
“山田兄弟のAll Night BEAMS PLUS”
兄弟、隔週でお届け。
こんばんは。(兄)広志です。
やっとです…ようやく喉から手が出るほど欲しかった勝ち点。クラブワースト7連敗でストップ。
“THE CLASSIC”と称された伝統の一戦は、共に一度もカテゴリーを落とした事の無い2チームによる戦い。戦術どうこう、勝ちにいく姿勢が前半から見え、優勢に。何とか最後まで守り切り、選手たち数人はその場で倒れ込む。見せて欲しかったその姿勢に、今後が左右される事は間違い無い。折り返し前の次節、何とか勝ち点を積み上げ、後半這い上がれる準備をして欲しいと思う。
さて、今週はこちら。

言わずもがな、忠実な再現と、確かなモノづくりで、BEAMS PLUS に携わるスタッフの中でも愛好家の多いWAREHOUSE & CO.から。
時は、アメリカ50年代。
洋服が一気にカジュアル思考へとシフトしていく。中でも、開襟シャツは代表するアイテムの一つだと思う。当時の各メーカーも、様々、趣向を凝らし、柄や、後のボタンダウン仕様になったような開襟型といった襟型や、ポケット等、多様なバリエーションがあったと想像する。
こちらもその一つなのでしょう。
仕様は、フロントに2つのポケット、やや大きめの白いボタン、ワークシャツのような武骨なムードを醸し出している。
マチから覗くセルビッチ使いが何ともビンテージライク。
と思いきや、
肩回りや身頃なんかは、ワークシャツらしくない控えめな縫製仕様。
前立て裏がチェーンじゃないのも驚き。洗いによるパッカリングがデザインとして出過ぎないようにしているのだろう。
襟なんかは、袋縫いになっており、縫い目が表に出ないのも控えめ且つ、丁寧さの表れ。当時の空気感を感じる仕様の一つでしょう。
まさしく、日常生活においてのスポーツシャツとしての立ち位置なのが垣間見える。
外着としてシャツ1枚で出掛ける事もあったに違いない。そんな時は、アクティブムードながら、ちゃんとしてますよといった佇まいな姿勢にグッとくる訳です。
面白いのが、二枚袖となったディテール。
頑丈である基準が、高い訳では無かったスポーツシャツに兼ね備えられている。
参考にしたシャツは長袖だったようで、半袖は見つかっておらず、カスタムしたイメージも出来るから面白い。
実は同年代、同ブランドタグが付いたシャツもあったようで、そちらは一枚袖になっていたみたい。生地によって変えていたのかどうかは分からないけれど…
柄は、細かいブロックチェック。
白場が無いのでカラーギンガムとでも言いましょうか。赤黒、青黒の配色が、アクティブなシーンを想像させ、武骨なムードを後押ししてくれている。綿麻の嬉しい混紡素材は、洗いこむ表情の豊かさと、生地の程良いドレープがデザインとぴったりと合ってくる。
ポケットがバイアス使いなのも、工夫したデザインとしていいアクセント。
まぁ、何と言うか、日常着ムードで楽しめると言う事です。
丈は、長め。
カジュアルなシーンであっただろうけれど、勿論、タックイン前提は当時の名残り。漢らしく一枚着がおススメです。
あっ、サイズは38で着用です。
是非お試しくださいますと嬉しいです。
YAMA