スタッフ「コヴ」の記事

BEAMS PLUS ロードショー 第249夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

第249回目はこちら


『遊星よりの物体X』(1951)

監督:クリスティアン・ナイビイ

出演:ケネス・トビー / マーガレット・シェリダン / ロバート・コーンスウェイト / ダグラス・スペンサー / ジェームズ・R・ヤング

あらすじ:

アラスカの科学研究所が謎の飛行体が落下し一帯の電磁波が狂っている事を確認し、その調査の向かった先で氷に埋もれた円盤を発見する。そしてその円盤より氷漬けになっているある物体を発見するが……

1982年に公開された二度目の映画化のジョン・カーペンター監督作品『遊星からの物体X』の方が有名な気がしますが、こちらが最初に映画化された作品です。

自分はどうしても最初に観たのがジョン・カーペンター版なので「あのクリーチャー」の衝撃が凄すぎてどうしても物足りなくなってしまうのですが、製作された1951年という年を考えるとしっかりとした作品ですし(偉そうですみません。)、軍人と科学者の対立という立場の違いを描いているのも面白かったです。

前回も書きましたが白黒作品、カラー作品に限らず、面白い作品は沢山あるのだと改めて思いました。

今回1951年版を観たので、今度はジョン・カーペンター版を観直そうと思います。

ここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

いつも白黒作品は衣装の質感が分からないのでお休みする事が多いのですが、今回は気になったものがあったので紹介しようと思います。

それは研究者のキャリントン博士のブレザーの着こなしです。映画の舞台がアラスカなので基地の中も相当寒いと思われますが、だからなのかダブルのブレザー(多分)のインナーでタートルネックのニットを着ています。その下はウールパンツを合わせているのですがその雰囲気がとても良く、気になりました。

タイドアップをするスタイルが基本だとは思いますが、辺境地ですし実用面でもニットの方が温かいのでこのスタイルになった可能性が高いですが、このスタイルは真似したいと思いました。

是非、確認してみて下さい。

それでは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。


ビームス プラス / ミリタリー パフ ブルゾン リップストップ
カラー:ブラック、オレンジ、オリーブ
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥44,000(税込)
商品番号:38-18-0578-139

フレンチアーミーのウェアをベースにした中綿のブルゾンです。

ナイロン100%なのですが緯糸に特殊な糸を使うことでシャンブレー生地の様な色を表現した、撥水性のあるナイロンリップストップ生地を使用しています。中綿には保温性の高いPRIMALOFT(R)を使用し、軽くて暖かいジャケットに仕上げました。

フロントはダブルジップ仕様でポケットもジップを付けています。首、裾部分にはドローコードを付け冷気が入らないようにしています。

内側には大きなポケットを付け、襟部分に収納可能なフードも搭載しておりシンプルな見た目ながら機能性に富んでいます。

身幅のバランスはゆとりを持たせているので、中にスウェットなんかも着ていただけます。

軽くて暖かいのでかなり扱いやすいアイテムだと思うので、気になる方はお近くのお店まで問い合わせて頂ければと思います。


それでは『遊星よりの物体X』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第248夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


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今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

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『都会の牙』(1950)

監督:ルドルフ・マテ

出演:エドモンド・オブライエン / パメラ・ブリットン / ルーサー・アドラー / ネヴィル・ブランド / ヘンリー・ハート

あらすじ:

公証人のフランクは一人旅の最中に誰かに遅効性の毒を盛られてしまう。命の期限は一日~二日。その中で真犯人を見つけ助かる事が出来るのか……

2025年、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

2025年、第一回目は二回のリメイクもされている『都会の牙』という作品です。

白黒の作品は取っ付きにくいかもしれませんが、物語が面白いと全く気にならなくなりますし、夢中で観てしまいました。導入部から心掴まれてしまいますし、この作品自体が短いのでかなり話が早くわかりづらい所もなくはないのですが、面白い作品でしたしリメイクされるのも納得です。

普段、白黒作品だからと敬遠してしまう方にもお勧めしたい作品です。

しかし白黒作品だと洋服の質感が分かりづらい為、今回の衣装の紹介はお休みします。


ここからは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。



ビームス プラス / ミリタリー ハーフ ジップ フリース
カラー:オレンジ、ミントグリーン、ブルー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥19,800→13,860(税込)
商品番号:38-13-0209-156

ミリタリーのアイテムをベースにしているのですが、クラシックアウトドアの雰囲気の方が強いボアフリースです。

フリース自体がかなり暖かいのですが、少し高めにしたスタンドカラーと袖口、裾部分がリブ仕様になっているので風の侵入も防ぎより防寒性を高めています。

スタイリングでも使用しているのですが、この上にダウンベストなんかを着て頂くとかなり暖かいですし、インナーとしてかなり活躍する一枚だと思います。自分は色を迷って結局、オレンジを購入しました。

かなり万能に使えそうなこのフリースですが、現在、セールでお買い得になっていますので、気になる方は是非、お問い合わせ頂ければと思います。


それでは『都会の牙』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第247夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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『タクシードライバー』(1976)

監督:マーティン・スコセッシ

出演:ロバート・デ・ニーロ / シビル・シェパード / ピーター・ボイル  / ジョディ・フォスター / アルバート・ブルックス / ハ―ヴェイ・カイテル

あらすじ:

ベトナム戦争帰りのトラビスは不眠症と頭痛に悩まされながらもタクシー運転手の仕事をしている。そんな彼は次期大統領候補の政治家の選挙事務所でボランティアをしているベッツィーに惹かれているが、偶然、彼のタクシーに乗り込んできた娼婦のアイリスも気になりだしていて……
今回が2024年最後のブログという事で、有名作品の『タクシードライバー』を取り上げたいと思います。

