スタッフ「コヴ」の記事

BEAMS PLUS ロードショー 第131夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第131回目はこちら


『セバーグ』(2019)

監督:ベネディクト・アンドリューズ

出演:クリステン・スチュワート / ジャック・オコンネル / アンソニー・マッキー / マーガレット・クアリー / ザジー・ビーツ

あらすじ:

1960年代後半、俳優のジーン・セバーグは公民権運動に共鳴し、ブラック・パンサー党を始めとする各種運動組織に寄付を行った。そしてその事によりFBIの監視対象になってしまう…

この作品は実際の話を基にしており、主人公のジーン・セバーグについては名前と先日亡くなったジャン・リュック・ゴダール監督の『勝手にしやがれ』に主演していたというくらいの印象しかなかったのですが、この作品を観て相当大変な人生を送った方なのだと初めて知りました。

そして1960年代に公民権運動を潰す為に政府がどれだけ酷い事を行ってきたのかも改めて知る作品でした。

ある事がきっかけで盗聴されている事が分かるのですが、そこからのジーン・セバーグの神経をすり減らしていく様は見ていてかなりつらいですし、実際に盗聴をされたりしたら見ている以上の恐怖と不安を覚えると思います。

1960年代にこんな違法行為を政府が行っていたと考えると恐ろしいですし、自分達こそが正義だと信じている局員たちも恐ろしいです。なので劇中に出てくるある台詞が本当に大切な事を言っているのだと思いました。

それではここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

やはり目を惹くのが1960年代らしいカラフルな衣装とセシルカットのジーン・セバーグですが、ボクが注目したいのはアンソニー・マッキーが演じるハキーム・ジャマールがパーティーで演説する時に着ているコーディロイのジャケットです。

マスタードカラーのコーディロイジャケットでサファリジャケット風のディティールがあるのですが、それをシャツではなくタートルネックのニットの上に着ているのがかなり格好良いです。

勿論、ビームス プラスではもっとベーシックなディティールですが、コーディロイジャケットを出しています。

こちらです。

ビームス プラス / コーディロイ 3ボタン ジャケット
カラー:チャコールグレー、ゴールデンブラウン、ダークブラウン
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥46,200(税込)
商品番号:38-16-0022-803

ディティールは3ボタン、段返り、パッチフラップポケット、センターフックドベントのビームス プラスでは定番の形で、生地には希少なスビンコットンを使用しているので、光沢のある生地に仕上がっています。

ベーシックなジャケットですからボタンダウンシャツとの相性は抜群ですが、この様なベーシックなアイテムに敢えてタートルネックのセーターを合わせてカウンターカルチャーの要素を入れて頂いても面白いのではないでしょうか?

勿論、流行り廃り関係ないアイテムなので、末永く着て頂けるジャケットです。

こちらのジャケットも既に入荷していますので、気になる方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。

それでは『セバーグ』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第130夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第130回目はこちら


『ジャズマンズ・ブルース』(2022)

監督:タイラー・ペリー

出演:ジョシュア・ブーン / アミラー・ヴァン / ソレア・ファイファー / オースティン・スコット / ライアン・エッゴールド

あらすじ:

アメリカ南部のジョージア、そこで出会った「バユ」と「バケツ」はお互い惹かれ合いながらも時代と差別によって引き裂かれていく……

今回はNETFLIX独占の作品です。

家族の秘密、肌の色、人種差別、そして恋愛となると悲しい予感しかしないですし、当時はこの映画の様な話や同じ様な状況が沢山あったのではないかと思いながら観ていました。

これが過去の話ではなく、今現在も続いていると思うと本当に悲しくなってしまいます。

そしていつもアメリカ南部の話を観ていて思うのはストーリーは悲しい物が多いのにそこに映る風景は本当に美しいという事で、そこで起きてきた沢山の凄惨な事や悲しい事との落差に何とも言えない気持ちになってしまいます。

大きな樹木にスパニッシュモスが垂れていて、雄大な川と沢山の池や沼があり、太陽の日差しと植物の鮮やかな緑。

もっと気軽に旅行に行ける様になったらアメリカ南部についてもっと勉強をして色々知った上で行ってみたいと思っている場所の1つです。

因みに劇中で歌われているブルースは「ジューク・ジョイント・ブルース」といい「ジューク・ジョイント」とはアメリカ南部で黒人によって運営されている音楽、ダンス、ギャンブル、飲酒を特徴とする非公式の施設の造語だそうで、劇中ではバユの母親が経営していた酒場の事を指すのだと思います。

他の作品を観ても、この様な酒場のシーンが出てくるので当時はこの様な酒場が沢山あり、そこでブルースやジャズが演奏されていたんだと思います。

この「ジューク・ジョイント・ブルース」というジャンルを初めて知ったので、これからもっと調べて聴いてみようと思っています。

それではここからは衣装を見ていきましょう。

今回、気になったのは主人公の「バユ」が履いているコットンパンツです。股上が深く、しっかり太さがあり、若干、裾に向かって広がっているパンツをかなりハイウエストでシャツの裾をインして履いていました。普通の着こなしなのですが、凄く自然で格好良く映り真似したくなりました。(最近はまた体重が増えお腹が出てきた為にハイウエストでパンツを履くのが厳しいのですが……)

そんな着こなしが出来そうなパンツがこちらです。


ビームス プラス / ウエストポイントクロス ミリタリートラウザーズ
カラー:カーキ
サイズ:XS,S,M,L,XL
価格:¥19,800(税込)
商品番号:38-23-0120-791

