スタッフ「コヴ」の記事

BEAMS PLUS ロードショー 第80夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。



第80回目はこちら


『レイジング・ブル』(1980)

監督:マーティン・スコセッシ

出演:ロバート・デ・ニーロ / ジョー・ぺシ / キャシー・モリアーティ

あらすじ:

実在のボクシングチャンピオン「ジェイク・ラモッタ」の栄光と挫折を描いていく。

主演のデ・ニーロが実在のボクサーの絶頂期から引退後までを表現する為に体重を27kgも増量し徹底した役作りで挑んだ作品です。この徹底した役作りは造語で「デ・ニーロ・アプローチ」と呼ばれたそうです。

そんなデ・ニーロが演じるラモッタはボクシングでチャンピオンにはなるものの、自分の猜疑心の強さで妻や弟、そして栄光までも失っていく哀しい男です。上記したような役作りをするデ・ニーロですから猜疑心に駆られている時の目が本当に怖いです。一線を越えてしまっている様に思えました。

またボクシングのシーンも相当な迫力で、汗や血が飛び散りますし殴り、殴られるシーンも手に汗を握ってしまうくらいでした。

色々調べていた時に分かったのですが、白黒映画という事を逆手に取って、血糊はハーシーズのチョコレートシロップを使用していたそうです。壮絶な殴り合いのシーンの撮影現場に甘いチョコシロップの匂いが充満していたと思うとそのギャップが面白いですよね。

そして体重を27kgも増量して演じた引退後はバーの経営をしつつ、劇中でも披露していますがスタンダップコメディアンに転身し活躍したそうです。


それではここからは衣装を見ていきましょう。

主な舞台になる時代が1940年代なのですが、ラモッタと弟のジョーイが着ているジャケットは6つボタンのダブルのジャケットです。多分、肩パッドと芯地がしっかり入っていて、ラペルもかなり広く腰の部分がしっかりシェイプされ、着丈もお尻が隠れるくらい長い、今見るとかなりクラシックなジャケットです。

流石に現代でこのジャケットを着るとかなりコスプレ感が強くなってしまうと思うのですが、ビームス プラスが作っているこんなダブルのジャケットは如何でしょうか?


ビームス プラス / 4ボタン ダブルブレステッド ジャケット
カラー:ネイビー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥39,600(税込)
商品番号:38-16-0119-803

このジャケットに使用している糸は、シェットランドウールと羊毛をブレンドした糸で、シェットランドウールの軽さ、柔らかさ、光沢感が特徴です。デザインのベースはトラディショナルブランドの4ボタンジャケットを参考にしつつ、ビームス プラスオリジナルのバランスに仕上げております。

着用感は今まで通りのジャケットを参考にしつつ、4ボタンなので腰回りに少し余裕を持たせています。かと言って大きすぎる事は無いので、太目のトラウザーは勿論事、細身のホワイトデニムを合わせて履いて頂くもの面白いと思います。


ストーリーも面白いのですが、ロバート・デ・ニーロの凄さを体感できる作品だと思います。

それでは『レイジング・ブル』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS + ロードショー 第78夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。



第78回目はこちら


『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(2013)

監督:イーサン・コーエン / ジョエル・コーエン

出演:オスカー・アイザック / キャリー・マリガン / ジャスティン・ティンバレーク /ジョン・グッドマン

あらすじ:

1960年代のニューヨーク。自分の家も無く友人宅を転々としながらライブを続ける、全く売れないフォークシンガーの一週間を描いていく。

歌が好きで、好きだから練習もするし歌う事に対するプライドもしっかりあるけど、でも積極的に売れる様な行動をしない主人公。何か身につまされる思いでこの映画を観ていました。

決して悪い人ではないけど、良い人とも言えない主人公のルーウィン・デイヴィスのついていない1週間を淡々と描いていきます。上手くいかないながらも少しだけ良い事があったり、良い方向に向かうかなと思わせたりもするのですが……。そして均せば普通の様でいて、少しついていないルーウィンが最後に下す決断とは。 

これだけ書くととても暗いだけの話の様に思えますが、ルーウィンが変に落ち込まないので暗い雰囲気にはなっていません。

この作品を観ていて

「努力をしないと報われないけど、全ての努力が報われる訳ではない。」

という言葉を思い出しました。


それではここから衣装を見ていきましょう。

舞台は真冬のニューヨークのグリニッジヴィレッジで、ルーウィンはコートも買えないぐらいお金がないのですが(しかも映画全体がモノクロに近い色合いなので余計に寒々しく見えます。)そんな彼が着ているのがコーディロイのジャケットです。ポケットやその他の細かいディティールは違っていますがこんな感じのジャケットです。


ビームス プラス / 3ボタン コーディロイ ジャケット
カラー:チャコールグレー、ゴールデンブラウン、ダークブラウン
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥46,200(税込)
商品番号:38-16-0022-803

このジャケットも定番アイテムの1つと言えると思います。3つボタン、段返り、パッチポケットでセンターフックドベントのお馴染みのディティールです。

ベーシックなアイテムですからウールのスラックスは勿論、チノパンやデニムパンツなんかとの相性も抜群です。劇中ではベージュを着ていますが、ブラウン系のカラーもお勧めです。流行り廃りの無いアイテムですから1着持っておくと着回しの幅が広がると思います。

こちらのアイテムは現在、絶賛予約受付中なので気になった方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。


本筋にはあまり関係無いですが、猫映画としても楽しめると思います。


それでは『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS + ロードショー 第77夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。



第77回目はこちら


『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』(2020)

製作総指揮:ジョーダン・ピール / J・J・エイブラムス / ミシャ・グリーン

監督:ヤン・ドマンジュほか

出演:ジョナサン・メジャース / ジャーニー・スモレット /コートニー・B・ヴァンス / マイケル・ケネス・ウィリアムズ / アビー・リー

あらすじ:

1955年のシカゴ。朝鮮戦争帰りの主人公のアティカスはH・P・ラヴクラフトの書く小説が大好きなのだが、一方でラヴクラフト自身は人種差別主義者として知られていて……

今回は初の試みで映画ではなく、ドラマでしかも現在では「U‐NEXT」の独占配信の作品なので視聴のハードルは高いのですが、どうしても紹介したい作品だったのでこのブログで取り上げる事にしました。

この作品の制作はアメリカのHBO🄬という有料のケーブルテレビ局で、ここは話題になる作品を多く作り続けております。古くは『セックス・アンド・ザ・シティ』や『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』、最近ですと『ボード・ウォーク・エンパイア 欲望の街』そして世界的な大ヒット作『ゲーム・オブ・スローンズ』を製作したところです。そのHBO🄬が2020年に制作したドラマがこの『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』なんです。

このドラマはタイトルにもある「H・P・ラヴクラフト」というこれまた世界的に有名な実在の作家がおりまして、この方が書き始めた「クトゥルフ神話」がベースになっています。この「H・P・ラヴクラフト」と「クトゥルフ神話」は怪奇小説や恐怖小説、世界中の映画やマンガ、ゲーム等あらゆる物に影響を与えており、この「クトゥルフ神話」自体も翻訳本やマンガも沢山出ていますし、関連作品もありすぎてここでは紹介しきれないので興味がある方は是非、調べてみては如何でしょうか?

世界的な作家のラヴクラフトですが、一方では人種差別主義者としても知られていて作品の中に人種差別主義的な描写も多く、世界中のファンが作品は好きだが彼の考え方には賛同出来ない何とも言えない気持ちを抱えているそうです。

この作品では1955年当時の差別の実態を描きつつ、現代の差別についてもしっかり描いています。実際にあった事件を基にしたエピソードもありますし、過去の映画のオマージュや時代を超えて現代の音楽を使ったり、有名なスピーチの音源を使ったりと色々な要素が詰まっていながらも、その上でラヴクラフトの怪奇小説や恐怖小説、SF小説の世界観までもしっかり表現されていて相当、面白かったです。

しかし作品を観ているだけでは分からない事も沢山あるので、解説を探して頂くとさらに作品を楽しめると思います。


それではここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

主人公のアティカスは朝鮮戦争から復員してくるのですが、その朝鮮戦争時のエピソードが語られる回があります。そこでアティカスが着ているのがこんなシャツです。


ビームス プラス / ヘリンボーン ミリタリー シャツジャケット
カラー:セージ、オリーブ、ネイビー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥24,200(税込)
商品番号:38-18-0126-791

今季は1940年代に登場したユーティリティジャケットをベースに厚手のヘリンボーン生地を落とし込んでいます。生地は太番手の糸を高密度に織り上げている為に一般的なヘリンボーンの生地よりも左右の綾目がはっきり綺麗に出てしっかりとした強度のある生地に仕上がっております。

サイズバランスはほどんど変えていませんが、サイドにポケットを付けたのでよりジャケットとして使いやすい仕様です。

作品中でアティカスは多分もっと生地の薄いシャツを着ていましたが、こちらはシャツよりも厚手の生地を使用しているのでこれからの季節、肌寒い時には軽く羽織れるアウターとして、本格的に気温が下がってきたらCPOシャツの様にインナーとしても活躍する1枚だと思います。

気になった方は是非、店頭で試着して頂ければと思います。


様々な要素の入った物語で結構過激なシーンも多い作品ですが、グイグイ物語に引き込まれていきますし、同時に色々と考えさせられる作品でもありました。

残念な事にこのブログを書く為に色々調べていたら、HBO🄬がこの作品はシーズン1で打ち切るという記事が出てきました。次シーズンを楽しみにしていたので残念ですが、シーズン1だけでも楽しめる作品になっています。

それでは『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ


BEAMS + ロードショー 第76夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

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第76回目はこちら


『ビリーブ 未来への大逆転』

監督:ミミ・レダー

出演:フェリシティー・ジョーンズ / ルース・べイダー・ギンズバーグ / アーミー・ハマー / ジャスティン・セロー

あらすじ:

 努力の末にハーバード法科大学院に入学し首席で卒業するも女性であるという理由でどの法律事務所にも就職が出来なかったルース・ギンズバーグ。大学の教授をしながらも弁護士になる夢を諦めなかった彼女に夫がある訴訟の記録を読む様に勧める……

のちにアメリカの連邦最高裁判事に任命され、現地時間の2020年9月18日にお亡くなりになったルース・ベイダー・ギンズバーグ氏の実話を基にした物語です。

この方がハーバード法科大学院に進学した1950年代当時は500人を超える学生の中で女性は9人で、その後も女性だからという理由で就職が出来なかったりと相当の苦労と差別による悔しい思いされた事が映画の中でも描かれています。そんな中、夫であり弁護士でもあるマーティンが持ち込んだ案件に注目します。この案件が後に史上初となる男女平等裁判に繋がっていきます。

事実を元にしている話なので結末は調べると出てくるのですが、是非、映画で観て頂く事をお勧めします。

そしてこの裁判の後の弁護士時代も、そして最高裁判事に任命されてからも人種、性(男女関係無く)差別に対して撤廃を求めるリベラル派の判事として有名でした。

リベラルな判決を下す事が多かった事もそうですが、メディアの取材にも対応する事が多かったらしく注目を集める事になり、よりこの方の人柄が知られるようになり、人気も高まっていったそうです。

Tシャツやピンバッジなんかのグッズも発売されたり、ギンズバーグ氏の半生を題材にした絵本も出ているそうです。そして有名なラッパーの名前をもじったニックネームが付いたりもしていました。

今回の映画は事実を元にした物語ですが、実際のギンズバーグ氏を取材したドキュメンタリー映画もありますし日本語訳された本も出ているので、こちらも観て読んで頂くとよりこの方の人柄が分かるのではないでしょうか?