やはりこの映画を語るときはどうしても洋服屋目線ですとスタイリングの事がメインになりがちですが、現代にも通じる孤独と狂気の物語で、改めて観なおしてみると他人事とは思えない部分もあると思いました。

自分は好きな事があり、それが仕事になって共通の話を出来る仲間が沢山出来ましたが、そうじゃなかったらこのトラビスと同じだったのではないかと(もちろん銃撃はしませんが)思いながら観ていました。

そしてそんな孤独と狂気を演じたロバート・デ・ニーロはやはりすごい役者なんだとこちらも改めて思います。
若い頃に観た映画をまたこの年で観返すと当時感じた事、分からなかった事、気付けなかった事などが分かるので、昔見た別の作品も観返そうと思いました。


それでは衣装を見ていきましょう。

この映画の衣装と言えばやはりトラビスが着ているタンカースジャケットですよね。もともとは戦車兵用の冬用のジャケットでとてもシンプルなジャケットです。勿論、後半のモヒカン姿で着ているM-65ジャケットも良いですが、自分はタンカースジャケットの方が断然好みです。

他にもポン引きのハ―ヴェイ・カイテルの恰好も面白いので、そちらにも注目して頂くと面白いと思います。


ここからは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。



ビームス プラス / アーガイル ベスト モヘア
カラー:グレイ、ブラウン、ネイビー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥19,800(税込)
商品番号:38-05-0045-048

クラシックなアーガイル柄のニットベストです。

ベースの生地にはウール、ナイロン、モヘアを使っているので、光沢感、柔らかさがありつつナイロンが入っている為に変な伸びや型崩れがしにくくなっています。生地の毛足が長いので見た目のウォーム感はもちろん、実際の暖かさも抜群で、インナーに着て頂ければ重宝する事間違いなしです。

ジャケットのインナーとしてシャツの上に着るのも良いですが、タートルネックのカットソーの上に着て、その上からレザージャケットなんか着て頂くのも面白いと思います。

こちらも既に入荷している商品なので、気になった方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。

それでは『タクシードライバー』お楽しみ下さい。


そして2024年も拙いブログにお付き合いいただき本当にありがとうございました。寒さと乾燥の時期になっておりますので、体調にお気を付けてご自愛ください。

皆様、良いお年をお迎え下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第246夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』(2023)

監督:アレクサンダー・ペイン

出演:ポール・ジアマッティ / ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ / ドミニク・セッサ / キャリー・プレストン / ブレディ・ヘプナー / イアン・ドリー

あらすじ:

1970年、名門寄宿学校であるバートン校。クリスマスの休暇を家で過ごすために大半の生徒や職員は帰郷していく中、それぞれの理由で問題児のアンガスと監督官である嫌われ者の教師ハナム先生と息子をベトナム戦争で亡くした寮の料理長メアリーの三人が残ることになったが……

毎年、クリスマスの時期の一回は特別に年代や時代を問わずにクリスマス映画を紹介していて、今回紹介するのは2023年製作で日本公開は2024年の6月公開の『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』を紹介します。

公開当時に観に行った時に、今年のクリスマスにはこの映画を紹介したいと思ったくらい大好きな作品になりました。

まず作品名の「ホールドオーバーズ」は「残留者」や「留年者」の様な意味があるそうですが、この作品の場合は「居残り」の様な意味だと思います。

そして映画全編が舞台設定の時代である1970年代に撮られたような映画のザラザラしたフィルムの画面の質感で、アメリカンニューシネマの一本を観ているかのようでした。

年齢も立場も全く違う三人が冬の学校に残って生活をしていくのですが、徐々にお互いの事が分かっていき少しづつ関係が変化していきます。

普段と違う状況を過ごすことによりその人の違った面が見れて、その人の見方が変わっていくことってありますよね。

そんな三人を観ているのもとても良かったのですが、一番好きな場面はハナム先生とアンガスが博物館でする会話の部分です。どんな場面かは是非、ご覧になって確かめて頂きたいです。

そして休暇が終わり学校が始まると……

全くどこが良いのかを具体的に説明が出来ないのですが、本当に好きな作品になりました。このクリスマスの時期に観たい作品がまた一本増えました。

それではいつも通り衣装を見ていきましょう。

印象に残っているのはハナム先生のチャコールグレーのダッフルコートです。特別なものではないと思うのですが、長年着続けている感じがしっかり出ていて、実際に演じているポール・ジアマッティの身体にもしっかりと馴染んでいてとても良かったです。

ずっと思っていますが、いつかはあんな雰囲気で洋服を着こなしたいと思います。


ここからはBEAMS PLUSのアイテムの紹介です。


ビームス プラス / ニットポロ シャギー
カラー:ホワイト、グレー、ブラック
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥24,200(税込)
商品番号:38-12-0031-048

1960年代のニットをベースに襟や前立てを今の着こなし似合うように変更し、前面に6色の違った色を配置し、かなりカラフルな印象のニットに仕上がっております。

使用している糸はアンゴラヤギの仔ヤギの希少なキッドモヘヤ混の糸で、その糸を使いダブルジャカードに編みたてています。その上で起毛加工もかけているので、しっかりした生地感とキッドモヘアの柔らかな質感が気持ちの良い生地に仕上がっております。

暗くなりがちな秋冬のコーディネートの中で、良いアクセントになるのではないかと思います。

こちらも既に入荷しておりますので、気になる方は是非、お問い合わせください。


それでは『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』お楽しみ下さい。メリークリスマス。


コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第245夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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第245回目はこちら


『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』(2024)

監督:グレッグ・バーランディ

出演:スカーレット・ヨハンソン / チャニング・テイタム / ジム・ラッシュ / レイ・ロマーノ / ウディ・ハレルソン / アンナ・ガルシア

あらすじ:

1969年、宇宙開発戦争でソ連に後れを取っていたアメリカは焦っていたが、アポロ計画は遅れ予算も膨らむばかりだった。そんな状況を改善すべくプロモーション担当としてケリー・ジョーンズが雇われ、企業からの協賛を取り付け上手く進み始めるが、アポロ計画の責任者であるコール・デイビスはそんなケリーを快くは思っていなかった。そしてその裏ではもう一つのある計画が進もうとしていた……

1960年代から1970年代に実際にあったアポロ計画に対する陰謀論を下敷きに話が展開していくロマンティックコメディです。陰謀論と聞くと暗そうなイメージですが、全くそんな事の無い作品です。

観て頂くとどんな陰謀論なのか分かりますし、実際に一度は聴いた事のある話ではないかと思います。

主演のスカーレット・ヨハンソンは60年代の様々な衣装も含めとても良かったのですが、チャニング・テイタムの筋肉を強調する様なパッツンパッツンの衣装が最後まで研究者に見えず違和感はあったものの楽しく観る事が出来ました。

それではそんな衣装を見ていきましょう。上記でも触れている様に良くも悪くも一番気になったのはチャニング・テイタムの衣装で、どんな場面でもピッチピチの半袖のニットを着ているのです。しかもほぼ同じ形の色違いで3色を着まわしています。とても60年代っぽいアイテムなのですが他のNASAの職員がシャツにネクタイ姿で仕事をしている中で、もの凄く違和感に感じてしまいました。

スーツやジャケットを着る場面ではもちろん60年代の物を着ているのでとてもBEAMS PLUSのあ手本になる様な着こなしなのですが、他の場面の半袖ニットがとても強烈でそこにばかり目が行ってしまいました。

ここからは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。


ビームス プラス / ガイドシャツ ブラッシュド フランネル
カラー:ホワイト、ブルー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥30,800(税込)
商品番号:38-11-0893-139

様々なアウトドアブランドから出ていたシャツのディティールをモチーフにしたBEAMS PLUSオリジナルの定番のガイドシャツです。

生地にはムラのある糸を使用し、生地の段階で起毛加工をかけているのでより柔らかく表情のある生地に仕上がっています。色はホワイトとブルーの2色でどちらも派手ではないのですが、着こなしのアクセントとして活躍すると思います。

地厚なシャツなので、インナーとしてもシャツジャケットの様な使い方も出来る便利な1枚です。

こちらも既に店頭にございますので、気になった方は是非、問い合わせて頂ければと思います。

それでは『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第244夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


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第244回目はこちら


『カンバセーション…盗聴…』(1974)

監督:フランシス・フォード・コッポラ

出演:ジーン・ハックマン / ジョン・カザール / アレン・ガーフィールド / フレデリック・フォレスト / シンディ・ウィリアムズ

あらすじ:

ハリー・コールは通信傍受の権威であり、自分のプライバシーに対しても異常なまでに気を使っていた。ある依頼を受けて若いカップルの会話を盗聴していたがその会話に不審なものを感じたハリーは依頼人の代理の人間にそのテープの受け渡しを拒否するが……

この作品を観ていて思い出した言葉はニーチェの

「深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだ」

でした。

自分は盗聴している側だと思っていたら、盗聴されているかもしれないという疑心暗鬼に取りつかれていく男をジーン・ハックマンが演じています。

仕事に完璧を求めるがゆえに少しの切っ掛けで徐々に崩れていく様が観客の視点からだと滑稽に、しかし当人からすると恐怖として描いています。映画の冒頭で自分のプライバシーを明かすことに対して異常に警戒をしている描写がある為によりその恐怖が強調されていると思いました。

大きな事が連続するような映画ではないですが、とても面白いサスペンス映画でした。

ここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。

この作品が1974年で普段、題材にしている映画の年代からはずれてしまうのですが、ジーン・ハックマンが着ているスーツは60年代の雰囲気のもので、仕事柄目立つ格好は出来ないのでかなり地味なグレースーツを着ていますが逆にお手本の様な着こなしになっていると思います。

そして何より衣装ではないのですが、ロケ撮影が多いので当時のサンフランシスコの街並みや雰囲気、待ちの人達の着こなしを見る事が出来るので、そこに注目して観るのも面白いと思います。


それでは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。



ビームス プラス / ウエスタンシャツ ウール / アルパカ プレイド シャギー
カラー:ブラック、ティール、パープル
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥35,200(税込)
商品番号:38-11-0904-791

1960年代のワークウェアブランドのウエスタンシャツをベースにビームス プラス流のアレンジをした新型のウエスタンシャツです。

フロントヨーク、バックヨーク、袖の3連のスナップボタン等の代表的なディティールは残しつつ、シェイプの入らないシルエットに変更しているため汎用性の高いシャツに仕上がりました。

素材はウールにアルパカをブレンドしているので滑らかさ光沢感が増し、ウォーム感もアップしております。また手触りも見た目に対してかなりソフトで、重厚感がありながら相当軽い生地に仕上がっております。

サイズバランスにゆとりがあるので、インナーにシャンブレーのワークシャツ、デニムのボタンダウンシャツを着てボロータイをして、シャツジャケットのような合せ方をしても面白いと思います。

使い方の幅はかなり広いので、重宝する1枚ではないでしょうか?

