こんにちは!
“ラブレター”って言葉最近あまり聞かなくなりました。
告白の方法も時代によって変化していますよね。
2008年にiPhoneが発売されてから、思いの伝え方も変わります。
ですが、“想ったことを伝える“ということはいつまでも大切にしたいです。
さて、先日展覧会が終わったRe:jector 『IDENTTYS』
最高に格好良い作品と空間のクリエイティビティに対する憧れ、
その空間にいる緊張感と刺激を毎日味わい、
自分の心情にぐっと突き刺さる作品も、そして展覧会の背景も、
この展覧会が行われた時期も、すべてが合わさって、きっと忘れることが出来ない
個人的な思いが強い展示になりました。
今回はRe:jectorへの公開ラブレター。
想いを伝えて、自由に読んで頂いて、何か受け取っていただけたら嬉しいです。

私がRe:jectorの人柄を紹介するとなると、海賊のような人!
豪快でカリスマ性があって、雄々しく、人を惹き付ける凄みと魅力がある。
迫力と力強さ、クリエイティビティが溢れ出ている。
今回の展覧会が4年ぶり、4回目。
今まで行った展覧会はコラージュ作品だったので、今回の展示もコラージュだと思っていました。
ですが作品を見た時にびっくり。
ペインティングやドリッピング、コラージュと表現方法が様々。
ペイントの作品やスケートボードも、抽象画のような、一回見ただけでは理解出来ないような絵も、誰を表しているのか考えてしまう人物画も。

初めてみるリジェクターの作品にドキドキとワクワク。
只々格好良い、未だ見たことのない、そして挑戦的な作品だと思いました。
展覧会が始まり、彼にこの展覧会を行う裏話をお聞きしました。
この展覧会は実は2020年に展示を行うことは決まっていて
(B GALLERYの展示は1~3年前から決まっています)
Re:jectorも2〜3年前からこの展覧会に向けてを準備して作品作りをしてくださっていました。

ですが、新型コロナウイルスで世界中の状況を一変させ、スタンダードがアンスタンダードに。
挨拶がハグする人たちは挨拶さえ普段通り出来ないこと。
外出する時はマスクを付けて歩くことを推奨されるということ。
(わたしもマスクを持つということがスタンダードになっていることに改めて驚いています。)
金曜の夜飲みに行く習慣があった人たちはパソコンやアイフォンでリモート飲み会になったり、行かなかったり。
自粛期間中は“STAY HOME”と呼び掛け合い、世界中の人たちが家にいるようにアーティストが音楽イベントを家で行ったり。
(こんなこと世界の歴史上で初めてではないでしょうか?)
そもそも“自粛“という言葉が日常になっているワード自体がアンスタンダード。
またこの数ヶ月で長い歴史である問題について言及したり、
個々の問題、全体の問題が浮き彫りになったのを世界のニュースも日本のニュースも
リアルで感じていることも含め、私たちはその問題を目の当たりにしてきました。
2〜3年前には考えらなかったこの状況。
この展覧会の数ヶ月前にRe:jectorとキュレーターの藤木が会話の中での一言
「俺たちにもなにかできることあるよな?」という言葉から、
その準備していた作品ではなく、今回の展示している作品を急遽作り直しています。
私は、その一言で作品を作りなおしたRe:jectorの感覚と“今“を創造しての表現に対して、魅力を感じました。
結果、”今“を反映した表現は観る人の心に届くことが多いと毎日ギャラリーに立って実感しています。
またその一言を言ったキュレーター の藤木にはアシスタントとしての立場として、尊敬する部分。
“今“に最も貪欲なふたりだからこそ出来た展覧会では無いかと思います。

また今回の作品はRe:jectorにとっても挑戦的な作品でもあったはず。
銀色に絵具の作品はアルポリック(アルミ複合板)といって建築資材に多く使用されている板に、絵具の油分の配合の調節は難しいと聞いています。
私はギャラリーに立ち、来店してくださった方にお話しを聞いたり、伝えたり。
そして毎日絵を見て、変化する絵の見方に楽しみを感じていました。
そして新しい挑戦を日々しているだろうRe:jectorに対して、
今新しいことを挑戦しようとしている自分にとっては、
憧れであり、プレッシャーであり、励ましを勝手に感じていた展覧会。
Re:jectorへ想いを伝えることができるなら、
作品、会場、全ての空間が完璧なRe:jector 『IDENTTYS』彼の次の表現も楽しみだということと、
最高に格好良いものを常に求めているRe;jectorのことを、私は真剣に格好良いと思っているということ。
また自分自身も“今”をもっともっと貪欲に生きようと思っていることをお伝えしたいと思います。

最後に、
タイトルのRe:jector, Love Letter, Curatorという3つ韻を踏みましたが、
藤木のキュレーションは感動がいつもあります。
想いを伝え合い、何一つ隔てる事なくアーティストと向き合い最高の展覧会を作るということ。
私は今後も皆様に、アーティストのバックグラウンドをお伝えしたいです。
会場でも文字でも。皆様に伝えたいことが沢山あります。
次の展覧会もお楽しみに!
===============================
B GALLERY
Instagram:@b_gallery_official
Twitter:@B_GALLERY_
Face Book:B GALLERY
===============================