こちらはミリタリートラウザーをベースにしているので雰囲気は少し変わってしまうのですが、股上も深く、渡りの太さもしっかりあるパンツです。

2本の糸を撚って1本にした糸をガス焼きしてから生地にすることによって毛羽が落ちるので、織り上がった生地はしっかりと張りと光沢がありドライな手触りの生地に仕上がています。そしてその生地に特殊な洗い加工をかける事によりヴィンテージライクに仕上げています。

劇中の様にシンプルにシャツと合わせても良いですし、ブレザーやツイードのジャケットとの相性も抜群です。

こちらもサイズが揃っているので、気になる方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。是非、店頭で生地の張りとドライタッチの感触を確かめてみて下さい。

それでは『ジャズマンズ・ブルース』お楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第129夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第129回目はこちら


『タイタンズを忘れない』(2000)

監督:ボアズ・イェーキン

出演:デンゼル・ワシントン / ウィル・パットン / ウッド・ハリス / ライアン・ハースト / ドナルド・フェイソン

あらすじ:

 公民権法が施行された1971年のヴァージニア州で初めての白人と黒人混合の高校アメリカンフットボールチームが作られる。最初は「肌の色が違う」という事でバラバラだったチームが競技を通して一つに纏まり快進撃を起こしていく。

これは実話を元にした作品だそうです。

混合チームが出来る事になって合宿を行うのですが、最初は勿論バラバラなんです。

しかしコーチの工夫で纏まりが出てきたときに流れた曲でまず泣いてしまいました。どんな曲かは後ほどお伝えします。

そしてそこからのリーグ戦での快進撃だったり、他の問題を解決していったりと目の離せない展開ですし、出てくる生徒達もみんな魅力的であっという間に観終わってしまいました。また作中で成長するのは生徒だけではなく、コーチ達も一緒になって成長していくのが本当に良かったです。

是非、リーグ戦の行方はご自身で確かめて頂ければと思います。

それではここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

やはりチームスポーツものではみんなが同じ物を着ているのですがその中でも気になったのはアワードジャケットでした。通称「スタジャン」と呼ばれるものですね。劇中ではタイタンズのチームカラーであるレッドかバーガンディの物を着ているのですが、今期のビームス プラスではこんなアワードジャケットを用意しています。


ビームス プラス / レザー スポーツ ブルゾン
カラー:ブラック
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥770,000(税込)
商品番号:38-18-0291-202

古いアワードジャケットをデザインベースにしておりフロントのボタンはスナップではなく通しボタン仕様で、襟、袖、裾のリブはラインを入れています。また袖にホワイトのパイピングを入れる事で全体の色が纏まるとともによりスポーティーさも出ていると思います。

革は厚みのあるステアハイドで中綿は無しでライニングは滑りの良い光沢のある生地を使っているので、重ね着の際にももたつかず着て頂けます。

メルトンとのコンビが一般的ですがオールレザーでブラックという事で、より大人っぽく着こなして頂けるのではないでしょうか?

こちらのブルゾンももう既に入荷しており、元々の入荷数自体も少ないので、気になる方は早めにお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。

そして上記していた曲のなのですが、「Marvin・Gaye&Tammi・Terrell」の「Ain’t No Mountain High Enough」です。

この曲は元々好きで色々な映画やドラマに印象的に使われていているのは知っていたのですが、特に「銀河の守護者達」(勝手な和訳)で流れてくる場面が本当に大好きで、もうこの曲が掛かると自動的に涙が出てしまうくらいになっています。

曲そのものがキャッチ―なのですが歌詞の和訳を見てもらって、その上で映画のどの様な場面で流れるかを確認して頂けると、よりこの曲の良さが実感出来るのではないでしょうか?

是非、この曲も聴いてみて下さい。

それでは『タイタンズを忘れない』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第128夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第128回目はこちら


『マロボーン家の掟』(2017)

監督:セルヒオ・G・サンチェス

出演:ジョージ・マッケイ / アニャ・テイラー・ジョイ / チャーリー・ヒートン / ミア・ゴス / マシュー・スタッグ

あらすじ:

1968年、イギリスからアメリカのメイン州に引っ越してきたマロボーン家は何かから逃れる様に隠れる様に暮らしていた。イギリスからの旅で体調を崩していた母親が亡くなってから家の中で不可解な事が起こり始める……

最初にお伝えしますが、この作品はホラーであり、ミステリーでもあるのでストーリーに触れるとネタバレになりそうなので余り多くは語らない様にします。

時代設定が1968年なのですが、この家族が町からかなり離れているところに住んでいる為、もっと古い時代の様に錯覚してしまい、町の様子が映るところやレコードをかけて流れてくる曲は1960年代なので凄く不思議な感覚で映画を観ていました。

小作品で時間も短いので、物語に引き込まれてあっという間に観終わってしまいました。ネタバレ出来ないので、気になった方は是非、ご覧になる事をお勧めします。

それではここからは衣装を見ていきましょう。

劇中、ほとんどのシーンで兄弟たちはワークウェアを着ていて、ベルトループが無くサスペンダーで吊っているワークパンツやオーバーオールを着ています。そんな中気になったのが、長男のジャックが数シーンで履いている色の暗いチェックのパンツです。多分チェックの柄はブラックウォッチだと思います。