いつもは衣装にも注目するのですが、今回はお休みさせて頂きます。

この物語以上にルース・ベイダー・ギンズバーグ氏自身が魅力的な方なので、是非、他の作品も観て頂きたいと思います。

それでは『ビリーブ 未来への大逆転』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ


BEAMS + ロードショー 第75夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。



第75回目はこちら


『カポーティ』(2005)

監督:ベネット・ミラー

出演:フィリップ・シーモア・ホフマン / キャサリン・ターナー / クリフトン・コリンズ・Jr / マーク・ペレグリノ / クリス・クーパー

あらすじ:

小説家のトルーマン・カポーティは1959年、カンザス州で起きた一家惨殺事件に興味を持つ。ノンフィクション小説の題材にしようとし、現地に調査に向かうが……

映画化もされた『ティファニーで朝食を』のトルーマン・カポーティがもう一つの代表作である『冷血』を書き上げる時期に焦点を当てた作品です。

事件が起きてからすぐにカンザスに行き、取材をします。そして犯人が捕まるとかなりの回数の接見をし、物語を書いていきます。しかしその過程で自分と犯人の一人であるペリーの幼少期が同じ様な境遇だった事を知り、単なる取材対象ではなく、友情の様な物が芽生えていきます。

何故、この様な事件を起こしたのかを物語にする為に彼の人生を取材し、トレースしていく事により自分の人生をも見つめ直す事になりシンパシーを感じてしまい、彼は苦しむ事になります。この物語を観て少し意味は違うかもしれませんがニーチェの言葉を思い出しました。

そしてカポーティはこれ以後、作品を書けなくなったそうです。その位、強烈で疲弊させる事柄だったんだと思います。

それではいつも通り衣装を見ていきましょう。


劇中のカポーティはかなりお洒落なスタイリングをしています。その様な中で気になったのがベージュのフェアアイル柄のニットです。ホテルでリラックスしている場面で映るのですが、グレーのスラックスと合わせていてとても上品に見えました。

ビームス プラスでは今季はセーターではなく、ベストでフェアアイル柄を用意しています。

こちらです。


gim × ビームス プラス / 別注 フェアアイル クリケット ベスト
カラー:ナチュラル、ネイビー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥17,600(税込)
商品番号:38-05-0018-148

いつもお世話になっている日本のニットメーカーである「gim」とのコラボレーションアイテムです。張りのあるウールを使い「gim」のアーカイブから柄を選んで、色目をビームス プラスでリクエストしたアイテムです。

そして最大の特徴は首元のクリケットスタイルのラインで、このデザインがある事で、スポーツスタイルにもトラディショナルな着こなしにもハマるベストに仕上がっています。

このアイテムも絶賛予約受付中なので、気になった方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。

カポーティを演じているフィリップ・シーモア・ホフマンの強烈さも伝わってくる作品だと思います。

それでは『カポーティ』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS + ロードショー 第74夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

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今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。



第74回目はこちら


『ザ・ファイブ・ブラッズ』(2020)

監督:スパイク・リー

出演:デルロイ・リンド― / チャドウィック・ボーズマン / ジョナサン・メジャース / クラーク・ピータース / ノーム・ルイス / イザイア・ウィットロック・Jr

あらすじ:

ベトナム戦争に従軍した黒人兵士達が当時回収出来なかった隊長の亡骸と金塊を回収する為に再びベトナムのジャングルに入っていく……

冒頭から実際にピューリッツァー賞を取った実際の写真や映像が起きた日付けと共に流れ、実在の人物のインタビューの抜粋が入ったりとかなり変わった作りの映画です。

この戦争にアメリカ軍として参加し、現地でも大変な目に合い帰還後も賞賛ではなく非難を受け自分達は被害者だと感じ続けていた主人公達。そんな主人公達がベトナムに降り立つと現地の人からの視線は敵意に満ちていました。

そして現場に着いた事で起きるフラッシュバックと戦争によるPTSDや現地の人からの憎しみの声があったりと戦争自体は終わっているのに戦争の影響はまだまだ続いています。

戦争自体に関わった人達は勿論、その後の世代にも本当に精神的にも肉体的にも負の影響しか与えない戦争が本当に無くなれば良いと思った作品でした。

それではここから衣装を見ていきましょう。

戦争自体は無くなるべき事ですが、どうしても軍物の洋服には憧れてしまいます。この作品には直接出てこないのですが、1960年代に登場した一番有名な軍物のジャケットと言えばこちらではないでしょうか?

M-65ジャケットです。


ビームス プラス / 中空糸 サテン M-65 ジャケット
カラー:セージ、ネイビー、ウッドランドカモ
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥52,800(税込)
商品番号:38-18-0109-139

ビームス プラスでは今シーズン、M-65を中空糸ナイロンで作りました。見た目と手触りはミリタリー調のがっしりしたサテンですが、中空糸を使用する事により非常に軽いジャケットに仕上がりました。

ですので秋口のアウターとしては勿論、もっと寒い冬にはこの上からコートを羽織って頂いても良いと思います。

この商品もそろそろ店頭に入荷する予定なので、気になった方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。


ずっしりと重い作品ではありますが、その分見応えのある作品だと思います。

それでは『ザ・ファイブ・ブラッズ』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS + ロードショー 第73夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第73回目はこちら


『ミシシッピー・バーニング』(1988)

監督:アラン・パーカー

出演:ジーン・ハックマン / ウィレム・デフォー / ブラッド・ドゥーリフ / フランシス・マクドーマンド / R・リー・アーメイ

あらすじ:

1964年、ミシシッピー州で3人の公民権運動家が姿を消す。FBI捜査官2人が派遣されるが、町の人々から向けられるのは敵意だった。その様な中で事件の真相に迫っていくのだが……

映画の冒頭から当時の状況が分かる強烈な描写で始まります。時代設定の1964年にアメリカでは人種差別を禁止する法律が連邦議会で制定された年で、その事も映画の中で触れています。

