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我喜屋位瑳務 私のオススメの展覧会の味わい方

こんにちはー!

秋晴れが気持ち良くて、朝から夜まで風にあたりたくなるそんな日が続きますね。



さて。今回はなんだか見入ってしまう作品ばかりの展示。

「作家の我喜屋位瑳務さんについて」と「私なりの我喜屋さんの作品の楽しみ方」をお伝えしたいです!


我喜屋さんは立ち居振る舞いも声も柔らかく、一緒にお話ししていると落ち着くそんな方。

在廊時にお話しされて、彼の作品だけでなく、彼の人柄も好きになっちゃう方も多いように感じました。

我喜屋さんは沖縄生まれ。

小さい頃からアメリカのカルチャーを見て育ったこと、そして大のホラー映画好き。

それは作品を見て何か受け取れてしまう部分かもしれません。


我喜屋さんの展覧会では、作品と向き合って見ている方が多いような気がします。

それは、ホラー好きが骨まで染み込んで、こんなにポップな色合いの作品なのに、なんだか少し引っかかるそんな作品だからなのかと。



まず入って、見渡して、気になる絵のところから自由に立って作品を味わって欲しいです。

この絵はなんだろう、この色合いいいなぁとか、オレンジの垂れてるの絶妙だなぁとか。

自分の感想を、自由に言葉にして欲しいです。(心の中でも、一緒に来てる方でも、近くにいるスタッフにでも)


それを気になる絵の前で味わって頂いて、その後、タイトルを見ます。

たとえばこちらの作品は「杭」

今までボヤッとしていた抽象的なものに、その名前があるといきなりパキッとその絵が杭に見えてしまうから不思議。

その不思議を味わったり、ひとりで名前当てゲームしたり。


そして展覧会のタイトルの意味を知るのも、私は大切にしています。


展覧会のタイトルはGUINEA MATE

GUINEAは、ギニーピッグ(guinea pig)が由来で「モルモット」の英語読みのこと。

我喜屋さんはモルモットと暮らしており、今回の展覧会のTシャツを愛モルモットのシモン君にしちゃうくらいモルモット好き。



我喜屋さんと在廊中にお話ししていた時に、救いの神様は居ない。だけど貧乏神はいる。というお話をしてくださいました。

既存の神様や宗教に頼るよりも、自分でオリジナルの神様を作り上げたり、宗教をつくっちゃえば良い、そしてそれで自分を救えば良い。

ということで、我喜屋さんの神様はモルモットです。


MATEというのは友達、兄弟、仲間という意味。

なのでこの展覧会では、あなたのGUINEA  MATEはなんですか?

という疑問を展覧会で自問して欲しいです。





個人の信条、個人のルール、自分で自分を救うのは何だろうと考え、作り上げちゃって、

そしてその自分を救うものがいたらだれもが自分に誇りを持って生きれるのではないかなぁと。

私のGUINEA MATEは右耳のピアス。

一番大切にしたいのは衝動と感情なので、有刺鉄線のピアスをギニーメイトにします。


作品を味わって、感じて、その自分が1番に思った気持ちを大切に作品鑑賞はしてくだされば、展覧会で得た気持ちになることが私は大好きです。

自由に、楽しんで、味わってください。

残り5日!

皆様のご来店を楽しみにしております。


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【次回展覧会のお知らせ】我喜屋位瑳務 個展 “GUNIEA MATE”

Bギャラリー」では初となる、我喜屋位瑳務の個展“GUNIEA MATE”を開催します。



我喜屋はイラストレーターとして活躍する一方で、美術館での展覧会や芸術祭に参加するなど、アーティストとしての活動を続けています。

 

沖縄県で生まれ育った我喜屋は、沖縄に残るアメリカ文化の名残に影響を受けており、彼が創り出すイメージは、戦後アメリカのホラー、SF映画やアメコミが持つ世界観を感じさせます。

 

今回の展覧会タイトルGUNIEA MATE”とは、実際には存在しない架空の概念です。

我喜屋はこれまでも成熟した現代社会のなかで無数の価値観と大量の情報の中で暮らす私たち自身の姿を映し出してきましたが、今回の展覧会では私たちが現代社会を生きていくうえでのそれぞれの個人的な信条を、宗教や信仰とは似て非なる概念” GUNIEA MATE”として提案し、” GUNIEA MATE”する人々を描き出します。

我喜屋はペインティング、ドローイング、コラージュ、インスタレーションなど多様なメディアを使用して作品を制作しますが、近年我喜屋は油彩作品の制作に意欲的に取り組んでおり、今回の展覧会では、パソコンを使ったデジタルコラージュを元に描く油彩作品の新作を中心に展示を構成します。

【我喜屋位瑳務 (がきやいさむ)
沖縄県沖縄市出身、東京都在住。イラストレーターとして活躍する一方で、美術館での展覧会や芸術祭に参加するなど、アーティストとしての活動を続ける。沖縄県で生まれ育った我喜屋は、沖縄に残るアメリカ文化の名残に影響を受けており、彼が創り出すイメージは、戦後アメリカのホラー、SF映画やアメコミが持つ世界観を感じさせるとともに、多様なメディアを使用することで紡がれる様々な時間と場所が混在したイメージ、成熟した現代社会のなかで無数の価値観と大量の情報の中で暮らす私たちの姿を映し出している。


キュレーション:アートアンドリーズン株式会社 佐々木真純

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