そんなブラックウォッチ柄のパンツが今季は入荷しているのです。

こちらです。


ビームス プラス / 2プリーツ ナイロン チェック トラウザーズ
カラー:ブラックウォッチ、グレンチェック
サイズ:XS,S,M,L,XL
価格:¥22,000(税込)
商品番号:38-23-0193-874

写真が暗くなってしまい、見づらくてすみません。

もうビームス プラスの定番パンツの1つと言っても過言ではない2プリーツトラウザーズの新作が登場しました。

まず今までありそうでなかったチェック柄2種類というのが新鮮ですが、一番のポイントは商品名にもある様に生地は100%ナイロンなのです。

正直、入荷時に商品を触った段階ではナイロンだとは全く思わず、かなりしっかりしたコットンだなと思い、商品名を見て素材の表示を見てナイロンだという事にビックリしました。

そのくらいナイロンなのにコットンライクな生地を使用しています。

そして生地の厚さに比べてパンツ自体が軽いのですが、それは生地に使用しているのが中空糸ナイロンだからだそうで、洗濯をしても中空糸なので厚い生地でも直ぐに乾くと思います。

この生地はいくら書いても伝わらないと思うので、是非、映画同様にご自身で実際に確かめてもらうのが良いと思います。

パンツ自体はブレザーとの相性は言わずもがなで、クラシックなシェットランドセーターやスウェットのフーディーやデニムジャケット等、様々なコーディネートに取り入れられると思います。

これから入荷してくるアイテムとのコーディネート考えてるだけで楽しくなってしまいます。

こちらのパンツは既に入荷しておりますので、気になる方は是非、お近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。

それでは『マロボーン家の掟』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ


BEAMS PLUS ロードショー 第127夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第127回目はこちら


「殺しの分け前 / ポイント・ブランク 」(1967)

監督:ジョン・ブアマン

出演:リー・マービン / ジョン・バーノン / キーナン・ウィン / アンジー・ディキンソン / シャロン・アッカ―

あらすじ:

主人公のウォーカーは親友に頼まれて現金強奪を手伝うが、親友と妻に裏切られ殺されかける。一年後、復習に燃えるウォーカーはある男の接近で親友の居所を突き止めるが……

復讐物のアクションノワール作品です。あまり説明台詞が無く、主人公のウォーカーも殆ど喋らないのでしっかり観ていないと置いていかれるような感じがありました。

そして時折挟まれるサイケデリックな演出や急に部屋から何もなくなったりと不思議な演出の映画でした。しかし面白いと思ったのは場面、場面によって色調を統一している所で、ウォーカーの衣装は勿論、同じ場面に出てくる登場人物、部屋の壁紙からインテリアまで同じ色に統一しています。しかしこれがウォーカーの心情にリンクしているかと言うとそうとも思えなくて、もう一度確認の為に観直そうかと思っています。

次々と復讐を遂げていくウォーカー、最後はどうなるのかは是非、ご自身でご覧になって頂ければと思います。

それではここからは衣装を見ていきましょう。

やはり注目は主人公のウォーカーです。作中はほぼスーツかジャケパンスタイルなのですが、演じているリー・マーヴィンが190cmの伸長があり、どのスーツやジャケットをも着こなしています。

グレーやブラックのスーツ、ブラウンのヘリンボーンツイードと思われるジャケット等、上記した様に画面の色を統一していることもあり、かなり格好良かったです。

そしてスーツやツイードのジャケット等はビームス プラスでも定番のアイテムでありこれから入荷して参りますので、この映画をご覧頂いて着こなしの参考にして頂ければと思います。

それでは『殺しの分け前 ポイント・ブランク』どうぞお楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第126夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第126回目はこちら


『私を野球に連れてって』(1949)

監督:バスビー・バークレイ 

出演:フランク・シナトラ / ジーン・ケリー / ジュールス・マンシン / エスター・ウィリアムズ

あらすじ:

ウルヴズの選手であり、オフシーズンは舞台芸人でもあるエディー・オブライアンとデニス・ライアンは新しいオーナーが女性と知る。しかしデニスもエディーも彼女に惹かれていってしまうが……

メジャーリーグや野球が好きの方なら一度は聴いた事のある「Take Me Out to the Ball Game(邦題 私を野球に連れてって)」を元に映画化した作品です。

野球をテーマにした作品なのですがミュージカル映画で、見所はやはりフランク・シナトラとジーン・ケリーの歌って踊るシーンではないでしょうか?

本当に踊りもその他のタップダンスも上手でした。

基本はドタバタコメディで流石に今見ると古臭い感じもあるのですが、どうしても笑ってしまいます。

因みに元になった「Take Me Out to the Ball Game」は1908年に作曲され今でも球場で流れていて、メジャーリーグの試合では7回の表の攻撃が終わった時に流れて、それに合わせて観客は立ち上がり歌いながらストレッチをするそうです。これにはきちんと名称もあり「Seventh inning stretch(セブンス・イニング・ストレッチ)」と呼ぶそうです。

日本のプロ野球の試合でも歌詞を日本語にした物が流れているそうです。

それではここからは衣装を見ていきましょう。

野球のユニフォーム姿も良いのですが、他の場面で着ているスーツが特徴的で柄もかなり素敵な物が多かったです。今のジャケットに比べるとラペルが幅が広く、短くなっています。なのでフロントのVゾーンの面積も小さく、フロントボタンの位置も高くなります。ですので3つボタンや中には4つボタンのジャケットも出てきます。

生地の柄もチョークストライプ、キャンディストライプ、ヘリンボーン、ギンガムチェックとかなり種類も多く、スーツやジャケットのディティールに注目して観てみるのも面白いのではないでしょう?

