David Hockney

Shinnosuke Okada 2020.11.09

Pilgrim Surf+Supplyのお店には様々なアーティストの作品集が置いてあります。

今回はその数ある中からDavid Hockneyをご紹介します。




David Hockney(1937-)はイギリス出身の現代画家です。

(イギリスの国立美術館ネットワークであるTATEのウェブサイトで彼の作品を幾つか閲覧できます。)

カリフォルニアの邸宅と水しぶきの上がったプールを描いた作品(A Bigger Splash)をご存知のかたは多いのではないでしょうか。

非常にポップな配色で彼の作品は見ていて楽しくなるような色使いのものばかりです。


イギリスの王立美術院で学び、学生のころから芸術界のニューウェーブとして注目されていました。

卒業後はイギリスを拠点に活動するのですが、1964年にロサンゼルスに移住し、そこで先程のプールをテーマにした作品群の着想を得ます。

これによって彼の名は世界的に知られることとなります。


Hockneyはイギリスにおけるポップアートを牽引し、20世紀の英芸術に大きな影響を与えたとして広く評価されています。

世界的にも非常に人気なアーティストです。

(彼の「Portrait of an Artist」という作品はオークションで売れた存命のアーティストの絵画の中で最も高額な価格で取引されました。)



実はHockneyは日本に何度も来日し、日本美術から影響を受けています。

彼の自伝では工場のひしめく日本の風景には落胆したけれど、伝統的な日本画の技法・作品には魅了されたと語っています。

特に日本画の雨の描写が気に入ったようで自分の作品にも取り入れています。




(写真は全てお店にあるHockneyの作品を纏めた洋書です。)



お店に作品集が置いてあるだけではなく、Pilgrim Surf+Supplyでは以前、MOSCOTのイベントを開催した際にHockneyの作品からインスピレーションを受けたレイアウトをしていました。

お店のレイアウトはさまざまなアーティストやカルチャーからインスピレーションを受けながら作成しています。



彼の作品は東京都現代美術館に数多くコレクションされているので、気になった方は足を運ばれてはいかがでしょうか。