こちらも店頭にサイズもそろっていますので、気になった方は是非お問い合わせ頂ければと思います。


それでは『カンバセーション…盗聴…』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第243夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

第243回目はこちら


『チャイナタウン』(1974)

監督:ロマン・ポランスキー

出演:ジャック・ニコルソン / フェイ・ダナウェイ / ジョン・ヒューストン / バート・ヤング

あらすじ:

ロサンゼルスの私立探偵のジェイクは「モーレイ夫人」の夫の身辺調査を行う。その後、調査対象であるホリス・モーレイが何者かに殺害され、依頼をしてきた「モーレイ夫人」も別人だった事が判明する。ジェイクは事件の真相を究明しようとするがある大きな陰謀とある家族の秘密に迫っていく……

この作品も「フィルムノワール」と言われるジャンルの傑作の一つだと思います。

私立探偵が知らず知らずの内に大きな陰謀に巻き込まれ、善悪の判断のつかない女性(ファムファタール)に翻弄され、後戻り出来ないような思いもよらないところに行きついてしまう。

典型的な話でもあるのですが、それだけではない色々な要素が絡みついて本当に面白いですし、哀しくもある話でした。

これはネタバレをしない方が良い作品だと思うので詳しい事は書きませんが、是非、観て頂ければと思います。

この作品を観ていてふっと思い出した日本の作品がありまして、今回はそれも合せて紹介しようと思います。

作品名は「ヌードの夜」という石井隆監督の作品で、やはり私立探偵が主人公の話です。

この石井隆監督は「天使のはらわた」、「GONIN」などのシリーズを撮られている監督で、劇画漫画家でもあります。

今観ると正直、平成感のある映像なのですが、これも哀しい話で印象に残っています。結構残酷なシーンもあるので、その様な描写が苦手な方は厳しいかもしれませんが未見の方には他のシリーズともにお勧めしたいです。

ではここからはいつも通り衣装を見て行きましょう。

どうしてもこの1940年代という時代はスーツスタイルやジャケットスタイルが基本なのでスーツの紹介になってしまうのですが、主人公のジャック・ニコルソン扮するジェイクのスタイルは映画全編を通して格好良いと思います。

今このままの格好をしようとすると毎回言っていますがコスプレに近くなってしまうのですが、しかしこの様な着こなしが似合う男になってみたいといつも思っております。


それでは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。



ビームス プラス / ダブルジャカード シェブロン シャギーカーディガン
カラー:グレイ、ブラウン、グリーン
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥27,500(税込)
商品番号:38-15-0199-048

毎シーズン好評のシャギーニットカーディガンの新柄が登場しました。

今シーズンは「シェブロン柄」でこのシェブロンとは山型が繰り返されるジグザグの縞模様の事で、フランス語で軍服の腕章の山型腕章やジグザグ模様に似ていることから命名されたそうです。

使っている素材はナイロン、モヘヤ、ウールの混紡素材でとても柔らかで温かみのある生地に仕上がっております。

ボディパターンはゆとりがあるので、重ね着をしてもストレスなく着用していただけます。

一枚でも存在感がありますし、レイヤードしてインナーとしても使っていただきやすいので、長い期間重宝して頂けると思います。

こちらも既に入荷していますので、是非、問い合わせいただければと思います。


それでは『チャイナタウン』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第242夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


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第242回目はこちら


『血の祝祭日』(1963)

監督:ハーシェル・ゴードン・ルイス

出演:マット・アーノルド / ウィリアム・カーウィン / コニー・メイソン / リン・ボルトン / スコット・H・ホール

あらすじ:

若い女性を狙う殺人事件が連続で起こっていた。しかも残された死体は奇妙な事に体の一部分が切り取られて発見される。警察も総力を挙げて捜査はするものの、なかなか犯人検挙には至らず……

今週はこのブログでは珍しいスプラッター映画を取り上げようと思います。

スプラッター映画とは殺害シーンに直接的な描写を見せる映画の事で、今では当たり前になっていますが実はこの『血の祝祭日』が最初の作品であり、この作品の監督である「ハーシェル・ゴードン・ルイス」は「ゴアのゴッドファーザー」と呼ばれているそうです。ゴア(Gore)とは流血、血糊という意味で、ここから血しぶきが飛ぶ残虐シーンの事をゴアシーンやゴア描写と呼ぶようになりました。

1963年当時は人体破壊描写と真っ赤な鮮血は視聴者にかなりの衝撃を与えたでしょうし、今ではこの様な作品も沢山出ていますが、苦手な方は鑑賞自体を控えて頂いた方が良いかもしれません。

1960年には以前に取り扱った『サイコ』が公開されていますが、より直接的な過激描写を入れたエポックメイキングな作品だそうです。

作品自体は67分と短いので、興味のある方は是非、ご覧になって頂ければと思います。

それでは衣装を見ていきましょう。

この作品がかなりの低予算で作られているので手のかかった衣装が登場するわけではないのですが、事件を捜査する刑事の着ているスーツが気になりました。

特に突飛な物ではなくお手本の様な1960年代のスーツですし、予算を考えると吊るしのスーツを使っているのではと思うのですが、そこが逆にリアルな着こなしが出ていて参考になるなと思いながら観ていました。


そしてここからは今週のBEAMS PLUSのアイテムを紹介しようと思います。



ビームス プラス / マルチストライプ クルーネック5ゲージ
カラー:マルチ、マルチ23F、マルチ24F
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥19,800(税込)
商品番号:38-15-0143-048

柔らかな色が中心のストライプにエルボーパッチが印象的なニットです。

明るい色が多い配色ですが、暗くなりがちな秋冬のコーディネートの中でニット自体が差し色として使えそうですし、このニットにダウンベストを着ていただいてもエルボーパッチがアクセントになるので主役としても充分に着て頂ける一枚だと思います。

生地にはウエイト感のある5ゲージのショットランドウールを使用し、インナーとして着てももたつく事もないと思います。

とても柔らかな印象のアイテムなので、パンツは6ポケットの軍パンやユーティリティトラウザーの様な武骨な印象のパンツを合わせても良いでしょうし、レザージャケットのインナーに着て頂くのも面白いと思います。

こちらも既に入荷しているので、気になった方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。

それでは『血の祝祭日』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第241夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


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今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