そしてこのジャケット類を見ていて思い出したのが最近入荷してきたこのジャケットです。


ビームス プラス / ヒッコリーストライプ 3ボタン ワークジャケット
カラー:ブラック、インディゴ
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥28,600(税込)
商品番号:38-16-0392-791

色が分かりづらい写真になってしまいすみません。

このジャケットはベースにしているアイテムの年代こそ1960年代のアイテムですが、ラペルの大きさや3つボタンのディティール等は映画に出てくるジャケットに相当似ています。しかしこのジャケットは作中のジャケットとは違う動きやすさを考慮したAラインのシルエットになっています。

ですので動きやすいのは勿論ですが、シャツの上から別のワークベストを着たりスウェットパーカを着たりと重ね着もして頂けると思います。裏地は無しの一枚仕立てなので軽く羽織って頂けますし、脱いで手に持っても嵩張りません。今の時期から使って頂ける一着です。

こちらは既に店頭にも入荷していますので、気になる方は是非、店舗に問い合わせて頂ければと思います。


それでは『私を野球に連れてって』どうぞお楽しみ下さい。

コヴ


BEAMS PLUS ロードショー 第125夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第125回目はこちら


『ローズマリーの赤ちゃん』(1968)

監督:ロマン・ポランスキー

出演:ミア・ファロー / ジョン・カサヴェテス / ルース・ゴードン / シドニー・ブラックマー / モーリス・エヴァンス

あらすじ:

ある古いアパートに引っ越してきたガイとローズマリーという若い夫婦。隣の何かと干渉してくる老夫婦に辟易しながらも新生活を楽しんでいた。そしてローズマリーは子供を授かるが、それを機に怪しい事が起こり始める……

この作品は原作小説があるのですが、原作は実際にあった妊婦に対する薬害事件から着想を得て、そこに妊娠中の不安も盛り込んだ作品だそうです。

作中でローズマリーはある夢を見た後に妊娠をします。子供がお腹の中で大きくなるにつれ、周りの夫や隣人の老夫婦が悪魔の手先で、お腹の子供を悪魔の生贄にするつもりではないかと疑い始めます。

しかし夫も老夫婦もローズマリーが神経質になっているだけだと色々と気遣ってくれます。そして不安定な中、ローズマリーは臨月を迎え……

どの様な結末かは是非、ご自身の目で確認して頂ければと思います。

この作品はほぼ室内での撮影が多いのですが、実際のニューヨークでロケもしていて、1960年代のニューヨークの風景を見る事が出来ますし、舞台となるダコタ・ハウスも実在する1880年代に建てられた高級アパートです。

有名人ではジョン・レノン、オノ・ヨーコ夫妻も実際にこのダコタ・ハウスに住んでいて、ジョン・レノンは1980年12月8日にこのダコタ・ハウスの前でファンと名乗る人物に撃たれて亡くなっています。

監督の「ロマン・ポランスキー」は映画以外でも色々と有名な監督で、一番は「シャロン・テート事件」ではないでしょうか?この事件をベースに大胆に脚色したのが「クエンティン・タランティーノ」監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』です。映画監督としての評価も高いのですが、他にも色々と事件を起こしていて、現在、アメリカには入国出来なくなっています。

作品とはあまり関係の無い事を書いてきましたが、サスペンスホラーとして面白い作品なので、未見の方はなるべく情報を入れずに観る事をお勧めします。

それではここからは衣装を見ていこうと思います。

ローズマリーの夫のガイの職業は俳優なのですが、結構地味な物を着ていてあまり目を惹くものはなかったのですが、隣の老夫婦の衣装がかなりカラフルで登場の度に感心して観ていました。何より老夫婦が初めて登場する場面で旦那が着ているピンク?かレッド?のキャンディストライプの様な柄のジャケットは着こなすのが難しそうなのにとてもハマっていて感心してしまいました。

そしてもう1人、ローズマリーの古い友人のエドワード・ハッチが着ているフード無しのダッフルコートもとても格好良く、早く冬物を着たくなりました。

今シーズンも、ビームス プラスではダッフルコートも凄い物を用意していますので、入荷次第、お知らせしたいと思います。

あと主演のミア・ファローが本当に素敵で、髪をベリーショートにしているのも似合っていましたし、ハッチと待ち合わせする場面で同じチェック柄のベレー帽とマフラーをしているコーディネートも良かったです。ミア・ファローのコーディネートに注目して観るのも良いのではないでしょうか?

これから秋冬物がどんどん入荷して参りますので、直接的なアイテムの紹介は入荷のタイミングでしていきたいと思います。

それでは『ローズマリーの赤ちゃん』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第124夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第124回目はこちら


『狼たちの午後』(1975)

監督:シドニー・ルメット

出演:アル・パチーノ / ジョン・カザール / クリス・サランドン / チャールズ・ダーニング / ランス・ベンリクセン

あらすじ:

ある男たちがブルックリンの小さな銀行を襲ったが、金庫には金は無く気が付けば警官隊に包囲されていて銀行に人質と籠城する事になってしまう。


実際にあった銀行強盗に着想を得た映画だそうです。

最初のグダグダで無計画の様な銀行強盗から人質達との会話を含めて前半部分はコメディなのかと思わせるスタートでした。しかし主人公のソニーの人物像が分かってくるにつれ映画の雰囲気が変わってきます。

