2023年。
明けましておめでとうございます。
今年も沢山の方々と服の話が出来たらなぁと思います。いつも通りのんびりと、、、
さて、今年初の僕のブログは表題の通りテーラードジャケットについて。なぜかというと、今年初めての買い物が<renoma PARIS>の"VERNEUIL"だからです。
1963年にスタートした<renoma PARIS>その独創的なデザインは多くのアーティストや映画監督、ファッション業界に影響を及ぼしました。あの皆様ご存知の方々も。情報が少なくて定かではありませんが...近年では<CLASS>のデザイナー堀切さんがブランドの数あるアーカイブから新しいエッセンスを取り入れ監修する新しい<renoma PARIS>へとなっています。



renoma PARIS
カラー:NAVY
サイズ:44、46、48
価格:¥130,200(税込)
商品番号:23-16-0953-693
コンケーブショルダーでくっきりシェイプの効いたフレアシルエットにシルバーボタン。内側にはシガーポケットまで。細部までこだわった逸品。
近年では、オーバーサイズやルーズシルエットが当たり前になっている中、僕はこんなかっちりとしたジャケットを選んだ。しかし、なぜこのジャケットを選んだのか。もっと着やすく今っぽいデザインの服なんて沢山ある。

僕が洋服屋なるうえで大切にしていることがあります。僕は音楽やアートが好きで、それを自分なりに解釈して服を着るということ。あの人達が着ていたとされるこのジャケットを着ることで憧れのあの人達に近づける気がしたんです。中身なんて詰まってないけど、そんな漠然とした想いがあるんです。そして今までの僕の中のかっちりジャケット(スーツとかトラッドとか堅いイメージ)のイメージを払拭する程のデザイン性のジャケットだから。一見すると誰しもがかっちりジャケットと思うことでしょう。しかし袖を通して見ればその先にあるファッションに触れる事ができる。

ジャケットはジャケットなんだけど、他のとは何かが違う。現在のモノでもなく、過去のモノでもない。過去と現代が生んだ新しいモノ。そんなジャケットを僕は選びました。
<renoma PARIS>がテーラードジャケットにジーンズを合わせて新しい風を巻き起こしたように、このジャケットを現代に生きる24歳の僕のフィルターを通して新しい何かが生まれると信じて僕はこのジャケットを着ます。


そういえば新成人の皆様、おめでとうございます。最近成人式を終えたスタッフ柴田。そんな彼もこのジャケットに興味津々。少し大人になった気がするゾ。
最近の成人式では袴よりもスーツの割合が多くなっているらしい。若い人達もこのジャケットに触れて何か感じてくれれば嬉しいです。それがその人にとって洋服の入り口になってくれれば尚更。
それでは、今年度も店頭でお待ちしております。