第241回目はこちら


『ボニーとクライド 俺たちに明日はない』(1967)

監督:アーサー・ペン

出演:ウォーレン・ベティ / フェイ・ダナウェイ / ジーン・ハックマン / マイケル・J・ボラ―ト / エステル・パーソンズ

あらすじ:

1930年代、大恐慌時代のテキサスで、ひょんな事から知り合ったクライドとボニーは一緒に強盗をおこなっていく事になり……

先週に引き続き名作映画の紹介です。

実在した男女二人組の銀行強盗であり、犯罪者ながらその後の映画や文学、音楽にまで影響を与えた二人組が主人公の作品で、題材は1930年代ですが1968年まで導入されていたヘイズコードというガイドラインを大きく超えた作品として、アメリカンニューシネマの先駆けの作品としても評価されている作品です。

伝記映画ではありますがブラックなコメディ要素もあり観やすい作品だとは思います。しかし終わり方はアメリカンニューシネマ的で観慣れていないと面食らうかもしれません。

終わり方も含めて自分は結構好きな作品でした。

それでは衣装を見ていきましょう。

作中ではどんどん金を奪い着るものも良くなっていくのですが、最初のクライドの登場シーンのブラウンのダブルのスーツにオフホワイトのパンツのさわやかな装いはかなり格好良いと思いました。そしてそんな恰好で強盗を働くのも落差があって面白いと思います。

古い時代が舞台の話なのでそのままの格好をするとコスプレのようになってはしまうのですが、それでもあのダブルのジャケットの着こなしは憧れてしまいます。

ここからは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。

今週はこちらです。


ビームス プラス / スポーツジャケット ウール プレイド
カラー:グリーン
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥60,500(税込)
商品番号:38-18-0585-874

1940年代から1950年代にかけて人気だったウールのスポーツジャケットをベースに着丈やフィッティングをアップデートしたビームス プラスのスポーツジャケットです。

フロントはダブルジップに変更してますが、チェストポケットのジップはチェーンスライダーを採用したりとアップデートしている部分とクラシックな雰囲気を残していたり、生地は見た目の重厚感はあるのですがかなり柔らかく軽量化されていて、どうしたら着やすくなるかを考えられている一着だと思います。

デニムやブラウンダックのワークパンツ等との相性は抜群ですが、ニットタイをしてウールのスラックスの上に着ていただくのも面白いのではないかと思います。

こちらも店頭にございますので、気になった方は店舗に問い合わせて頂ければと思います。

それでは『ボニーとクライド 俺たちに明日はない』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第240夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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第240回目はこちら


『サイコ』(1960)

監督:アルフレッド・ヒッチコック

出演:アンソニー・パーキンス / ジャネット・リー / ヴェラ・マイルズ / ジョン・ギャヴィン / マーティン・バルサム

あらすじ:

不動産会社に勤めるマリオンはとある理由から顧客の金を持って逃げてしまう。逃亡の最中にあるモーテルに泊まることになるが、そのモーテルの主人は……

映画としての高評価はもちろんですが、マリオンが殺されるシーンは数々の映画やドラマでも模倣されていますし、Tシャツのモチーフにもなるくらい有名な作品です。

白黒で古典とされる作品ですが改めて観ると当たり前ですが面白いですし、その後の作品にストーリーとしても映画の技術的な面でも大きな影響を与えているのが分かりました。

そしてこの映画のもう一つの見どころは「ソール・バス」の手掛けるタイトルロゴとかなりモダンなタイトルシークエンスだと思います。

「ソール・バス」とはアメリカ出身のグラフィックデザイナーで数多くの映画のタイトルデザインを手掛けていて、映画以外でも多くの企業マークのデザインも制作した方です。

そして今作のタイトルシークエンスの部分だけ何回も観返してしまいました。

「ソール・バス」が手掛けた企業マークは日本の企業も多く、京王百貨店や味の素、紀文食品などがあるようです。

古典の作品ですが、このタイミングで観返していただくのも良いと思います。

いつもでしたら衣装を見て行くのですが、今週は白黒の作品の為、お休みをさせて頂きます。

そして今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。


ビームス プラス / ワーク クラシックフィット ブロック プレイド ジャカード
カラー:レッド、サックス
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥44,000(税込)
商品番号:38-11-0884-791

定番で取り扱っているクラシックフィットのワークシャツの新作です。

ジャガード織りで表現されたビンテージのネルシャツをベースに再現したオリジナルファブリック。

サイズはやや大きめのパターンを採用しているので、中に別のシャツをレイヤードして頂けるのでシャツジャケットの様な使い方が出来ますし、暗くなりがちな秋冬のコーディネートの差し色としても活躍すると思います。

こちらも既に入荷していますので、気になる方は店舗に問い合わせて頂ければと思います。

それでは『サイコ』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第239夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

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第239回目はこちら


『史上最高のカンパイ! 戦地にビールを届けた男』(2022)

監督:ピーター・ファレリー 

出演:ザック・エフロン / ラッセル・クロウ / ビル・マーレイ / カイル・アレン / ジェイク・ピッキング / ウィル・ロップ

あらすじ:

ベトナム戦争時に、出征した友人たちにビールを届ける為にベトナムに実際に行ったチッキー・ドナヒューの物語

この映画はベトナム戦争激化時の1968年に出征した地元の友人に缶ビールを届ける為にベトナムに行ったチッキー・ドナヒューの実話を元にしています。

軍隊経験はあれど実戦経験のないチッキーは反戦運動家や第二次世界大戦に従軍した大人たちの言っている事に反発し、勢いと思い付きでベトナムにいく事を決めます。

最初こそうまく行けましたがそこからは地獄めぐりで、テレビで報道される内容と実際の現地の違い、第二次世界大戦を戦った大人たちの言う戦争とベトナム戦争の違いをまざまざと見せつけられ、そして戦争というものの残酷さを知っていきます。