主人公ソニーと相棒のサルの現状を変えたいがどうしたらいいのか分からない焦燥感、苛立ち、此処ではない何処かへの憧れ、やり直しが効くのではないかと思う期待感、何とも言えない感情が渦巻くような後半でした。

そしてそんなソニーを演じたアル・パチーノが本当に素晴らしかったです。本当に目が印象的でした。ゴッドファーザーの時とは違った凄みがあると思います。

八方塞がりなソニー達がどうなるのかは是非、ご自身で確認して頂ければと思います。

いつもはここから衣装を見ていくのですが、ほぼワンシチュエーションの為に衣装もほぼ変わらないので、今回はお休みいたします。


ですが、冒頭のシーンはロケ撮影をしていると思われるので、1970年代当時のニューヨーク、ブルックリンの映像が観れるのがとても良かったです。

映画全体の雰囲気や結末も含めて、アメリカンニューシネマの代表的な1本に数えられるのは納得の作品だと思います。


それでは『狼たちの午後』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第123夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第123回目はこちら


『ゴッドファーザー』(1972)

監督:フランシス・フォード・コッポラ

出演:マーロン・ブランド / アル・パチーノ / ジェームズ・カーン / ジョン・カザール / ダイアン・キートン / ロバート・デュバル / リチャード・カステラーノ

あらすじ:

移民からニューヨークの裏社会の大物となったヴィトー・コルレオーネ。彼の三男で表の社会で生きてきたマイケル・コルレオーネは父親が襲撃された事で裏社会に身を投じていく事になる……。

説明不要の映画史に残る名作の1本ですね。

ヴィトー・コルレオーネを演じたマーロン・ブランドの迫力は凄いのですが、三男のマイケル・コルレオーネを演じた当時無名に近かったアル・パチーノの劇中での変わり方が本当に凄かったです。

前半部分はまだ表の世界の人間として出てくるのですが、今とは別人に見えるくらい雰囲気が違います。しかしある事が切っ掛けで目の雰囲気というか据わり方が変わってきますし、最後には貫禄すら漂わせています。

本当に見事だと思いました。

上映時間がかなり長いのですが、夢中で観てしまいあっという間でしたし、機会があれば映画館の大きなスクリーンで観てみたいと思いました。

それではここからは衣装を見ていきましょう。

注目はやはりマイケル・コルレオーネです。ストーリーが進むにつれ立場が変わっていき、それに合わせて着ている衣装も変わっていくのですが、気になったのは前半部分でした。

役柄がボスの息子であるものの大学卒の戦争帰りなので、まだ大学生の様な恰好をしています。白のボタンダウンのシャツに赤いレジメンタルタイプのネクタイをしてツイードのジャケットを着ています。コートはPコートを着ている場面もありました。もうアイビールックそのままです。

今回はそんなマイケル・コルレオーネも着ている全ての基本といっても過言ではない、このブログでも何度紹介したか分からないボタンダウンシャツを紹介したいと思います。

ビームス プラス / オックスフォードボタンダウンシャツ
カラー:ホワイト、イエロー、ピンク、ブルー
サイズ:XS,S,M,L,XL
価格:¥11,000(税込)
商品番号:38-11-0011-139

毎シーズン追加をするのですが、いつもシーズン終わりにはサイズや色が欠けてしまうくらい大人気のシャツです。ビームス プラスと言えばこのシャツを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

日本の工場で全ての工程を職人の手で仕上げられているシャツです。

最近、また入荷があり色もサイズも揃っておりますので、初めて購入を検討されている方もリピート買いをを考えられている方もお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。


余談なのですがこの『ゴッドファーザー』の制作の舞台裏を描いた『ジ・オファー / ゴッドファーザーに賭けた男』というドラマも配信でですがスタートしていますので、この作品が面白かったという方はこちらも観て頂くとよいのではないでしょうか?


それでは『ゴッドファーザー』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第122夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第122回目はこちら


『ゲッタウェイ』(1972)

監督:サム・ペキンパー

出演:スティーブ・マックイーン / アリ・マッグロー / アル・レッティエリ / サリー・ストラザース

あらすじ:

銀行強盗で10年の刑に服していたドク・マッコイは町の有力者と取引をし、出所する事になる。そしてその取引とはもう一度、銀行強盗をする事だった。順調に準備をし決行日を迎えるが……

テキサスを舞台にしたクラムアクションと夫婦愛をテーマにした映画でした。低予算の映画だったらしくほぼロケーションで撮影したそうで、1970年代当時のテキサスの風景を観る事が出来るのもこの映画の魅力の一つだと思います。

しかし一番の魅力は何と言っても主演のスティーブ・マックイーンです。

囚人服を着ていても、スーツやラフなネイビーのニットを着ていてもどれも様になっています。本当にスクリーン映えするスターなんだと思いまし、みんなが憧れて映画の中のコーディネートを真似しようとする気持ちが分かりました。

そんなマックイーンが妻役のアリ・マッグロー(この映画の後に当時の夫と別れて実際に結婚したそうです。)を連れて、警察と組織からの追撃を逃れていきます。

そして最後は……是非、結末はご自身で確認してみて下さい。

それではここからは衣装を見ていきましょう。

劇中のほとんどの場面でスーツを着ていてかなり格好良いのですが、ニット好きな自分は強盗の場面で着ているネイビーのニットが気になりました。

正直、画面からは首の詰まっているニットという事しか分からないのですが、逆にこの位シンプルなニットを格好良く着こなせる様になりたいなと思いながら観ていました。

ビームス プラスでもお勧め出来るニットの取り扱いはあるのですが、まだ入荷が先なのでどんなニットが入荷してくるかを楽しみにして頂ければと思います。


それでは『ゲッタウェイ』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第121夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第121回目はこちら


