2022春夏スタイリング Vol.15

皆様、おはようございます。

私の晩ごはんに出てきたもずく酢に目をつけた5歳の息子。食べたいと言うのでスプーンと一緒に差し出すと、スプーンで酢だけをズルズルと飲み出し、ブルブル震えながら「すっぺー！」とか「すっぱ！」とか言って完食。もずく酢完食の事よりその言葉使いが気になるドレス担当、川口でございます。

今回は、ハンドメイドライン第二弾です。

Vol.13に続き、〈BEAMS F（ビームスF）〉のハンドメイドラインの第二弾。ウールコットンギャバジンスーツです。

フランスに本社を置く世界最古の服地商社DORMEUIL（ドーメル）の生地です。1842年、英国からの毛織物輸入を皮切りに、今では英国の工場を傘下に収め、名だたるパリコレブランドに生地を供給する大手生地メーカーです。

英国製特有のハリコシある無骨な質感は残しつつ、あくまで感覚はフランス。ウール65%コットン35％のカーキというだけで、趣味性が高くスポーティーな印象は間違いありませんが、微かに感じる鈍い光沢に、僅かなエレガントを秘めています。

RING JACKET（リングヂャケット）社製ハンドメイドラインスーツの特徴を、Vol.13に続いて加筆します。

スーツ三大大国と呼ばれる英国、イタリア、アメリカ。そのイタリア国内でも大きく分けると4つの都市に特徴が見られます。ミラノ、ローマ、ナポリ、そしてフィレンツェ。今回のハンドメイドラインには、フィレンチェスタイルを踏襲したディテールに拘っています。1つは下向きのゴージライン。クラシックスーツの代表的なディテールの1つですが、上襟とゴージラインがほぼ並行の美しい仕事が光ります。

もう1つはフロントダーツの排除。よく見かけるものは、フラップポケットの上に1本ダーツを施したもの。ウエストのシェイプの為に施された伝統の英国製とは大きく違い、フラットで美しい表情が特徴です。

BEAMS F / DORMEUIL ウールコットンギャバジンスーツ
カラー：カーキ
サイズ：42〜52
価格：￥156,200（税込）
商品番号：21-17-1802-015

CROCKETT＆JONES / COVENTRY セミブローグシューズ
カラー：ダークブラウン
サイズ：5〜10
価格：￥60,830（30％OFF/税込）
商品番号：21-32-0124-502

カーキのスーツから無難に選んだ同系色のスタイリングです。

〈Brilla per il gusto（ブリッラペルイルグスト）〉のタブカラーシャツは散々ご紹介してきましたが、〈BEAMS F（ビームスF）〉は初です。比較すると、台襟はやや高めで襟先は長め、ボタンはループ式です。

単純なブラウンのチェック柄だと見過ごすところでした。実は、ブルーの糸が入っています。画質が荒かったら申し訳ございません。

イタリア三大シャツ生地メーカーと称される、TESSITURA MONTI（テッシトゥーラモンティ）社の生地です。今回のシャツのようなワンポイントとなる色彩感覚に長けたメーカーです。

好発色かつ奥行きのある細かいデザインが可能なプリントのネクタイ。90年代を彷彿させますが、明らかにプリント技術は進化しています。

英国シルクプリントの名門、ADAMLEY（アダムレイ）社の生地です。イタリアのコモと並ぶシルクの聖地、英国マックルズフィールドに工場を構え、英国紳士の首元胸元を150年以上も支えてきた老舗シルクプリントメーカーです。ウールもシルクもヘビーオンスを好む英国らしい弾力のある生地に、伝統のスクリーンプリントを守り続ける稀有な生地を、是非ご体感下さい。