実際にあったセリフなのかは分かりませんが、ラスト近くでラッセル・クロウ演じる戦場カメラマンがいうセリフが本当に響きました。

様々な戦争映画がありこれからも作られていくと思いますが、戦争という行為の残虐性を忘れないために、そして戦争という行為が世界からなくなる事を願ってこれからも戦争映画を観ていかなければいけないなと感じました。

それでは衣装を見ていきましょう。

主人公のチッキーとその周りにいる仲間たちの恰好が、とても1960年代の日常着の雰囲気がしっかり出ていてとても着こなしの参考になると思いました。

そして印象的だったのはチッキーが着ていたボロボロのドンキーコートでモスグリーンのペラペラな感じの生地が特に生活感があり良かったです。

ここからは今週のBEAMS PLUSの商品紹介です。



ビームス プラス / スノーパターン ベスト 3ゲージ
カラー:ブラウン、ゴールド、グリーン、ネイビー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥16,500(税込)
商品番号:38-05-0047-156

3ゲージというかなり太い糸を使用して編んだニットベストです。この雪柄を表現するために3ゲージという太さの糸を使ったそうで、しっかりと雪柄の存在感のあるベストに仕上がっています。

編みあがった生地自体がかなりしっかりしているので、通常のニットよりも伸縮性が低いので着用時はタイトに感じるかもしれません。しかしその分フィットするので保温性は抜群ですし、重ね着をした時にももたつかずに着ていただけると思います。

ブレザーのインナーはもちろんですが、自分のレザージャケットのインナーとして着ていただくのをお勧めしたいです。

どうしてもレザージャケットはハードな印象になってしまいますが、インナーにニットベストを着る事により柔らかい印象になりますし、風は防ぐけど保温性が低い欠点を補えるのでレザージャケットの着ていただける期間も伸びると思います。

色も4色あり好みに合わせて選んで頂けます。

こちらも既に店頭に入荷しておりますので、気になった方はお近くの店舗に問い合わせて下さい。

それでは『史上最高のカンパイ! 戦地にビールを届けた男』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第238夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

第238回目はこちら


『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』(2014)

監督:ビル・ポーラッド

出演:ジョン・キューザック / ポール・ダノ / エリザベス・バンクス / ポール・ジアマッティ /

あらすじ:

1960年代、ビーチ・ボーイズのメンバーとして成功していたブライアン・ウィルソンはメンバーがツアーに出ている間にスタジオで「ペット・サウンズ」を作っていくが……

1980年代、ブライアンは自動車販売店である女性と出会う。お互いに惹かれ合いデートを重ねるが、ブライアンの横にはいつも精神科医のユージン・ランディがついていて……

今作は「サーフィン・USA」や「サーファー・ガール」等のヒット作のある「ビーチ・ボーイズ」の中心メンバーのブライアン・ウィルソンの伝記映画で、同じ人物の1960年と1980年代を同時に描いていく映画です。

1960年代パートではのちに名盤とされる「ペット・サウンズ」の製作とその後の反響、1980年代ではある女性との恋愛を描いていくつくりになっています。

「ペット・サウンズ」は現在では最高のアルバムとして評価をされていますが、発売当時はそれまでのビーチ・ボーイズのサウンドとかけ離れていたため正当な評価を得られずにいた作品です。

ブライアン自身その事について苦悩していたようで、劇中でも描かれています。

1980年代はメリンダ・レッドベターという女性と出会い、そのことによって精神的に支配されていた精神科医からの離脱を描いています。

同じ人物の違う年代をジョン・キューザック、ポール・ダノがそれぞれ演じているのがとても面白いと思いましたし、改めて「ペット・サウンズ」を聞き直してみようと思いました。

それでは衣装を見ていきましょう。

今回も特定のキャラクターというよりはバンドメンバーの衣装が結構面白くて、派手に作っているぶん1960年代の雰囲気がより強く出ていて気になるものが多かったです。

1980年代になるとまた別の良さがあると思いますが、やはり好みは1960年代の方でした。

ここからは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。



ビームス プラス / クルーネック ストライプ シャギーニット
カラー:ライトブラウン、ブラウン、グリーン、ブルー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥30,800(税込)
商品番号:38-15-0197-319

スコットランド製のストライプ柄のニットです。ストライプの幅を太めにし存在感を出し、色の組み合わせもこだわった一枚です。

生地は厚くないのでシャツとのレイヤードにも向いていると思いますし、インナーとしてももたつくことは無いと思います。

明度は高いのですが選んでいるストライプの色が落ち着いた色が多いので、派手にならず良いアクセントになるのではないでしょうか?

こちらも既に店頭に入荷していますので、気になる方は是非、問い合わせて頂きたいと思います。

それでは『ラブ&マーシー 終わらないメロディ』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第237夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


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ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

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『ソプラノズ ニューアークに舞い降りたマフィアたち』(2021)

監督:アラン・テイラー

出演:マイケル・ガンドルフィーニ / レイ・リオッタ / アレッサンドロ・二ヴォラ / レスリー・オドム・Jr / ジョン・バーンサル / ビリー・マグヌッセン / ミケーラ・デ・ロッシ 

あらすじ:

1960年代から1970年代にかけて青春時代を過ごしたトニー・ソプラノ。そんな彼の憧れは変わりゆく時代に翻弄されながらも壮絶に生きた叔父のディッキー・モンティサンティだった。そんな叔父を見ながらトニーは成長をしていきマフィアのボスへの道を歩き始める。

この映画の基は1999年から2007年まで全6シーズン続いたテレビドラマシリーズで、主人公でマフィアのボスであるトニー・ソプラノの組織のボスとしてやソプラノ家の主人としての苦悩を描く作品です。