『Ray/レイ』(2004)

監督:テイラー・ハックフィールド

出演:ジェイミー・フォックス / ケリー・ワシントン / クリフトン・パウエル / ハリー・レニックス / リチャード・シフ

あらすじ:

ジョージア州の貧しい家に生まれたレイ・ロビンソンは幼い頃に病気で視力を失ってしまう。しかし元から好きだったピアノを練習し、シアトルのクラブで演奏する様になる。そしてその演奏を聞いたレコード会社と契約をするが……

ここ3回、音楽伝記作品が続いていますが、今週は「レイ・チャールズ」です。晩年は日本の曲のカヴァーをしたりもしているので、ご存知の方も多いと思います。

この時代に限らないですし全ての黒人ミュージシャンに当てはまる訳ではないのですが、酒、薬物中毒になってしまう人、または人種差別に苦しめられる人が多く、「レイ・チャールズ」もその一人でした。

しかし年間300本のコンサートを行い、その合間にレコーディングもこなし、出す曲、出す曲ヒットさせていた様子も描かれていますし、最終的には薬物のリハビリセンターに入り、完全に薬物を断つ様子も描かれています。

そのパワフルな「レイ・チャールズ」を演じている「ジェイミー・フォックス」が本当に素晴らしかったです。自身も俳優だけではなくミュージシャンでありピアノもかなりの腕前だそうで、劇中の演奏シーンは吹替なしで「ジェイミー・フォックス」自身が演奏しているそうです。それ以外の部分でも相当に役作りをしたそうで、観ていて「レイ・チャールズ」本人が出ているのではないかと思ってしまうシーンもありました。

音楽映画としても素晴らしいので、「レイ・チャールズ」をよく知らないという方でも充分に楽しめますし、観終わった後は実際の楽曲を聴きたくなる作品だと思います。

それではここからは衣装を見ていきましょう。

主な舞台は1950年代から1960年代です。今回は特定のこれというアイテムは無いのですが、やはりこの時代のシャツと言えば開襟シャツだと思います。劇中でも色々なタイプのシャツが出てきますが、現在、夏真っ盛りで言う事で半袖のこちらのシャツを紹介しようと思います。

ビームス プラス / コットン リネン ショートスリーブ オープンカラー シャツ
カラー:ホワイト、オリーブ、ブラック
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥12,100→7,260(税込)
商品番号:38-01-0044-139

こちらも夏には必ず登場するオープンカラーの半袖シャツです。今年はリネンとコットンの混紡の生地で密度の高い織り方をしているのでしっかりと張りがあり、かなり滑らかな肌触りの生地に仕上がっています。しかも使用している糸は凹凸のある糸を使用している為に織り上がった生地にも細かい凹凸が出ていて、より肌に張り付きにくい仕様となっています。

形は1950年代の物をベースに現代のフィッティングにアレンジしている為、とても着やすくなています。

最近は本当に暑い日が続いていますのでこのシャツにショートパンツを合わせたりも良いのですが、敢えてフルレングスのプリーツの入ったパンツにレザーシューズとストローハットを合わせるクラシカルなコーディネートにチャレンジしてみるもの良いのではないでしょうか?

そして現在、店頭ではセールを開催しておりまして、こちらのシャツもセール対象品でかなりお買い求めやすくなっております。ですので気になる方は是非、店頭で手に取って、試着して頂ければと思います。

自分はホワイト、ブラックの2色買いをしようかと考え中です。勿論、サイズはいつも通りです。


それでは『Ray/レイ』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ


BEAMS PLUS ロードショー 第120夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第120回目はこちら


『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデー』(2021)

監督:リー・ダニエルズ

出演:アンドラ・デイ / トレヴァンテ・ローズ / ギャレット・ヘドランド / ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ / ローレンス・ワシントン / ナターシャ・リオン

あらすじ:

1943年、公民権運動の黎明期。政府は公民権運動を扇動するとして大ヒットしていた歌「奇妙な果実」と大人気のジャズシンガー、「ビリー・ホリデイ」をターゲットにし公民権運動を潰そうと試みる。しかし彼女の圧倒的なパフォーマンスに人気は上がっていくばかりだったが、その裏で薬物とアルコールが彼女を蝕んでいくのだった……

現在でも様々なシンガーがカヴァーしたり、ラッパーがサンプリングする「奇妙な果実」。これは1930年代初頭に作詞作曲され、1939年には当時、クラブの専属歌手であったビリー・ホリデイがレパートリーに加えたそうです。

歌詞はかなり衝撃的なので、興味のある方はご自身で調べて頂ければと思いますし、そうする事で曲名の「奇妙な果実」とは何の事を指しているのかが分かると思います。

映画では当時の社会情勢もそうですが、黒人であり女性という事での更なる差別や同胞からの偏見も描いています。しかしそれらに屈する事なくエンターテイナーとしてステージから歌を伝えたいという強い気持ちが伝わってくると同時に、絶対に良くない事ですが薬物に逃げてしまうくらい辛かったのだろうという事も思いました。

映画の最後にも出てきますがやっと「エメット・ティル・反リンチ法案」が成立したとはいえ、映画の時代から100年近くが過ぎている現在でもまだまだ様々な差別がアメリカだけではなく世界中にある事、アメリカでまだまだこの「奇妙な果実」が歌われている現状は本当に悲しい事だと思います。

映画のテーマは重い物ですが、劇中でビリー・ホリデイを演じている実際に歌手でもある「アンドラ・デイ」の歌声が素晴らしいですし、曲自体も素晴らしい物が多いので、観終わった後にサウンドトラックや実際のビリー・ホリデイの歌声を聞くのも良いのではないでしょうか?

