この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。
では、早速。
こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。
ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。
今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。
第137回目はこちら
『ドント・ウォーリー・ダーリン』(2022)
監督:オリビア・ワイルド
出演:フローレンス・ピュー / ハリー・スタイルズ / オリビア・ワイルド / ジェンマ・チャン / クリス・パイン
あらすじ:
完璧な町で夫と共に暮らすアリス。ある出来事がきっかけで彼女の周りで不可解な事が起きだす……
普段は配信で観る事が出来る作品を取り上げるのですが、今回は今現在、劇場で公開されている作品を紹介したいと思います。
俳優としても活躍しているオリビア・ワイルドの監督2作目です。因みに1作目の『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』は2010年代のコメディーとしてかなり面白いのでこちらもお勧めです。
そして2作目の本作は全く毛色の違うサスペンスです。1950年代なかばと思われる郊外の町「ヴィクトリータウン」で暮らすアリスは仕事も順調な夫と仲の良い隣人達と暮らしています。その様な中、友人の1人の様子がおかしくなり、それをきっかけに完璧と思われていた暮らしや町に疑問を持つ様になっていきます。
サスペンスでありネタバレが出来ないので詳しいストーリーには言及しません。
タイトルでもある『ドント・ウォーリー・ダーリン』という言葉が劇中で何度も出てくるのですが、この言葉がどの様な場面で、誰が誰に向かって言っているのかで全く意味が変わってしまうのが、面白くもあり恐ろしくもありました。
また単純なサスペンスでは無く、劇中の設定でもある1950年代から現代に続く問題を(これを書くとネタバレになりそうなので書きませんが)織り込むことで結局1950年代から進歩した部分はあるにしても、基本的な考え方が変化していないのだと感じると共に改めてそれぞれが考え方を変えていく必要があるのだとこの作品を観て思いました。
そして何故、この映画の時代を1950年代と思われる設定にしたのかと考えた時に、1950年代という時代がアメリカにとっての古き良き時代(ファンタジーとしての)という事なのかもしれないと感じました。
大戦が1945年に終わり大戦景気もあり、白人中産階級がマイホームを持ち自家用車が買える様になり、洗濯機、テレビ、冷蔵庫が普及し、豊かな生活が出来た時代。
1960年代に入ると公民権運動の盛り上がりやベトナム戦争やそれこそ1950年代的な価値観に対してのカウンターカルチャーが広がり、時代の価値観が更に変わってきます。しかし現代から見るとその豊かで明るい時代が古き良き時代のアメリカとしてのファンタジーを思い起こさせるのではないかと考えました。
勿論、1950年代にもこの映画のテーマに繋がる様な問題やそのほかの問題も沢山ありますが……。
日本でいえば『何丁目の夕日』的なファンタジーなのかとも思います。
サスペンスとしても面白いですが、ただのサスペンスになっておらず、色々と考えさせられる作品でもありますので、今の時代に劇場で観て頂くのをお勧めしたい1本でした。
それではここからは衣装を見ていきましょう。
劇中でホームパーティーや記念日的なパーティーをするシーンが出て来ます。そこに直接出てくるわけではないのですが、そんなパーティーシーンを観てこのジャケットを思い出しました。
こちらです
ビームス プラス / フランネル1ボタン スモーキングジャケット
カラー:ブラックウォッチ
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥28,600(税込)
商品番号:38-16-0389-803
その名の通り煙草を吸う時に着られていたジャケットで後のタキシードの原型となったと言われているジャケットだそうで、現在ではタキシードの一種とみなされているそうです。
ビームス プラスでは先シーズンから登場しました。先シーズンは使用している生地はブラックのベルベットでしたが、今シーズンは毛足の長いシャギー起毛させたフランネルをしようしています。
ですのでよりカジュアルにシャツジャケットの様に着用して頂けると思います。
シャツにタイやボウタイを合わせるのも良いですが、自分はハイゲージのタートルネックのニットにアイスブルーくらい色落したデニムにローファーを合わせるような力の抜けたコーディネートをお勧めしたいです。
このジャケットも既に店舗に入荷していますので、気になった方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。
あと劇場で販売されているパンフレットもかなり充実していて読み応えがありますので、お勧めです。
それでは『ドント・ウォーリー・ダーリン』お楽しみ下さい。
コヴ