今作はそのトニー・ソプラノの少年から青年期までを描く前日譚で、若き日のトニー・ソプラノをドラマ版のトニー・ソプラノを演じたジェームズ・ガンドルフィーニの息子のマイケル・ガンドルフィーニが演じています。

因みにジェームズ・ガンドルフィーニは2013年に51歳の若さで亡くなっていますが、様々な映画作品に出ていたので、ご存知の方もいらっしゃると思います。

そしてこの手のマフィア映画には欠かせないレイ・リオッタが出ているのも見落とすことはできません。

映画の舞台は1960年代から1970年代で公民権運動やベトナム戦争などがあり文字通り激動の時代を描いていて、テレビドラマ版ではあまり関わりが描かれなかった黒人ギャングとの問題も描かれています。

映画単体としてディッキーのマフィア一代記として観ることも出来ますし、この映画を観てテレビ版のソプラノズを観て頂くのも良いと思います。

それでは衣装を見ていきましょう。

今回は特定の人物というよりも1960年代から1970年代にかけての洋服の変化を見る事が出来るので、そこに注目してもらうと面白いと思います。

他に感じるのは人種によって同じ1960年代のスーツでも微妙に形というか好みが違うのも面白いと思いました。様々な作品でイタリア系、アフリカ系、WASPで同時代でも違いが出ていますし、子供達の着ている物も違っているのでその違いに注目してもらうのも良いと思います。


それでは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。


ビームス プラス / ミル ライナー ジャージ フリース
カラー:ブラック、オリーブ
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥22,000(税込)
商品番号:38-18-0001-139

ここ数シーズン連続で登場していてもう定番と言ってもよいミリタリーライナージャケットを紹介します。

ヨーロッパの軍物をベースにデザインされておりリブ、ボディ、ジップ全てを単色で纏めた武骨な雰囲気のブルゾンです。しかし素材は伸縮性に優れたバックフリースを使用し、軽さと保温性のあるブルゾンに仕上がっています。

サイズはややゆとりのあるパターンを採用し、カットソーやシャツとのレイヤードも出来るライトアウターとしても使えますし、この上からマウンテンパーカーやコートを着る事も出来るのでミドルレイヤーとしても活躍します。

自分は早春の旅行の際に持って行ってかなり重宝しました。

着心地自体もとても良いので普段使いにも適しているので、気になる方は店舗に問い合わせて頂ければと思います。


それでは『ソプラノズ ニューアークに舞い降りたマフィアたち』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第236夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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『波止場』(1954)

監督:エリア・カザン

出演:マーロン・ブランド / エヴァ・マリー・セイント / カール・マルデン / リー・J・コップ / ロッド・タイガー

あらすじ:

主人公のテリーは元ボクサーで今は波止場での港湾労働をしている。港を仕切るギャングのジョニーの命令で友人の殺害に関与してしまう。ジョニーを恐れて何もしない周りに対して殺された友人の妹のイディだけは真相を知ろうと動き出す。そしてその姿に心動かされたテリーは……

第27回アカデミー賞の主要部門を獲得しているマーロン・ブランド主演の骨太な作品です。

ボクサーとして上手くいかず燻っていたテリーが真っすぐなイディに感化されて、一人でギャングに立ち向かっていく話です。

この作品は何といってもマーロン・ブランドの格好良さと色気の作品だと思います。

俳優の魅力はカラーだろうが白黒だろうが関係なく伝わるもんだという事を再確認させられた作品でした。

それでは衣装を見て行きましょう。普段、白黒作品の時には生地の質感や色が分かりずらいので休むことが多いのですが、今回は気になったブルゾンがあったので紹介したいと思います。

それは主人公のテリーが着ているブルゾンです。

色は確認が出来ないのですがたぶん赤と黒のブロックチェックで、真冬のニューヨークという設定なので生地はマッキーノウールの様な厚手のものだと思います。

通常ですとクルーザー型を想像しますが、着ているの袖と裾部分がリブになっているブルゾン型なのです。

これが新鮮でかなり格好良くて、自分でも欲しくなってしまいました。(マーロン・ブランドだから着こなせている可能性が大いにありますが…)

他の労働者の格好も日常感がしっかりあり着こなしの参考になりそうですが、このブルゾンが一番目を引きました。

周りの労働者の格好にも注目して観るのも良いと思います。


ここからは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。


ビームス プラス / バンドカラー プルオーバー バティック ストライプ ジャカード
カラー:ブラウン
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥34,200(税込)
商品番号:38-11-0907-139

アフリカンバティックモチーフをジャカードで表現している生地をしようしたプルオーバーのシャツで、生地はコットンポリエステル混紡でかなり地厚に織り上がっています。

インパクトのある柄でシャツ一枚でも充分に主役になるシャツだと思います。

レザーのカーコートの様なハードなアウターのインナーとしても負けないくらいの存在感のあるシャツです。

こちらも既に入荷しているので、気になる方は問い合わせいただければと思います。


それでは『波止場』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第235夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

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今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

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『バグジー』(1991)

監督:バリー・レヴィンソン

出演:ウォーレン・ベティ / アネット・ベニング / ハ―ヴェイ・カイテル / ベン・キングスレー / エリオット・グルード

あらすじ:

1930年代のニューヨーク。組織の命令でロサンゼルスに乗り込んだベンジャミン・シーゲルは確実に縄張りを広げていた。そんな中、新人の女優であるバージニアに出会い恋に落ちる。そしてネバダ州の砂漠を見たときにある構想がベンの頭に浮かんだ。

1940年代当時、砂漠の小さな町であったラスベガスにカジノとホテルを作って、今のラスベガスの基礎を作った実在のギャングメンバーでもあったベンジャミン「バグジー」シーゲルの伝記映画です。

