Pilgrim Surf+Supplyのお店にはオーナーのクリスセレクトによるレコードのコレクションがあります。
様々なジャンル・年代のものが集められているのですが、特に70年代の音楽が多いです。
私も最近70年代の音楽にハマっていろいろ聞いているのですが、
今回はこの時代のキーワードと言える「ポストパンク / ニューウェーブ」についてブログを書いていきます。

「ポストパンク」という言葉は”ポスト”と”パンク”という言葉がくっついてできた言葉です。
”ポスト”という言葉は以降という意味をもっています。
つまり「ポストパンク」というのはパンク以降の音楽を指しています。
結構音楽のジャンル分けというのは、分類する人の主観に左右されるので、これが絶対ということではないですが、
個人的にはポストパンクという言葉が指す音楽は、
70年代後半から80年代前半にかけてイギリスを中心にした脱パンクムーブメントによって生まれたものと定義しています。
「ニューウェーブ」もほとんど同義で、70年代末頃から頭角を現し始めた、所謂パンクとは違った音楽性を持ったバンドの総称のことだと思っています。
これらのバンドに唯一共通している点は、パンクスの精神性を携えているという点です。
「Rock Is Dead」と言い放ったSex Pistolsのジョニー・ロットンの言葉に現れているように、商業的になってしまったロックという音楽を否定し、生まれた音楽がパンクです。
そしてそのパンクの解釈をさらに拡大し、様々なスタイルや音楽のエッセンスを混ぜ込んで生まれたのが、ニューウェーブ/ポストパンクです。
パンクはいわゆる反体制の精神性にその根拠があったにも関わらず、大きなブームによって商業化し、固定のスタイルのことを指し示すようになってしまったことで、脱パンクを目指し新たな音楽性の開拓が行われたことで、ニューウェーブが生まれ落ちたのではないかなと思います。
様々な音楽性を持ったバンドがニューウェーブやポストパンクに該当するので、ジャンルとして捉えると難しいです。
なんでもありなので、ジャンルとしてというよりは、時代区分ぐらいに考えるとわかりやすいかもしれません。
高速でR&Bを演奏するモッズバンドThe JamやサイケデリックサウンドをよみがえらせたThe Psychedelic Furs・Echo & The Bunnymen、ファンクとパンクを融合させたガールズバンドESG、アートスクールの学生によって結成された独特な作品が特徴のTalking Headsなどニューウェーブの時代を彩ったアーティストのレコードが多数コレクションされています。

アーティストやアルバム其々のご紹介はまた別の機会にしようと思っているのでお楽しみに...
What do you recall when you heard the word Post-punk or New Wave?
From my perspective, the New Wave is the vaguest and most elusive music genre. Echo & The Bunnymen sound so different from Bauhaus or Siouxsie and the Banshees.
However, it will be much easier to grasp the New Wave if you consider it as an era.
In this era, musicians fused different music genres. Also, they were eager to depart from the punk sound. Since musicians in the late 70s invented numerous styles, New Wave indicated wide-ranging music styles.