桂離宮

Kazuma Seki 2021.05.26

京都に来てあっという間に一年が経ちました。コロナ禍の中、転勤してきたので、まだ本来の活気ある街の姿が見れていないのは残念ですが、ここ数年で建築や民芸品などに興味を持ち始めたこともあり、京都生活はとても充実しております。

今回はその中でも想像以上の素晴らしさに感動した「桂離宮」について、少し書きたいと思います。

桂離宮は皇族の別荘であり、日本に現存するたった二つの離宮のうちの一つとなります。数寄屋造りの建造物と回遊式庭園からなる、日本の伝統文化を感じれる空間になっています。1615年に創建され、1622年頃に今の姿まで整えられたと言われています。それから老朽化による修復はあるものの、建築以来、一度も火災に合っていないので、当時の姿を見て楽しむことができます。





桂離宮は至るところに細かな工夫がされており、そのレベルが非常に高く衝撃を受けました。まずは、御幸道の苑路です。「霰こぼし」という手法の敷石になっており、平な面の路面に仕上がっています。雨の日には石と石の隙間から水が抜けるので水はけが良く、雨でも歩行がしやすくなっています。機能的なだけでなく、様々な形の石が綺麗に敷き詰められた路面はとても美しいです。



次は松琴亭の柱です。





何本か柱があるのですが、一本だけ違う種類の木を使っていたり、枝分かれしているものを使っていたりします。細かな工夫を施された美しい建物なのですが、その緻密さの中にこういった遊び心が取り入れられております。この考えは、店舗のレイアウトや自身のスタイリングなんかに取り入れてみたいと感じました。





灯籠に関しても、ひとつひとつ違った形をしており、庭園を回りながら灯籠を探すのが楽しくなってしまいました。全部で24個あるそうです。次回は全部見つけられるか数えてみたいと思います。

これは4月に行ったときの写真なのですが、キリシマツツジがとても綺麗でした。初めて行ったときは冬だったので、その頃と比べると全く違った表情の桂離宮が楽しめました。


この蘇轍山も冬の時期は、寒さ対策による藁を被せられていました。桂離宮は季節や天候による違いだけでなく、参観時の案内人の説明や紹介してくれる部分が違ったりもします。これも楽しみの一つで、僕も2回参観しているのですが、違った説明の部分も多くあり、案内人に楽しまさせてもらったと同時に、桂離宮にはそれだけ多くの拘りが詰まっているのだと感じました。


桂離宮は予約が必要になります。確認したところ現在8月まで予約が埋まっているようでした。しかし当日申し込みもあります。先着順にはなりますが、僕が初めて行ったときには空きがあり、2度目の参観は当日券でした。

僕には説明が難しく、簡単な紹介になってしまいましたが、京都に訪れた際は是非行ってみてください。

最後は衝立松で締めたいと思います。この松の役目は実際に桂離宮で体験してみて下さい。


それではまた次回…