2021秋冬スタイリング Vol.62

皆様、おはようございます。

ある絵本の矛盾を指摘する4歳の息子。鋭すぎて納得してしまったドレス担当、川口でございます。

今回は、有能すぎるChief Petty Officer、です。

〈FIDELITY（フィデリティ）〉の別注CPOジャケットです。米国ボストンで1941年に創業した老舗のアウターブランド〈FIDELITY〉は、米国海軍にウールメルトンのピーコートを納入していた事はあまりにも有名な話。

シャツ型アウターとも言えるCPOジャケット最大の特徴、両胸のパッチ＆フラップポケット。ミリタリーウェアとしての機能を果たしながら、原点であるメルトンに載せ替えた別注CPOジャケットは、大人が取り入れやすい見栄えと高品質を保ち、ほんの少しの粗野感が男心をくすぐります。

肩幅、身幅、袖幅、と全体にゆったりとしたシルエットは、見た目シャツでも完全なるアウター。トレンドのオーバーサイズではなく、むしろ、こういうもの…としてご理解いただくか、お好みでサイズダウンも可能です。

軍ではタックインが基本ですが、絶妙な着丈と浅いラウンドによりタックアウトが可能です。というより、この生地の厚さでタックインは無理があります。

ピーコートと言えばメルトン。そのメルトンをシャツ型アウターであるCPOジャケットに落とし込んでいるので、見た目に反して保温性は抜群。更に、ナイロンブレンドにより堅牢性もアップした質実剛健なつくりは健在です。

忘れてはならないアンカー刻印のボタン。フロント、ポケット、カフの全てに採用されています。

FIDELITY / 別注 CPO ジャケット
カラー：ネイビー
サイズ：XS〜L
価格：￥44,000（税込）
商品番号：21-18-0456-369

自由度の高いCPOジャケットのコーディネートは無限です。ニットであれば、クルー、モック、タートル、とネックを選ばず。ハイ、ミドル、ロー、とゲージを選ばず。プレーン、ボーダー、ケーブルなど、柄を選ばず。恐ろしく汎用性が高いジャケットです。

それならばと、タイドアップしたジャケパンスタイルをそのままに、ジャケットを替えてみたらどうなるのか、という疑問から組んでみました。

さすがにドレス要素の高いシャツはNGなので、シャンブレーやオックスフォード、フランネルなどの織り感や起毛感のあるシャツが妥当。

ネクタイにも同様のビジネスすぎない雰囲気のもの…という曖昧な表現ですが、そういうものが良いと思います。

お腹の防御は私の永遠の課題。保温力の高いメルトンでも、前を開ければ寒いのは当然の事。圧倒的な実用性により、毎シーズン完売御礼を誇る〈HERNO（ヘルノ）〉のナイロンダウンジレは、前身だけのダウンで着膨れを回避するインナーダウンの申し子。コートやダウンジャケットが煩わしい方に、スマートに暖を取れる事で好まれています。季節が長いのも嬉しいポイントです。

BEAMS F / シャンブレータブカラーシャツ
カラー：インディゴ
サイズ：37〜43
価格：￥15,400（税込）
商品番号：21-11-1046-563

BEAMS F / ADAMLEY チェック柄プリントネクタイ
カラー：ネイビー×パープル
価格：￥13,200（税込）
商品番号：21-55-1162-793

HERNO / ナイロンシングルダウンジレ
カラー：ネイビー
サイズ：42〜50
価格：￥52,800（税込）
商品番号：21-06-0134-557

インナー同様に、パンツも多様な可能性を秘めるCPOジャケット。ジーンズ、コットンチノ、ウール系などなど。強いて言えば、カーゴパンツとスキニーシルエットのものは避けた方が無難だと思います。

2020年秋冬発売、〈GTA（ジーティーアー）〉のフランネルのSERGIO（セルジオ）です。今シーズンのフランネルのSERGIOは、CANONICO（カノニコ）社のウール100%を使用。今回のSERGIOは、生地メーカーこそ不明ですが、ウール95%ナイロン4%ポリウレタン1％。そしてここからが大事な話です。30％OFFです。