現在では考えられない常識が当時では当たり前で、台詞でも出てきますがその常識を教育で教え込まれてしまえば、その考え方が当たり前のなってしまうのが本当に怖いと思いました。

ストーリーは何を考えているか分からない独自の動きをするジーン・ハックマンとジャケットの着こなし同様にお手本の様な規則に沿ったウィレム・デフォーのFBI捜査官がお互いにぶつかり合いながら事件の真相に迫っていく様にハラハラさせられます。サスペンス物語としてもかなり面白い作品でした。


それでは衣装を見ていきましょう。

多分、季節の設定は夏だと思うのですが、そんな中でもネクタイをしっかり締めジャケットを着ている捜査官たちと、ラフな格好をしている地元の町の人々の格好の対比が観ていてどちら側の陣営の人間なのかが分かりやすくて良かったです。捜査官の特にウィレム・デフォーのジャケットのきっちりとした隙のない着こなしとジーン・ハックマンの一応、ネクタイも締めてジャケットも着てるけど独自のルールで着ている2人のキャラクターや捜査方法の違いを洋服で表現しているのも面白いのですが、今回は町の人達が着ているシャツに注目したいと思います。

画面で観る限りはコットンツイルのベージュやオリーブといった地味なワークテイストのシャツを着ています。そのシャツが体に馴染んでいてかなり格好良いのです。

そしてそんな当時の雰囲気のあるシャツが2021年の秋冬の新作で登場しました。

こちらです


ビームス プラス / ヘリンボーン ワーク シャツ
カラー:ベージュ、オリーブ
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥19,800(税込)
商品番号:38-11-0278-791

ベースの形はこの春夏に半袖で登場したフェイクポケットのワークシャツで、今期はそのモデルの長袖バージョンです。生地はコットンヘリンボーンです。シルエットはクラシックフィットなので、かなりゆったりしています。

写真だと分かり辛いですが、オリーブの方は玉虫カラーになっているので見る角度によって若干色が違って見えます。

敢えてこの様なワークシャツに下のパンツはウールのスラックスを合わせてショート丈のデニムジャケットなんかを上に着ても面白いのではと思います。シンプルなシャツなのでかなり汎用性は高いのではないでしょうか?

このシャツは既に入荷していますので、是非、店頭で色の雰囲気を確認してみて下さい。

捜査方針や捜査方法が全く違う2人の目的が一致した時の後半は本当に怒涛の勢いで、目が離せませんでした。

それでは『ミシシッピー・バーニング』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ


BEAMS + ロードショー 第72夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第72回目はこちら


『オー・ブラザー!』(2002)

監督:ジョエル・コーエン

出演:ジョージ・クルーニー / ジョン・タトゥーロ / ティム・ブレイク・ネルソン / ジョン・グッド・マン / ホリー・ハンター

あらすじ:

大恐慌にあえぐ1930年。アメリカ南部のミシシッピーで服役している詐欺師のエヴァレットは同じ鎖で繋がれている囚人2人と共に脱獄を行う。目的はエヴァレットが埋めた120万ドルだが、4日後に埋めた土地が人造湖の底に沈んでしまうのでどうにかそれまでに目的地を目指すが……

監督のクレジットはジョエル・コーエンですが、脚本はイーサンの名前もクレジットされており、コーエン兄弟の作品です。映画の冒頭のクレジットにも出てきますが、ギリシャの叙事詩「オデュッセイア」を原案に脚本を書いたそうです。

この元になった「オデュッセイア」ですが古代ギリシャの長編の叙事詩だそうで、簡単に調べられる物では無さそうだったので別の機会に読んでみようと思います。この「オデュッセイア」以外にも知っている元ネタもあり、南部を舞台にしたコメディ作品として楽しむ事が出来ました。

この作品に限らずコーエン兄弟の作品は一筋縄ではいかない無いというか、一面的ではなく多面的な意味を持たせている作品が多い様な気がするので、作品毎にしっかり意味を調べたり解説を読んでいくとより楽しめるのではないでしょうか?


それではいつも通り衣装を見ていきましょう。

最初の登場シーンは囚人ですから縞々の囚人服で登場します。その後に着替えるのが当時の労働者の服装であったオーバーオールにワークシャツです。このブログでも何度か紹介しているので今回はそちらではなく小物に注目したいと思います。

それは「キャスケット」です。他の作品を思い出しても結構な確率で被っていることが多い帽子です。

少し調べてみるとハンチング帽の一種で、新聞配達の少年が被っていた事から「ニュースペーパーキャップ」とも呼ばれたり1910年から1920年代には労働者階級や下級層の人達が好んで被っていたそうです。しかしハンチング帽は貴族たちも被っていた為、特に労働者のみが被っていた帽子という訳でもないようです。

そんなキャスケットですが、ビームス プラスではこんな物を用意しています。


ビームス プラス / スエード キャスケット
カラー:キャメル、ネイビー
価格:¥8,800(税込)
商品番号:11-41-5081-863

一般的なのはコットンを使っている物だと思いますが、こちらはスエードを使用しています。その為、かなり大人っぽい印象になっています。秋口であればショールカラーのカーディガンに合わせたり、ハンティングジャケットに合わせても良いと思います。冬であればツイードのジャケットとも相性は抜群です。いつもの着こなしにプラスして頂くだけで、コーディネートの幅がグッと広がるのではないでしょうか?

