今回もお店の洋書からDonald Judd(ドナルド・ジャッド)というアーティストをご紹介します。

彼は美術批評家であり、建築家であり、デザイナー、彫刻家でもあります。
Juddは美術批評家としてキャリアをスタートしました。そして「Specific Object(明確な物体)」という著書を発表し、従来の彫刻や絵画とは違う、制約されていないアートの形を提唱しました。
彼は一般的にはミニマル・アートの生みの親として認知されています。
しかし、作家自身はミニマル・アートという区分を否定し、自分もミニマルアートの作家ではないと公言していました。
Juddは目で知覚することに非常に重点を置いて多くの作品を製作しています。
感覚と思考の統合を目指した芸術であると言われています。
例えば、絵画などを見るときに私たちは目で知覚し、その見たものを材料にして、作品の中にある明言されぬテーマやモチーフはなんだろうかと考えます。しかしJuddの作品は、あまりに明確であるため、作品を目で感知することと作品を理解するということが同質化するとJuddは主張しています。


上の写真は彼自身や彼の作品をモチーフにしてアイテムや店内のレイアウトを作成したときのものです。
(以前のブログで20FWのピックアップアーティストについてご紹介しているのでそちらも是非ご覧ください)
かなりアートに対してかなり革新的なアプローチを行ったDonald Juddの作品は東京の立川駅のすぐ近くに設置されています。
また静岡県立美術館、東京都現代美術館にも所蔵されているみたいです!