それではここからは衣装を見ていきましょう。

劇中で重要な登場人物であるジミー・フレッチャーというキャラクターが最初は復員したばかりで軍服で登場するのですが、二度目のシーンでライトグレーの「シャギードッグ」のセーターをシャツの上に着てスラックスを履いて登場します。何てことはない着こなしなのですが、とても上品で格好良く映りました。

今、現在は真夏なのでまだ入荷はしていませんが、ビームス プラスをよくご存知の方であれば「シャギードッグ」と聞くだけで定番のあのセーターが思い浮かぶのではないでしょうか?

勿論、今年の秋冬シーズンも入荷して参りますので、映画を観て頂いてイメージを膨らませてお待ち頂ければと思います。

それでは『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第119夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第119回目はこちら


『ジュディ 虹の彼方に』(2019)

監督:ルパート・グルード

出演:レネー・ゼルウィガー / ジェシー・バックリー / フィン・ウィットロック / ルーファス・シーウェル

あらすじ:

「オズの魔法使い」で一躍スターになったジュディ・ガーランドだったが、度重なるトラブルで現在は全く仕事の依頼が無くなっていた。子供達との生活の為に単身ロンドンへ渡り単独公演を行っていくが……


今では絶対に許されない洗脳に近い状態と薬物中毒、そして様々なハラスメントの中で働かされていた子役時代と、その影響で破綻した晩年を交互に映していきます。

描かれていない時代でも相当大変だったようで、薬物で入退院を繰り返していたようです。

そんなボロボロの晩年を「レネー・ゼルウィガー」が演じており、相当な練習を重ねて、歌も本人が歌っているそうです。

子供の頃から体重管理をさせられ自由に食べたい物を食べられなかったジュディ。

映画の中でもほとんど物を食べる描写がなく酒ばかりを飲んでいるのでいるのですが、ある物を食べた後に言ったセリフに色々な意味が込められていると思い、グッときてしまいました。

そして最後に歌う自分を縛るキッカケにもなったであろう歌。しかしその歌によって救われた人達もいて、本当に素晴らしかったです。

この話やジュディ・ガーランドの人生を知ってしまうと、「オズの魔法使い」を単純には観れなくなってしまいそうですが、改めて観直したいと思いました。


今回の映画はジュディ・ガーランドがメインなので衣装の紹介はお休みします。


何といってもジュディ・ガーランドを演じた「レネー・ゼルウィガー」が素晴らしく、様々な映画賞で主演女優賞を取ったのも頷けます。

画面や音響等の鑑賞環境を考えると劇場で観ておけば良かったと後悔する作品でした。しかし自宅でも充分に作品の良さは伝わると思うので気になった方は是非、ご覧になって頂ければと思います。


それでは『ジュディ 虹の彼方に』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ


BEAMS PLUS ロードショー 第118夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第118回目はこちら


「すべてが変わった日」(2020)

監督:ラリー・ワトソン

出演:ダイアン・レイン / ケビン・コスナー / ケイリー・カーター / レスリー・マンヴィル

あらすじ:

元保安官のジョージと妻のマーガレットは事故で息子を亡くす。3年後に息子の嫁が再婚するがその相手というのは……

最初にあらすじを読んだ印象と実際に本編を観始めた印象と、鑑賞後の印象が結構違う映画を久しぶりに観た気がします。

ロードムービーであり、バイオレンス映画でもあり、少しだけホラーの要素もあり、不思議な作品でした。劇中に結構バイオレントな描写があるのでその様な場面が苦手な方は避けて頂いた方が良いと思います。

しかし前半の自宅の牧場やモンタナの大自然の中を車で移動するシーン、ジョージとマーガレットが街の中を何ともなく移動するシーンはとても綺麗でした。

またそれ以上に印象的だったのはマーガレットの衣装です。今まで紹介してきた映画の中で男性の「Ranch-Style」(ランチスタイル)は結構ありましたが、女性の「Ranch-Style」はあまり出てこなかったように思います。劇中のマーガレットの衣装数は多くないですし派手な物もないのですが、その感じが逆に生活感が出ていてとても格好良く映りました。

あと、あるシーンでマーガレット達の孫が着ているカウチンセーターの着こなしも含めて、とても可愛いのでそこも注目して欲しい所です。(シーン自体は嫌な感じのシーンですが……)

今回は既に衣装の話をしてしまっているので、このまま続けますね。

やはり何といってもボク達が注目してしまうのは、ケビン・コスナーの衣装ですよね。元保安官で現在は自分の牧場を持っているので、着ているシャツはウエスタンシャツです。

このジョージのシャツも派手ではなくシンプルな物ばかりで、とても格好良かったです。

ビームス プラスでもそんなシンプルなウエスタンシャツを用意しています。

こちらです。


ビームス プラス / シャンブレー ウエスタン シャツ
カラー:サックス、ブルー
サイズ:XS,S,M,L,XL
価格:¥9,900(税込)
商品番号:38-11-0254-791