気になる方は是非、店頭で色々な被り方を試してみて下さい。


それでは『オー・ブラザー!』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS + ロードショー 第71夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第71回目はこちら


『フレンチ・コネクション』(1971)

監督:ウィリアム・フリードキン

出演:ジーン・ハックマン / ロイ・シャイダー / フェルナンド・レイ /トニー・ロビアンコ

あらすじ:

ニューヨークの麻薬密売ルートを探るポパイことドイルと相棒のルッソはある密売人に目を付け捜査を始める。その先にはマルセイユとニューヨークをつなぐフレンチ・コネクションがあった。

この映画は1961年に実際に起こった麻薬の押収事件を基にしているそうです。

アメリカン・ニューシネマの名作の1本で、かなり乾いた風情のある作品です。監督であるウィリアム・フリードキンはドキュメンタリー映画の様なざらついた質感で刑事側も売人側も描いていき、単純な勧善懲悪に収まらない作品に仕上げています。

ほぼ全編ニューヨークロケで撮られていて当時のニューヨークがどの様な街だったのか、どの様な風景だったのかが窺えます。

物凄く簡単に「アメリカン・ニューシネマ」について説明をすると1960年代後半から1970年代半ばまで続いたムーブメントで、ベトナム戦争反対や当時の社会情勢を反映した作品だったり、それまで作られていたハリウッド的なハッピーエンドにはならないアンチハッピーエンドが特徴の作品群です。

代表的な作品だと『イージー・ライダー』、『俺たちに明日はない』、『卒業』等があります。他にも有名な作品が多いのでアメリカン・ニューシネマという括りで作品を観ていくのも面白いと思います。

さて、ここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

季節の設定が冬なので主人公のポパイを含め他の登場人物達はアウターを着ているのですが、バリエーションも多く結構お洒落な物を着ています。ポパイなんかはある重要な場面でナポレオンジャケットの様な物を着ており、しかも体に馴染んでいてとても格好良いです。

そんな中、気になったのが相棒のロイ・シャイダーが着ているグレーハウンドトゥースのツイードのジャケットです。もちろんビームス プラスでも取り扱いはあります。


ビームス プラス / 3ボタン ハリスツイード ガンクラブ チェック
カラー:ガンクラブ チェック
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥52,800(税込)
商品番号:38-16-0117-803

劇中ではグレーベースなので若干印象は変わりますが、かなり近い雰囲気だと思います。

そしてよりベーシックなグレーも取り揃えております。


ビームス プラス / 3ボタン ジャケット ハリスツイード
カラー:グレー ヘリンボーン、ライトブラウン ヘリンボーン、ブラックウォッチ
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥52,800(税込)
商品番号:38-16-0111-803

劇中ではこのジャケットの下にシャツではなく黒いタートルネックを着てガンホルダーを付けているのですが、タートルネックを着ている所がビートジェネレーションの影響を感じさせこの映画と凄くマッチしていると思いました。

実際に着て頂く時もタートルネックも良いですし、少し生地の厚いデニムのボタンダウンシャツなんかでも武骨な雰囲気でとても良いのではないでしょうか?

上記のジャケットは現在、予約を受けているので気になった方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。


それでは『フレンチ・コネクション』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS + ロードショー 第70夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第70回目はこちら


『華麗なる賭け』(1968)

監督:ノーマン・ジュイソン

出演:スティーブ・マックイーン / フェイ・ダナウェイ / ポール・バーク

あらすじ:

泥棒の才能を持つ紳士のトーマス・クラウン。彼は自分が思い描いた方法での銀行強盗を成功させる。一方、保険会社の調査員のビッキーはトーマスを犯人と疑いながら近づいていくが……

もうオープニングから心掴まれる作品です。映画の祭典で楽曲賞を取った「ミッシェル・ルグラン」の主題歌にのせて画面を分割して魅せていくオープニングも、その後に続く銀行強盗のシーンもかなりサスペンスフルにそしてお洒落に撮られています。

そしてその後に登場するフェイ・ダナウェイ。ここからは犯罪映画というよりも恋愛映画の様になっていきますし、さらに言うとこの映画はスティーブ・マックイーンの格好良さを観る為の映画の様に自分は感じました。

グレースーツを着こなすマックイーン、G9を着て颯爽と飛行機から降りてくるマックイーン、ポロをやっているマックイーン、サンドバギーに乗っているマックイーン、サウナに入っているマックイーン、どのシーンも格好良くて真似したくなる着こなしが沢山出てきました。

それではこのまま衣装を見ていきましょう。

上記した通りかなり気になる着こなしが多いのですが、やはり最初のグレースーツの着こなしが格好良いです。劇中のスーツはサイドベントだったり2つボタンと若干のディティールの違いはありますが、ビームス プラスでもスーツをしっかり用意しています。


ビームス プラス / 3ボタン ジャケット フランネル
カラー:グレー、チャコールグレー、ネイビー、ブラックウォッチ
サイズ:XS,S,M,L,XL
価格:¥35,200(税込)
商品番号:38-16-0105-803

組下のパンツがこちらです。


ビームス プラス / 9分丈 フランネルパンツ
カラー:グレー、チャコールグレー、ネイビー、ブラックウォッチ
サイズ:XS,S,M,L,XL
価格:¥17,600(税込)
商品番号:38-23-0119-803

定番のセットアップのスーツです。ベーシックで流行りが関係無い事も魅力ですが、自分が考える魅力は上下で別のサイズを選べる事です。これにより極端な修理をする事無く、それぞれの方の体のバランスに合わせてサイズを選んで頂けるのはとても良い事だと思っています。

現在は予約を受け付けているのですが毎シーズンほぼ売り切れてしまうアイテムなので、気になる方は是非、お近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。

またビームス プラス 有楽町では特にスーツのバリエーションを揃えていますので、スーツをお探しの方はビームス プラス 有楽町に問い合わせて頂くと良い思います。

この映画はストーリーは一先ず置いておいてスティーブ・マックイーンを観るのが正解な気がします。

それでは『華麗なる賭け』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS + ロードショー 第69夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第69回目はこちら


『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)

監督:ギレルモ・デル・トロ

出演:サリー・ホーキンス / ダグ・ジョーンズ / リチャード・ジェンキンス / オクタビア・スペンサー /マイケル・シャノン / マイケル・スタールバーグ

あらすじ:

1962年、冷戦下のアメリカ。政府の極秘施設で清掃の仕事をしている喋る事の出来ないイライザはある日施設に運ばれてきた生物を目にする。その生物と手話でコミュニケーションを取る様になり徐々にその生物に惹かれていくが……

