ピルグリム サーフ+サプライ イン レジデンス-02

TAKA 2020.04.15

『ピルグリム サーフ+サプライ イン レジデンス』では、ブルックリンのコミュニティ感を表現するということ、そしてお店を訪れてくれる人たちに新しい経験や体験をしてもらうために様々なことを企画した。ポップアップショップでしか買えない別注商品や限定商品を仕込んだリ、新しい接客スタイルの導入、ハンドドリップコーヒーの提供、アートショウやライブペイントイベント、プラントアーティストがライブでディスプレイを組むなど、様々なイベントを企画した。結果、僕たちが予想していたより遥かに大きい反響を得ることができたのは本当に嬉しかったし、漠然とした自信が確信に変わった瞬間だった。

印象的だったイベントの一つはVANSがスポンサードするアーティストを招聘し、店舗の外壁をライブペイントするという試みだった。どうしてもお願いしたかったのは、サンフランシスコ出身のジオ・ジグラーだ。地元シリコンバレーのテックエリートからも愛され、FacebookGoogleLyftなどのオフィスのミューラル(壁画)を手掛ける、世界中からオファーが届く26歳(当時)の気鋭のアーティストである。彼にお願いした決め手は、「ピルグリム サーフ+サプライ ブルックリン」のミューラルを手掛けたという親和性があったことだ。僕自身もサンフランシスコに行くとハングアウトする関係だったので、順調に話も進み、あっという間にライブペイントの日がきた。ジオのペイントの様子を収めた動画があるのでお時間がある方はぜひ。6年経った今でも、「ビームス 原宿」脇の小道にミューラルは残されており、道ゆく人の撮影スポットとなっている。ミューラルの前で多くの人たちが笑顔で撮影しているのを見るのは単純に嬉しい。


このポップアップショップには、今の<ピルグリム サーフ+サプライ>を一緒に盛り上げてくれている仲間たちが関わっていた。マリさんハッピー西村はポップアップショップに店立ちしてくれていたし、五十嵐は別のセクション所属にも関わらず、搬入から手伝ってくれたり、頻繁にお店に顔を出してくれていた。

こうした新しい仲間との出会いや、様々なイベント、仕掛けを3ヶ月間断続的に行ったことは、今の<ピルグリム サーフ+サプライ>の基礎になったと思うし、これらの成功体験が、僕たちとクリスのプロジェクトを次のステージへと運んでいってくれた。