ショウウインドウはすっかり秋色。
もう秋のお買い物はされましたか?
さて、今日は2019年秋冬デビューの注目ブランド<SEEALL(シーオール)>のご紹介です。
イタリアで<MAISON FLANEUR(メゾン フラネール)>を立ち上げ、
デザイナーとクリエイティブディレクターを兼任していた瀬川誠人さんが
2019年に帰国し、よりコンセプチュアルなディレクションを目指して
立ち上げたブランドです。

ご自身のインスピレーションの源ともいえる音楽やアートをはじめとした
あらゆるサブカルチャーから着想したユニバーサルなもの作りを追及しています。
今日はそのなかでも、私のお気に入りの一着をご紹介します。

ディレクターの安藤が着ているのは一見ニットコートのようですが、
実は手織りの織機で織られたラマウールの織り物のコートです。

ラマとはアルパカよりも1.5倍ほどの大きさで、古くからアルゼンチンの人々は
ラマを荷物の運搬してくれる家畜として生活を共にしていました。
ラマの毛は保温性・保湿性や耐久性を兼ね備えた素材としても用いられ、

こちらのコートもラマの染色していない天然の毛色をそのまま使い、
手織りならではのイレギュラーな表情が特徴です。
電動の織機では表現できない手作業の温もりと表情が印象的。
織り柄は1920年代から30年代にかけて、ドイツのでモダニズムに大きな影響を与えた
バウハウスのテキスタイルデザイナーの作品からインスパイアされたもの。
美しいテキスタイルや、リラックスしたシルエットだけでなく、
ひとつひとつに、素晴らしいストーリーがある普遍的な工藝に触れるようです。
羽織るだけでファッションを超えた、豊かなプロダクトデザインとしての素晴らしさや、
飽きの来ない美しさを<SEEALL>からは感じることが出来ます。

また瀬川さんがデザインから生産まで一貫して行われているので、
コストパフォーマンスとしても大変優れており、
希少な素材を、身近に感じされる価格で手に入れることが出来るのも
魅力の一つです。
愛情をもって作られたもの。
消費ではなく、大切に所有すること。
自分自身の心が美しいと感じるもの。
是非、SHOPでONLINEでご覧ください。