今回はBill Evans(ビル・エヴァンス)という50年代から80年代に活躍したジャズピアニストについてご紹介します。

Bill Evansを知っているというかたは非常に多いのではないでしょうか。
最も有名なジャズアーティストの1人ということに異論は無いかと思います。
Bill Evansがここまで有名な一つの理由として彼の作った曲は”スタンダード”となったものが多くあるからでしょう。
例えば「Waltz for Debby」、「My Romance」などが挙げられるでしょう。
ジャズのスタンダードというのは、多くのジャズアーティストにカヴァーされジャズの基本とされる曲の事を指します。
これは明確な規定が存在するわけではなく、どれほど親しまれているかという点においてスタンダードと呼ばれるかが決まります。
また彼の活躍した時代に主流だったのはモダンジャズと呼ばれ、ジャズと聞いて多くの人がイメージするであろうジャンルの音楽です。
そのため、イメージ通りで且つ、上品で優雅な彼の演奏は多くの人を引き付ける魅力にあふれています。
Bill Evansの演奏の特徴はそのミニマルさにあるといえるでしょう。
彼は裕福な家に1929年に生まれ、幼いころからクラシック音楽に触れながら育ちました。
このバックグラウンドが彼の演奏のオリジナリティを確立させたのではないでしょうか。
全体的にまとまりがあり、落ち着いた印象を与える彼の演奏にはどこかクラシック的な雰囲気が漂っています。
私のイチオシの一枚は「Explorations」です。
この録音を聞いてBill Evans Trioのメンバーたちの自由さに驚かされました。
ソロパートで即興で披露される彼らの息のあったセッションと引き出しの多さには驚かされます。

現代のジャズのイメージそのままのBill Evansの演奏はジャズの雰囲気をつかむという面においてもぴったりだと思います。
ジャズをあまり知らないという方はぜひビル・エヴァンスの魅力的な演奏を聞いてみて下さい。