デニム生地と同じ染め方をした糸を使って、現代では台数の少ない貴重な織り機を使って耳付きのシャンブレー生地を使用しています。着ていくうちに徐々に色落ちしていき、かなり良い雰囲気に経年変化していくと思います。

シルエットはジャケットのインナーとしても着用出来る様に定番のボタンダウンシャツと同じ形にしています。ですので今の時期には厳しいですが、秋口にボロータイや細めのニットタイをしてツイードのジャケットなんかを合わせて頂くと綺麗にコーディネートにハマると思います。そして1枚で着ても充分に主役になるシャツだと思います。

是非、気になった方は店頭で試着して頂ければと思います。

それでは『すべてが変わった日』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第117夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第117回目はこちら


『夜に生きる』(2016)

監督:ベン・アフレック

出演:ベン・アフレック / エル・ファニング / ブレンダン・グリーソン / シエナ・ミラー / ゾーイ・ソルダナ / クリス・クーパー

あらすじ:

禁酒法時代のボストン。警察幹部の父親に反発しギャングの世界に入っていく。暗黒街でのし上がっていくと共に3人の女性との出会いが運命を左右していく。


こちらは「ゴーン・ベイビー・ゴーン」に続くベン・アフレックの監督2作目で、どちらも作家「デニス・ルヘイン」の原作を映画化しています。この「デニス・ルヘイン」の映画化された作品は「ミスティック・リバー」や何回か前に取り上げた「シャッター・アイランド」等があります。

暗黒街でのし上がっていくきっかけとなる1人、より上を目指し様々な事に気付かせてくれるきっかけとなる1人、そして苦悩と大きな変化をもたらす1人と大きな意味での「ファムファタル」が3人登場します。

主演のベン・アフレックを始めとする豪華な俳優陣は勿論良かったのですが、ファムファタルを演じる俳優、シエナ・ミラー、ゾーイ・ソルダナ、エル・ファニングが本当に魅力的で3人とも素晴らしかったです。


それではここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

この作品の初めの舞台は冬のボストンで、そこから南部のタンパに舞台が移ります。登場人物のほとんどがスーツを着ているのですが、南部なのでスーツもリネンを使った物が多いです。時代が30年代なので大きな肩パッドでラペルも広く着丈も長いクラシックな物が多いにので、ビームス プラスの雰囲気ではないのですが、リネン素材で思い出したシャツがあったので今回はそのシャツを紹介しようと思います。

こちらです。


ビームス プラス / エジプシャンリネン バンドカラーシャツ クラシック フィット
カラー:ナチュラル、マルチ ストライプ
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥9,900(税込)
商品番号:38-11-0441-139

こちらは特殊な紡績工程で黄金色に変化するエジプシャン リネンを使用し、リネン100%でビームス プラス用に生地を作って貰いました。マルチストライプは先染めをした糸を使いストライプの生地に織り上げています。

形はこの映画の時代である30年代には既にあり、映画の冒頭にも出てくるデタッチャブルカラーのシャツをベースに作りました。着丈が長く末広がりの新型のクラシックフィットです。

夏用なのでこれからでしたら、短めのホワイトのショートパンツにモカシンを履いて袖まくりをして頂いたり、同じ様なリネンのトラウザーにホワイトバックスにパナマ帽を被ったりするとかなりクラシックなコーディネートが出来ると思います。

余談ですが、この時代のスーツが、主演のベン・アフレックは身長も高く、体の厚みもあるのでこの時代のスーツが良く似合っていました。


それでは『夜に生きる』どうぞお楽しみ下さい。

コブ



BEAMS PLUS ロードショー 第116夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第116回目はこちら


『ロング・グッドバイ』(1973)

監督:ロバート・アルトマン

出演:エリオット・グールド / スターリング・ヘイドン / ニーナ・ヴァン・パラント / ジム・パウトン / ヘンリー・ギブソン

あらすじ:

真夜中に猫に起こされた私立探偵フィリップ・マーロウの元に友人のテリーがやってくる。マーロウはテリーに自分をメキシコまで送って欲しいと依頼され、送って帰ってくるのだが……

原作はハードボイルド小説の古典として人気の高いレイモンド・チャンドラーの1作で、日本のミステリーファンにもお馴染みの作品です。村上春樹の新訳も話題になりました。

常にヨレヨレのダークスーツに煙草を燻らせているフィリップ・マーロウを演じるのはエリオット・グールド。決して2枚目ではないものの芯の強さを感じる演技が良かったです。

色々と調べていくうちに原作とはかなりストーリーを変更していて、設定も50年代から映画が制作された70年代に改変されている事が分かったので、今度は原作を読んでみようと思いました。

いつも通りですとここから衣装を見ていくのですが今回は時代設定もあるのか、あまり紹介したいと思う着こなしが無かった為にお休みしたいと思います。

強いて言うならばやはりフィリップ・マーロウのヨレヨレのスーツでしょうか?多分シワだらけの様に思えるのですが、かなり体とキャラクターに馴染んでいて格好良かったです。

それと今の時代では考えられませんが、どんな時もどんな場所でも煙草を燻らせているその姿もやはり格好良く感じました。

この作品だけではなく「フィリップ・マーロウ」を主人公にした映画があるようなので、原作と合わせて観てみようと思いました。

それでは『ロング・グッドバイ』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