日本の巨大ロボットや怪獣が大好きなギレルモ・デル・トロ監督が撮った大人のお伽噺(ダークファンタジー)です。

思いっきり監督の大好きな物を詰め込んだ『パシフィック・リム』や『ヘルボーイ / ゴールデンアーミー』も勿論良いのですが、作品の色としては軍事政権下のスペインでの少女の物語である『パンズ・ラビリンス』に近いものだと思います。

因みに今作にも出ているダグ・ジョーンズは『ヘルボーイ / ゴールデンアーミー』や『パンズ・ラビリンス』でも文字通り怪演しておりますので、何役で出ているかに注目して観て下さい。

本作自体はお伽噺ですが、そこには沢山の寓意が込められています。

作品の時代設定である1960年代のアメリカの状況や公開当時の2017年のアメリカの状況、また劇中の研究所で下働きをしているのはどんな人達なのか、主人公の周りで味方にになってくれるのはどんな人達なのかを見ていくと色々と考えさせられる事があると思います。

勿論、そこを意識しないでも充分にラブロマンス物として楽しめる作品ですが、大人向けの「ダーク・ファンタジー」で少々過激な描写もある事は先に伝えておきます。

それではいつも通り衣装を見ていきましょう。

まず衣装だけではなく、映画全体を「ティール」というグリーン系の色でほぼ統一しています。そんな中でイライザがある事が切っ掛けで他の色を身に纏うのがとても印象的です。

しかし今回注目して頂きたいのはそのイライザの隣人であるジャイルズの衣装です。

外に行く時にはジャケットを着ているのですがその下にニットベストを着ている事が多く、これが柄物だったり単色のだったりします。色はブラウン系が多くこのジャイルズの人柄を表す様な柔らかい雰囲気でとても気になりました。

勿論、ビームス プラスでもニットベストは毎シーズン用意しております。

こちらです


ビームス プラス / ボタン ニットベスト
カラー:チャコールグレー、レッド、イエロー、グリーン、ネイビー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥13,200(税込)
商品番号:38-05-0014-048

こちらは単色のシンプルなベストで、ジャケットのインナーとしても1枚で着て頂いても良いアイテムです。

そしてもう1点


ビームス プラス / チェック ベスト
カラー:チャコールグレー、ベージュ、ブラウン
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥13,200(税込)
商品番号:38-05-0017-048

こちらのベストの方がジャイルズが着ている物に近いかもしれません。

チェックのどの柄もベーシックなのでコーディネートに組み込みやすいと思います。

どちらの商品も予約を受け付けておりますので、気になった方は是非、お近くの店舗に問い合わせしてみて下さい。

上記した様に大人向けの「ダークファンタジー」なので過激な描写がありますが、とても素敵なお話だと思います。そして『パンズ・ラビリンス』もお勧めですよ。

それでは『シェイプ・オブ・ウォーター』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS + ロードショー 第68夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


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ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第68回目はこちら


『ザ・マスター』(2012)

監督:ポール・トーマス・アンダーソン

出演:ホアキン・フェニックス / フィリップ・シーモア・ホフマン / エイミー・アダムス

あらすじ:

大戦後のアメリカでカリスマ的に信望を集めるランカスター・ドッドという男がいた。そのランカスターに興味を持ったフレディ・クエルという青年は徐々に彼の思想に影響され付き添うようになるが……

正直、この映画は初見では全く訳が分からず、何度か観直して解説を聞いてやっと理解?した(出来た様な気になっている)作品でした。

というのも今作の監督のポール・トーマス・アンダーソンの生い立ちや他の作品でも描かれている事が関係してくるので、この作品単体だけでは相当分かり辛い作品だと思います。その分、生い立ちや関連性が分かってくるとその監督の共通点というか作家性が浮かび上がってきて、また別の映画の楽しみ方が出てくるのではないでしょうか?

しかしその生い立ちや共通点は簡単に分かるものでは無いので、その手掛かりを過去のインタビューやパンフレットの解説、映画評論家の解説等で探っていくのは大変ですが面白いですよね。

作品については観て頂くしかない様な気がするので、是非観て頂ければと思います。

それではここからは衣装を見ていきましょう。

主人公のフレディ・クエルは映画冒頭で元海軍だという事が示されます。その時に映る兵士それぞれが被っているセーラーハットや履き古したセーラーパンツも良かったのですが気になったのは別のシャツでした。

生地は多分シャンブレーの開襟シャツだと思うのですが、年々この様な何の変哲もないシャツを普通に着こなす事がどうやったら出来るのかを日々考えているので気になってしまいました。

ビームス プラスのシャツで言うとこんな感じです。


ビームス プラス / シャンブレー ミリタリー オープンカラーシャツ
カラー:サックス、ブルー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥14,850(税込)
商品番号:11-11-0833-139

このシャンブレー生地を着込んで、洗い込んでいった時の表情を変化がどう出るかが楽しみなシャツです。シャツのベースはUS NAVYのユーティリティシャツをベースに現代にフィットする様なサイズ感に変更しています。2021の秋冬はこの形で別の生地を採用した新アイテムも出ますので、お楽しみにして頂ければと思います。


映画の観かたはそれぞれですが、監督縛り、出演者縛り、ジャンル縛りで観ていくと何度も観た作品でも、また違った側面、気付かなかった共通点、思っていた事とは違った意味が出てくる事が多々あるので、普段はしない観かたをして頂くのもお勧めです。

それでは『ザ・マスター』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS + ロードショー 第67夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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『ライトスタッフ』

監督:フィリップ・カウフマン

出演:サム・シェパード / スコット・グレン / エド・ハリス / デニス・クエイド / ランス・ヘンリクセン

あらすじ:

1947年、エドワーズ空軍基地でマッハの壁を超える実験を行っていたが、中々超える事が出来ず事故が多発していた。そんな中初めてマッハの壁を超えたのがチェック・イエーガーだった。その後も優秀なパイロット達は基地に集まり、到達する速度も上がっていくが事故も絶えなかった。1957年ソ連のスプートニク1号の打ち上げが成功し、それに刺激される様にアメリカも宇宙事業に進んでいく。そして宇宙飛行士としてエースパイロット達の募集、招集を行っていくが……

アメリカの宇宙計画というと「アポロ計画」が一番に思い浮かびますが、この話はその前の「マーキュリー計画」の話です。

マッハの壁を超えるべく集まっていた腕利きのパイロット達が速度を競い合っていく中で互いに友情が芽生えたり、そんなパイロット達の妻達は事故死の心配をしながらお互い励ましあっていく姿を描いている群像劇と言って良い作品だと思います。

タイトルの「ライトスタッフ」とは「正しい資質」や「適正」という意味で、劇中でも宇宙飛行士としてどの様に振る舞うかたったり、宇宙飛行士を選ぶ時の参考基準だったりと「正しい資質」や「適正」を問う場面が出てきます。

この事はどんな職業でも言える事なので、自分も考えさせられましたし、簡単には答えが出そうにはありません。

史実を元にしている話なのでネタバレも何もないのですが、誰がパイロットとして選ばれるのか、ロケットはきちんと打ち上げられるのか、自分が観たのは3時間を超えるバージョンだったのですが最後まで飽きる事なく観る事が出来ました。

それではいつも通り衣装を見ていきましょう。

やはり空軍の話ですからどんなフライトジャケットが出てくるか気になっていたのですが、そんな中でも一番気になったのは最初にイェーガーが登場する場面で着ているジャケットです。

多分、皆さん憧れのA-2ジャケットだと思います。ボロボロでレザーの状態も良くはなさそうなのですが、この道具感というのか取り敢えず体に馴染んでるからこれを着ている感が本当に良くて、このA-2に軍チノを履いて馬に乗って現れるシーンは相当格好良いです。

ビームス プラスではA-2そのものではないですが、様々なフライトジャケットのエッセンスを取り入れたこんなジャケットを扱っています。


ビームス プラス / ミリタリー レザーブルゾン
カラー:ブラック、ダークブラウン
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥66,000(税込)
商品番号:38-18-0129-202

ここ数年、好評を頂いていて追加しては売り切れを繰り返しているアイテムです。

使用しているレザーは張りはあるのですが硬過ぎず、すぐに体に馴染む厚さなのでレザージャケット特有の着づらさはありません。ディティールもコテコテ過ぎないですが、分かる方はニヤリとしてしまう仕様になっています。

流石に夏は暑いですが秋口から初冬にかけて、そした春先にも大活躍するブルゾンです。王道のコーディネートとしてフード付きのスウェットにチノパンやデニムパンツでも良いですし、もっと落ち着いた雰囲気にするならボタンダウンシャツにニットタイ、グレースラックスの上に羽織っても良いと思います。

現在は予約を受けている商品ですが、かなり着回しのアイテムなので気になった方は是非、お近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。

映画も手に汗握る場面も多く、アッという間に観終わってました。

それでは『ライトスタッフ』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS + ロードショー 第66夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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第66回目はこちら


『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』(2011)

監督:テイト・テイラー

出演:エマ・ストーン / ヴィオラ・デイビス / オクタビア・スペンサー / プライス・ダラス・ハワード /ジェシカ・チェスティン 他

あらすじ:

1960年代前半、大学を卒業しライターを目指すエマ・ストーン演じる主人公ユージニアはある事が切っ掛けでメイド達の話を纏めて本にしようと決心する。しかし取材はそれぞれの立場の違いにより思いの外、難航していく……

1960年代のミシシッピの美しい自然が本当に綺麗に撮影されて、とても温かな長閑な雰囲気の映画です。当時の公民権運動を背景としており、人や、心の繋がりをより考えさせられる内容となっています。

主人公を取り巻く登場人物の行動や、想いは、時には辛く感じる部分もありますが、コメディ的なタッチで表現されており、明るく心温まる内容です。

女性の強さや、自立というテーマにも触れながら、パワフルな登場人物の行動に、胸が熱くなる場面もございます。


それではここからはいつも通り衣装を見ていきたいのですが、今回の作品は主な登場人物が女性で男のキャラクターはそこまで注目する様な衣装では無かったので、今回はお休みしようと思います。

しかしその分女性たちの着ているドレスやワンピースはとても綺麗で鮮やかな物が多いですし、メイド達の私服も色が綺麗なものが多いです。

南部の裕福な土地の話なので屋敷のインテリアや小物類もしっかり作ってあり、こちらに注目して観るのは良いのではないでしょうか?

もう1点、注目して欲しいのは劇中に出てくる料理です。特にミニーがシーリアにフライドチキンの作り方を教える場面で出てくるフライドチキンは本当に美味しそうです。夜中に観ていて食べたくなりました。

そして絶対に忘れてはいけないのがミニーが作るチョコパイです。これがどの様に使われるかは是非、映画を観て確かめて頂きたいと思います。


それでは『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~ 』どうぞお楽しみください。


コヴ

BEAMS + ロードショー 第65夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第65回目はこちら


『夜の大捜査線』(1967)

監督:ノーマン・ジュイソン

出演:シドニー・ポアチエ / ロッド・スタイガー / ウォーレン・オーツ / リー・グラント

あらすじ:

アメリカ南部、ミシシッピーの小さな町である夜、殺人事件が起こる。その容疑者として駅の待合室にいた一人の黒人が逮捕されるが、彼は北部の殺人課の刑事だった。そして行きがかり上、この事件を捜査する事になるが……

