ご機嫌いかがでしょうか、立川店の新井です。

ごめんなさい、たまにはノンブレザースタイル。
そしていつも巻いてます、ネックスカーフ。

昔はいつもタブカラーシャツにネクタイして、パンツはデニム5ポケットにブーツやローファースタイルで過ごしてましたが、いつの間にかほぼ毎日の様にスカーフを巻いてる生活になってました。
ここ数年いつも巻いてるレギュラーは企画時代に作った思い入れのプリントスカーフ&ネクタイ

アーカイブのパターンから上手く抜き出して配色を指定して作ったり、イメージを説明して膨大な年代ものの資料を使って作成したりと。
特にイタリア人が保管してる資料なんてメチャクチャ痺れる様なパターンがゴロゴロあるんですよね。物によってその資料は何百万もの額で取引されるみたいですし。
やっぱり1番惹かれちゃうのはこういった某有名ブランドお得意の馬具モチーフとかペイズリーモチーフ。時代とか性別とか関係なく特にトラッド好きな方々は絶対に大好物なはずですよね。
やるなら見た事ない新しい感じが欲しくて、スカーフと同じ柄でネクタイまで作っちゃいましたからね。

流石にイタリアのおじ様もスカーフ柄をネクタイに転用してコレクションとして打ち出すのはやった事無いし、ナイスなアイデアだな!って盛り上がってましたね。
予想通り趣向性強めのH風の痺れる柄なので一般受けはしませんでしたが、今でもこのスカーフやタイをよくしてるので、その度に若い子達に褒められて欲しいって言われるのはちょっと自慢です。
でも巷で買いたくなる様なスカーフってサイズ感だったり配色がイマイチだったりと結局全然ピンとくる物は無いんですよねー。カレとかの素敵な柄は見つかっても大体が100センチ超えの大判で男がサラッと首に巻くには大き過ぎてどうしても合わせ辛くて。
いわゆるプリント生地のとり都合の関係で大体は生地幅が100〜110センチとなるので、幅を全部使って大判にするか、半分にして2枚とするか、三分の一にして3枚とるか。
要は生地の無駄を極力無くして効率良くすると、大きさは50センチ前後か30センチ強のチーフサイズとなってしまうんですよね。そのサイズ感でも悪くはないですが、巻いてる時になんだか苦しそうに見えるしライダー感があって笑
そして私が使ってみて1番ベストなスカーフサイズは60センチ強のこれくらい

この垂れる長さが性別問わずイイ感じのサイズだと思うんですよねー。
でもその60サイズにすると残りが40センチ位しか残らないのでとり都合が悪くかなりコストに影響してしまうんですよねー残りが無駄になるので勿体無いし。
もう流石にどれだけ探し回っても琴線に触れる物は見つからないと気付き始めたので自分で作成するのが早いって思い始めてます。久々に柄パターンを作成したくてイラレを使ってみましたが、しばらくぶりに使ってみたら便利な機能が目白押しでビビりましたね。流石に馬具モチーフ柄は難易度高いですが。そんなに作り込んでもそれ程は需要は無いのかな〜
そろそろそんな素敵なスカーフをヒラヒラなびかせて大人の社交場に颯爽とお出かけしたいものです。
いつも思うんですが、ドレススタッフが全身バリバリでお洒落しても結局はお店の通勤行き帰りだけなんて勿体無いって思うんですよね。勿論お店という舞台でお客様に接する為にドレスアップは当然ですが。それ以外にお披露目する場面が無いのはなんか勿体無いな〜って。これからはそんな機会を作れる様になりたいですよねー。
表題は女王様が84年に発表したradio讃歌。
時代の変化と共に廃れていく物って確かにある。でも確かに僕らの30,40年前って夜に唯一楽しめる娯楽として、友達としての色んな事を教えてくれる存在ってradioだったんだと。今はすっかり動画配信に頼りっきりになってしまってますよね。対照的なラジオっていう前時代的なアナログだからこそ想いが詰まってるのかも知れません。
熱狂的な何かは必ずラジオから聴こえてきてたんだ。
そして紳士のお洒落であり自己証明としては、中世よりクラバット、いわゆるネックスカーフやネクタイというアナログかつ不変なアイテムが帰結していると。
かのローマ帝国時代に北方遠征する兵士達に妻や恋人は無事を願って想いの込めた布を渡し、その兵士達はそれを首に巻いて出征したと言われてます。
「貴方に首ったけ」という意味で女性は意中の男性にネクタイを贈るってのも今でも見られる光景です。
合理的、機能的、効率的という言葉で首回りの装飾を省く流れなんてもう飽きました。
今こそアナログかも知れませんが自己を表現する、精神を解放するネックウェアが必要なんです。
それではスカーフと共にお逢いしましょう。
新井