タイトルにもなっている「バグジー」とは害虫、ばい菌という意味を持つ蔑称で本人はかなり嫌がっており、劇中でもこの呼び名で呼ばれ怒るシーンがあります。

様々な人の伝記映画を作ることが多いアメリカですが、偉人だけではなく『俺たちに明日はない』や『パブリック・エネミー』、『アメリカン・ギャングスター』の様な犯罪者の映画も数多く作られています。

今作もその中の1本であり、ギャングである以上にラスベガスの礎を作ったともいえる人物の映画です。

本人の事は勿論、詳しくは分からないのですが、映画で観ていると自分が気に入った人や物や事に関しては相当な思い入れというか執着のある人物だという事が分かるのですが、そうでもないとあんな何もない砂漠のど真ん中にカジノとホテルを作ることを思いつき、周りから相当な借金をしてまで完成させることは出来なかったのではないでしょうか?

それと同時にそのこだわりが自分の命を短くする一因にもなっているのが、皮肉に感じました。

なんにせよ何もないところに最初の1軒のカジノを建て、今のラスベガスの繁栄の最初の一歩を作った事は相当に凄い事だと感じました。

それでは衣装を見ていきましょう。

今回の注目はやはりウォーレン・ベティ演じるベン・シーゲルだと思います。

実際のベンも180cmの身長にハリウッドスター顔負けの甘いマスク、ジムで鍛えていた身体にハンデメイドのシルクのシャツに当時としては破格の200ドルはするスーツを着込んでいたそうで相当の洒落者だったそうです。

映画を観ていても、ベンの衣装は相当格好良く、第64回のアカデミー賞では衣装デザイン賞も受賞しています。

まず映画の冒頭からベンが着ているのはグレーのストライプのスーツですが、1930年代らしい肩パッドがしっかり入っていて幅の広いピークドラペル、ウエストもしっかり絞られていて、着丈も長い6つボタンのダブルのスーツです。

演じているウォーレン・ベティ本人も188cmと高身長なので、着丈の長いダブルのスーツが相当似合っています。

劇中では他にもグレーベースに赤のペンの入った千鳥格子のジャケットやギンガムチェックのジャケットなんかも着こなしていて、相当格好良いです。

自分には真似できるとは思えませんが……

是非、ベンの着ている物にも注目して頂けると良いと思います。


ここから今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。



ビームス プラス / ニット ポロ ストライプ
カラー:ブラック、ブラウン、マスタード、ネイビー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥19,800(税込)
商品番号:38-12-0027-156

秋冬らしいウール100%のポロシャツです。

ベースは落ち着いた色に明るいストライプが入っていますが、袖と後身頃をソリッドにしているので、派手ではないクラシックな印象です。

使用している毛糸は細番手のものなので、一枚で着る事はもちろんジャケットのインナーとしても活躍すると思います。

チェックの太めのトラウザーにこのポロを着てその上にデニムジャケットを合わせたり、色の濃いデニムに合わせてブレザーを羽織っても良いのではないかと思います。

こちらも既に店頭に入荷しておりますので、気になった方は店舗に問い合わせて頂ければと思います。


それでは『バグジー』お楽しみ下さい。

コヴ

BEAMS PLUS ロードショー 第234夜

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。

第234回目はこちら


『戦場からの脱出』(2007)

監督:ヴェルナー・ヘルツォーク

出演:クリスチャン・ベイル / スティーヴ・ザーン / ジェレミー・デイヴィス / ザック・グルニエ / GQ / ギャレン・ユエン

あらすじ:

1965年、ヴェトナム戦争で極秘任務中に撃墜されてしまったディーター・デングラーは捕虜となり奥地の収容所へと送られてしまう。そこには何年も前から捕まっている捕虜たちがいた。ディーターはその捕虜達と一緒に脱出を試みるが……

実際にパイロットとしてベトナム戦争に参加し撃墜され捕虜となったディーター・デングラーの話を基にした映画だそうです。

どうしても主人公に思い入れて映画を観てしまいますが、どちらもしなくてよい辛い思いや悲しい思いをする人達が沢山いて、沢山の人達の命が奪われていく戦争自体が無くなれば良いなと思いながら観ていました。

「もしも」の話になりますが、ベトナム戦争自体がなければこの映画を始めとするベトナム戦争関連の映画は生まれていなかったかもしれません(名作と言われる作品も多いですが)。

ですがそれでも良かったんじゃないかと思ったり、戦争映画がない分、別のジャンルの別の名作映画が生まれていたのではないかと思ったりしてしまいました。

この作品のテーマは別にして、映画として手持ちのカメラを使用した様な映像であったり、不思議な主観ショットが入ったりとあまり戦争映画では観られないショットがあって面白かったのと、主演のクリスチャン・ベイルの役作りや演技がとても凄かった作品でした。

それではいつも通り衣装を見ていきたいのですが、映画のほとんどがボロボロのツナギを着ている主人公とその仲間か半裸の看守しか出てこないので今週はお休みしようと思います。


ここからは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。


ビームス プラス / ハーフ ジップ スウェット フーディ
カラー:レッド、イエロー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥17,600(税込)
商品番号:38-13-0214-156

寒暖差のある気候ではありますが、新作のスウェットが入荷して参りました。

写真でもわかる通り今までにない変わり種のフーディです。

ハーフジップにチンストラップ、裾のドローコード仕様と特徴のあるディティールが満載です。

生地は裏毛で軽めのオンスなので少し肌寒い時にも良いと思いますし、シャツとの重ね着をしてももたつかずに着る事が出来ます。

カラーはレッドとイエローの2色で冬の差し色としても良いと思います。

こちらも店頭には入荷していますので、気になる方はご連絡頂ければと思います。

それでは『戦場からの脱出』お楽しみ下さい。

コヴ