この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。
では、早速。
こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。
ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。
今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。
第136回目はこちら
『真夜中のカーボーイ』(1969)
監督:ジョン・シュレシンジャ―
出演:ジョン・ボイド / ダスティン・ホフマン / シルヴィア・マイルズ / ジョン・マクギヴァー
あらすじ:
男性的な魅力で成り上がろうとテキサスからニューヨークに来たジョーだったが、上手くいかずに燻っていた。そんな時にスラムに住むラッツォという男に出会い仕事を紹介してもらうが……
「アメリカン・ニューシネマ」の代表的な1本であり、カウンターカルチャー的な1本だと思いました。
野望を胸に(この野望もどうかとは思いますが…)テキサスから出てくるジョン・ボイドの無邪気な陽気さとは反対の嫌な咳をしている小柄な暗い男のダスティン・ホフマンの、対照的な2人の間に生まれる奇妙な友情が何とも言えず愛おしい様な悲しい様な気持ちになりました。
当時のフィルムのザラついている感じとニューヨークの雰囲気がより無常観が出ていて、今では出せない映画全体の雰囲気がかなり好きな映画です。
それではここからは衣装を見ていきましょう。
気になったのはダスティン・ホフマン演じるラッツォでした。貧乏なので極寒のニューヨークでも薄そうな着古したコートを着ているのですが、それが身体の一部の様になっているのがとても良いと思いました。
流石にここまで薄いものではありませんが、ビームス プラスでもずっと着て頂けるコートを用意しております。
こちらです。
ビームス プラス / テトロン コットン ギャバジン バルマカーンコート
カラー:ベージュ、オリーブ
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥49,500(税込)
商品番号:38-19-0071-803
劇中のコートはブラックかネイビーだと思うのですが、こちらはベージュとオリーブの2色の取り扱いです。生地は両方とも縦糸にコットン、横糸にテトロンを使用して、シャンブレー織りをしているので玉虫色の奥行のある色です。
そして皆さん気になるであろう「テトロン」という素材ですが、これはポリエステルナイロンの事なのですが何故「テトロン」かと言いますと繊維会社の「帝人」と「東レ」が共同開発したナイロンという事で「テトロン」と名付けているそうです。
ディティールは1960年代のバルマカーンコートをベースに肩や襟などを細かくサイズ修正し、ポケット内部にはジッパーを新たに付けて下に着ているジャケットのポケットにもアクセス出来る様にスルーポケット仕様にも出来ます。
現代的なアップデートはしつつも、クラシックな雰囲気なので流行に左右されずに着ていただける一枚だと思います。
こちらはもうかなりサイズも欠けてきているので、気になる方は近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。
自分は観終わってから、何故か日本の70年代くらいにリメイクするならどの俳優が良いかを考え続けています。しかしまだこれだという俳優が思い浮かびません。
その位、印象に残る映画でした。
それでは『真夜中のカーボーイ』どうぞお楽しみ下さい。
コヴ