ニューヨークのサーフカルチャーについて

Ryoichi Igarashi 2020.07.07



Pilgrim Surf+Supplyの五十嵐です。


渋谷のお店に来ていただいたことのある方は、もしかしたらご存知の方もいらっしゃるかもしれません。普段はPilgrim Surf+Supplyのお店にいながら、サーフィン全般の仕入れや接客販売をやらせていただいております。


今回のスタートは、ニューヨークのサーフカルチャーについて少しお話させていただこうと思います。一般的にアメリカでサーフィンと聞かれれば、真っ先に思い浮かぶのはカリフォルニアがあるアメリカ西海岸だったり、ハワイ諸島を思い浮かべるのが一般的ですが、実は東海岸にも西海岸ほど大きなパイでは無いにしても、昔から東海岸特有の根強いサーフカルチャーがあるんです。一番近いビーチでは、Pilgrim Surf+Supplyの本店があるブルックリンのウィリアムズバーグから車で約1時間、電車だとビーチまで1時間とちょっとあれば行ける距離にロッカウェイビーチがあります。その近くにもロングビーチや様々なポイントが実は数多く点在しているんです。風(向きや強さ)やうねりの強さに合わせてニュージャージー州まで車で2時間かけて行ったり、ブルックリンから片道4時間で行けるモントークにもサーフポイントがあります。




ニューヨークと東京と言うのは共通点が多くあって、どこか似ている部分があるとオーナーのクリスもよく言うんですが、自分もそれは本当にそう思います。東京や近隣に住んでいる人の大半はビジネスの拠点を都心に置きながら、休日には海や山に行ってリフレッシュをする(もちろんサーフィンに限らず)。それはニューヨークのビジネスマンもまた然り。実は似たようなライフスタイルを東京とニューヨークで送っている人が多くいるんです。実際に自分も2016年と2018年にニューヨークへサーフトリップに行ってきましたが、その日のコンディションに合わせてニュージャージーに行ったりロッカウェイに行ったり。我々都内近郊に住んでいる日本人サーファーが千葉北に行ったり湘南方面に出向いたりするのと同じ様な感覚で、その日の自分に合ったコンディションで楽しくサーフィンをしてます。そういう部分はよく似ているなと改めて思ったりします。それか要因なのかどうかは分かりませんが、似たような境遇でサーフィンをしている者同士で集まると、ニューヨークでもサーフメイト(格好良く言うと)のような友人が出来たりもします。個人的な初めのイメージだと、「ニューヨーカーってなんかシュッとしててクール」みたいな固定概念があったんですが、実際行ってみると皆良い奴でそんな最初のイメージがすぐに間違いだった事に気付きました。そういう意味では、サーファーと言う人種はある意味幸せな人種だなぁとつくづく思ったりします。




続きはまた次回