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The night I fell in love

ご機嫌いかがでしょうか、銀座店の新井です。




最近はもっぱらワイドかフレアパンツに首ったけになってきてしまいました。私としましては中学生でオシャレに目覚めた当時は、アメカジというか渋カジが大全盛だったものでその原体験が全く抜けないんでしょうね。三つ子じゃないですけど、中二のオシャレゴコロ百までって感じなんですかね。


流石に写真は残ってませんでしたが中1の当時の私の戦闘服は今着てるアイテムとあんまり変わってないのに気が付いて、自分でも少しビックリです。

その当時のホットドッグプレスの渋谷カジュアル特集と三つ年上の兄からの指導の元、常に身に纏っていたのはトニーラマのウエスタンブーツ、ラングラーのデニムウエスタンシャツ、リーバイス517ブーツカットデニム 。この3種の神器を常に身につけ、寒い時はスタジャンかスカジャンかL-2Bを羽織ってましたね。

今の合わせもヒールブーツにフレアトラウザースでウエスタンシャツ着てブレザー羽織ってますからジャケットを着る様になった位で趣味趣向は変わらないもんです。


しばらくは定番でやってたこのブランドのウエスタンシャツがとうとうセールになってしまったので、買い逃すと後悔しまくりだと想像が付くので3枚大人買いしてしまいました。


BOLZONELLA/デニム ウエスタンシャツ
カラー:インディゴ
サイズ:37,38,39,40,41,42
価格:¥17,160(税込)
商品番号:24-11-2026-395

ジャケットの下にウエスタンシャツを着るのは大好きなのですが、レミレリーフとかラングラーとかのガチ物だと着膨れもして動きにくくて肩が凝るのでこのブランドの感じが正にどストライクだったんです。


他さんのドレスシャツファクトリー物だとどうしても表情や生地が堅いというか綺麗すぎるのでデザインだけがウエスタンタイプであんまり面白みが感じなくて。インナー使いに着やすくて尚且つ程良いラギッド感もあるのが良いなと。

このボルゾネッラの襟の大きさとか開き方とかエリ芯地の絶妙な厚みとかパッカリングに合わせたステッチの運針数と糸番手のバランスとかフロント前立ての程良い細さとか全部が私のどストライク。これだけのドレスシャツ縫製工場が作ったであろう綺麗な仕立てに加えて、ちゃんとデニムの色落ちやパッカリングの表情をカジュアル工場顔負けの製品加工を施してあるのがまた素晴らしい。大体のドレスシャツ工場ではこれだけの製品加工の設備はまず無いですからね。洗いの製品加工を他の場所に移動させて行うと運搬費や加工費が上乗せで売値が無駄に跳ね上がってしまいますし。お値段も作りを考えれば非常に良心的。こんなにスーパーナイスバランスのドレス仕立て大人ウエスタンシャツは未だかつて出会った事無いです。


またこのブルーインディゴはポリエステル混のストレッチデニムなものだから更に最高。オジサンは肩凝りが酷いのでストレッチ素材は救世主なんです。それにこのブランドのインディゴは時間経過での黄色変化もしないので素晴らしいです。意外と変色留めを考慮して生地を使ってるシャツブランドは少ないので販売する身としてはそれも心配なんです。

10年くらい前のこのブランドのデビュー作のシャンブレーワークシャツやらワイドカラーシャツは擦り切れるほど気倒してましたが、その当時はウエスタンは出てなかったので今回のセールを機に買ってみましたが予想以上の感動でした。多分原体験のノスタルジックがかなり大きいのだとは思いますが。

あの当時は雑誌の中でウチのディレクターが肝煎りでこのボルゾネッラを紹介してたので、雑誌の発売日にはお店の電話が鳴り止まず、即完売状態で予約もパンパンで大変だった思い出があります。そんな大ヒットのベーシックアイテムと言えど、どんなに良い物でも何年もやり続けると動きが鈍くなってしまうものです。このブランドも今では型数が減り、それでも今回のウエスタンモデルは生き残っていたのですがね。これもセールでサヨナラだなんて。

これだけの縫製と加工を兼ね備えたシャツブランドは何かしらの新型企画で続けて欲しいもんです。なんならわたくし考えます。

流石にどの生地の物もサイズは欠けてきてしまってましたので、もはや40だったり41だったり42にで購入しちゃいました。最近はキツくなければサイズも大きめで問題無しです。それはそれで気分で着られちゃうもんかなと。

15年ほど前に買ったドレス仕立てウエスタンシャツは大活躍でした。それを着てた28歳位の私をネタで。


今のアラフォーの姿は載せられたもんじゃ無いですが、アラサーの頃のはまだイケますね。なんかギャル男っぽい感じでウケますけどね。それは置いといて着てるウェスタンシャツはホントに普遍的で時代を超えるベーシックだと言えますよね。だってこれ15年前のスタイリングですよ。

この当時のヘビロテはディオールオムのシャツ等を作ってたアスター社製ブロードウエスタンシャツ。このウエスタンシャツもボロボロになるまで気倒したので、それを超える時空超越の普遍的名作と言える今回のボルゾネッラウェスタンシャツは同じのをもう一枚予備で買っておこうか悩んでます。皆様もこの機会に。


表題は90年代の渋カジの初代カリスマ的存在のエグっちゃんのスマッシュヒットバラード。あの頃の彼は真っ黒のサラサラロングヘアーにスカジャン着てヴィンテージデニムにウエスタンブーツ。雑誌のスナップも彼のスタイル完コピだらけ。アニキは今じゃすっかりダンディなお姿ですが、あの頃の憧れがまだ続いてるのか私は未だに渋カジ引きずってるのかウェスタンシャツにフレアパンツでヒールブーツ。なんならカラオケで最早誰も知らないこのナンバーを歌ってしまう始末。しかも音痴だから尚更分からない。勿論みんな口ポカーンですが。



それでは落ち着いた頃に銀座でお会いしましょう。


新井