この作品が製作されたのが1967年で、時代設定もほぼ同じだと思われます。そしてこの時代でも南部ではまだまだ人種差別が普通の事として描かれています。

ゆえにシドニー・ポアチエ扮するヴァージルもただ黒人というだけで捜査が妨害されたり、彼自身に危険が及びます。特に彼が駅の待合室で黒人というだけで問答無用で逮捕されるところなんかは当時としては当たり前だったんだと思います。しかしこの映画の製作から60年近く経った現在でも同じ様な事が起きている現状は本当に残念です。

ここで少し主演のシドニー・ポアチエの話をしますと、以前にこのブログでも取り上げた『招かれざる客』(これは自分のライフタイムベストの1本になりました。)にも主演しており、その時にも知識があり、しっかりとした英語を喋り、物腰の柔らかい紳士の役を演じています。

本人も意識的にその様に振る舞う事で今までの黒人のイメージをこれまでのステレオタイプから脱却をさせようと努力してきた方だったそうです。その後はアクションも出来て、紳士的な演技も出来るデンゼル・ワシントンや他の黒人の俳優の方が沢山出てきています。彼はそんな俳優の先駆者的な役割をされていました。


それではいつも通り衣装を見ていきましょう。

今回注目したいのはやはりポアチエが演じるヴァージルです。季節の設定は多分、1967年の8月(冒頭のカレンダーの曜日と1967年の曜日を確認しました。)の南部なので相当蒸し暑いのではと想像できますし、現に他のキャラクター達は相当暑がっています。

その様な中ヴァージルは知的さや紳士的といったイメージを守る為かしっかりジャケットを着てボタンダウンのシャツにネクタイもしっかり締めています。後に彼がネクタイを緩める所が出てくるのですが、彼の心情の変化を表す演出になっていると思います。

そしてより注目したアイテムはヴァージルが着ているボタンダウンシャツです。この作品では珍しくイエローのボタンダウンを着ています。後半はサックスブルーです。

ビームス プラスでは外せないアイテムであるボタンダウンシャツはホワイトやサックスブルーのイメージが強いですが、実はイエローとピンクの合計4色を取り扱っているのです。


ビームス プラス / オックスフォードボタンダウンシャツ
カラー:ホワイト、サックス、イエロー、ピンク
サイズ:XS,S,M,L,XL
価格:¥11,000(税込)
商品番号:38-11-0011-139

一見するとコーディネートが難しく思えますが、例えばイエローであればこの映画の様にネイビーのスーツにブルーベースのレジメンタルタイプのネクタイとは相性抜群です。またピンクはブラウンのガンクラブチェックのツイードのジャケットの中に着て、こちらもブラウンのニットタイをしてデニムの5ポケットパンツとのコーディネートは如何でしょうか?かなり自分好みのコーディネートです。

定番アイテムですが、色を変えて頂くだけでコーディネートの幅がかなり広がると思います。是非、チャレンジして頂ければと思います。

音楽もクインシー・ジョーンズが担当しており冒頭で流れる主題歌も相当格好良いですし、劇伴も後の刑事ドラマにかなり影響を与えているそうです。

それでは『夜の大捜査線』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ

BEAMS + ロードショー 第64夜

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第64回目はこちら


『ショーシャンクの空に』(1994)

監督:フランク・ダラボン

出演:ティム・ロビンス / モーガン・フリーマン / ボブ・ガントン / ウィリアム・サドラー 

あらすじ:

冤罪で投獄された銀行員のアンディーは厳しい刑務所の中で希望を捨てずに様々な事を行っていくが……

久々に観ましたが名作ですね。

どんな状況下でも自分を見失わず、やるべき事を淡々とやっていく事は本当に難しい事だと思います。

劇中で重要なキーワードとなる「希望」ですが、主人公のアンディーとそのアンディーと親友となっていくレッドでは解釈の違いがはっきりしています。希望を持つ事で自分を保っているアンディーと何度も希望と失望を味わっているレッド、どちらの立場に立つかによって考え方や感じ方が変わってくるのは本当に興味深い事だと思います。

原作はミステリーの帝王の異名を持つスティーブン・キングですが作品全体を通しても不穏な雰囲気は殆どありませんし、ミステリー要素もあまり感じられません。しかしクライマックスは本当に舌を巻く展開で、流石はスティーブン・キングの原作なんだと思い知らされました。


それではここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

舞台のほとんどが刑務所の中ですから、もちろん映る洋服は囚人服ばかりです。しかしディティールを見ていくと囚人番号が縫い付けられているだけで、特別な物ではなく普通のワークシャツとワークパンツを着用しています。

ストーリーの前半はヒッコリーの様なストライプのシャツを着ていて、後半はシャンブレーのシャツを着ています。パンツはデニム生地で前後共にパッチポケットのパンツでベルトをしている者もいれば、サスペンダーで吊っている者もいます。寒い時期にはデニムのカバーオールを着たり、アンディーはPコートを着たりしています。

洗濯も自分達で雑にやるでしょうから生地がクタクタになっていって、それを着続けるので本当に体に馴染んでいて格好良く映りますし、そんな着方に憧れます。(絶対に刑務所には入りたくありませんが)

そしてビームス プラスではシャンブレー生地ではなくデニム生地ですが、着用、洗濯を繰り返す事で同じ様な雰囲気になるシャツを扱っています。

こちらです。


ビームス プラス / ニューデニム ワークシャツ
カラー:ブラック、インディゴ
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥19,800(税込)
商品番号:11-11-6202-388

シャツ用のウェイトのデニムですがかなり張りがある生地で、縦糸と横糸に違う糸を使う事により着続けた時の色落ちや生地の変化がしっかり出ます。相当育て甲斐のあるシャツです。ディティールは1940年代のシャツをベースに様々なワークのディティールを取り込んでいます。またサイズフィッティングを見直して、より余裕を持って着て頂けるサイズになりました。

かなり完成度の高いお勧めのワークシャツです。

最初に書きましたが本当にライフタイムベストに入れる方も多い名作ですし、自分も何度も観直しているくらいお勧めの作品です。


それでは『ショーシャンクの空に』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