegildo Zegna>クオリティなんです!付加価値ですが実はサステナブルにも貢献しているんです。

④デザイン

今シーズンから、

<BEAMS F>の型紙で落とし込みました。(お浚いしましょう。)シングル3つボタンの段返り。春夏なので、半裏仕様。ボタンは、ナットボタンを採用。スーツの色にベストマッチな色で染めた物を仕様。腰ポケットはフラップポケット。腰に沿いフラップが跳ねないのは手が込んでる証!そして胸ポケット。斜め上に反り上がるバルカ仕様。船底型とも言われます。なぜ曲線をつけるのか...胸の丸みに対して直線より曲線に沿った方が膨らみが綺麗に出るわけです!そして、チーフを入れるようにやや余裕をもった縫い付け。これもまた手が込んでます!

そして、組下ベーシックな腰回り。ベルトループ付きで、ベルトフック留めのピンループももちろん。プリーツはワンプリーツの仕様。そしてヒップは両玉縁のボタン付き。

お浚いしましたが、本当にベーシック。オーセンティック。今の気分にもぴったりで長く愛用できるスーツの仕様です!

⑤縫製・仕立て

さてここで少しマニアックなお話しを...こちらは何かおわかりでしょうか?生地と裏地から除く生地?のようなもの。こちらが所謂、毛芯と言われるスーツ、ジャケットを仕立てる上で非常に重要な役割をする芯地です。型崩れ防止などもありますが、襟や胸の立体感を出す為に弊社は一切の手を抜いておりません!襟がこのようにふんわりするのも芯が活きている証。簡略化しようと思えば接着芯で補えますが、ここまで綺麗にロールを描きませんし、クリーニングですぐに型崩れしてしまいます。

ここも拘っています。お台場。と呼ばれる内ポケットに沿って表地が入り込んでいる仕様。実は、この角の仕様が仕立てる上で1番難しいんです。この拘りは本当に惚れ惚れします。そして重要な襟。曲がってますよね。アイロンで生地をグググッと曲げています。1枚襟に拘る仕様。2枚襟にすれば生地を曲げる手間を省略できます。そんな甘えは許されない、ストイックなんです。ほんと。

(本当は袖付けなどもお話ししたい所ですが、長くなりすぎるのでまたの機会に。)組下のパンツを最後に少しだけ、ヒップのセンターシーム(裏返し)の仕様。真ん中に表地が覗いていますよね。大抵のパンツは裏地と表地をこのように一緒くたに縫い合わせています。既製服の場合は殆どがこの仕様。しかし前述したこの仕様は、イギリスやイタリアのピスポーク(オーダー)などではよく見られます。つまり後々のウエストのお直しを前提とした仕様なんです。一緒くたに縫い合わせるより一手間かかってるんです。更に、ヒップにおいても広範囲に広げられる縫い代を取っており腿から裾にらかけても1.5cm〜2.0cm程は広がることができます。こちらも前身と後身で違う分量の生地を縫い合わせるので、これが中々一苦労なんです。既製服の殆どが、この手間を省略していますがとことん拘り抜いています!


⑥縫製・仕立て→結果

⑤の縫製や、仕立てがあることで弊社の<BEAMS F>のスーツは世界規模でもトップクオリティのスーツなんです。上下の写真を見比べて頂くと、襟が

首にかけてV字に綺麗にのぼっている。襟、胸が開かずに

綺麗に身体に沿っている。横から見て上襟が

首の付け根に吸い付き肩と首でしっかりジャケットをホールドしている。

以上がフィッティングをする上で非常に重要なポイントです。しっかりお鏡でチェックされて下さい。以上を踏まえると、リラックスした姿勢でも襟は身体に沿いながら、腕を前に出して車を運転する姿勢でも!電車で肩肘を上げて吊り革を持つ姿勢でも、襟が外に逃げないんです。故に、腕の可動域もよく何より美しいんです。『車の助手席で見守るパートナーの視線も釘付けに!』

後半は仕立てのお話しばかりでしたが、

仕立ての良さがあってこそ生地の魅力も何百倍にも引き立つというものではないでしょうか。 

ハイクオリティの仕立てと、ハイクオリティの生地で。

スーパーハイクオリティの

スーツを是非ご堪能下さい。


先ずは試着してみて下さい。機能的な満足感と圧巻の着心地の良さに虜になることでしょう。


今回ご紹介した商品のコーディネートを、、、


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岩本


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